柏市保健衛生審議会 がん対策専門分科会 会議録 平成21年2月19日

1 開催日時

平成21年2月19日(木曜日) 午後1時30分から3時40分まで

2 会場

柏市柏255番地26

柏市保健所3階 小会議室

3 出席者

(1) 委員

長瀬分科会長、山木分科会副会長、酒井委員、佐々木委員、秋月委員、内富保健医療部会委員(オブザーバー)

(2) 事務局

木村保健福祉部長、山崎保健所長、下総務企画課長、加藤保健予防課長、矢島生活衛生課長、平島保健センター所長、柴田衛生検査課長、青山総務企画課副参事(企画担当)、酢崎総務企画課副主幹(企画担当)、田中総務企画課副主幹(企画担当)、福田地域健康福祉課副主幹(健康増進担当)、松丸保健センター副主幹(成人健診担当)、鳥居保健センター主任(成人健診担当)

4 議題

(1) がん検診啓発について

(2) その他

5 議事

(1) がん検診啓発について

前回の会議で委員から提案があった柏市のがん検診及びその啓発のあり方の検討に関し、事務局からがん検診の実施状況と今後の展望を報告した。その後、自由討議及び質疑応答を行った。自由討議における主な意見及び質疑応答の概要は次のとおり。

・検診受診のための書類や啓発のための書類には、個人への配布用、集団への配布用、掲示用など、いくつかのパターンがあるが、それぞれに統一感を持たせた方がよい。

・最も啓発効果が期待できるメディアは受診勧奨のはがきだと思うが、今のはがきを見ても検診の意味や必要性は分からない。このはがきを工夫して検診の必要性を訴えるなど、情報の伝え方を検討してはどうか。

・検診の登録はがきで検診受診の必要性が分かるようにしておいた方がよい。

・検診を受けない人たちの一番の理由は何か。

・国の調査結果によると、情報を知らないことが一番の理由になっていた。こちらの伝え方次第で受診率を上げられる可能性があるので、工夫が必要だと思っている。

・市の広報で年1回、がん検診の特集を組んではどうか。

・毎年4月に特集記事を組んでいるが、来年度は9月にもう1度特集を組めればと考えている。

・コラムのようなものを毎回やるのはどうか。

・子宮がん検診の場合、20歳、30歳、40歳と、10年ごとの通知になっているが、5年程度に間隔を詰められないか。

・来年度は転入者への個別通知を考えている。

・胃がん検診は来年度、変更があると聞いているが、どのようになるのか。

・高齢の受診者への対応やバリウムの事故などを考えて、必要のある人は個別の医療機関で検査が受けられるように制度を整え、来年度から実施する予定である。同様の理由から、胃がん・大腸がん検診に関しては、保健師がすべての日程に従事し、注意喚起と健康教育を行っている。

・検診で異常がないといわれたため、症状があるのに我慢をしてしまったというのは、どこの検診でも弊害として出てしまう。説明文では、症状があったときは医療機関を受診するということをもっと強調すべきである。

・検診でのがんの発見率が100%ではないことを説明していく必要がある。

・精密検査を受けない一番の理由は何か。

・あまり精密検査の通知を重要視していない人が受けていないことが多い。また、指定医療機関以外で受ける人も多い。

・県で禁煙の講演を行っているが、喫煙している人は来てくれない。昨年度、八千代市と習志野市で、すべての小学1年生に禁煙教育を行った。小学3年生くらいまでならば、学校で教わったことを家庭で会話することができるが、高学年になると難しい。小学校、特に低学年では、いかに学校の先生方に取り組んでもらうかが大切である。保健師が出かけていくのは限りがある。

・啓発事業などは5大がんすべて行う方がよいが、並行して行うのは難しい。せっかく子宮がん検診で新たにベセスダシステム(米国で採用されている子宮頸がんの細胞診報告様式)を導入するのだから、子宮がんに特化した啓発を検討してはどうか。

・市の広報に毎回コラムを載せられないか。

・もし、子宮がんの啓発に特化するのであれば、期限付きで受診料を無料化するなど、関心を引くような、インセンティブにつながるようなことはできないか。

・子宮がん検診に関しては、せっかくベセスダシステムをいち早く導入する訳だから、分科会の委員も協力して、一緒にやっていきたい。

(2) その他

ア 緊急肝炎ウイルス検査事業について

平成20年度に実施した緊急肝炎ウイルス検査事業に関し、事務局から実施状況の報告を行った。

イ 緩和ケアと地域連携に関する提案について

国立がんセンター東病院が緩和ケア普及と地域連携の取り組みの一環として実施を検討している、訪問診療を行う医療機関のデータベース構築のためのアンケート調査に関し、委員から報告があった。

ウ 乳がん意見交換会について

前回の分科会で提案があった乳がん診療に係るネットワーク構築に向けた意見交換会の開催に関し、委員から準備状況についての報告があった。

エ 岸本葉子文芸講演会について

柏市及び柏市立図書館の主催により3月7日にアミュゼ柏で開催予定の岸本葉子文芸講演会に関し、事務局から概要の報告を行った。

6 傍聴者

なし

7 次回開催日時

平成21年5月7日(木曜日) 午後1時30分から