柏市保健衛生審議会 がん対策専門分科会 会議録 平成21年7月16日
1 開催日時
平成21年7月16日(木曜日) 午後1時30分~3時30分まで
2 会場
柏市柏 柏市立図書館本館 2階 第2会議室
3 出席者
(1) 委員
長瀬会長、山木副会長、金子委員、木下委員、佐々木委員、酒井委員、小林委員(保健医療部会)、山本委員(保健医療部会)
(2) 事務局
山崎保健所長、下保健福祉部次長兼総務企画課長、加藤保健予防課長、矢島生活衛生課長、大塚地域健康福祉課長、平島保健センター所長、松尾衛生検査課長、宮島総務企画課副参事、酢崎総務企画課専門監(企画担当)、田中総務企画課副主幹(企画担当)、福田地域健康福祉課副主幹(健康増進担当)、本橋保健センター主事(成人健診担当)、高木地域包括支援センター専門監(北部地域・中央地域担当)
4 議題
- がん対策プロジェクトまとめについて
- (仮)柏市がん対策・フォーラム(案)について
- その他
5 議事
(1) がん対策プロジェクトまとめについて
事務局から趣旨を説明した後、意見交換及び質疑応答を行った。その概要は以下のとおり。
- 対策の柱は文章ではなく、「予防・啓発」「検診・早期発見」「治療・ケア」「地域総合支援」など、単語の方がよい。(委員)
- まとめの内容は、対象が市民なのか、行政内部なのかによって、表現が異なる。市民対象ならば、分かりやすい表現にする必要がある。(委員)
- 子宮がん検診は妊婦健診の初回の健診で助成される検査項目にあるため、子宮がん検診の受診率向上の一つとして、妊婦健診で受診した人を把握した方がよい。現在、そのデータは把握しているのか。また、子宮がん検診の受診率にこれらの数値は入っているのか。入っていない場合、これを入れることはできるのか。(委員)
- データ自体は委託機関を通じて入手できる。数値が含まれているか、また、含めることができるかは確認する。(事務局)
- 在宅療養支援診療所の不足については、施設数の問題ではなく、各施設における患者のキャパシティの問題である。(委員)
- 小中学生のたばこに関する意識、子育て世代の喫煙状況などの指標は、データを把握できるのか。把握できないデータを指標とするのは適当でない。(委員)
- 小中学生のタバコに関する意識は昨年度に調査を行っており、データがある。子育て世代の喫煙状況に関しては、妊娠届出票、母親学級、1歳6か月児健診、3歳児健診などで把握が可能である。(事務局)
- がん患者を支えるサポートグループの把握数という指標は、把握すること自体も難しく、把握したことだけでは意味がないと思われる。把握した情報の利用数や提供数といった指標の方が望ましいのではないか。(委員)
審議の結果、次回も継続して審議していくことになった。
(2) (仮)柏市がん対策・フォーラム(案)について
事務局から趣旨を説明した後、意見交換及び質疑応答を行った。その概要は以下のとおり。
- 非常によい取り組みなので、何年間か定例的にやれるとよいのではないか。(委員)
- 今回開催しようとしているフォーラムのように、患者や家族を支えるシステムがあるということを知ってもらえる機会があるとよい。(委員)
- 千葉県ではがん患者大集合という事業を行っており、今度、千葉市でも同様の事業を行うようである。柏市でも検討してはどうか。(委員)
- 柏市ではせっかくがん対策に取り組んでいるのだから、国のがん征圧月間のように、柏市でも、がん征圧週間のようなものを定め、それにちなんだ事業として開催してはどうか。(委員)
審議の結果、事務局の提案に沿って開催する方向で、準備を進めていくことになった。
(3) その他
ア がん患者支援のネットワークづくりに関するアンケートについて
アンケート実施の趣旨を事務局から説明した後、意見交換及び質疑応答を行った。その概要は以下のとおり。
- 医師と訪問看護師に対してアンケートを実施するということだが、ケアマネージャーのアンケートも必要ではないか。(委員)
