平成28年度第3回自立支援協議会議事録

平成28年度第3回柏市自立支援協議会議事録

開催日時

平成29年2月17日(金曜日) 午後2時から4時まで

開催場所

ウェルネス柏 研修室

出席者

委員

平山委員 渡部委員 松井委員 中野委員 小助川委員(大久保委員代理) 市岡委員 関口委員 吉川委員 後藤委員 佐藤委員 寺尾委員 豊田委員 白田委員 石垣委員 飯塚委員 坂口委員 鈴木委員

欠席者

新福委員 関谷委員 松村委員 

事務局

  • (保健福祉部)
    成嶋部長
  • (障害福祉課)
    小川課長
    阿知波専門監 吉田統括リーダー 木村主事
  • (障害者相談支援室)
    石田室長
    佐久間担当リーダー 大川原担当リーダー 小原副主幹 長谷川副主幹 野村主事 阿部主事
  • (障害福祉就労支援センター)

 宮本所長
 野村専門監

議題

  1. 各部会等報告
    相談支援部会
    はたらく部会
    こども部会
    権利擁護部会
    グループホーム等連絡会
    部会のあり方、取り上げる課題について
  2. 次期ノーマライゼーションかしわプラン策定のための基礎調査結果報告書
  3. 柏市地域生活支援拠点の進捗状況について

傍聴者

1名

会議録

議事

1.各部会等報告

相談支援部会

(関口委員)

第4回相談支援部会を12月20日に開催。11月、12月の相談支援連絡会の報告を行った。1月の相談支援連絡会は市主催で市立柏病院ソーシャルワーカーとの意見交換・情報交換を行うことを確認。地域生活支援拠点について、拠点施設開設に向けて緊急対応等を掲載した手引きを作成することについて市より提案があり、今後部会で話し合っていくこととなった。
第5回相談支援部会を2月3日に開催。1月の相談支援連絡会の報告を行い、2月は計画相談と基本相談、委託相談等の相談支援の役割について、3月は緊急対応や虐待対応について取り上げることを確認した。その他、ノーマライゼーションかしわプランニーズ調査結果について障害福祉課から説明があった。また、「(仮)柏市における相談支援の手引き(案)」について、市が作成したたたき台をもとに意見交換を行った。
相談支援連絡会は、11月15日に発達障害支援室シャル主催で「地域生活支援拠点」受託法人より事業説明及び質疑応答、12月16日に発達障害支援室シャル主催で「本人支援と家族支援」の事例検討、1月20日に障害者相談支援室主催で「医療と福祉の連携」をテーマに柏市立病院ソーシャルワーカーとの意見・情報交換、2月17日に障害者相談支援室主催で「相談支援の役割」についてをテーマに開催している。

(小助川委員)

地域移行支援協議会について報告。長期入院の精神障害者の地域移行について、たんぽぽセンターを事務局として、地域の事業所、医療機関が連携して取り組んでおり、今年度は計6回(事業所見学会を含まない)の開催予定。
これまで、研修会、事業所見学会、病院開催を実施し、退院後の地域生活のイメージ作りや地域と医療の価値観の共有に一定の成果を挙げている。また、協議会委員の共通認識として、退院の必要性を感じられない患者への動機づけや、ピアサポートの必要性が挙げられた。
今年度の新しい取り組みとしては、事業所見学会を協議会ではなく勉強会の一環として行い、入院中の当事者参加を促したり(当事者5名が参加)、他圏域との交流、病院開催で当事者による講演を行うなど、動機づけやピアサポートに繋がる取り組みを行っている。

(関口委員)

今後の予定としては、相談支援部会を3月初旬に開催予定。相談支援連絡会は、通常通り第三金曜日である3月17日に開催し、追加で3月3日にはたらく部会との合同開催を予定している。地域移行支援協議会は2月28日及び3月に開催予定。

(中野委員)

3月3日のはたらく部会との合同開催はどういう課題と目的があり開催されるものか教えてほしい。

(柏市)

