平成28年度第2回柏市健康福祉審議会障害者健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

平成28年11月24日(木曜日)午後1時30分から3時15分

2 開催場所

柏市役所本庁舎3階 庁議室

3 出席者

審議会委員

川眞田喜代子委員(会長)、近藤明紀委員(副会長)、金江清委員、小松幸子委員、齊藤泉委員、佐藤嘉二委員、鈴木五郎委員、鈴木美岐子委員、菅井治子委員、寺尾直宏委員

事務局

事務局
所属 氏名

保健福祉部

部長 成嶋正俊  

高齢者支援課

次長兼課長 酒巻 薫
保健福祉総務課 課長 藤本裕司
障害者相談支援室 室長 石田 清
障害福祉就労支援センター 所長 宮本 大
こども部 部長 田所優二
こども発達センター 所長 黒須美浩
障害福祉課 課長 小川正洋
社会福祉協議会 事務局長 秋山亨克

4 議題

  1. ノーマライゼーションかしわプランの平成28年度中間報告について
  2. 第3期柏市障害者基本計画(後期計画)・第5期柏市障害福祉計画の策定に係る基礎調査 中間報告について

5 議事

1.ノーマライゼーションかしわプランの平成28年度中間報告について

(資料1に基づき、事務局から報告)

  • 委員 障害理解は大事なことであり、今後もお願いしたい。障害への理解が不足しており偏見が残る。障害理解は福祉の充実に一番効果がある。社会福祉協議会の出前講座で柏市心身障害者福祉連絡協議会として各地域へ赴き年数回講座を開催している。障害理解において、社会福祉協議会と柏市との連携はどうなっているのか? 
  • 事務局 障害理解事業においても社会福祉協議会と連携しており、出前講座については社会福祉協議会にお願いしている部分もあるが、声がかかれば柏市からも職員を派遣している。今後もいろいろな形で連携を深め拡充していきたい。障害福祉団体とも補完しあいながら事業を進めていきたい。
  • 委員 障害にはそれぞれ特質があり、障害の相互理解を目指す勉強会を柏市心身障害者福祉連絡協議会で開催している。障害理解を進めるためには、単に大学の先生の講演だけではなく、当事者の経験を聞き、市で共有してほしい。様々な角度から、障害理解を推進していただきたい。 
  • 事務局 社会福祉協議会連絡会を年4回実施しており、第2回連絡会の際に地区社会福祉協議会長向けに障害者差別解消法を取り上げたばかり。細かい部分については要望があれば各地区に市職員が出向いて説明することをお話しした。まちづくりの重要な部分を担っている役員さんたちにもご理解をいただいている。 

 

  • 委員 ボランティアについて。ボランティア体験者、登録者数の実績値があるが、一口にボランティアと言っても環境、文化等幅広く、福祉分野のボランティアはそのうちの一部。今回の中間報告は福祉分野だけの数値か。 
  • 委員 社会福祉協議会の業務に関わっているが、ボランティアは幅が広く、各分野の境目を定めるのは難しい。社会福祉協議会では分野ごとのボランティア登録者数の集計はしていない。この報告の数値は全ての分野を含めた登録数。 
  • 委員 ボランティア登録者数が増えたとの報告だが、福祉分野のボランティアが増えたのかどうかわからない。 
  • 事務局 この報告は社会福祉協議会から示された指標であり、幅広い分野のボランティアのことを載せている。細かい分野の情報については、後日確認し、報告する。

 

  • 委員 地域移行について。年々グループホームの定員数が増えており、地域移行が進んでいる。親も高齢化しているため、このままグループホームの活用が増えていくとよい。

 

  • 委員 手話通訳者数について。3人しかいないのか? 
  • 事務局 3人とは障害福祉課設置の通訳者の人数。全体の通訳者は、手話通訳者派遣事業にあるとおり16人いる。

 

  • 委員 自立訓練(機能訓練)について。教育福祉会館の機能訓練室で行っているものなのか。 
  • 事務局 機能訓練室で行っているものではない。指定障害福祉サービス事業所で行っているもの。市内にはなく、市外施設を利用しており、実績で上げたものは国立の施設にリハビリ目的で入所して利用する身体障害の方。 
  • 委員 自立訓練(生活訓練)について。どこでどのようなことをやっているのか。 
  • 事務局 生活訓練は知的、精神障害のある方を対象とし、2年の期限を設けて生活面の訓練を行うもの。生活訓練は有期があることもあり、手がける市内の事業所はあまり増えておらず、有期のない就労継続支援の事業所のほうが多くなっている。就労継続支援B型事業所では生産活動以外の様々なプログラムをやっていることもあるため、有期のないB型事業所を利用することが多いのだと予想される。

 

  • 委員 数値が実感よりも少なく感じた。数字にまつわる説明をコメント欄で詳しく書くとよい。 
  • 事務局 報告方法については今後に生かしていく。

 

