平成23年度柏市健康福祉審議会第4回障害者健康福祉専門分科会 会議録

1 開催日時

 平成23年11月24日(木曜日) 午後1時~午後2時20分

2 開催場所

 柏市役所 本庁舎 5階 第3委員会室

3 出席者

審議会委員

川眞田 喜代子会長、小林 正之委員、中村 佳弘委員、古川 隆史委員、金江 清委員、水野治太郎委員、小竹 惠子委員

参加職員

保健福祉部 部長 下 隆明
保健福祉総務課 次長 秋山 享克
福祉政策室 室長 野村 晋
高齢者支援課 課長 上野 哲夫
障害福祉就労支援センター 所長 宮本 大
福祉活動推進課 課長 平島 雅治
保健所 保健予防課 課長 中村 知江
地域健康づくり課 課長 田村 敬志
こども部 部長 穐山 高治
技監 大塚 宏子
児童育成課 課長 柴田 均
こども政策室 >室長 福島 浩光
こども発達センター 所長 >関口 洋一
キッズルーム担当室 室長 鈴木 敬子
社会福祉協議会 事務局長 百瀬 秀樹
障害福祉課 課長 宮本 治道

4 議事

  1. ノーマライゼーションかしわプランの総論について
  2. ノーマライゼーションかしわプランのパブリックコメント実施について

5 資料

  1. 議事次第
  2. ノーマライゼーションかしわプラン策定資料(素案編)
  3. ーマライゼーションかしわプラン策定資料(作業編4)

6 傍聴者

なし

 7 議事(要旨)

