平成25年度第5回柏市子ども・子育て会議会議録

1 開催日時

平成26年1月30日木曜日 午後3時から午後5時5分

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号
柏市役所別館4階 大会議室

3 出席者

(1)委員(敬称略)

阿部和子、小貫松江、西藤尚子、杉山智、鈴木美岐子、溜川良次、長澤真由美、中原めぐみ、那須美加子、野呂直子、古谷美知留、満島章

(2)事務局職員

鬼澤こども部長、秋山こども部次長(保育課長)、山口地域健康づくり課長、高橋児童育成課長、高橋児童センター所長、福島こども政策室長、宮島こどもルーム担当室長、関口こども発達センター所長 その他5人

4 議事等

  1. ニーズ調査中間報告(速報値)について
  2. 教育・保育提供区域について
  3. 「量の見込み」の算出について

5 議事等(要旨)

午後3時、定刻になり開会

(1)ニーズ調査報告(速報値)について

事務局による資料の概要説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。質疑応答及び意見交換の主なものは次のとおり。

  • 委員
    資料1-1(以下「1-1」とする。)の15ページの「幼稚園の定期的な預かり保育の認知状況[問19-4]」について、知らなかったというのが55%もいるのは意外である。N=450ということだが、これはどの数値なのか。
  • 事務局
    同じページの「定期的な教育・保育事業の利用状況[問19-1]」の全体の数のうち、「認可保育園」、「柏市駅前認証保育施設」、「柏市認定保育ルーム」、「その他の認可外保育施設」の数である。
  • 委員
    1-1の4ページの「親族の居住状況[問6]」で、祖父母等の親族が近くに住んでいる人が50%もいることに驚いた。
  • 委員
    地方に住んでいる祖父母世帯が、柏市に住んでいる親世帯の近くにマンションを買って移り住むというケースも多いようだ。
  • 委員
    1-1の8ページの「子どもの年齢[問2]×子育ては楽しいか[問9(3)]」で、楽しいと感じる人は、低年齢の子どもを持つ保護者に多い。子育てを肯定的に受け止めていることが数値に表れていると思う。しかし、「楽しい」という言葉の意味合いは人によって違う。本来の子育ての楽しさをわかっている人もいるのだろうが、基準は人それぞれであり、「楽しい」をそのまま受け取ることはできないと思う。
  • 委員
    1-1の9ページを見ると、2歳前後が最も心配や悩みが大きかった(多かった)時期のようだが、そのくらいの年齢になるとだんだん親の言うことを聞かなくなる。それ以前の時期に「楽しい」が多いとしても、その「楽しい」の意味がどうなのかということだろう。
  • 委員
    1-1の8ページの「子どもの年齢[問2]×子育てでいらいらすることはあるか[問9(1)]」を見ると、子どもの年齢が上がるほど親はいらいらすることがよくあるようだ。
  • 委員
    1-1の9ページで妊娠期や退院から1か月が多いのは、母親のホルモンバランスが変わる時期であり、また、2歳前後が多いのは、年齢が上がれば自我が芽生えるということだろう。他の調査結果とも符合する。
  • 委員
    産後うつの問題なども数値に表れているのかもしれない。
  • 委員
    2歳前後の子どもには自我が出てくるので、親の言うとおりにはならない。それは、子どもの成長、発達の過程で大事な時期であるが、親としては子どもの接し方で悩んでしまうのではないか。
  • 委員
    2歳前後の子どもの「いやいや」が市民権を得て認知されているので、それによって2歳前後が多くなっている可能性もあるのかもしれない。
  • 委員
    資料1(以下「1」とする。)の6ページの「子育てに関する悩みの有無(問11)と悩みの内容(問13)」で、悩みが多いのは子どもの健康、性格や癖などになっている。子どもが幼稚園に入る前の頃は、親が子どもを公園に連れて行って遊ばせるなど親も子どもも社会的な生活を始める時期である。子どもの発達と、親が外に出る時期が重なって、そのころの親の悩みが大きくなるのだと思う。
  • 委員
    1-1の14ページの「未就労の保護者の就労希望(母親のみ)[問18]」で、5年前の調査と比べて、子育てや家事などに専念したいという割合が増えていることが意外である。
  • 委員
    経済情勢の影響もあるかもしれない。
  • 委員
    1の3ページに母集団についての記載があるが、ある特定の層が少なかったり多かったりすると結果に差が出てしまうと思われる。また、1-1では就学前の子どものデータをまとめて記載しているが、0~2歳児と3~5歳児で分けると差が出てくるのではないか。特に16~18ページの項目は、その差が出てくると思う。
  • 事務局
    母集団については、地域ごとに子どもの人数が異なるため、その割合に応じて回答があったところである。また、子どもの年齢については、1-1の3ページに記載しているが、年齢ごとの偏りはないと考えている。16~18ページの項目で年齢ごとにクロス集計したものは、次回以降に示したい。
  • 委員
    1-1の20ページの「土日等におけるこどもルームの利用意向[問31]」について、長期休業期間中は高学年になっても利用したいと考える人が55%もいる。普段は部活動があって使わない高学年の子どもも、長期休業期間中は部活動がなく、家で子どもを一人にしておきたくないという親の思いもあって、利用意向が高まるのではないか。
  • 委員
    1-1の17ページの「地域子育て支援拠点事業等の今後の利用意向[問22]」で、利用したいという人が半数近くいることを踏まえると、この事業が、話し相手がいない人が友達をつくるための橋渡しになればよいと思う。また、21ページの「子育ての環境や支援への満足度[問34]」で、大変不満とやや不満が多いことに驚かされた。ニーズ調査の回収率は46%と低めに感じるが、その中でも自由記載欄で多くの意見を吸い上げることができているので、それは有効であったと思う。

