令和元年度第1回柏市障害者差別解消支援地域協議会会議録

1 開催日時

令和元年6月21日(金曜日)午後2時から3時まで

2 開催場所

柏市役所別館4階 第5会議室

3 出席者

(1)委員(敬称略)13名

市岡武、宮本治道、名川勝、長谷川秀夫、萩原得誉、竹之内誠、関口篤行、中野しのぶ、山口滿信、白田東吾、小宮山智美、羽田知彦、岡野高信、

(2)事務局

(障害福祉課)早川統括リーダー、長谷川担当リーダー、小野主査、吉田主査

4 議題

(1)平成30年度の障害者差別相談受付状況の報告について

(2)差別解消に関する啓発活動について

(3)その他

5 議事

午後2時、定刻になり開会。

(1)~(4)の後、(5)以降の議題を実施した。

(5)以降は、市岡会長が進行を務めた。

(1)開会の挨拶

開会に当たり、障害福祉課早川統括リーダーより挨拶を行なった。

(2)委員紹介

初参加の委員がいることで、各委員の自己紹介をおこなった。

(3)会長、副会長の続投

柏市障害者差別解消支援地域協議会運営要領に基づき、会長、副会長は前年度から引き続き市岡委員、宮本委員続投で了承。

 (4)ノーマライゼーション柏プランアンケートについて

障害福祉課事業調整担当より、今年の夏に実施予定の基礎調査について、前回同様、無作為抽出して調査票を送付する他、アンケートを関係団体に送付予定。またヒアリングについても夏頃実施したいと考えていることを説明。差別解消に関するアンケート票の設問として、前回のアンケートは2問であったが、大きく設問を変えることは前回の比較もあるので、あまり考えていないが、設問の変更の意見を賜りたいことを説明。

(5)平成30年度障害者差別相談受付状況報告について

  • 事務局 

    平成31年2月に内閣府から柏商工会議所に研修の話があり、柏商工会主催、柏市、本協議会後援で研修会実施した。出席者は23名であり、グループワークでおこなっている。実際に、車椅子にのった当事者がファシリテーターであった。司会進行しながら、障害ってどこの部分が障害なのかということを考えさせられる研修であり、改めて障害について考えたとのアンケート結果が多かった印象。内閣府でも、全国的に発展させている段階で、柏でモデルケースと実施したとのこと。

  • 市岡会長   
    この件について何かあるか。白田委員は参加した感想はあるか。 
  • 白田委員
    当日、参加して、障害をもっていることが当たり前の世界という内容のビデオをみた。健常者が、その世界だと周りから冷たい目で見られるという擬似体験をする内容であった。自分たちが、そういう立場になった時にどう感じるかということに気づかされた。 
  • 市岡会長 