1.ノーマライゼーションかしわプランの総論について

  • 事務局
    年間スケジュールの確認と第4章の重点事業及び第5章(障害福祉計画部分)について説明が行われた。
  • 会長
    かなり具体的にはなっている。しかし、国からの施策の方針を受けて、それを市で具体化するのであって、大まかな部分は変えられないんですよね。
  • 事務局
    特に、障害福祉計画の部分に関しては、変えれれません。
  • 委員
    「基幹相談支援センター」そのものについての大きな議論というのは起こっているのだろうか。従来の「相談支援」との連携については、これから話題になるのか。
  • 事務局
    一昨年に行ったアンケートの中で、「できるだけ身近で相談できる場がほしい」という要望があった。自立支援協議会の中に相談支援部会があり、そこで具体的なことを検討して頂いている。現状、相談機関としては、市役所窓口と指定相談支援事業所が中心となってやっている。柏市の考え方としては、2箇所ではやはり身近とは言えないので、来年度、できればもう2箇所増やして、その後に「基幹支援相談支援センター」を設置しようと考えている。そのかたちをどうすべきか、相談支援部会でも協議して頂いているところ。この3年間の計画の中で実現をしようと考えている。
  • 委員
    自立させようにもできる人とできない人は明確であって、どのようなサービスを受けられるのか、最終的には、“親亡き後”どうなるのかという不安がある。それに対する配慮がなされていればいいと思うが、これからの見通しはどうだろうか。各署で様々な問題提起がされているが、結局、親御さんが抱えている不安をどのように解消するかに対して、私も10年以上関わっているがあまり進歩していないように思う。
  • 事務局
    知的障害のある方については、我孫子市にあるみどり園が相当前にできて以来、公立での入所施設はできていない状況。先程の説明にもあったが、重症心身障害児の施設は十数年前から要望があるが、医療的ケアが必要な関係があり、何度かやってくれそうな病院はあったが、実現までには至らなかった。今回、柏市内の病院が移転し、その建物を改修してという計画を県と市で進めており、平成26年1月オープンを目指して協議している。ただ、法改正によって18歳で線引きすることになり、大人の施設と子供の施設を併設型にできるのか、できた場合、職員は兼務できるのかといった問題がある。細かい部分が示されていないので、示され次第、オープンに向けて話が進められていくと思う。余程のことがない限り、実現するのではないかと考えている。親として一番心配で、医師もついていないといけない方々なので、まずはこれを何とかしようということで、重点事業に入れさせて頂いた。重心施設は例外として、入所施設の整備が基本的にできないので、少し軽い方についてはそれに代わるものとして、小規模施設的なグループホーム・ケアホームをこれから柏市としても整備していく必要があると考えている。
  • 会長
    79ページの「相談支援体制」のイメージ図は、そういった色々な課題を基幹相談支援センターで浮き彫りにしながら、役所や関係機関と連携を取ってうまくやっていくという理解でいいのか。
  • 事務局
    基幹相談支援センターでは、障害福祉サービスの実態を全体的に把握した上で、適切なサービス提供ができるように、また、色々なところで色々な判断をするのではなく、そこが中核となって総合的な判断をできるようにと考えている。柏市としての相談支援の方向性を決めておき、他の相談支援事業所で困った場合にはセンターに相談して、公平に対応できるかたちになればと思う。
  • 会長
    そうすれば横の連携が良い状態になっていくのではないかと、期待されるように思う。
  • 委員
    基幹相談支援センターというのは、障害者だけではないですよね。
  • 委員
    障害者と障害者に準ずる方。手帳を所持していなくても、障害者と同じような状況にある方となっている。
  • 委員
    イメージ図を見ると、障害者以外の人たちも関係しているところが並んでいて、その中心に基幹相談支援センターがあるので、障害者だけではなく全般的なといったイメージになってしまうのではないか。「センター」というが、一体そこは何なのかという話になると思う。センターの上に「基幹」がつくと、センターの上にセンターがある印象を受け、イメージとしてピンとこないと思われる。
  • 委員
    「総合相談窓口」という名称と基幹相談支援センターの関係はどうなっているのか。
  • 事務局
    確かに「基幹相談支援センター」という名称ではわかりにくいと思うので、検討させて頂ければと思う。
  • 委員
    基幹相談支援センターは委託になるのか。
  • 事務局
    まだ決定ではないが、委託を考えている。
  • 委員
    委託だが、市役所の中に設置するのだろうか。
  • 事務局
    本来は、市役所内や「ウェルネス柏」といった福祉部門の所に置ければいいが、ご承知のように場所が全くとれない状況で、他の場所になってしまうかと思う。また、障害者虐待防止法が来年10月から施行となり、市町村では「障害者虐待防止センター」を設置する必要があるが、これについては、今のところ直営で市の職員でやっていこうと考えている。ただ将来的には、基幹相談支援センターにも当然、虐待の相談等が入ってくるかと思うので、一体化できればと考えている。
  • 委員
    先程の話だと、基幹相談支援センターというのは法的根拠に基づくものだということだが。
  • 事務局
    義務ではないが、なるべくつくりなさいと規定されている。
  • 委員
    法的根拠というのは、ある程度の強制力があるのだろうか。
