平成27年度柏市健康福祉審議会 第1回児童健康福祉専門分科会

1 開催日時

平成27年10月7日(水曜日)午後1時30分~午後3時15分

2 開催場所

柏市柏五丁目11番8号 介護予防センターいきいきプラザ2階 研修室

3 出席者

(1)委員

阿部会長、鈴木副会長、大倉委員、鍋島委員、平川委員

(2)事務局

秋山こども部長、髙橋こども部次長(兼)保育整備課長、福島こども部次長(兼) 子育て支援課長、高橋こども福祉課長、宮島保育運営課長、依田学童保育課長及び関口こども発達センター所長 その他職員8人

4 議題等

(1) 保育所、幼保連携型認定こども園及び小規模保育事業A型の設置の認可に係る意見聴取について
(2) ひとり親家庭等学習支援ボランティア事業について(報告)
(3) 病児・病後児保育について(報告)

5 議事等

 議事に先立ち、副会長の退任により、柏市健康福祉審議会条例第9条第3項の規定に基づき、委員の互選による副会長の選出を行い、鈴木美岐子委員が選出された。
 その後、鈴木副会長から挨拶があった。 

(1)保育所、幼保連携型認定こども園及び小規模保育事業A型の設置の認可に係る意見聴取について

 事務局から、保育所、幼保連携型認定こども園及び小規模保育事業A型の設置の認可について概要を説明した。質疑応答及び意見交換の主なものは次のとおり。

  • 委 員
    北部において待機児童が多く、保育が不足していると聞いているが、今回挙げられている施設は南部に集中しているように見える。保育の確保予定数は不足を満たしていくものになっていると見てよいのか。
  • 事務局
    保育園に入園できていない人は、柏の葉地区の園を第一希望として望んでいる人が多い。また、なかなか数字で見込めないものとして、自宅から職場、利用する駅への導線上に保育所が欲しいという需要が非常に多い。昨年度の計画の策定段階では地区ごとのバランスを見て量の見込みを算定していたが、その後に分かってきたところもある。潜在的な保育の需要を見込むのは難しい。南部地区に住んでいる人が、柏駅を利用するので中央地区に施設が欲しいという意見もある。地域に偏った数が現れている。特に北部地域の需要が高いことから、北部地域に限定して業者を公募し、今回お諮りしている2園については、これに応募があったものである。
  • 委 員
    定員の弾力化はこれからも続くのか。
  • 事務局
    保育の質も大切だと考えているが、待機が出る状況ではまず定員を考えざるを得ない。 
  • 委 員
    小規模保育事業A型の連携施設の認可基準に挙げられている「卒園後の受け入れについて」は、あくまで保護者が入れたい場合のみで、保護者の希望によるのか。 
  • 事務局
    そうである。
  • 委 員
    各施設の職員配置の人数については、正規職員のみの人数か。
  • 事務局
    非常勤職員も含めた人数である。有資格の要件はあるが、正規及び非常勤職員の人数のきまりはない。
  • 委 員
    保育の質を確保する上で、配置人数を満たしていても、臨時職員の割合が多いのは心配である。
  • 事務局
    そうならないよう開園までに調整していきたい。
  • 委 員
    正規職員の割合の基準などはあるのか。
  • 事務局
    正規職員の割合の基準はないので、各園にお願いしていき、どこまで対応できるかになる。現実的には、開園後もきめ細かく各園の保育士の経験や保育の状況を見ながら、指導をしていくことが出来る。また、申請の段階で正規職員と非常勤職員の人数をチェックしており、非常勤が多い園は当然指摘している。今回お諮りしている園については、非常勤が著しく多いところはない。
  • 委 員
    全国的にも保育士不足と言われており、募集をしても集まらないこともありうるのではないか。
  • 事務局
    保育士の確保状況、研修の状況は、今後も開園まで随時確認し、できる限り確保出来るように働きかけていきたい。
  • 委 員
    万が一、保育士が確保出来ないときは、確保できるまで開園を待つことはありうるか。人材不足は保育の質に影響する。
  • 委 員
    市で合同就職説明会などを行っているが、運営中の保育所でも人材確保は課題である。場合によっては事業の縮小をせざるを得ないこともあるのではないかと危惧している。保育は人が大事であるため、確保のためのよい案があるとよいが。
  • 事務局
    合同就職説明会だけで就職に結びついているかというと難しい。周辺地域や都内でも保育士募集はしており、賃金によって流動的である。介護・医療分野でも同じ状況だが、賃金が上がらないと難しい。国の加算は十分な額とはいえず、財源は正直厳しい状況である。平成29年度に消費税増税分が特定財源として子育て分野にも分配される予定なので、注目しているところである。
  • 委 員
    小規模保育事業A型の施設によっては、連携施設と距離が離れすぎているのではないか。
  • 事務局
    地域によっては、もともと施設数が少ないところがある。連携をとれる施設が少ない中で、小規模保育事業に理解いただいている事業者が受け入れることとなったものである。
  • 委 員
    認可基準中の連携施設の協力事項として、(1)保育内容の支援(2)代替保育の提供とあるが、幼稚園のノウハウで0~2歳児の日々の保育の支援や代替保育ができるのか疑問である。幼稚園教諭は、乳児のことをほとんど知らないのではないか。
  • 事務局
    課題はあると思うが、連携に協力的かどうか、園庭利用が出来るかといったことがどうしても優先になってしまうところがある。
  • 委 員
    本分科会でこういった意見聴取を行うのであれば、保育所を見たことのない委員もいると思うので、保育所を見学するような機会があると、より身近に感じて検討できるのではないか。
  • 委 員
    施設概要がほぼ決まって、ほぼ開園する状況となってから意見聴取しているように感じる。開園の確定の前に意見聴取できないか。
  • 事務局
    昨年度は新制度施行直前であったため、開園直前に意見聴取せざるを得なかったが、今回は、事業者からの申請を受け付け、選定後であって入園募集前に聴取ができるように会議を設定した。この時期より前では不確定な事項が多く、報告できる段階にない。今回の日程が意見聴取できる固まってすぐのタイミングである。
  • 委 員
    そういうことであれば、この分科会の意見を十分に踏まえて、新施設を認可するときには、きちんと意見を入れていただきたい。量ばかりでなく、質の確保は重要であり、はずすことができない視点である。
  • 委 員
    申請があったが選定しなかった施設はあるか。
  • 事務局
    柏の葉地区の公募については、辞退を含め5園申請があり、追加公募と合わせて計2園の整備を進めている。施設・設備の基準や運営・財務状況、保育の運営力などを審査し、一定の水準にあるものを選定している。