はたらく部会では、就労移行支援事業所を利用していく中で相談支援専門員との連携が大切である考えている。また、相談支援専門員にも就労に至るまでのプロセスを知ってもらいたいと考えており、昨年、一昨年に引き続き研修を開催することとなった。

(中野委員)

全体像が分からない。就労している人でも相談支援事業所を利用しているということか。
就労している方は支援に繋がっていない方が多いと思っていた。

(柏市)

一般就労したことで、福祉サービスに繋がっていない現状もあるので、その辺りの課題についても今後話していきたい。 

はたらく部会

(佐藤委員)

第6回一般就労分科会を1月18日に開催。協議内容は3点。1点目は障害者雇用に関する企業セミナーについて。
今年度は、松戸市、流山市、我孫子市、松戸公共職業安定所との共催として準備を進めており、10月20日、11月24日、1月26日に準備会を開催している。2点目は、研修について。11月25日に教育福祉会館 2階大会議室で、「就労支援における関係機関の連携について」をテーマに開催。51名が参加した。3点目は精神科デイケア担当者との意見交換会について。デイケアを実施している市内精神科医療機関、市内就労移行支援事業所、ハローワーク松戸が参加し、各機関の就労支援の現状と課題について意見交換行っており、第3回を1月16日に開催した。その他、定着支援のあり方についても検討を行っている。

福祉的就労分科会は、第5回を11月17日、第6回を2月2日に開催している。協議内容は3点。1点目は市役所内での作品販売会について。1月16日から20日の12時から13時に市役所地下1階売店横で第3回の販売会を開催。市内10事業所が参加した。2点目はセブンパークアリオ柏での販売会について。12月2日9時から16時に「MONOづくりマルシェinアリオ柏」をセブンパークアリオ柏1階イーストコートで販売会を実施し、約300人程度の来客があった。市内12事業所が参加した。3点目は研修会について。11月7日MONOづくりマルシェ販売会の打ち合わせ時に千葉県障害者就労事業振興センターの協力により、販売士の花見先生を招いて商品の展示方法等の研修会を行った。

運営委員会は、第4回を11月17日、第5回を1月18日に開催している。協議内容は、一般就労・福祉的就労分科会の活動報告、今後のはたらく部会における取り組みについて。

今後のはたらく部会における取り組みとして、運営委員会では部会及び就労支援体制の検討等、各分科会の進捗状況及び事業計画の進行管理について取り組む。一般就労分科会では、平成30年4月からの精神障害者雇用義務化やその他の法改正を考慮した就労支援体制を目指し、障害者雇用に関する企業向けセミナー、職員向け研修会、精神科デイケア担当者との意見交換会に取り組んでいく。福祉的就労分科会では、障害福祉サービス事業所へ通所する障害者がやりがいのある仕事を目指すとともに、工賃向上を目指して、職員向け研修会、MONOづくりマルシェ、受注作業の増加、販売活動におけるリスク管理として保険加入の促しに取り組んでいく。販売活動について、各事業所で生産者責任の責任として事業所毎の保険加入を促すとともに食品関係については、保健所の職員を招き研修会を実施予定としている。今後の予定としては、2月21日に食品衛生研修会、3月3日にはたらく部会全体会を開催予定としている。

こども部会

(松井委員)

こども部会は、放課後等デイサービス43事業所、児童発達支援20事業所、相談支援事業所、行政各課、特別支援学校も参加している大きな部会。1月24日に第3回こども部会と第4回事業担当者会議を合同で開催している。

事務局より、平成28年12月末時点の障害児通所支援の利用状況や学年別の障害児通所支援サービスの利用人数、障害児対象サービスの事業者数の報告、第3期柏市障害者計画(後期計画)及び第5期障害福祉計画の策定に係るアンケート調査結果の報告を行った。
早期支援担当者会議(こども部会ワーキンググループ)の報告。近年、児童発達支援事業所が増加しており、支援の内容や実施形態も様々なものとなっているため、市内事業所の状況把握と質の向上を目的とした研修会や事業所連絡会などの開催を検討している。事業所同 士の顔合わせの場として、1月31日に情報交換会を開催し、来期は何らかの形で児童発達支援事業所の集まりを継続していくことを確認した。