  • 事務局
    条文によると“設置することができる”ということなので、逆に言うと設置しない市町村も当然あるかと思う。柏市としてはやはり必要だろうという判断で、設置していこうという考え方で進めている。
  • 委員
    基幹相談支援センターというのはあるべきだと思うが、設置するに当たっての位置づけはこれから検討するのだろうか。
  • 事務局
    平成24年度から26年度の3年間のうちに設置しようと考えている。
  • 委員
    柏市の中で具体的にどういう位置づけをイメージしているのか、決まっていれば教えて頂きたい。
  • 事務局
    資料2の3の2.に、国から示されている基幹相談支援センターのイメージがある。
  • 委員
    中核的にということだが、役割分担はどうなるのか。全てを統括できるのか、かなりの施設じゃないとセンターとして機能しないのでは。バラバラにやっているものをまとめようという考えにも見えるが、本当にそれだけでいいのだろうか。
  • 会長
    基幹相談支援センターは、ある程度決定機関のような役割があるといいかと思う。埼玉で、社会福祉士、保健師、精神保健福祉士を集めて1つのグループをつくって、そこが市町村から委託を受けて、色々な相談を受けるというようなことをやっていたかと思う。決定的な部分は役所に1回1回指示をもらい、最終的には役所との話し合いで決定しなければいけない。親身になって相談に乗れるが、具体的な決定権はないので、非常にやりにくいという話を聞いた。柏市では基幹相談支援センターは委託になるということだが、そうすると、対処に責任が生じる場合には、平たく言うと、全部柏市におうかがいを立ててというかたちになるのだろうか。
  • 事務局
    サービスの決定権は市にあるが、基本的には利用計画に沿ってということがいいのかなと考えている。計画は計画で、最終的には市に決定権があるという考え方でいくならば、埼玉のようなかたちになると思う。正式な決定はできないにしても、ある程度そちらに権限を委ねるようなかたちに持っていかないと、名前だけのものになってしまう可能性がある。自立支援協議会の相談支援部会には民間の相談支援事務所さんもいるので、どういうかたちが一番良いのか検討して頂いているところ。
  • 会長
    市役所と基幹相談支援センターが「連携」というかたちになっている。なかなか難しいことだとは思うが。
  • 委員
    高齢者の計画の場合には対象人数の見込みがあるが、この計画には、サービスごとの対象人数がどのくらいになるかは出てこないのか。
  • 事務局
    障害福祉計画部分にはあるが、基本計画部分には特にそういった数字は設けていない。
  • 委員
    障害者虐待防止センターというのはもうできているのか。
  • 事務局
    来年の10月に設置予定。「センター」というと別の場所が必要のような感じになってしまうので、名称についてはどうなるか分からないが、そういう窓口は設置する予定。
  • 委員
    窓口だけではなかなか対処しきれないかもしれない。色々なセンターがあるが、一体どれだけの機能を持てるのか、今後の大きな問題。
  • 会長
    居住環境の整備ということで、住宅の改造費を市で少し援助して、既存のアパートに障害者がひとりで生活できるような支援システムというような、グループホーム・ケアホームに準ずるようなかたちで何か考えていることはあるのか。
  • 事務局
    特別にはないが、精神障害や知的障害の軽度の方のグループホーム等については、普通のアパートを改修している。大規模で実施しているのは使わなくなった社員寮等で、共同の食堂やお風呂があるので、グループホーム等に改修しやすい。しかし、アパート等は車椅子仕様にはなっていないので、重度の身体障害者対象のケアホームについては新築しないとできないのかなと思います。
  • 会長
    意外と、1種1級でも自分でほふく前進ぐらいできる移動能力のある人たちは、通常のアパートで、トイレも手すりがあるくらいでつかまり立ちができると、結構、ひとりで暮らしている。今、私が関係している宇部市では、寝返りとほふく前進ができる人たちは、日頃の移動は電動車椅子で、アパートに帰ったら電動車椅子からずり降りて、膝立ちで鍵を開けて家に入るが、そこの部分だけ市が援助すると、民間のアパートを持っている方々が貸してくれる。結構あちこちで暮らしている。なかなか良いシステムだと思ったので、柏市もいかがかなと思いうかがってみた。大きなグループホームやケアホームを新築したり、リフォームをするのはなかなか大変。それより、それほど高級なアパートではないようなところを少し改良すると、意外と利用できる。施設整備の支援体制強化の中に少し入れて頂けたらと思う。

2.ノーマライゼーションかしわプランのパブリックコメント実施について

  • 事務局
    パブリックコメント実施について説明が行われた。
  • 委員
    全般的な意見を求める方向なのか、A案・B案みたいなものがあってどちらがということなのか。具体的な問題に絞り込んだ方がいいような気がする。
  • 会長
    一応、全体像を踏まえて、自分の関心のあるところにコメントして頂くようなかたちになるかと思う。
  • 委員
    協働と当事者参画という表現はどこか抽象的で、何を意味しているのかよく分からないかもしれない。
  • 会長
    自由記述で好きなように書いて頂いて、役所でそれをまとめるということですよね。
  • 委員
    資料1のP9障害のある人も障害もない人もとなっているので修正を。

3.その他

次回は、第3委員会室にて、平成24年2月2日(木曜日)午後1時30分からの開催を予定。

以上で会議を終了する。