(2) ひとり親家庭等学習支援ボランティア事業について(報告) 

 事務局から、ひとり親家庭等学習支援ボランティア事業について説明した後、質疑応答及び意見交換を行った。
質疑応答及び意見交換の主なものは次のとおり。

  • 委 員
    今年利用している5年生は来年度も利用できるのか。
  • 事務局
    現在検討中である。今年度、保護者へアンケートをとり、関係団体にも意見をいただきながら検討していく。
  • 委 員
    ぜひ、拡大して進めていただきたい。また、効果がわかるとよい。
  • 事務局
    利用者のテスト結果、通知表の状況は確認する予定である。柏駅周辺で実施しているので、北部・南部地域は通いづらく利用できない方もいる。訪問型の事業についても検討中だが、女子児童には女性講師が対応してほしいという声や自宅に講師が訪問することについての不安の声も聞かれるので、関係団体等の意見を聞きながら進めたい。
  • 委 員
    在宅もよいが、公民館や近隣センターなどに数人集めてやることもよいのではないか。今後も、経過を教えていただきたい。

(3) 病児・病後児保育について(報告)

 事務局から、病児・病後児保育について説明した後、質疑応答及び意見交換を行った。
質疑応答及び意見交換の主なものは次のとおり。

  • 委 員
    核家族化が進んでいる状況であることから家庭によっては、本当に必要な事業だと思う。課題をいかにクリアしていくかが問題だ。保育園が行うにはハードルが高く、医師・医療機関の理解・協力がないと非常に難しい。医師会でこの事業について話は出ているか。
  • 委 員
    医師会ではそのような話はない。自分の医院は2階に保育園があるため、何かあるとすぐに相談があるといった連携をしている。こういった状況があるとよい。市内の小児科医で話をしていきたい。
  • 委 員
    運営上の課題としてキャンセルが多いことが挙げられているが、母親の立場に立ってみると、実際、病児・病後児保育の手続きをしている間に半日とられてしまい、残りの半日を保育してもらうのなら一日休んでしまう人が多いのではないか。この事業は赤字覚悟でやらないと厳しいと思う。補助体制を考えないといけない。
  • 事務局
    事業の開始時に、改修等の準備資金、初期費用についての補助が手厚くなるとやりやすいのではないかと考えている。
  • 委 員
    病児・病後児保育についてはいろいろ意見があるが、親の便が良いというだけで進めず、子どもにとっての最善の利益を考えて、十分配慮をしてほしい。
  • 委 員
    体調が悪い時に、知らないところで知らない人に保育を受けるという子どもの不安や負担も考えなくてはいけない。難しいことだが、子どもの住む地域の中などで、顔見知りの人がいるなどの状況があるとよいと思う。
  • 事務局
    コミュニケーションが未発達な7歳までは小児科医でなければ診られないと聞くが、柏市は小児科医の数が少ない状況にある。医師会の協力がなければできない事業なので、今後、医師会と相談していきたいと考えている。

7 資料

01 次第(PDF形式:65KB)
02 分科会委員名簿(PDF形式:49KB)
03 資料1/保育所、幼保連携型認定こども園及び小規模保育事業A型の設置の認可に係る意見聴取について(PDF形式:1,112KB)
04 資料2/ ひとり親家庭等学習支援ボランティア事業について(報告)(PDF形式:2,474KB)
05 資料3/病児・病後児保育について(報告)(PDF形式:154KB)
06 資料4/次世代後期行動計画目標事業量実績表(PDF形式:186KB)

8 その他

特になし

9 傍聴者

なし