平成28年度第3回柏市障害者差別解消支援地域協議会会議録

1 開催日時

平成29年2月10日(金曜日)午後2時から午後3時30分まで

2 開催場所

柏市役所分庁舎2 第3会議室

3 出席者

(1)委員(敬称略)13名

市岡武、長谷川秀夫、萩原得誉、飯塚敏晴、中野しのぶ、白田東吾、武藤光行、三井正行、山口祥子

(2)事務局

(障害福祉課)阿知波専門監、吉田主幹

(障害者相談支援室)石田室長、大川原担当リーダー、小原副主幹、秋山副主幹

(障害福祉就労支援センター)野村専門監

4 議題

(1)事例報告及び相談

(2)その他

ア 市職員アンケートについて

イ その他

5 議事

午後2時、定刻になり開会。

傍聴人に配慮し、「4 議題」のうち、「(2) その他」を「(1) 事例報告及び相談」の前に実施した。

次のことについて、(1)の後、(2)以降の議題を実施した。

(2)以降は、市岡会長が進行を務めた。

(1)開会の挨拶

開会に当たり、障害者相談支援室長から挨拶を行った。

(2)その他

ア 市職員アンケートについて

事務局が報告した市職員アンケート結果について、各委員が意見や感想を述べた。主なものは、次のとおり。

  • 会長

他市ではこのようなアンケートや好事例というのは見受けられなくて、その辺、柏市では良くやってるなと思います。いっぱいこれだけの件数集まったということは、素晴らしいことだと思います。この協議会で、この事例をどのように活かすかってことを我々に与えられた課題だと思います。

  • 委員

学校のほうは、今年はまずは合理的配慮を周知するということが課題でしたので、パンフレットを作って教職員へ春に渡したんですが、今回保護者向けのパンフレットを作りまして、各学校から保護者に4月1日から法律ができて、合理的配慮についてもこういった例がありますので、配慮が必要な方は学校に申し出てくださいっていうのをパンフレットに作りまして、配布したところです。

  • 委員

希望としては市の職員なので、やはり市の職員だからこそ、回答率をもうちょっとアップしていただきたいというのが率直な意見。

  • 委員

まあ、分かりやすいアンケートであれなんですけれども、前年度初めて聞いたってところで大幅に改善されているんですけれども、その理由とするとあと29パーセントの方に対してどういうフォローっていうか教育、まあこのこと自体アンケートした時点で周知徹底されたってことでよろしいのか、それと回答数の先程も冒頭に出ましたけれども、60数パーセントの方ですか、そういう方に対してどういうフォローするか、その辺ちょっと聞かしてもらいたいと思います。

  • 事務局

全庁の掲示板へ結果をアップして、いくつかの疑問点についてはこうしたらというようなことを加えて周知をしてみた。

  • 事務局

周知のほう丁寧にやっていくことによって、周知はされていくのではないかと考えているが、なかなかこの手のものを毎月1回やるというわけにもいかない。その辺はいろんな形で、全庁掲示板のほうに掲示するなど、いろんな周知の方法については検討していきたいと考えている。

  • 会長

これだけの事例集まったところ、他のところではないので、これを活かさない手は無いなと思っている。単なる集めましたっていうのではなく、何かアクションを起こしたいなと思っている。

  • 委員

他市では、全職員対応向けの研修をしている市もあると聞いているので、折角この具体的な事例を柏市内のこの庁舎内で集めたので、そういったことを還元という意味でも、そういった具体的な事例を使った全職員向けの研修みたいなものを考えてみようかなっていう気にはなってみました。

  • 委員

アンケートに障害者別が書いてあるんですが、身体障害者の方にこう対応したとか、知的障害者の方にこういう対応しましたっていうのが書いてあって、多分窓口とかの対応で困られる障害の理解ってものが分からない、特徴の理解が分からなくて対応が分からないっていう場合があると思うので、こういう事例を見ることで、特徴も分かって良い対応してるってのもあるので、各機関とか事業によって対応を取られているので、すごく良い障害の理解にもつながるし、何か上手く研修とかで持ち上がるんじゃないかなと思いますし、一般の方にも多分町会も一般の方とか企業の方にやっぱりしていただきたいっていうのがありますよね。なので、冊子みたいな理解のための附属資料みたいなものにまとめられないかなって思いました。

  • 委員

好事例と併せて対応できなかった事例、いっぱいあるんですけれども、これをやっぱりね、好事例と同じように扱うんだと思うんですよ。これはできれば、このできなかった事例に対してどう対応したらよいのかっていう、本当はこの好事例の中から引っ張ってきても良いし、別に答えとかでも良いし、あるいは他の人に参考になってきますので、是非そうしていただきたい。