事業担当者会議の報告。11月22日に、放課後等デイサービス事業所と特別支援学校による3回事業担当者会議を単独で開催した。単独では2回目の開催であったため、より具体的な課題についてグループディスカッション形式で意見交換を行った。議題(グループディスカッションでの主な意見交換内容)は、送迎のあり方について、療育支援のあり方について。送迎のあり方の課題として、送迎の長時間化、パニック・他害の対応、保護者の要望にどう答えるか(自宅送迎、送迎時間が様々、同性介護)があげられ、対処として送迎順による時間短縮、乗務員の拡充等の話が出た。また、各事業所で安全面に配慮している(ドアロック、運転研修)ことについても話題にあがっていた。療育支援のあり方の課題として、預かり、宿題を済ませるニーズが多い、関係機関との情報共有、事業所による役割の分担、肢体不自由児の支援の充実があげられ、対処として食育の強化(便秘に悩む児童が多いため)、子どもと共感する、他害行為は理由を読み取る、集団が苦手な児童も少しでも参加させる障害程度で違う活動をさせるのではなく、同じ活動に差をつける等の意見があがっていた。

放課後等デイサービスの質の向上についても協議を行っており、(1)全ての情報は公開できないため、期待が過度にならないように保護者の要望にどれくらい応えていけるかなど、事業所情報開示の方法、内容について検討する必要がある。(2)肢体不自由児を受け入れてくれる事業所が少ないので、空き状況や受け入れ状態などの情報がホームページで確認できるとよい。(3)職員の配置について、資格がなくても良い支援をしている職員はたくさんおり、例えば高齢者施設ではボランティアの受け入れを積極的に受け入れている施設もあり、地域の力を上手く取り入れる手段を検討すべきである。(4)事業担当者会議に参加したことで、複数の事業所を利用している児童の個別支援計画の共有は重要だと考え、来年度より取り組みを検討したい等の意見が出ており、放課後等デイサービス事業所情報の伝え方、放課後等デイサービスガイドラインの活用について意見が出ていた。

その他、こども発達支援ルームまあちより柏市在宅リハビリテーション連絡会こども部会について、柏市自閉症協会より定期勉強会について説明、地域生活拠点について青葉会及びたんぽぽセンターより運営方針及び計画について説明があった。

権利擁護部会

(市岡委員)

第3回コアメンバー会議を1月25日に開催。第3回権利擁護部会の議題として、やまゆり園のその後の動きについて、意思決定支援のあり方とは、千葉県権利擁護部会の活動報告、事例報告、ノーマライゼーションかしわプランのアンケート報告の5つを取り上げることを確認し、2月10日に第3回権利擁護部会を開催した。意思決定支援のあり方について、各委員の意見を伺っている。また、事例で経済的虐待に関する事例報告があり、成年後見等について意見をいただいている。

第3回虐待防止研修会として、3月9日14時から17時にウェルネス柏4階研修室にて、独立行政法人国立重度知的障害者総合施設 のぞみの園 のぞみの園研究部 部長 志賀利一氏を講師として招き、障害者福祉サービス事業所及びサービス管理責任者を対象として、障害福祉サービス事業所における身体拘束について研修を予定している。

障害者差別解消地域支援協議会について報告。市役所内で行ったアンケート結果、合理的配慮に関わる内容についていくつか事例が見受けられた。今後、選挙の際に投票所にコミュニティボードの設置や知的障害者向けのハンドブックの設置等提案していく。普及啓発活動として、駅前でパンフレットを配布する等行っている。

グループホーム連絡会

(平山会長)

平成28年度においては、全5回連絡会を実施。今年度もグループホーム等連絡会のメンバーが課題班ごとに分かれ、支援者が抱える課題等を話し合った。また、研修担当である班(医療と介護の連携班)が、グループホーム等連絡会が企画した情報交換会を実施した。
第4回を10月17日、第5回を2月7日に開催している。第4回連絡会では、前半に障害福祉課より地域生活支援拠点事業の説明を行った。質疑の中には、柏市のグループホーム支援ワーカーの設置意向及び要望やグループホーム内での緊急時における拠点との連携などが挙げられた。後半では、11月29日開催の情報交換会開催にむけた役割分担、会で挙げたい質問の整理などを行った。第5回連絡会では、平成28年度連絡会の振り返り、来年度連絡会の取組み事項についての2点を協議している。