 この研修は、内閣府からのモデルケースとして依頼があった研修。

   とてもよい研修だったので、またできればよいと思う。他にご質問あるか。

   なければ、3月に実施したビラ配りの報告に移る。

 自閉症啓発デーに自閉症協会の方と合同で柏駅でビラ配りを実施。

 今回は天気がよくて多くの皆様にチラシを受け取ってもらった。

 また委員の方におかれましても、ご協力いただいてありがとうございました。

 啓発、広報についてよいアイデアがあるか。

 また、差別解消ののぼりを2本用意しているので、行事に活用してください。

 その他に、今まで社会福祉協議会の作った差別解消のチラシを使用していたが、もうないので、社会福祉協議会で用意できるのか。

  • 竹之内委員

 内部で話し合いが必要だと思う。事務局側で自前で作るとかでもよいのではないか。

  • 市岡会長

 どうですか市役所で用意できるか。

  • 事務局 

 カラー印刷で業者にお願いする予算はないが、自前で印刷することはできる。

  • 市岡会長

 やはりチラシは必要である。別途協議させてください。

(6)その他

  • 岡野委員 

 この場でこの質問でよいのかわからないが、自立支援医療受給者証の有効期限切れの案内がないのはおかしいのではないか。

  • 事務局

 手帳も自立支援医療もご案内はなく、有効期間が記入してあるので、ご自身の受給者証の期 間をみて、確認いただいている現状です。

 意外と通院先の受付でご案内してくれるところもある。

  • 岡野委員

 例えば、障害支援区分認定や療育手帳は案内がきている。

  • 事務局

 そうですね。

  • 岡野委員

 自立支援医療も障害者自身が理解が難しい人もいるので、行政で合理的配慮ができるのではないか。

  • 名川委員

 誰も管理していないと、本人しかわからない。

  • 市岡会長

 かなり数も多いでしょうね。

  • 事務局

 手元に数がないが、年々増加傾向になる。

  • 事務局

  担当係ではないので、はっきりしたことは申し上げられないが、療育手帳は毎年の更新ではなく、自立支援などは毎年更新なので、異なる部分もあると思われる。

  • 岡野委員

 グループホーム入居者で忘れた人は、兄弟も更新手続を忘れてしまっていた。

  • 白田委員

 医療機関によっては、受付で案内してくれるところが多い。

  • 岡野委員

 今回は医療機関の事務から期限が切れていると連絡があった。

  • 市岡会長

 毎年のことなので、意外と忘れないことが多い気もする。何かしらの配慮をしてもらえれば。他にその他何か意見はあるか。

  • 羽田委員

 昨年から参加し、皆様の話を聞きながら勉強している。

  • 竹之内委員

 最初に差別解消法ができた時より、職員側の意識が下がってきているのかなと思う。浸透してきているのかはわからないが、職員間で改めてやらないといけないと思う。制度の理解も含めて考えていきたい。

  • 市岡会長

 今年度のテーマとかご意見ありますか。

  • 中野委員

 差別解消は難しい。虐待はまだわかりやすい。差別となるとどこが差別がわかり辛い。差別している気持ちがないのが普通だと思う。本日の4件をみていて、双方で対話する取り組みができたらよいと思う。障害のある人の特徴の慣れですよね。段階が踏めていないなと思った。意識をほぐしていかないと、何かできないかなと言う気持ちになった。ビラ配りだけでなく、対話できたらよいと思った。

  • 小宮山委員

 今回初めての参加であったが、知的障害者への支援がすごく難しいと思った。

  • 白田委員

 アパートの問題。今回は、差別は終結になったが、根本的な問題は起こりうる。その人の生き辛さの問題は大丈夫かなと思う。

  • 山口委員

 精神障害の場合は、個人情報が簡単に漏れてしまう傾向がある。

 例えば、精神科の医師が、電話で簡単に回答してしまった事例があった。最近の新聞でも必ず特異な事件がおこると、入院歴がある、精神手帳もっているなど報道される。これは重大な個人情報なので、まだ罪が確定する前から報道されると、精神障害が危ないという誤解が生まれる。簡単に外に漏れる傾向がある。

  • 関口委員

 地域生活支援拠点は今年で3年目となる。相談を受ける機会は増えているが3年間で差別を受けたという相談は1件もない。逆に、差別を受けなくなったという話も聞いていない。啓発、活動が課題である。柏市の4拠点も活用できるのではと思う。

  • 萩原委員

 差別解消法では、啓発が一番大事。共生社会の実現について、係っている人は当然、知っているが、障害がある人が身近にいないと、法律自体を知らないことが多い。職業柄講演の機会があるが、全然違う分野の話をするときに、あえて、この話もするが、知っている人はいない。

 今後、どうアプローチをし、わかってもらうかが大事。そうしないと、相談件数のことについて話をしても、一般の人が法律を知らないなかなので、意味がない。差別が表にでてきていないだけである。

啓発の仕方はそれぞれのネットワークを活用していくしかないのかなと思う。

  • 名川委員

 どういう啓発をしていくかが直近の課題と認識した。ワーキンググループで議論するとよい意見もでるのではないかと思う。

  • 市岡会長

 コアメンバー会議のなかで、当事者から聞くということから、差別、虐待があることがわかった。今回は本人から、聞くということを重点にしていかないといけない。

  • 宮本副会長

 健常者、障害者も声をあげる。大変だと思うが、勇気がいることだと思うので、相談を受ける側としては気安く相談できるようにしていけると良いのではないかと感じた。差別と断定できないものでも良いということを、わかりやすく伝えるよう気をつけていきたい。

6傍聴者

1名  

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