(2) 教育・保育提供区域について

事務局による資料の概要説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。質疑応答及び意見交換の主なものは次のとおり。

  • 委員
    区域を設定する上で、人口動態は勘案するのか。
  • 事務局
    区域設定には、将来人口を推計したものを含めることにしている。
  • 委員
    資料2(以下「2」とする。)の8ページで、施設や事業の設置数が記載されているが、次回以降は、定員数や受入可能数などの細かい数値も見ていかなければいけない。
  • 委員
    就労している保護者のことを考えると、駅を中心とした7区域くらいがよいのではないか。
  • 委員
    柏市のまちづくりに関する計画がどうなっているのか、人口がどのくらい増えていくのかなどを加味しなければいけない。
  • 委員
    都市計画で、決定しているものや進行中のものがあれば、それを念頭に置いて、区域設定を考えたい。
  • 事務局
    大きく人口が増える要素があれば、推計の中で取り入れていく。そういう点で、情報を集めていかなければいけないと考えている。
  • 委員
    次回の会議で、現在、市が把握している情報を大筋で構わないので、示してほしい。
  • 委員
    2の10ページに「保育園に関しても保護者が自転車や自動車などで送り迎えをしているケースも多く、幼稚園と同様に区域をまたいで通園している実情もあり、区域を細かく設定しなくても良いのではないか。」とある。幼稚園には通園バスがあるし、保護者がそこに子どもを通わせることを選んでいることが多い。一方で、保育園は、近くで子どもを預けることができないから、仕方なく自動車などで送迎している現状もある。兄弟姉妹を同じ保育園に通わせたいから、少し離れた保育園を利用している人もいる。このようなことから、保育園を幼稚園と同じようには考えないでもらいたい。
  • 委員
    自転車や自動車で子どもを送迎している実態はあるので、表現の問題である。保育園に子どもを通わせている保護者には、自分でそこを選んだわけではないという思いがある人もいるので、それをうまく表現できるとよい。
  • 委員
    うちの幼稚園は駅前にあって、通園バスはない。昨年、園児がどこから来ているのかを調べたところ、市内47町会から来ていることがわかった。線路の北側から20町会、南側から27町会であり、それだけ流動性があるのだと思う。かなり遠くからも来ている。
  • 委員
    区域ごとに教育・保育の需要量を見ていくことになるので、その設定は重要なテーマである。しかし、区域を決める際に、地域のつながり、地縁を切ることができるかと言えば、そういうわけにはいかない。
  • 委員
    私は自動車を運転できない。2の9ページに「自転車や自動車」とあるが、自転車と自動車では移動できる範囲が違う。いま議論しているのは教育・保育についてであるが、1の7ページに「子育てを行う上で必要と思うこと(問14)」として、子どもの遊び場が挙げられている。そういう点も考えると、自転車やベビーカーを使って動きやすい範囲を区域として設定してもらいたい。
  • 委員
    コミュニティエリアを基本としつつ、高齢化が進んでいる地域と若い世代が多い地域、賑やかな地域とそうではない地域を組み合わせてみるのもいいのではないか。
  • 委員
    エリアを複層で考えれば、いろいろなケースに対応できるのではないか。
  • 事務局
    今後策定する計画は、途中で見直すことも可能である。例えば、区域について、コミュニティエリアの組み合わせを変更することも可能だと考えている。
  • 委員
    柏市で最後に幼稚園がつくられたのは30年前であり、今後新たに幼稚園がつくられる可能性はないと考える。幼稚園の認可は千葉県が行っている。以前、千葉県から聞いた話では、柏市内で新たに幼稚園ができる可能性は、柏の葉キャンパス駅周辺に1園できるかどうかということであった。このことからも、区域設定に当たっては、幼稚園が新たにつくられる可能性がないことを考えたほうがよい。

(3)「量の見込み」の算出について

事務局による資料の概要説明を行った。意見はなかった。

(4)委員提出資料について

資料4について、提出した委員による概要説明の後、意見交換を行った。主なものは次のとおり。

  • 委員
    国の子ども・子育て会議でも、虐待の問題は取り上げられているところである。すべての子どもを対象にするという新制度の趣旨を踏まえることが必要である。
  • 委員
    体罰の問題に限らず、貧困の問題なども考えなければならない。

6 その他

事務局(こども政策室)より、次回の会議開催予定等を示した。その後閉会

7 傍聴者

4人