研修について。医療と介護の連携班の課題から、11月29日に「医療と介護の連携」をテーマに、遠藤 壽美子氏(社会福祉法人生活クラブ 生活クラブ風の村 訪問看護ステーション)と松本 陽子氏(医療法人柏水会 初石病院訪問看護室)を招き、訪問看護の役割や緊急時における対応について、精神科訪問看護として利用者にどのような支援をしているか等講演いただいた。講演終了後、各グループ内で事業所が抱える課題等を、講師をグループに交えて話し合った。参加者25名で、アンケートからは訪問看護の必要性や関わり方を理解できた、課題が山積みであることを認識できた、他事業所と意見交換ができて良かったなどの感想が多く寄せられた。

(坂口委員)

1年委員を務めてきてようやく部会の全体像が少し分かってきた。新しい委員が入った時に、部会の内容について何について取り組んでいるのか、どういう団体が参加しているか等整理されたものを示していただくと助かる。どの部会がどの課題に対応しているのか分かるともっと良い。

(平山会長)

坂口委員の質問は事務局で今後検討してほしい。
はたらく部会に質問。販売会について各事業所ごとに保険の加入を促すとはどういうことか。

(柏市)

事業所の商品で怪我をしたり、食中毒や入っていてほしくない原材料が入っていた時に、訴えられることも考えられる。そういう時のために保険に入っておくことを勧めるようにしている。

(平山会長)

利用者が怪我をした時の備えはあるが、製品に対する保険には入っていないのではないか。
どのような保険があるかについて紹介してくれるのか。

(柏市)

製造物責任保険というものがある。加入については各事業所で現在入っている保険会社に問い合わせをしてほしい。市役所はあくまでも促し。

(山崎委員)

グループホーム連絡会に質問。柏市内で実際に訪問看護を利用しているグループホームはあるのか。

(平山会長)

精神ではメンタルケアと薬の管理、肢体不自由のグループホームでは摘便等で訪問看護が入ることがある。

(山崎委員)

喀痰吸引から目薬、座薬等様々な医療的ケアが必要な子がグループホームの短期入所等を利用する場合、訪問看護はどこまで対応が可能か。

(松井委員)

訪問看護ではないが、法人内に配置している看護師が確認することはある。医療連携体制加算の活用も1つの方法。

(平山会長)

グループホーム連絡会でも課題にあがったが、グループホームに看護師の配置は難しいが、法人内で融通しながらやっていくことは今後の大きな課題になる。

部会のあり方、取り上げる課題について

(柏市)

柏市自立支援協議会は平成19年の4月に柏市、流山市、我孫子市の市共同で設置され、平成21年の6月からは柏市単独で発足している。部会はその時々の課題を踏まえ、これまでにも再編された経過がある。平成25年度から、相談支援部会、はたらく部会、こども部会、権利擁護部会の4部会で運営され、それぞれの課題に向けて活動を続けている。今回、運営会議の中で、来年度もこの部会の編成でよいかどうか検討が必要ではないかとのご意見をいただいた。今日の柏市の課題と合わせて、皆様からご意見をいただきたい。実際の運営を考えると、部会の数をこれ以上増やすことはなかなか難しい。柏市の今ある課題を4部会の中で対応できるのか、それとも再編成が必要なのかも含め、委員の皆様にご検討いただきたい。

