平成14年度第4回柏市廃棄物処理清掃審議会会議録

1 開催日時

平成15年3月27日(木曜)午後1時30分~午後3時50分

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号   柏市役所第2庁舎5階第2委員会室

3 出席者

(委員)

山中会長、神林委員、坂本委員、佐藤委員、三本木委員、田中委員、塚原委員、中島委員、長野委員、林委員  計10名

(事務局)

松尾助役、浅羽環境部長、酒井クリーン推進課長、金子同主幹、沖本同主査、望月同主任、藪崎清掃工場建設課長、小嶋同副参事、豊田環境サービス事務所長、   石戸同副主幹、大塚同職長、小泉同職長、増田清掃工場長、坂本同職長、倉持清掃収集事務所長、根本同主幹、秋山同職長   計17名

4 議題

(1)平成15年度柏市一般廃棄物処理実施計画(案)について
(2)柏市ごみ収集体制の見直しについて及び柏市環境サービス事務所の見直しについて(報告)
(3)指定ごみ袋による家庭ごみ有料化制度の検討について(報告)
(4)その他

5 議事(要旨)

議事は、次第にしたがい事務局より説明を行い、その後、質疑応答を行った。

(1)平成15年度柏市一般廃棄物処理実施計画(案)について

【1】事務局説明

資料集(P1~10)にしたがい、計画案の概略を説明した。

【2】質疑応答

  • 可燃ごみに含まれる紙や布等の分別をもっとPRすれば、可燃ごみの量は減ると考える。組成調査結果では、可燃ごみに含まれる分別不徹底のごみの割合はどの程度か。
    →可燃ごみ中の分別不徹底ごみの割合は1割に満たない。 他市に比べ、資源化事業を積極的に進めているが、可燃ごみに含まれる雑紙の分別資源化や生ごみの資源化は現在課題になっている。
  • 回収した生ごみを穴に埋め堆肥にする方法もあるのでは。
    →多量の生ごみを堆肥化するとなると、臭いの問題もあり、施設周辺の方の理解を得るのが困難と思われる。
  • 衣類や引越しごみの再利用を進めるため、市としてもフリーマーケットの実施を積極的に推進していく必要があるのではないか。
    →フリーマーケットは、柏市リサイクルプラザで年1回リサイクルフェアで実施しているほか、今後ミニフリーマーケットを年数回開催する予定。これらの情報は随時市民に提供をしていきたいと考えている。
  • 資料集P7に「委託処理」の記載があるが、適正に処理されているかの確認はどのようにしているのか。また、市の施設で処理できず苦労している状況を市民の方に伝えるべきではないか。
    →委託処理状況は、毎年現地で確認を行っている。今後は、他市で処理していることについて、広報紙等で市民に周知していきたい。
  • 資料集P2に「環境学習冊子等の作成」との記載がある。おそらく小学4年生程度の年齢層を対象としたものと思われるが、幼児を対象にしたゲームのようなものを作るのも良いのでは。
    →「環境学習冊子等」は小学4年生程度を対象に作成するものであるが、将来的には、対象年齢層を拡大して作成していきたい。
  • 生ごみ処理機購入費の補助を受けた世帯の利用状況はどうなっているか。
    →昨年2月にアンケート調査を実施した。過去4年間に購入補助を受けた世帯を対象とし、このうち約8割が現在も利用しているとの回答であった。
  • 柏市リサイクルプラザを何度か利用しているが来館者が少ないように思われる。来館者数はどれくらいか。
    →昨年の5月から今年の2月までで、約8千9百人の来場があった。このうち、行政関係者、講座参加者を除く一般来館者は約4千5百名であった。今後はフリーマーケットを年に数回実施するなどして来館者を増やしていきたい。
  • リサイクルプラザの会議室をバザー等の会場として貸し出して来館者を増やす方法もあるのでは。
    →現在のところ、会議室の貸出しは考えていない。
  • 家電リサイクル法対象品目をメーカー指定の処理料金よりも安く引取る事業者があるようだが、どのような処理がなされているか把握しているか。
    →輸出業者等によりリユースされていると思われる。詳細については把握していない。

