柏市保健衛生審議会 がん対策専門分科会 会議録 平成20年7月10日

1 開催日時

平成20年7月10日(木曜日) 午後1時30分から3時30分まで

2 会場

柏市柏五丁目10番1号柏市役所第2庁舎5階 議会第3委員会室

3 出席者

(1) 委員

長瀬分科会会長ほか4名、保健医療部会委員3名

(2) 事務局

保健所長、総務企画課長、保健予防課長、生活衛生課長、地域健康福祉課長、保健センター所長、衛生検査課長

4 議題

(1) 保健所長あいさつ

(2) 国・県のがん対策の動向について

(3) 東京慈恵会医科大学附属柏病院の地域がん診療連携拠点病院の取り組みについて

(4) 国立がんセンター東病院の緩和ケアに関する取り組みについて

(5) 専門分科会の進め方について

(6) その他

5 議事(要旨)

・国・県のがん対策の動向について、千葉県健康福祉部健康づくり支援課 がん・生活習慣病対策室 室長 山木委員から説明

・東京慈恵会医科大学附属柏病院の地域がん診療連携拠点病院の取り組みについて、東京慈恵会医科大学附属柏病院 産婦人科診療部長 佐々木委員から説明

・国立がんセンター東病院の緩和ケアに関する取り組みについて、国立がんセンター東病院 臨床開発センター精神腫瘍学開発部 室長 秋月委員から説明

・専門分科会の進め方について協議

委員 プロジェクトの目標は、第1に「多くの市民ががんのことを知り、自ら予防と早期発見に取り組めるための施策を推進すること」、第2に「がんになっても安心して治療を受け、生活の質を保ちながら自分達の地域で暮らしていけるよう、地域の保健・医療・福祉の関係者によるネットワークづくりを進めること」である。

乳がんをモデルとして地域連携システムを構築し、次年度から具体的なシステムをスタートさせてはどうか。また、これと並行して、他臓器に対するシステムを検討していくのが一番具体性のある進め方ではないか。

柏市には、がんセンターや慈恵医大柏病院があり、市立病院や中核病院も充実し、クリニック、医師会との連携も上手くいっており、質の高い医療を志向できる土壌がある。しかし、東京で治療を受けた人が自宅で体調が悪くなった場合に、受け入れていくための連携を取っていく必要がある。

医療において今起きている問題は、3次医療機関に関しては、患者が集中することの改善を図るため、専門医間の連携や病診連携が必要になっている。

2次医療機関については、診断、精密検査を担っているが、精密検査の質の維持が極めて重要になり、さらに専門医との連携を密に取ることが必要になる。

1次医療機関に関しては、個別検診を中心にしている医療機関だが、検診の方法論に関して勉強会をもっとやる必要がある。

市民については、医学の情報があふれ過ぎの状態にあるので、いかに分かりやすく利用できるようにするかが問題ではないか。

これらを支えていくのが行政であり、医師会、助産師、その他の医療従事者、あるいはボランティアの力だと思う。医療資源はこれだけたくさんあるので、それらを活用しながら、互いに利用し合っていくような方向性を作っていきたいと考えている。

資源を活かして、いかに質を高めながら連携システムとして上手く編みこんでいくかがこのプロジェクトの役割だと思う。

委員 柏市の乳がん検診のシステムはどうか。

保健センター所長 毎年度、到達年齢40歳になる人には、案内を送り、受診を希望するときは登録してもらい、2年間受診しないとデータが消えるというシステムになっている。

委員 子宮がん検診はどうか。

保健センター所長 子宮がん検診は対象年齢が20歳なので、当該年度に20歳に到達する人に新規に案内を送付している。

委員 毎年、同じ人が検診に来るよりは、5年に1回でいいから、色々な人に来ていただいた方がよい。

委員 毎年来た人に出すよりは、10万人の対象者に対して、2年、あるいは3年おきに案内を出した方が、病気を発見するということにおいては、効率がいい。

委員 来ない人をどうやって来させればよいかを考えなければいけない。

委員 思い立ったときに行って、会場に検診の申込書があるといい。

委員 改善策はこの分科会で決めていき、このようにしてもらいたいという案を叩き上げていった方がよい。

保健所長 こういう観点で市は取り組むべき、という意見をいただきたい。

すべてできるとは約束できないが、市が取り組む参考としていきたい。

委員 1つのモデルとしてやっていくところは乳がんとし、検診のあり方を検討する部門を別に設けるとともに、診断・治療など、いくつかの部門に分けて検討してはどうか。

保健所長 がん対策については、分科会の委員すべてに検討を依頼したものであるから、さらにこれを細分化する考えはない。

委員 では、1回ずつテーマを作って検討していくこととしたい。

委員 市が担う部分で何を先に検討するかといえば、予防や早期発見で具体的に何をやっていけるかということではないか。

委員 最初に啓発・予防・検診を重点的に検討することとしたい。

保健所長 市が行っている啓発や検診を整理し、次回の会議の前に資料を送付したい。

委員全員にスピーチをしてもらい、議論を進めていきたいと考えている。

委員 県でもがん登録のデータなどで提示できるものがあるので提示したい。併せて、検診のデータなど数値で示せるものがあれば提示してもらいたい。

6 傍聴

(1) 傍聴者

2人

(2) 傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

7 次回開催日時(予定)

がん対策専門分科会

平成20年9月4日(木曜日) 午後1時30分~午後3時