なお、次の点について留意した上で議論をしていただきたい。(1)自立支援協議会は、障害者総合支援法に基づく協議会であって、障害者総合支援法や関連する児童福祉法(障害児通所支援)の体制整備に係る個別課題について部会を設置するものであること。(2)バリアフリーや震災などの諸課題に対しては、自立支援協議会の構成員の特徴を活かして、スポット的に意見集約を行うことで対応すること(ノーマライゼーションかしわプラン策定のための意見集約もそれに該当)。(3)部会数は希望する数に応じて増やすことはできないこと(現状の4部会程度が適当と考えられ、新設をする場合は、既存の部会の終了や再編で対応する必要がある)。過去に設置されていた「まちづくり」や「くらし」は範囲が広くなりすぎて議論がまとまらなくなったことから見直された経緯がある。部会で取り上げて欲しい課題について、既存の部会で対応することができるかどうかも含めて議論が必要である(既存の部会で対応可なら、現状維持も選択肢としてある)。今回の全体会での意見集約や合意形成が難しい場合は、出された意見をもとに運営会議で協議し、次年度に提案することもある。

(寺尾委員)

グループホームでの医療という話があったが、グループホームでなくとも医療の問題はある。グループホームに入居せず、1人暮らしをしている人も増えてきている。「くらし部会」の中の「グループホーム連絡会」にしてはどうか。社会で暮らすということでは、グループホームを「くらし部会」に変えてはどうか。

(市岡委員)

寺尾委員の意見に賛成。部会の再編となると大変なので、入所と1人暮らしの連絡会を足して「くらし部会」にすると良いと思う。重度の方の暮らしについてどうするかの問題もある。

(後藤委員)

生活介護や居宅介護は事業所同士の横の繋がりがなく、サービス提供の基準にも差がある。
在宅生活を広く支えることを目的とした部会を作ってはどうか。

(中野委員)

坂口委員からも話があったが、自立支援協議会の目的は当事者の生活を支えること。当事者の課題は複雑。部会に当事者が参加することは難しいが抱えているニーズ、課題をできるだけ吸収してほしい。ノーマライゼーションかしわプランのアンケートの声からもそのことが分かるので課題として受け止めて解決してほしい。療育手帳所持者は2000人いるが、育成会に入会している家族は1割。親の高齢化や片親の家庭もあり、今後の暮らしのあり方をどうするかということについては今後の課題。拠点だけでは対応が難しく、相談支援専門員1人では回らなくなる。親の高齢化も進み、困難事例になりがち。何が課題かによって、解決方法も異なる。当事者の課題を受け止めた暮らしのあり方を検討してほしい。

(上原委員)

当事者委員として参加している。自分で自分のことを診ることは中々難しい。1人で何人もの相談を受けることも大変。事業所の経営も難しい。精神障害者の方のサポートは時間がかかることも多い。暮らしを考えると地域との関わりもあるので「くらし部会」があると良い。また、各部会に当事者を参加させてほしい。全体会だけでは報告だけなのでよく分からない。

(松井委員)

課題は色々とあると思うがどう受け止めて来年度に繋げていくかが大切。部会は毎月開催しているわけではない。ワーキングを作ることも1つの方法。
「児童」「成人」に分けて考えてみても良いと思う。ノーマライゼーションかしわプランのアンケートの当事者の回答者も高齢者が多い。高齢者の問題も課題の1つだと思う。

(平山会長)

今ある部会の中でできることもあるので、拾い上げて課題を明確にし、運営会議に持ち帰って検討をしたい。

(山崎委員)

各部会がどのような構成員になっているのかわかれば部会の動きが見えやすい。

(柏市)

補足として、グループホーム連絡会は現在部会の位置づけではなく、相談支援部会の下部組織である。「くらし部会」を作るのであれば、4部会体制を基本として考えると再編が必要。
柏市自立支援協議会のこれまでの経過では、部会は提案者が部会長になっている。構想を持っている人が運営していくことになるので、仮に「くらし部会」ができた時には、今日の発案者の中から部会長を選出することで考えていただきたい。

(平山会長)

逆に言うと、連絡会を増やすという考えもある。「くらし」となると範囲が広がりすぎて運営が大変。

(白田委員)

今の部会はサービスの話が中心。サービスありきではない生活の質や暮らしについての話も大切。部会の中でそういうことを話をしていけると良い。

2.次期ノーマライゼーションかしわプラン策定のための基礎調査結果報告

(柏市)

