平成14年度第4回柏市環境審議会会議録

1 開催日時

平成15年2月24日(月曜) 午後2時00分~午後4時15分

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号   柏市役所第2庁舎5階第5・6委員会室

3 出席者

(委員)

内山会長、岡野副会長、阿久津委員、籠委員、高地委員、伊東委員、宇佐美委員、大島委員、木村委員、松崎委員、畔高委員、鈴木委員、武田委員、田邊委員

(事務局)

浅羽環境部長、吉井環境保全課長、伊原副参事、中山主幹、折原主幹、中村副主幹、片桐主査、能崎主査、藤村主査、石橋主任、渡辺主事、小柳主事及び株式会社プレック研究所(青山)

4 議題

柏市環境基本計画の改訂について

5 議事(要旨)

「柏市環境基本計画の改訂について(最終報告)」について環境基本計画検討部会の副部会長である松崎委員から説明を行った。
その際に表明された主な意見は、次のとおり。([ ]内は配布資料の該当ページ)

  • 中間目標の設定根拠はなにか。[最終報告案 第3章]
  • 環境が悪くなるのを防ぐ保全の記述が多いが、創造に関する記述も必要ではないか。守るだけでなく、創りだすことも重要である。
  • 人間が自然環境や地球環境といった大きなものについて、どこまで言及してよいのか難しい。市民からの意見では、○○した方がよいという意見も多かったが、単なる苦情も多かった。
  • 行政の力だけでやるのではなく、PDCAを回し、全体的に動いていく必要がある。
  • 人口の推移のグラフについて、最初は10年刻みで、近年の方は5年刻みになっている。伸び率が極端に下がっているように見えるので、年次間隔をこのままにするのなら、線で結ばない方がよい。[最終報告案 P.16]
  • 各測定局の大気汚染の結果について、各測定局の位置や環境上の特徴についても記述した方がよい。また、人が密集する地点、たとえば交通の激しい道路が貫通している住宅や駅周辺などのデータがあれば使った方がよい。[最終報告案 P.16]
  • 市民は図やグラフ等視覚的に訴えるものの方がわかりやすい。PDCAサイクルや環境マネジメントシステムの図について、市民にとってわかりやすいものになっているのか検討してほしい。[最終報告案 P.3・85・88]
  • 人口のグラフについて、「0」が多くて見にくい。[最終報告案 P.16]
  • 水質経年変化のグラフについて、例えば大津川が最後にどこにきているのかわからず見にくい。[最終報告案 P.33]
  • 汚濁物質の発生源別割合の円グラフについて、字が細かくて、読みにくいため、最初に見た時、何のグラフなのかわからない。また、真ん中の100%が何の100%なのかわからない。
  • 浮遊粒子状物質調査結果及び光化学オキシダント調査結果のグラフについて、余白がかなりあいている。[最終報告案 P.35・36]
  • 光化学オキシダント調査結果のグラフについて、ページがまたがっているため見にくい。また、環境基準についての説明がない。[最終報告案 P.35・36]
  • あけぼの山公園のクロウリハムシの記述について、農作物害虫であり、庭でもよく見られる昆虫なので、記述する必要はないと思う。[最終報告案 P.29]
  • 水質経年変化のグラフについて、BODとCODは意義が違うので、グラフは分けた方がよいのではないか。[最終報告案 P.33]
  • 「フロンガスの代替品も地球温暖化の原因」と記述されているが、代替品も温暖化の原因となっているのなら、代替品とは呼ばないのではないか。(代替品の意味が、オゾン層破壊物質の代替の意味ならば)オゾンホール等の説明を入れた方がわかりやすいのではないか。[最終報告案 P.51]
  • 環境基本計画の推進と評価について、現況の記述がない。[最終報告案 P.56] ・ 光害について、具体的にはネオンサイン等を想定していると思うが、公園や道路等も含めると防犯上問題になるのではないか。また、植物への影響はわかるが、動物にまで悪影響があるものなのか。柏市内に、影響を受けるような動物はいるのか。[最終報告案 P.51]
