令和元年度第2回柏市障害者差別解消支援地域協議会会議録
1 開催日時
令和元年11月8日(木曜日)午後2時から3時まで
2 開催場所
柏市役所分室1第4会議室
3 出席者
(1)委員(敬称略)13名
市岡武、宮本治道、長谷川秀夫、萩原得誉、竹之内誠、関口篤行、中野しのぶ、山口滿信、白田東吾、小宮山智美、岡野高信、大久保夏樹、北村大明
(2)事務局
(障害福祉課)早川統括リーダー、長谷川担当リーダー、小野主査、吉田主査
4 議題
(1)令和元年度の障害者差別相談受付状況の報告について
(2)差別解消に関する啓発活動及び研修について
(3)その他
5 議事
午後2時、定刻になり開会。
(1)の後、(2)以降の議題を実施した。
(2)以降は、市岡会長が進行を務めた。
(1)開会の挨拶
開会に当たり、障害福祉課早川統括リーダーより挨拶を行なった。
(2)令和元年度の障害者差別相談受付状況報告について
- 事務局
令和元年度相談受付状況について、上半期3件相談があり、2件は障害福祉課で相談を受け、1件は地域支援課に柏まつりについての相談があった。平成28年から相談が入っている方ですが、今回は柏商工会議所と地域支援課が協議し、本部に障害者対応スタッフを配置し解決している。
例年と比較すると、平成30年度5件、平成29年度10件、平成28年度6件という相談件数の推移であることを報告。
- 市岡会長
この件について何かご質問、ご意見はありますか。 - 長谷川委員
私も柏まつり実行委員で報告を受けている。毎年、バス停が動いて困るという意見があったが、昨年までは視覚障害者に対して特別な配慮はしていな
かった。今年からサポータースタッフを配置し対応した。
- 市岡会長
他にご質問ありますか。
- 中野委員
本部に障害者対応スタッフを配置しどのように障害者対応をしたのか。
- 長谷川委員
本部に来ていただいた方にスタッフがバス停まで案内した。
- 中野委員
本部まではいかないといけないのですね。
- 事務局
柏まつりでは、地域支援課でヘルパー事業所を依頼すると障害福祉課にも相談があり、実際にヘルパー事業所にあたって準備はしていたようだ。
- 長谷川委員
毎年、何人かいらっしゃるので、今後、商工会議所としては、専用の対応をするように考えていく。
(3)差別解消に関する啓発活動及び研修について
- 事務局
年3回権利擁護研修を実施しており、10月25日に第2回目の研修を実施。研修の内容は、施設虐待の中で、職員の怒りのコントロールが難しくて虐待に至る場合があるので、アンガーマネジメント基礎研修を実施した。出席者は市内の事業所に周知し、43名の出席があった。研修会の最後にアンケートをとっているが、今後、どのような研修を実施してほしいかと聞いたところ、一番多かったのが差別について学ぶ研修会を実施してほしいという意見であった。第3回は2月14日の予定。アンケートの結果も踏まえて検討したいが、委員の皆様からご意見があれば。
- 市岡会長
どうでしょうか。案としては、昨年実施した内閣府の研修や当事者はどうかなと思う。
- 中野委員
アンケートで差別についての希望が多かったということだが、先日の研修は、事業所職員が多く出席していたが、差別のことを事業所職員は知らないのでしょうか。
- 事務局
アンケートでは項目をだして選択式で選んでもらったが、差別の何がわからないのかということは拾えなかった。昨年度も差別の研修は、千葉県の職員より、県条例も含めて基本的なことを話してもらった。どこからが差別なのかということを知りたいのではないかと思った。
- 中野委員
座学でやってもイメージしづらい。内閣府の研修や、名川先生の研修でグループワークや映像をみてイメージがつきやすかった。ヒアリングをして、本人の話を聞き、知っているようで、本人たちの気持ちを知らなかったんだなということを感じた。生きづらいなかで、我慢して生活しているようで切なくなる。いろいろなところでハードルがある。
- 市岡会長
他になければ、事務局とコアメンバーで検討していく。
(4)その他
- 市岡会長
今回の台風などの災害時の避難について、車いすの人が、自衛隊の仮設の風呂に入れなかったり、呼吸器つけている人への連携など、考えさせられる
ことが多かった。ネットがつながらない等もあった。
- 荻原委員
災害が起きた時に、どういう風に感じているのか聞きに行く必要はあると思う。
- 長谷川委員
