平成25年度柏市健康福祉審議会第1回障害者健康福祉専門分科会 会議録

1 開催日時

 平成25年7月4日(木曜日) 午後3時~午後5時

2 開催場所

 柏市役所 本庁舎 5階 第2委員会室

3 出席者

審議会委員

川眞田 喜代子会長、岩井 孝典副会長、青山 茂委員、金江 清委員、佐藤 嘉二委員、小竹  惠子委員、小松 幸子委員、小林 正之委員、水野 治太郎委員

参加職員

保健福祉部 部長 下  隆明
生活支援課 次長兼課長

宮本 治道

保健福祉総務課 次長兼課長

上野 哲夫

高齢者支援課 課長 秋谷 正
介護基盤整備室 室長 渡辺 清一
福祉活動推進課 課長 佐藤 高市
総務企画課  次長兼課長 関 秀樹
保健予防課 課長 広木 修一
地域健康づくり課 課長 山口 秀明
児童育成課 課長 高橋 秀明
こども発達センター 所長 関口 洋一
キッズルーム担当室 室長 吉岡 正裕
障害福祉課 課長

枝川 政子

障害福祉就労支援センター 所長

宮本 大

4 議事

  1. 障害者健康福祉専門分科会の概要について
  2. ノーマライゼーションかしわプランについて
  3. 障害福祉サービスについて
  4. ノーマライゼーションかしわプランの策定に向けた基礎調査の実施について

5 資料

  1. 議事次第
  2. 会議資料(資料1)
  3. 障害福祉サービスについて(資料2)

6 傍聴者

 1名

7 議事(要旨)

1.障害者健康福祉専門分科会の概要及びノーマライゼーションかしわプランについて

〔資料に基づき、事務局から説明〕

  • 委員
    障害を持っているお子さんにとって、特に就学してから卒業までの範囲、つまり特別支援学校を中心とする特別支援教育の範囲内であるが、生活をする上では、その学齢にあってもやはり同じサービスを受けているということになろうかと思う。そういった時に、全体的な視野で、当事者である本人、それから家族、保護者ももちろんだが、兄弟、姉妹がいるので、そういった方をも含めたサービスというところも、今後視野に入れておいて要所要所で確認できればありがたい。

2.障害福祉サービスについて

〔資料に基づき、事務局から説明〕

  • 委員
    まず住まいのところで、自閉症だけが名前が出ていたが、自閉症ということについては、特別に何か理由があるか。
    2点目は、私自身が視覚障害者であり、柏市のほうでいろいろと支援していただいているが、今、個人情報保護法での関係で、大量の視覚障害者、中途失明者が出ているにもかかわらず、ほとんど柏市視覚障害者協会にも接触がない。それから、地域活動支援センターポコアポコのほうにも、極めて少ない数しか報告されていない。船橋辺りですと、そういった個人情報保護法の壁の問題を考えて、障害福祉課の窓口に、そういう視覚障害の、特に中途失明に関してのさまざまな情報提供とともに、生活を含めてその他の提案とアドバイスができるような人を、障害者自らが配置されているということで聞いている。そういうこともあるので、どういうふうに今後やっていただけるかというのがとても大事である。
    3点目はまちづくりで、これも具体的な例を申し上げると、ダブルデッキの点字ブロックは今から13年前にやりましたが、実際の工事をやる所管というのは、道路建設ではなくて道路管理課のほうになっていて、2つの課が絡んでくるので、長期的なスパンでしか物事がなかなか動かない側面がある。柏市の内部の縦割り行政をどういうふうにしていくかということも含めて、やはりある種具体性をもって提案しないと、とても難しいと思っている。
    4点目には防災である。K-Netということで簡単に書かれているが、K-Netは実際、全く機能していないと感じられる。それは、防災安全課の問題が、K-Netに丸投げで、柏市全体の防災計画の中に、障害者が位置付けられていないという当初の問題があるからだと思っている。では、その中でどうしたらいいかということだが、柏市全体の地域防災計画と防災センターというのは、十分機能していただかなければならないが、その中で、障害者というのは特別な枠があるかというと全くない。緊急避難所、障害者で固有のさまざまな問題として酸素から薬の備蓄の問題、避難の方法など、そういう問題をもう少し具体化していっていただけたらありがたい。
  • 議長
    今、委員のほうから、視覚障害者への具体的な対応について、積極的にやっていただけないかとか。K-Netのものまで含め、いろいろな情報提供をしてくださったので、この意見を伺いながら、もう少し障害者福祉サービスの内容を具体的に、今後検討していただけたらと思う。
  • 委員
    もう1点。私は柏市全体で、障害者連合体を2つまたいで頑張ってやっているが、その中で、聴覚障害だけがどうしても取り残されて、コミュニケーションギャップが非常にある。聴覚のことも忘れずに見ていただきたいと思う。
  • 議長
    分かりました。そういう現状を踏まえながら、もう一度、一つ一つ丁寧に見直して、やれるものはすぐに対策していただけたらと思う。