  • 斜面林は大事だと書かれているのに写真が小さい。もっと大きくしてはどうか。[最終報告案 P.30]
  • 動物に対する照明の影響としては、環境省から生活サイクルが乱れる等の報告がある。[最終報告案 P.51]
  • 過剰照明の生物に対する影響について論ずる場合には、光の強さと照射時間(周期)の2つに分けて評価すべきである。[最終報告案 P.51]
  • 既存の住宅地内外の緑が、開発により激減している。今ある緑地を住宅地に開発する際には、一定割合の緑を保存する等の対策はできないか。[最終報告案 P.44]
  • 「市民の満足度が上がっている」と記述されているが、市民の満足度は本当に上がっているのか。根拠はあるのか。市民の意見と合致していないと問題である。[最終報告案 P.44]
  • 緑地面積や緑被率が増えているのか、減っているのかわかるようにしてほしい。経年変化と全国との比較があればわかりやすいと思う。[最終報告案 P.45]
  • 市民意見を読むと、人工的な公園は望まれていないと感じた。自然にあるものを望んでおり、人工的なものを造っても満足度は必ずしも上がるとは限らない。[最終報告案 P.44・45]
  • 「緑」のとらえ方について、公園だけでなく、農地や屋敷林なども「緑」である。[最終報告案 P.44・45]
  • 自動車の排出ガスによる窒素酸化物にかかる大気汚染のデータについて、出典が平成6年環境庁となっているが、最新のデータはないのか。また、浮遊粒子状物質についても、ディーゼル車の発生源としての寄与に言及した方がよいのではないか[最終報告案 P.35]
  • 環境リスクの記述について、回復・復元することは難しいので努力しないと解釈してしまう。「努力を続ける」という姿勢を見せた方がよい。[最終報告案 P.63]
  • たばこのぽい捨てと不法投棄はモラルの問題であり、都市景観と同じ項目内で扱うのはどうか。[最終報告案 P.74]
  • 景観について、よい景観を作っても、人がいないとよい景観とはいえない。人がいて、活力があることが重要である。その活力を引き出すための装置が景観であると思う。[最終報告案 P.74]
  • たばこのぽい捨てと不法投棄の記述について、市民意見が多かったので、部会で検討して入れた。[最終報告案 P.74]
  • 「環境に調和したまちづくり」という記述は、「環境と調和したまちづくり」ではないか。[最終報告案 P.10]
  • 柏市環境基本計画の構成図について、環境資源地図情報書の意味を入れてほしい。[最終報告案 P.11]
  • 数値目標について、各部門別計画の目標値と整合を図っているとあるが、各部門別計画とは何を指しているのか具体的に記述しないと、素人には意味が通じない。[最終報告案 P.2]
  • 図が全体的に間延びしていて、説明文がないので、どのように解釈してよいかわからない。説明文を加えた方がよいと思う。[最終報告案 P.85]
  • 図の説明文が前のページにあるため関係がよくわからない。どのステップが説明文の(1)~(4)に該当するのかわからない。[最終報告案 P.87・88]
  • アンケートの実施について、図の中に反映している部分がないので、その旨の記述を加えた方がよいと思う。[最終報告案 P.87・88]
  • 「P-D-C-Aサイクルへステップアップ」という記述は、意識的に使っているのか。「スパイラルアップ」ではないか。[最終報告案 P.87]
  • 「スパイラルアップ」でも難しくない。「ステップアップ」ならわかりやすいとも思えない。言い換えずに繰り返し使い、PDCAの用語としてなじんでもらう方がよいと思う。[最終報告案 P.87]
  • 言葉ではPDCAが繰り返されることがわかるが、図で表すのは難しいと思う。図については、なんとか理解できるので、これでよいと思う。[最終報告案 P.85]
  • 緑の満足度について、人工の緑と自然の緑について、並列的に記述してはどうか。[最終報告案 P.44]

6 傍聴

4人(うち記者1人)

7 次回開催日時(予定)

平成15年3月26日

【参考】