(2)柏市ごみ収集体制の見直しについて及び 柏市環境サービス事務所の見直しについて(報告)

【1】事務局説明

資料集(P11~26)にしたがい、概略を説明した。

【2】質疑応答

  • 資料集P22「し尿臨時収集許可制への移行の検討」について、許可制へ移行した場合の排出事業者側のメリットとデメリットは何か。
    →デメリットは、排出事業者側の費用負担が増加すること。本市では現在1回あたり1,120円であるが,他市で民間が収集している場合,1回当たり3千円から7千円程度となっている。 メリットは,申請手続きの簡略化や休日等の汲み取りが可能になる等である。
  • 民間活力導入について数点指摘したい。
    第一に、許可制を導入した場合には処理費の問題は常に出てくる。この場合,許可業者間の競争を採り入れるべきかが重要な問題になるので、あらかじめ議論しておくべき。ただ、許可制を採る以上、独占的地位は事実上発生せざるを得ないとも言える。独占的地位のもとでも、業務内容に見合ったものであって、市民の理解が得られるような処理費にしていくべきである。
    第二に、民間活力導入は方向性としては良いと思うが、民間活力導入による成果を評価(チェック)できる体制づくりが必要。一番分かりやすいのはコスト評価である。企業会計を用いることにより、市民に対しより説得力のある評価が可能と思われる。
    第三に、民間活力導入が市政の方針とマッチングすることが重要である。  
  • 資料集P16に「収集コストと委託コスト」の比較表が掲げられているが、市収集コストには、福祉的業務の費用も含まれているはず。したがって、単純なコスト比較ではなく、市民ニーズとの関係で費用対効果を考えていくべき。また、市民の苦情、要望等の総合窓口が必要である。

(3)指定ごみ袋による家庭ごみ有料化制度の検討について (報告)

【1】事務局説明

資料集(P27~34)にしたがい、概略を説明した。

【2】質疑応答

  • 資料集P33に「有料制度導入自治体の事例調査」があるが、実績評価を行う場合、野田市のように実績年数が多い自治体を調査するのが良いと思う。調査対象に野田市をはずした理由は何か。また、ごみ減量という観点からは、従量制よりも超過従量制の方が良いと思われるが、市の方針はどうか。
    →資料は、実際に視察した自治体を対象にしたもので、野田市をはずした理由は特にない。次回までに調べておきたい。 また、超過従量制は、全世帯に引換券等を配布する費用負担がかかる。
  • 有料化の目的が重要。ごみ減量化だけでは不十分であって、ごみ処理経費をどのように賄うべきか(一般会計に占める清掃費の割合)の視点が重要。現在のごみ処理経費は、税収入に偏りすぎている。ごみ処理経費のうち税で賄うものとそれ以外のものを分けて考えるべきである。どの程度の費用負担を求めるべきかについては、判断材料を示したうえで市民と議論していくべきである。
  • 税と受益者負担の割合は、市民の可処分所得も踏まえたうえ十分な議論が必要である。

(4)その他

【1】事務局説明

第2清掃工場建設工事の進捗状況について説明した。

【2】質疑応答

  • 有料化を実施するとなれば、ごみ排出に対して厳しい指導が必要になると考えるが、具体的に町会未加入者等、ごみ分別が守られない世帯への指導をどうするのか次回審議会までに回答をお願いしたい。
  • ごみ出しカレンダーに「使い切れない食用油は、固めるか、ぼろ布にすわせるなどの処理をしてから出してください。」との表現があるが、食用油は使い切るのが原則ではないのか。表現を改めるか削除すべきと考えるが。
    →食用油は、使い切るという市の方針は今後もPRしていきたい。

6 傍聴

傍聴者1名

7 次回開催日時(予定)

4月下旬実施予定。   (4月24日午後1時半から、柏市役所第2庁舎5階第4委員会室)