平成28年度第1回柏市保健衛生審議会会議録

1 開催日時

平成28年8月25日(木曜日)午後3時10分から4時45分まで

2 開催場所

柏市柏下65-1

ウェルネス柏4階 研修室

3 出席者

(委員)

小林会長、金江副会長、大津委員、大松澤委員、釜崎委員、小池委員、佐藤委員、田口委員、束原委員、長瀬委員、野坂委員、平野委員、益山委員、宮委員

(事務局)

山崎保健所長、谷口保健所次長(兼総務企画課長)、戸来保健予防課長、高橋生活衛生課長、石川動物愛護ふれあいセンター所長、高木地域健康づくり課長、平川成人健診課長、中西衛生検査課長

4 内容

  1. 委嘱状交付 
  2. 会長・副会長の選出 
  3. 平成29年度保健所事業の取組みについて(協議)
  4. 健康増進専門分科会の審議事項について(報告)
  5. 蚊が媒介する感染症対策の進捗状況について(報告)

5 資料

6 議事(要旨)

(1) 委嘱状交付

審議に先立ち、委員に委嘱状を交付した。

(2) 会長・副会長の選出

小林委員が会長に、金江委員が副会長に選出された。

(3) 平成29年度保健所事業の取組みについて(協議)

配付資料「柏市第五次総合計画」及び「(資料1)柏市第五次総合計画・保健所事業抜粋」、「(資料2)平成29年度保健所事業の取組みについて」に基づき、事務局から説明をし、協議を経た。その際に出された主な意見・質疑は以下のとおり。

  • (資料2の27ページ)災害時の避難要支援者リスト化はどのようにしているか。
    (回答)防災安全課を中心にとりまとめている。保健予防課では、難病患者や精神疾患者など、特にフォローを必要とする方のリスト化を進めている。熊本で発生した震災での活用法についても見てきているので、今後に活かしたい。

  • (資料2の17ページ)地域職域連携での健康課題には、どのようなものがあるか。また、保健指導はどのようにしているか。
    (回答)課題として、個々としては喫煙や食習慣の見直しなどが挙がっていたが、どのようなことを各職域で取り組んでいるのか共有しようとしているところなので、国保や職域といった検診データを並べて比較して、どのような差があるのか、何かできることはないか、など課題を見つけていきたい。保健指導としては、喫煙対策など健康啓発紙を配付してきた。企業では健康管理室のようなところがあるところやないところもある。より良い企業の取組みを情報共有し、取組んでいきたい。
  • メンタルヘルスや自殺対策の側面からも検討していただきたい。
  • (資料2の3ページ)電子親子手帳の現状や課題は。
    (回答)現状としては、昨年から運用してきて、現在の登録者数は1,000人超。母子手帳交付時にチラシを渡して登録を促している。妊娠時でなくとも登録はいつでもできるが、啓発としては妊娠時の登録を勧めている。課題としては、登録のみならずどれだけサイトを活用(アクティブ率)しているか、という点がある。現在のアクティブ率は25パーセント程度。祖父母の利用も可能であるため、登録を促し、使いやすいものとしたい。
  • 主に母親が入力して、その情報は市も見ることが可能か。
    (回答)市は見られない。
  • 予防接種のお知らせなどは。
    (回答)標準で装備されている。
  • (資料2の47ページ)DOTSの活用は。
    (回答)DOTSとは、治療薬を確実に患者に服用してもらうための支援方法。独居者の場合は、毎日連絡したり、薬の空き袋を保健所へ持参してもらい服用を確認している。
  • (資料2の1ページ)子育て世代とは、どのくらいの年令までを対象としているか。また、子育て包括支援センターの設置数は。
    (回答)メインは乳幼児となるが、18歳までを対象としている。施設数についてはマンパワーの確保も必要であり、市内各地に設置することはできないが、1つは市役所本庁にある母子保健コーナーを格上げし、その他、沼南保健センターと保健所の、合計3箇所で検討している。また、これらの場所に行けない方には、保健師による家庭訪問もできる。
  • (資料2の19ページ)がん検診事業のH27決算額は3億超と高額であるが、効果は。
    (回答)市のがん検診受診率は、例えば乳がんでは9.8パーセント、大腸がんは19.9パーセント、子宮がん26.9パーセントと、目標値(各がん検診受診率50パーセント)よりかけ離れた状況であるが、これは民間で実施するがん検診受診者はカウントしていないためであり、このあたりを確認していきたい。
  • 受診リピーターは多いが、新規受診者は少ないと聞く。対策や工夫は。
    (回答)歌舞伎役者の妻ががんを発症したとの報道で登録者数は増加したが、この1回の登録で終わることなく継続されるよう努めていきたい。
  • 民間の受診者数はなかなか出しづらいと思う。「がん検診登録者に対して適切な時期に受診勧奨を予定」と平成28実施状況にあるが、適切な時期とは。
    (回答)受診勧奨は今年度新規に行うもので、年度の半期過ぎた頃に未受診者へ受診勧奨を通知する予定。年度内に2度、3度と勧奨通知を出すのは困難であるため、1度の通知となると思われる。
  • (資料2の23ページ)医療安全相談にはどのようなものがあるか。
    (回答)医療機関への受診を促したり、弁護士などへの相談を勧めたり、医療機関につなぐのではなく、今後どのような道を進めばよいのかを示す相談内容が多い。
  • (資料2の13ページ)アルコール対策は。
    (回答)啓発をメインとする立ち位置でいる。昨年度は啓発紙を発行し、飲酒の正しい知識を啓発する取組みをしている。

(4) 健康増進専門分科会の審議事項について(報告)

配付資料「(資料3)健康増進専門分科会の審議事項について」に基づき、来年度は柏市健康増進計画の中間見直し時期であり健康意識調査を実施する予定であることや、その他委員から得た意見について事務局から報告及び、同分科会会長の小林会長より補足をした。

(5) 蚊が媒介する感染症対策の進捗状況について(報告)

配付資料「(資料4)蚊が媒介する感染症対策の進捗状況について」に基づき、事務局から報告をした。その際に出された意見・質疑は以下のとおり。

  • ジカ熱もウイルス検査の対象か。
    (回答)ジカ熱とデング熱、チクングニア熱を検査している。
  • 症状を疑う者が出た場合の医療機関は。
    (回答)日本感染症学会が「蚊媒介感染症専門医療機関」を公表している。市内では東京慈恵会医科大学附属柏病院。

6 傍聴

なし

関連ファイル