平成28年度柏市健康福祉審議会 第1回児童健康福祉専門分科会
1 開催日時
平成28年11月2日(水曜日)午後2時~午後3時50分
2 開催場所
柏市柏五丁目10番1号 柏市役所 第5・6委員会室
3 出席者
(1)委員
阿部会長、鈴木副会長、亀井委員、桑原委員、髙松委員、溜川委員、平野委員、望田委員、吉田委員
(2)事務局
田所こども部長、宮島こども部次長(兼)保育運営課長、松澤子育て支援課長、小倉こども福祉課長、依田学童保育課長、関野保育整備課長、黒須こども発達センター所長 その他職員5人
4 議題等
保育所、幼保連携型認定こども園及び小規模保育事業A型の設置の認可に係る意見聴取について
5 議事等
事務局による説明及び平成28年度第2回柏市子ども・子育て会議での委員意見紹介の後、質疑応答及び意見交換を行った。主なものは次のとおり。
- 委 員 各園の一時保育の実施有無や保育時間の情報を教えていただきたい。また、2ページの2主な認可基準(1)保育所の欄で、食事について「自園調理原則(満3歳以上の子どもは一定の条件下で外部搬入可)」とあるが、「一定の条件」は、何を指すか。
- 事務局 開園時間については、以下のとおり。
- 午前7時~午後8時、保育標準時間午前7時~午後6時、保育短時間8時30分
- 午前7時~午後8時、保育標準時間午前7時~午後6時30分、保育短時間午前8時~午後4時半
- 午前7時30分~午後7時、保育標準時間午前7時30分~午後6時30分、保育短時間午前8時30分~午後4時30分
- 午前7時30分~午後7時30分、保育標準時間午前7:30分~午後6時30分、保育短時間午前8時30分~午後4時30分
一時保育実施についての資料はない。
給食について「一定の条件」とは、「幼児に対する食事の提供の責任が当該保育所にあり、その管理者が、衛生面、栄養面等業務上必要な注意を果たし得るような体制や業務の内容が確保されている」「栄養士により、献立等について栄養指導が受けられる」「調理業務の受託者が必要な能力を有している」「アレルギー、アトピー等への配慮」「食育に関する配慮」といったものがある。柏市は、募集を自園調理によると限定しており、すべての保育園が自園調理。保育を必要とする子どもは食事を提供するが、1号子どもについては、施設の任意とされている。認定こども園の場合強制はできないが、子どもは同じ教室で生活するので、1号と2・3号で取り扱いが違う場合、配慮しなくてはならない。市は整備の段階で全員に提供できる調理機能を備えることを求めている。提供については最終的には事業者の判断。4.は1号子どもを含めて食事の提供を行う予定。
- 委 員 各園の土地・建物は、各業者の所有か借用か。
また、「保育士の数は最低基準を上回る人数を確保する」としているが、短時間保育士の有無により保育士の数は変わってくる。1.と2.は定員も歳児の定数も同じだが、保育士数がかなり違う。2.の方が配置予定数が多いので、短時間保育士が多いと推測できる。この時期に明確に出すことが難しいのは分かるが、1.の場合、認可基準では9人だが配置予定は11人。基準より多いが、実際の運営では、保育標準時間や開園時間から見てやや心もとないと感じる。
また、市の管理職等による選定委員会で、運営や財務の状況については審査していると思う。しかし、事業者の実績を見ることはできても、保育の内容については判断し難いところがあると思う。市内の事業者であれば、監査指導等もあり運営に関する情報や評判も得やすい。市外で事業展開していて初めて柏市で展開する事業者の保育内容を見るのは難しい。第三者評価は客観的評価であり、公開され中身を知ることもできるので、一定の保育の質を見極める材料になるのではないか。例えば、市内で初めて展開する事業者で事業実績があるところは、5年以内に第三者評価を受けているかどうか、また、受けていればその内容のチェックを目安にする必要があるのではないか。
また、子ども・子育て会議で事業者の法令遵守の姿勢についての発言があったが、事業展開においては県や市から監査指導が入ることがあり、それについて少なくとも直そうとする姿勢があるかどうかは重要である。
- 事務局 敷地・園舎については、以下のとおり。
- 敷地は借用、園舎は法人所有
