柏市保健衛生審議会 がん対策専門分科会 会議録 平成21年12月2日

1 開催日時

平成21年12月2日(木曜日) 午後7時~9時

2 会場

柏市柏255
柏市保健所3階 小会議室

3 出席者

(1) 委員

長瀬会長、山木副会長、金子委員、木下委員、多田委員(保健医療部会)、山本委員(保健医療部会)

(2) 事務局

木村保健福祉部長、山崎保健所長、下保健福祉部次長兼総務企画課長、矢島生活衛生課長、大塚地域健康福祉課長、平島保健 センター所長、松尾衛生検査課長、秋山保健福祉総務課長、宮島総務企画課副参事、酢崎総務企画課専門監(企画担当)、川本総 務企画課医師、田中総務企画課副主幹(企画担当)、高木地域包括支援センター専門監(北部地域・中央地域担当)

4 議題

  1. 柏市保健衛生審議会 がん対策専門分科会 報告書(案)について
  2. その他

5 議事

(1) 柏市保健衛生審議会 がん対策専門分科会 報告書(案)について

事務局から資料の内容を説明した後、意見交換及び質疑応答を行った。その概要は以下のとおり。

  • がん罹患率及びがん死亡率の推移のグラフについて、性別特有のがんは別として、主要ながんのマーカーのスタイルは男女で統一した方がよい。(委員)
  • 千葉県がんセンターから提供を受けた資料なので、確認をとり、修正できるようであれば修正する。(事務局)
  • 「具体的な対策」の中に「短期計画」、「長期計画」とあるが、それぞれ何年くらいを想定しているか分からない。年数を入れた方がよいのではないか。(委員)
  • 短期計画については2年、長期計画については5年と考えている。具体的に期間を記載することとする。(事務局)
  • 小学生のタバコに関する意識の指標で、「喫煙したい」という項目がある。喫煙を促していると捉えられるおそれがあるので、この指標は外した方がよいのではないか。(委員)
  • 指標から外すこととする。(事務局)
  • 数値が空欄になっているところがあるが、なぜか。(委員)
  • 集計結果がまとまっていないためである。まとまり次第、掲載する。(事務局)
  • 報告書を全体会に提出した後、この報告書を市の計画として扱うのか、この報告書を受けて市が次のステップに進むのか。(委員)
  • 報告書は審議会の2年間の議論をまとめたものである。このため、報告書を受けて、そこに示された計画に向けて、市としての作業、関係機関への働きかけをしていく考えである。つまり、報告書がそのまま市のがん対策の計画になるということではない。(事務局)
  • 「検診・早期発見」の項目中、検診の精度管理の記述に「関係機関との連携体制の確立」とある。「確立」とあるから長期計画なのかも知れないが、検診の精度管理は一年一年が大事なので、これは短期計画としてもらいたい。「連携体制の強化」という表現でも構わない。(委員)
  • 意見に沿って整理する。(事務局)
  • 報告書に書かれている内容は市のどこが実施するのか。その部署を設置してもらいたい旨を最後の「まとめ」に加えてもらいたい。(委員)
  • 報告書の中で「まとめ」として出す方法と、「まとめ」の部分を別の文書として意見を付す方法がある。別の文書とした場合、それは分科会の提言となる。報告書のまとめの部分を別の文書とすることで、分科会としての意見がしっかり出て、生きてくる。(事務局)
  • 報告書とは別に、提言書を作成し、委員から意見を聴取し、事務局と調整を図ることとしたい。(委員)
  • 「関係者のネットワークづくり」の項目の中で、「在宅医療の基盤整備」とあるが、これはネットワークづくりの中に入る項目というよりは、もっと大きい項目ではないか。他の内容とのバランスが取れていないのではないか。(委員)
  • がん対策の取り組みに関する記述の中に追記し、ネットワークづくりの項目からは削除する。(事務局)
  • 国と県が進めている連携パスについて、どのように考え、どのように利用していくかを提言の一つとして取り上げていく必要があるのではないか。(委員)
  • 連携パスに関しては、連携を取るための一つのツールであるということは認めるが、積極的にパスを使っていくということを述べる状況ではないと思う。(委員)
  • パスに関しては、こういうものが連携を取るためのものとしてあるということを記述しておけばよいのではないか。(委員)
  • 「治療から緩和ケアまで」「地域相互支援」の項目中に「連携パス」という言葉を入れる。(事務局)
  • 「短期計画」「長期計画」「指標」という言葉は全体的に書いているが、統一性がないように感じられる。現在進行形のもの、これからやっていこうというもの、これから長期的に考えないといけないものなど、内容が整理されていない感じがする。(委員)
  • 「早期発見・がん検診」の項目中に、ベセスダシステムの記述があるが、ここで表現されているのは、子宮がん検診のうち個別健診に関わる記述である。このため、文中のどこかに「個別検診」という言葉を入れて修正したい。文中にある不適正検体の率は個別検診のものであり、集団検診は11月18日に始まったばかりで、結果がつかめないことから、必ずしも、当てはまるとはいえない。(事務局)
  • 市のがん対策の取り組みを市民に見える形で示すため、検診受診率をはじめとする数値を柏市なりの報告として作成し、毎年、または2年に1回程度、公表してはどうか。(委員)
  • 提言の中に盛り込んでもらいたい。後は、市がそれをどう受け止めるかである。組織の件もそうだが、意見を示してもらえば、それを踏まえて、後は行政の方で取り組んでいきたい。(事務局)

審議内容に沿って事務局が案を修正し、持ち回りにより委員に再度諮り、委員の意見を反映させて、最終的に分科会の報告書及 び提言とすることになった。

(2)その他

 (仮)柏市がん対策・フォーラム(案)について

事務局から趣旨を説明した後、意見交換及び質疑応答を行い、次のとおりフォーラムの開催内容の案について合意が得られた。

  • フォーラムの時間帯は、午前10時から午後4時までとする。 
  • 午前の部は「がんよろず相談」と題し、10時から12時までの間、がん患者・家族総合支援センターや東京慈恵会医科大学附属柏病院 のがん相談支援センターの相談員、柏市保健衛生審議会 がん対策専門分科会の委員等が市民からのがんに関する相談に個別に 応じることとする。また、がん医療に関する意見を受けることとする。 
  • 午後の部は基調講演とパネルディスカッションとし、午後1時から4時までの開催とし、基調講演の講師は外部から招くこととする。 
  • パネルディスカッションのパネリストは分科会の委員を中心に、薬剤師、訪問看護師、介護支援専門員、患者等を加えて構成し、地域 の中で連携しながらがん対策を進める姿勢が市民に伝わるような内容とする。

審議の結果、議論を踏まえて内容を整理し、詳細な部分までの案を事務局が提示し、持ち回りにより委員に再度諮った上で、決定 することとなった。

6 傍聴者

なし

7 次回開催日時

なし