イ その他

委員から、民間企業に対するお礼のメールについて、事例報告があった。

  • 会長

民間だと、それぞれの事業が当たり前、普通にやってること、好事例ということを気付かないこともあると思うんで、皆さんの中で好事例を吸い上げる御協力をお願いしたい。やっぱり好事例っていう視点で見ると、気付く面があると思いますので、それぞれの業界で合理的配慮とか、そういうものですぐれた事例、本人当たり前だと思っても我々から見たらすごいありがたい事例とかがあると思いますので、これからの課題としては、民間企業とか公共交通機関とかからの好事例をどのようにして集めるか、ということを課題にしていきたい。
会長から、千葉県知事選挙のチラシについて報告があった。

  • 会長

3月26日に千葉県知事選挙のチラシについて報告があった。これも差別解消法絡みなんですけれども、投票会場による合理的配慮、前回からしていただけるようになりました。コミュニケーションボードとか指差しとか、選挙にいろいろ配慮していただけるようになりました。

  • 事務局

法律ができて、すごく変わりましたね。そこに法律ができる意味っていうのが一つあるのかなって。

  • 会長

行政は法律ができると俎上にのってくれますね。建設的対応のスタートっていうのは、法律というのは本当に大きいと思います。今回は積極的に向こうから、こういうふうにしたほうが良いですって。

  • 委員

選挙の配慮については、他のところでも実施されてるところが結構あるんじゃないかなって思います。全く動かない障害者で、手足も動かない状態で、投票所へ行ったという話もありますから、具体的にいろんな方法があるのかなっていうふうなことで助成するってことは必要だなって思いますけれど。
その他、会長から、3月10日に柏駅のダブルデッキで自閉症啓発デーと障害者差別解消法の合同で、啓発活動(ビラ配り)をすることについて連絡があった。

(3)事例報告及び相談

ア 相談案件に対する委員の意見

事務局が報告した具体的事例について、各委員が意見や感想を述べた。主なものは、次のとおり。

  • 委員 

同様の事例を見返してみると、当たり前に拒否されてきたとしても、間に入って交渉していくことで、相手に安心を得ることで繋がるみたいなことがあるかなって思いました。

  • 委員 

差別相談もやはり差別だとお互いがあるといった場合には、やはり一度受けて相互の話を聞いて、あくまでも中立な立場を取られたことで解決したのではと思う。

イ 委員が受けた具体的事例

事業所関係の委員と各委員及び事務局による意見交換等を行った。主なものは、次のとおり。

  • 会長

この件っていうのは、やはり差別解消法ができたから相談に乗っていただいた一件だと思うんです。その前にはクレームみたいな扱いをしてましたからね、正直。話にも乗らない感じだったのが、今回は乗っていただいたっていうのは、差別解消の法律のお蔭かなって思ってます。まあ、その中で建設的対話ができたのかなっていうことで、結果としては不十分かもしれないけれど、良かったのかなって思いはあります。

  • 事務局

柏市の職員対応要領、差別解消法ができるに当たって、これを策定したんですけれど、市職員に話す上ではそれがすごく具体的な根拠として良かったかなと思うんですね。職員の対応要領にもこういうふうになんなくちゃいけないっていうのも書いてあるっていうところもやっぱり示すと、ああなるほどそうなんだってところは、非常に具体的に感じていただいて、改めて考え直してできることからやっていきましょうっていうふうに何か大きく転換したかなっていう実感はしています。

  • 委員

当事者からすると、言ってもダメじゃない、言っても聞いてもらえないって言う失望感っていうのがある、残ってしまうんですよね。制度を利用する人っていうのは、ほんの一部、その通訳を利用される人っていうのは一部の方で、一人の市民としての権利を要求っていうのか要望されるのは、利用するしないっていうか、どのくらい利用されているのか分からないんですけれども、まああって当たり前というふうに、どこまでそれが実現できるのかっていうふうに考えていかないと、私も当事者の方たちと活動をしているんですけれど、気が付かないんですよね、言ってもらわないと。近くにいても気が付かないことが沢山あって、やっぱりどこが困ってますかっていうのを、例えば今後こういう要望が出たときに、何が一番必要ですかっていう聞き取りがあっても良かったかなっていう、当事者の声を聞くっていうのがあって、必要なところから乗せていくっていう方法もあって良いのかなっていう気がしました。

  • 委員 

私が視覚障害の方と関わったときに、諦めてる方がいるんですよ。逆に、市とかそういうところからの通知を、自分でサインしなきゃいけない、できない。それを我々が気付く、気付きを届けなきゃいけないんですよね。諦めてはいけなくて、積み上げて届けるっていうことが、私たちなのかなって思います。 

  • 会長

諦めてるっていうか、それが当たり前のことっていうか、もうその苦労が当たり前のこととか思ったりする方もいらっしゃるので、そういうのを我々が届けるとか、特に支援者としてですね。そういった面で、当事者にヒアリングとか声を聞いてみたいなって思います。

6 傍聴者

1名

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