3.ノーマライゼーションかしわプランの策定に向けた基礎調査の実施について

〔資料に基づき、事務局から説明〕

  • 委員
    4ページに、計画の対象は身体障害、知的障害、精神障害それから高次脳機能障害というのが入っているが、これは、アンケートの中には高次脳機能障害は入っているのか。
  • 事務局
    この中には入れていなくて、今後、家族会とか団体のヒアリングの中で、そういった方々のご意見を取り入れさせていただこうと思っている。設問としては、問8のほうで選択ができるような部分はある。
  • 委員
    選択があっても対象者から外れていたらどうしようもない。
  • 事務局
    今回は、手帳を持っている方々が対象となる。
  • 委員
    私は今、自分の専門のことで、北海道浦河の「べてるの家」という精神障害者の町について、詳細な報告を受けたところである。私は専門のほうでナラティブアプローチを使っているが、まさに彼らは話し合いを通して、実質的に問題を解決するという、非常に面白いまちづくりを行っている。「べてるの家」の当事者主義というやり方は、各都道府県の単位の精神障害者の運動として取り組まれているが千葉県ではどうか。それから精神障害者の当事者主義という考え方が取り組まれているのかどうかも、少し知りたかったところである。
  • 事務局
    県については、いま一度確認をさせていただく。こういった「語る」ということとか、あるいは「当事者主義」というようなことを、精神障害に関わる医療機関あるいは福祉従事者、そういった方々は把握しているところのようだが、柏市が主体的にそこに取り組んでいるというような状況ではないのはご指摘のとおりである。
  • 委員
    最後のほうに少し虐待というのが出てきたが、このアンケートの中にそういうのは全然入っていない。そういうことも問題になってきているので、少しあってもいいのかなと感じた。
  • 委員
    されている側の意識がどうなのか、知ることは大事ですね。
  • 委員
    少しだけ触れているが、具体的な虐待についてと書いてあるくらいで、その後、何も触れていない。
  • 議長
    そこをアンケートで突っ込むところまでは難しいと思うので、今度、その辺も考慮に入れた施策、対策を何か考えていただけたらと思う。
  • 委員
    例えば、事業所の職員たちが暴れる障害者を押さえたことが虐待になるのかどうかという問題。それから、丸投げで社会の責任に全て押し付けてしまうような悪い親たちもある程度いる。これは全国どこでもそうですけれど、その辺の問題が明確にならないと、総論で若干盛り込んでもあまり意味がない気がする。
  • 議長
    アンケートでどれだけ障害のある方たち、またはそういう環境におかれている人の生活状況とか要望をつかめるかというと、その辺は非常に難しい問題があるなとは、私も思う。やはり虐待も、その辺の情報収集の仕方をどういうふうにするかというのも、柏市にとっても大きな課題である。
  • 委員
    アンケートだけが頼りということではなく、これはやはり把握できる範囲の物事であるということで、それ以外のものについては、どうやって対応していくというところもまた含めてご検討いただければありがたい。
  • 委員
    知的障害の場合は、このアンケートに本人自身がどの程度答えられるかという問題もあると思う。それから、重度の方の意思を代弁する方は、誰が代弁するのかというような形も出てくるのではないかと考えている。それから、先ほどのサービスのところでも、これから保護者のほうも高齢化が進んできているので、ご自分自身の高齢に対して、障害者が在宅でどの程度まで生活できるかという問題もあるのではないかと思う。それから、国のほうは、今、入所施設の新設というのはあまりやらないで、グループホーム、ケアホームを作れと言っているが、それができた後、万が一グループホームの運営者が倒れた時、どうするのか。バックアップ施設はあるのかどうかというような問題もあるのではないかというふうに考えている。
  • 委員
    今回のアンケートと前回のアンケートと比べると、どういう点に一番、前回のよりもここは力を入れたというようなことをお聞かせいただけたらと思う。
  • 事務局
    全体的には、経年変化を図るために、前回の調査項目を出しているが、二重丸のところが、今回新たに加えたものである。特に今回強調させていただいているのは、一昨年の大震災を受けて「災害時要援護対策」。次に、基幹相談支援センターを今後つくるにあたって、相談支援体制とかサービス医療についてのニーズ把握、次に、国の施策の流れを受けたものを、今回、加えさせていただいた。
  • 委員
    前回と比べると、例えば、みている親御さんたちというのは高齢化になっていると思うが、アンケートの中にそういった調査というのは入っているか。
  • 議長
    多分、これは、あくまでも当事者のアンケートであると思う。
  • 委員
    保護者に向けてのアンケートというのは、全く採らないのか。そういうものはないか。
  • 事務局
    今、そこは予定していない。ただ、障害者の家族会とか、そういったところで、今後、ご家族の意見は聞けるかと思っている。
  • 議長
    あくまでも、当事者自身がこの町で暮らしていく時に、今、何が困っているのか、その辺のニーズが少しは見えてくるかなというアンケートの調査内容にはなっているが、家族、それから重度重複障害者の抱えている問題を掘り下げるのには、本当にアンケートだけでは限界がある。今回の2回目のアンケートの内容に関しては、委員の先生方、これでまあまあよろしいかというところでご了解いただきたいと思う。
  • 委員一同
    異議なし

4.次回の開催日時

  • 日時
    平成25年11月7日(木曜日) 午後1時30分から
  • 場所 
    柏市役所 本庁舎 5階 第2委員会室