  • 委員 地域活動支援センターについて。平成27年度は9箇所あって1ヶ月あたり213人の利用実績があるが、1箇所あたり1日で1人とちょっとしか利用していない計算になる。1ヶ月あたりの利用者数の実績値について説明してほしい。 
  • 事務局 地域活動支援センターは他の通所の障害福祉サービス事業とは違い、多くの利用登録者が毎日入れかわり立ちかわり違うメンバーで活動できる特色がある。障害福祉サービスは固定のメンバーで日々同じ方が通所するが、地域活動支援センターは利用の自由度が担保されており、気が向いたときに行くということも可能である。平成27年度実績で9箇所で1ヶ月213人が利用しているということは、1箇所あたり20数名の方が入れ替わり立ち代わり利用しているということ。国から示されている形式で数値を出しており、内部評価をするにあたってはこのままではわかりづらく、説明や数字の出し方を検討したい。 
  • 委員 数字で説明しようとしている資料の数字の見方がわからない。辻褄がわかるような説明がほしい。 
  • 事務局 今回の報告では、平成27年度は通年の数値、平成28年度は原則9月末現在の数値を掲載しており、例外はその都度注記している。 
  • 委員 平成27年度から平成28年度で実績が減っているのは、事業への補助金の出し方が変わりセンターの経営が悪化したせいなのか。 
  • 事務局 1人が1時間でも利用した場合1日利用とカウントする方式は変わっていない。実績値の減少は、障害福祉サービス事業に移行したり、地域活動支援センターの数自体が減ったことが原因としてある。

 

  • 委員 福祉サービスを利用できていない引きこもりの方がいることを再確認してほしい。精神を病んでしまい判断力が弱った方の生活のサポートが福祉の大事なところ。病院にかかっている方だけでも2,000人を超えるが、この報告に上がっているのは実態の一部である。前年度と比べて改善されているとの報告だが、引きこもっている人も含め柏市の福祉は向上しているのかどうか。それがわかるデータを出すべきである。 
  • 会長 報告の数字に上がってこない、積極的にサービスを利用できていないような方も含めた報告についても考えていくべき。 
  • 事務局 次回の報告に生かしていく。 

2.第3期柏市障害者基本計画(後期計画)・第5期柏市障害福祉計画の策定に係る基礎調査 中間報告について

(資料2及び参考資料に基づき、事務局から説明)

  • 委員 調査対象者について。「無作為抽出」とあるが、母数はいくつで、抽出率は何パーセントなのか。客観性を保つために抽出の方法が重要であり、どのような抽出の仕方をしたのか示されなければ、調査の信頼度がわからない。 
  • 事務局 母数は、身体障害者で10,900人、知的障害者で2,490人、精神障害者で2,516人、難病患者で2,967人である。詳細は次回報告する。

 

  • 委員 自由意見欄について。障害別に、代表的な生の意見を箇条書きで載せてほしい。まとめすぎてしまうと説得力がなくなってしまう。 
  • 事務局 次回の報告で掲載する。   
  • 委員 何度か「福祉教育」と言う言葉が出てくるが、学校現場では使わない言葉でなじみがない。具体的な例を書いてほしい。 
  • 事務局 次回報告では具体例を掲載する。

 

  • 委員 直接子供に対して障害理解教育をするのか、それとも親を教育して親から子供に伝えるのか。親が理解し、子供に伝わることが必要であることを念頭に置いて議論してほしい。 
  • 会長 保護者へ障害理解啓発し、福祉の心をもって子育てに当たれるとよい。共生社会の実現に向けた今後の方向性について、意見はあるか。 
  • 委員 障害の種別でまとめたデータがあるということで、それぞれの障害の特質に対応した施策を作ってほしい。それぞれの特質のデータを有効に活用してほしい。 
  • 委員 医療関係団体と市とで災害時の対策の連携をとっている。障害者の災害時の細かいニーズにどういうものがあるのか、是非こちらにも情報提供をいただきたい。災害対策で障害者はどうするのか話し合われているが、このデータによって何を求めているのかよりわかると思う。大事にしたい。 
  • 会長 障害児の保護者のニーズを知ることができた。特別支援学級の教員の知識や理解の不足、職員不足を不安に思い、質の高さを要求しているのだとわかった。学校関係にも是非知らせてほしい。改善を図れるものもあると思う。 
  • 委員 特別支援学級の先生は丁寧で優しく素質があると感じるが、継続して支援学級にいるわけではない。3年ほどで普通学級に戻ってしまうことが多い。素質のある方に研修を行って育成し、継続するといいのにという思い。 
  • 会長 他部署、外部へ、このようなデータがあることの発信があれば、自覚をもって何とか改善しようという開発につながるか。

6 その他

地域生活支援拠点整備の状況について

(資料に基づき、事務局から説明)

7 傍聴者

0名

8 次回開催予定

平成29年2月23日(木曜日)午後1時30分から

場所 柏地域医療連携センター 研修室

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