- 敷地、園舎ともに借用
- 敷地、園舎ともに法人所有
- 敷地、園舎ともに借用
保育士の人数について、現時点でその確保が全て賄われているわけではない。事業者が整備を申し込んだ時点で、定員に対する配置すべき保育士の人数を確認し、年度末の最終的な認可申請を受ける際に、保育士の名簿を履歴書を含めて確認を行う。
現在柏市では、第三者評価を活用した選定は行っていない。市外業者についてはホームページや園を運営している市町村への問い合わせにより情報収集し、必要な情報を取り入れ、一定程度確認している。第三者評価は新制度の中でも位置づけられており、給付のバックアップもあるので、第三者評価を実施する団体も徐々に増えてきている。
- 委 員 第三者評価は全国的にはまだ受けていない園が多い。東京都は義務付けがあり、第三者評価を受けていれば経済的支援があるが、全国的に見れば少ない。他の市区町村では、選定委員会に外部の方を入れて、丁寧に審査しているところがある。新宿区では6ヶ月かけ、話を聞いて、実際に園に行って保育の様子を見たり、給食を食べたり質問したりして選定する。選定は公開で、見える形で行っている。
- 事務局 選定委員会に外部委員を入れていたこともあるが、現在は市の職員で構成している。ただし、技術的・運営的なものを審査しなければならない要素が強いため、保育園の園長経験がある実務経験者の専門監も入れた体制になっている。選定については、人員も含め、いただいたご意見を踏まえて今後検討させていただきたい。
- 委 員 選定委員会が市の幹部と関係職員で構成されていることについて異議はない。外部委員を入れた場合、その委員自身の利害関係もあるので、公務員としての純然たる公平・公正な判断さえあればよいと思う。法律上、基準を満たせば基本的に認めなければならないということは残念だが、より良いものを選ぶという意味で本審議会があると考える。
- 委 員 待機児童解消を第一にしているような雰囲気があり、保育士の質の担保をどのように行っていくか考えた方がよい。
- 委 員 子ども・子育て会議の際に、市内に「さくら」という名のつく幼稚園や保育園が多いということで意見が出ていたが、それについてはどうか。
- 事務局 名称に「さくら」とつく園が市内に3園あるが、地名的な違い、保育園と幼稚園の違い、漢字とひらがなの違いなどもあり、市としては許容範囲であると考える。名称については、市は事業者に協力するという立場であるが、今後、園の名称についての案件が挙がった場合には、慎重に審議を行った上で園名を決定していく。
- 委 員 変えられる余地はあるということか。
- 事務局 全国的に「さくら」という名称のつく園は多く、既存園はよくて今回は駄目なのか、など線引きは難しい。今回は、市として十分判別がつくと判断した。同じ系列、同じ経営者であれば、同じ名前を使用することはある。特殊な名前が使われていて、そこと全く同じという際には園名の変更を促すことも考えられる。今後、慎重に審査していきたい。
- 委 員 2.の保育士の配置予定は短時間保育士も含め17名とあるが、その割合は分かるか。また、短時間保育士も保育士の定員に含めて考えていいのか。
- 事務局 含めて考えてよい。短時間保育士が多くなればシフト数も増えるので、配置数もそれだけ増える。当資料に記載されているのはあくまで計画であり、市の基準に合った規定の人数は必ず確保していただく。
- 委 員 保育の質を考えるときに、保育士があまり頻繁に変わらないことが求めらるのではないか。保育士同士の連携は子どもの安定のために大変重要である。ある程度短時間でなく勤める保育士が必要であると考える。
- 事務局 保育士確保全般における課題である。柏市でも一定の処遇改善を含め、新年度から新たな手当てを講じていく予定であり、認可して終わりではない。フルタイム勤務が望ましいのはそのとおりである。保育環境自体を整えて、まずはできるだけ保育士に来ていただき、その上で離職することなく長く働いていただくことを目指して、今後とも全般的な保育士確保と安定化を含めて取り組んでいく。
- 委 員 4歳、5歳児は開園当初は定員いっぱいにならず、3年程たつと満杯になったりするので、そのあたりも考えての職員配置設定ではないか。
6 その他
特になし
7 傍聴者
なし