前回アンケート内容に関するご意見を伺ったが、今回は結果が出揃ったので、その結果を簡単に報告する。今回は簡単に概要だけご報告する。まず、基礎調査の概要を説明する。基礎調査として、アンケート調査、団体ヒアリング、事業所ヒアリングの3つを行っている。
アンケート調査は、調査地域は柏市全域。調査対象者は身体障害は身体障害者手帳所持者から無作為抽出で1164人。知的障害は療育手帳所持者から無作為抽出で379人。精神障害は精神保健福祉手帳所持者から無作為抽出で294人。難病患者は特定疾病療養者見舞金受給者から無作為抽出で396人。
こどもは柏市こども発達センター通園者83人、市内小・中学校特別支援学級通学者より無作為抽出で90人。障害者関係団体は市内障害関係団体会員を対象に680人で3086通送り、返信数は、1526通となっており、約半分の返信があった。
回答数の年齢別の割合としては、17歳以下が28.5パーセント、18から64歳が35.9パーセント、65歳以上が35.5パーセントとなっている。団体ヒアリングは市内9団体の意見を聴取し、事業所ヒアリングでは、今回はかしわ障害者をむすぶ会に協力を依頼、意見を聴取した。結果のまとめを説明する。結果の概要として、アンケート調査の中で、「今後柏市の施策で何に力を入れてほしいですか。」という質問に対して、各年代ごとの上位3位まで紹介する。

まず、児童の1位は学校教育の充実、2位は療育の充実、3位は就労支援の充実の結果となった。次に成人の1位は、災害時の対応、2位は、相談支援体制の充実、3位は情報提供の充実となっている。高齢者については、1位は災害時の対応、2位は、緊急時の対応、3位は情報提供の充実となった。団体や事業所からの意見としてあったのは、ひきこもりの方やサービスに結びついていない人への支援を充実させてほしいという意見や、一人暮らしの方への支援について。また、他には、障害理解の推進、居住環境の整備(特に重度の方や医療的ケアを必要とした方を対象にしたグループホーム)の整備が必要という意見があった。
これらの意見をまとめて各世代の上位になった項目についての課題やその他今後の課題となってくるだろう内容をまとめている。学校教育や療育の充実について、17歳以下の意見として多くあり、教職員の質の向上や切れ目のない支援を求める意見が多い結果となった。

また、放課後等デイサービスの質の向上や医療的ケアが必要な障害児に対応した事業所の拡充も課題となっている。就労支援の充実について、障害特性に関する周囲の理解や能力や体調に合った仕事・勤務体系などを望む意見が多く見られた。

また、就職後の定着支援の充実や工賃の向上が課題となっている。17歳以下については、卒業後の不安として就労が多くあげられており、卒業後も仕事や職場での悩みを相談できる場所がほしいという意見が多く見られた。また、市やその他の関係機関の連携強化も求められている。
災害時の対応について、今回のアンケートで災害時の支援と回答した人が多くなっている。これは、東日本大震災以降大きな地震が多くなっていることや熊本地震がアンケート実施直前に起きたことなどが考えられる。災害時においては、水や食糧の支援、生活必需品の支援が求められている。また、福祉避難所へのニーズも高まってきているので、今後検討していくべき課題となっている。緊急時の対応について、親の高齢化が進んできており、親にもしものことがあったときにどうすればいいのか不安視する声が多く見られた。

「親亡き後」というのもキーワードとなっている。また、虐待等による緊急時の受入体制の整備も重要な課題となってきている。相談支援体制の整備について、「相談機能を充実させるためにはどのようなことが必要ですか」という質問に対して、「身近な場所に相談できるところがある」という回答がもっとも多く見られた。その他に多かった回答が、「専門的知識を持った職員がいる」や「障害に配慮して相談を聞いてくれる」となっている。また、専門的な相談場所も必要だが、総合的に相談を受けてくれるところも必要という意見も多く見られた。

このような意見から、地域での相談体制の整備や相談支援専門員の質の向上、各関係機関の連携が求められていることが分かる。情報提供の充実について、障害福祉のしおりの充実を求める声が多く、市役所では、聞かないと教えてくれないなどの意見があり、適切な情報を適切な時期に得たいという意見が多く見られた。