弁護士会では、電話相談を実施し、初日3日で100件づつくらい、その後、50件づつで合計で1,000件を超える相談があった。阪神淡路震災の時など、災害後一ヶ月くらいで急激に増えることがあったが、タイムラグなく、相談があって驚いた。司法書士会では、館山市、鋸南町にいったが、電話ができない人、相談会にいけない人がいるので、気を付けてほしいと言われている。今後、被災地域に訪問相談にいく予定。その後の大雨被害が茂原市等でも発生しているので、孤立しているところがあるかもしれないが、地域が広いのでどうするか検討している。一戸づつ家を訪問することは、東日本震災でも実施した。臨床心理士や精神保健福祉士が同行していたが、今回は日程の関係で司法書士だけでいくかもしれない。
- 市岡会長
その時に私も同行したい。
- 長谷川委員
それは可能。後で日程はお知らせする。
- 中野委員
私の周囲では災害の被害はきかないが、市内の事業所では被害がでたところがあるときいたので、大変だと思った。
- 市岡会長
災害時の福祉の情報はいきわたってない、準備ができていないのかなとも思った。
- 中野委員
今回、2つの台風と大雨と3回続けて災害があった。今までこのようなことはなかった。今後災害があるという自覚がでた。電気が使えない、水道が使えない、連絡がとれないとなった時に、お互いに近くの人と声を掛け合おうという話になっている。
- 市岡会長
災害というと、ボランティア、社会福祉協議会だが、竹之内委員から何かあるか。
- 竹之内委員
私自身も南房総市の社会福祉協議会にいってきた。派遣されるボランティアが、障害を理解されている人がいくわけではないので、コミュニケーショ ンがとれるのかどうかということは思った。今回の風害で、どこのタイミングでどういうことがおきるのか予想ができなかった。避難所にいくまでも 危なかったという話はきいた。
- 関口委員
基幹センターには今回台風についての相談はなかった。相談員の動き方は様々であった。事前に独居で暮らしている方のリストを用意している事業所 もあれば、そうではない事業所もあった。今後対応は統一した方がよいかと思った、市からも避難所開設の相談があった。
- 市岡会長
今回、福祉避難所は沼南育成園で1名避難があった。初めて利用された。
- 山口委員
柏市のハザードマップをみたことがない。どこに置いてあるのか。
- 事務局
防災安全課に問い合わせていただければ。
- 山口委員
自分の地区のハザードマップを知らない住人が6割以上であった。実際の水害はハザードマップと一致している。柏市でも避難指示がでたことは知っ ている。精神障害者や引きこもり状態の人が避難することは困難だが、情報だけは得ておきたい。各家庭でどのような対応ができるかということはある。担当課に聞けばわかるといわれても、住民は足が動かない人もいるので、その辺の配慮はお願いしたい。
- 白田委員
社会福祉士会の会長からの話をきくと、災害派遣で個人情報の取り扱いが自治体によって差があったと聞いた。リストを渡してくれて、訪問できた自 治体もあれば、個人情報の開示の問題でスムーズにいかなかった自治体もあった。
在宅酸素の利用者の電源の確保が重要かなと思った。
生活困窮の事業をやっているが、全国大会で東日本震災の報告があった。制度が追い付かない、家が壊れて回収する費用の問題や、避難中の自殺のリ スクを感じた。避難所、仮設住宅等のコミュニティーを新たに作ることが難しいという報告があった。
- 小宮山委員
電話で施設とかにかけられる人はまだ良いが、町内でも、周囲とかかわりがない人、外にでられない人もいるので、その人達が入り込めるような取り 組みを地域毎にできると障害をもっている人も外にでてくることができるのではないかなと感じた。
- 岡野委員
3年位前に、むすぶ会で災害時のサポーターを募集して地図に落とし込み作成した。
- 大久保委員
拠点としては、台風の前後では、今夜の宿という形での問い合わせはあった。実際に避難はなかった。相談支援としての危機管理は、移動が危ない状 況で、呼吸器の子供が移動するのは危険である。自助や、早めに移動する等、危機管理もイメージできるように一緒に計画をたてることが大切だと思った。電源管理の問題は、精密機器なので、発電機があればよいという問題ではないので、医ケアで災害対策のテーマも考えていきたい。
- 北村委員
市内の小中学校も避難所として開設した。障害者の受けいれの問い合わせはあったので、受け入れると回答した。結局利用はなかった。受け入れる側も、危機的な状況を抱えながらやっている。情報の指示系統、何かあった時にどこに聞けば良いのかということは確保しておけば、想定外のことがあっても動けるので、大切だと思った。
6傍聴者
なし