- ケアマネージャーについては、国立がんセンター東病院の協力を得て、地域包括支援センターとともに福祉系ケアマネージャーに対する医療の研修を行う予定であり、その前段の意向調査として実施する予定である。(事務局)
- 柏市の問題としては、病院から在宅への移行の際、他市の診療所に流れる傾向があることである。人口当たりで見ると、柏市は在宅療養支援診療所での看取り人数が少ない。実際にどの程度の人数を市内の在宅診療所で看取っているのかをアンケートに載せてはどうか。(委員)
- 国立がんセンター東病院でも、何年か前にがん患者の調査をしている。
- 県の訪問看護事業所を対象にした調査を予定をしているので、アンケートの内容については調整させてもらいたい。
- 審議の結果、医師及び訪問看護師向けのアンケートを実施することで合意が図られた。アンケートの内容に関しては、委員から意見をもらいながら作成していくこととなった。
イ 東京慈恵会医科大学附属柏病院の市民公開講座について
東京慈恵会医科大学附属柏病院が7月18日に開催する市民公開講座の概要について、委員から説明があった。その概要は以下のとおり。
- 第3回目の市民公開講座として、乳がん体験者の現役医師を講師に招いている。
ウ 東京慈恵会医科大学附属柏病院の緩和ケア研修会について
東京慈恵会医科大学附属柏病院が地域がん診療連携拠点病院として、7月11日、12日に地域のがん診療に携わる医師向けに開催した緩和ケア研修会の結果について、委員から報告があった。その概要は以下のとおり。
- 地域におけるがん診療の質の向上を目的として、土曜日及び日曜日の連続した2日間で緩和ケア研修会を実施した。診療所の医師からは、連続した2日間の開催では参加が難しいとの意見があるため、今後、単位制で時期を分けて開催することを検討したい。
エ 国立がんセンター東病院の市民公開講座について
国立がんセンター東病院が10月24日に開催する市民公開講座の概要について、委員から説明があった。その概要は以下のとおり。
- 第4回目の市民公開講座として、患者及びその家族が情報を上手く利用できるための支援を目的として開催する。また、がん患者・家族総合支援センターの紹介をする。
オ 平成21年度がん予防展・がん講演会について
千葉県が9月12日、13日に市内で開催するがん予防展・がん講演会の概要について、事務局から説明した。その概要は以下のとおり。
- がん予防展・がん講演会は、毎年、県内の都市を会場として行われており、今年は柏市で開催される。主催は千葉県で、柏市は共催になっている。
- 9月12日、13日にイオン柏ショッピングセンターでがん予防展を、9月13日にアミュゼ柏でがん講演会を開催する。
- がん予防展は、がんに関する展示と医師等による無料相談を実施することになっており、東京慈恵会医科大学附属柏病院から医師の派遣を受ける。
- がん講演会は、大腸がんをテーマとして、講演とパネルディスカッションを行う。パネリストとして、俳優の黒沢年雄さん、市から保健センター所長が参加する。
カ 女性特有のがん検診推進事業(案)について
国の経済危機対策として実施されることとなった女性特有のがん検診推進事業について、柏市における準備の状況を事務局から説明した。その概要は以下のとおり。
- 国の経済危機対策の事業の一つとして、特定年齢の女性に子宮頸がん検診と乳がん検診の検診手帳、無料クーポン券を送付し、女性特有のがん検診の受診促進等を図るものである。
- 対象者は、6月末時点の柏市在住者で、子宮頸がん検診は20歳から40歳までの5歳刻み、乳がん検診は40歳から60歳までの5歳刻みの年齢に該当する女性である。
- 国の全額補助を受けて実施する事業であり、子宮頸がん検診は問診・視診・細胞診、乳がん検診はマンモグラフィ検査で問診・視診・細胞診を併用してよい。
- 事業の概要は、近々ホームページに掲載する。
6 傍聴者
1名
7 次回開催日時
平成21年10月15日(木曜日) 午後1時30分から