また、情報提供の充実とともに、聴覚障害や視覚障害などそれぞれの障害に応じた情報保障の充実も課題となっている。その他の課題として、精神障害者の地域移行も大きな課題となっている。長期入院からの地域移行や、ひきこもりや不登校児に対する支援などが求められている。また、医療的ケアが必要な障害児・者への支援の充実も求められている。従事者の育成や対応可能な事業所等の拡充が重要な課題となっている。課題となるような部分をこちらでまとめたが、他に何か意見・質問等あれば伺いたい。

(豊田委員)

ひきこもりの支援については相談者は家族が多い。家族が支援しているが、ひきこもりの人の暴力・暴言で家族がパニックになってしまうことがある。家族への支援が必要だと思う。

(松井委員)

前回は3障害に分類しただけのアンケートだったが、今回は身体障害の種類別にも分けられている。項目ごとになっているので、良く分かると思う。
各障害の方は自分の障害の部分をしっかりと見てほしい。このアンケート結果は作っただけではもったいないのでぜひ1つ1つ目を通してまとめたことに満足せず対応してほしい。自由記述も520名の方が記載しており、複数回答もある。頻出単語を分析して傾向を出している。行政には自由記述をしっかり読んでほしい。

(坂口委員)

このアンケートの取り扱いはどうすればよいか。できるだけ多くの人に見てほしいが自由記述の部分で差し障りがあるか。

(平山会長)

アンケートに回答した側からするとアンケートのその後が気になる。簡易版を作って配布することはできないか。

(柏市)

簡易版は考えていないが、関係機関には配布予定。また、ホームページにも掲載する。

(松井委員)

障害福祉課の窓口サービスが悪い等マイナスのことも掲載したことは評価したい。

(市岡委員)

他の市町村では委託することもある中、柏市が自前でアンケートを集計したことはすごい。この結果を活かしていくことが今後の課題。

(石垣委員

学校教育の充実に関するアンケート結果を見て、身が引き締まる思い。現在学校では高齢教員と若手教員の2極化が進んでおり、中堅の職員が不足している。若手職員をどう育てるかが課題。
教員1、3、5、7年目に研修を設けたり、夏季休暇中の研修を用意している。様々な研修を行うとともに教員のメンタルケアにも気をつけていきたい。

(寺尾委員)

自由記述には大切なことがたくさん書かれているので、大切にしてほしい。数字に載らないものが自由記述にある。特に、サービスを利用できない状態の方や日中の余暇の居場所を求める意見等大切にしてほしい。

3.柏市地域生活支援拠点の進捗状況について(報告)

(柏市)

地域生活支援拠点施設は、平成29年4月に社会福祉法人青葉会の「地域生活支援拠点あおば」が開設し、同年中期に社会福祉法人ワーナーホームの「地域生活支援拠点たんぽぽ(仮称)」が開設する予定。現在、市と両法人では、地域生活支援拠点施設の周知のために、リーフレットを作成し、柏市自立支援協議会での説明のほか、社会福祉協議会、精神科医療機関、地域包括支援センター、特別支援学校、市役所内関係部署、市役所外行政機関等の関係機関にも広く周知するために、挨拶まわりを計画し、実施している。

(後藤委員)

地域生活支援拠点について質問。肢体不自由の児童の保護者より質問があり、青葉会では肢体不自由の相談を受けられないと聞いたがどうか、とのことだった。認識としては、短期入所等は受入が難しいことがあるが、必要な支援機関に繋ぐ支援はしてくれるものと考えているが良いか。

(松井委員)

その通りの認識で良い。

(市岡委員)

地域生活支援拠点を運営していくにあたって、地域の声を聞いてボトムアップしていってほしい。

(平山会長)

柏市で構想している地域生活支援拠点の3つ目、4つ目のイメージがまだない。今後可視化していってほしい。

その他

(柏市)

来年度、委員の変更がある場合には連絡をしてほしい。
平成29年度第1回自立支援協議会の開催については、後日改めて連絡をする。