令和元年度第3回自立支援協議会 会議録

開催日時

令和元年12月26日(水曜日)午前10時から正午まで

開催場所

ウェルネス柏 研修室

出席者

協議会委員

松井宏昭(会長)、山崎るり子(副会長)、中野しのぶ、渡部利一、山口満信、坂口峰子、上原みどり、大寺龍彦(佐藤豊子委員代理)、杉山浩志、宮本治道、小坂真一、飯塚秀一、室山圭史、広田毅

事務局

保健福祉部長 (宮島浩二)、保健福祉部次長兼障害福祉課長( 小川正洋)、障害福祉課副参事(阿知波新)、同専門監(野村聡)、同統括リーダー(早川明博)、同課職員(長谷川順子、 小野剛一、松本洋輔、片岡由里子、天玉晶)

委託相談支援事業所

地域生活相談センターシャル、たんぽぽセンター、権利擁護あさひ、ぶるーむの風相談室、障害者就業・生活支援センタービック・ハート柏

計画策定支援業務委託業者

株式会社コーエイリサーチ&コンサルティング

傍聴者 

なし

議題/報告事項

〔議題〕

ノーマライゼーションかしわプラン2021策定に向けたアンケート調査結果について

〔報告事項〕
第七次千葉県障害者計画策定に係る関係団体等ヒアリングについて

配布資料

会議録

ノーマライゼーションかしわプラン2021の策定に向けたアンケート調査結果について

資料1 に沿って問13から問39まで事務局より説明

(大寺氏)

校正として気になったことは、棒グラフとデータ内訳がページをめくらないと見られないものがある。半数くらいはデータがグラフの裏側になっているので考慮してもらいたい。また、アンケートの選択順で並んでいるが、回答の多い順から比較してもらった方が非常に分かりやすい。見る方の視点に立って報告書を作成してもらいたい。

(事務局)

1つ目の表データとグラフが裏表になっている点については、選択肢が多い設問は1ページに収まらないという事情があった。他の見せ方が無いか検討するが、変えるのは難しいと思われる。

2つ目の選択肢順ではなく、回答の多い順に並べることについては全体との調整があるが、見直しをしていきたい。

(山口委員)

81ページ問22「将来、親や親族が病気などで一緒に生活できなくなった時は、どのような生活を希望しますか(ひとつえらんでください)。」の成人の回答について、精神では一人暮らしという回答が多い。本人に聞くとそういう回答となるが、実態は、家族会の意見としても一人暮らしをするのは難しいという意見が多い。本人は引きこもり傾向がある人が多いため、一人暮らしという回答が多くなる。家族会としては、グループホームを、もし一人暮らしというのであれば訪問介護という機会があるとよい。

(事務局)

アンケート結果と団体ヒアリング結果を踏まえて検討していきたい。

(杉山委員)

67ページ問19「現在利用している障害福祉サービスの満足度について教えてください(使ったことがあるサービスを選んでください)。」の児童の回答では、少なくとも「療養介護」は成人対象のサービスなので、子どもが使うはずがないが、ここに含まれているのはなぜか。

(事務局)

ご指摘の通りである。今回は回答されたものをそのまま掲載した。次回は、該当となるサービスについて、年代ごと等にフィルターをかけて精査していきたい。

(松井会長)

一般的にそれぞれの回答の有効回答数が異なると思うが、明らかにおかしい回答があれば検討してもらいたい。

(坂口委員)

アンケート実施に伴い、我が家には当事者団体と学校の双方から質問用紙が来ていた。私は回答は1つのみとして重複して答えることはしなかったが、その点は大丈夫であったか。

(事務局)

不備があり申し訳なかった。前回に比べれば回答数が増え、手帳所持者を無作為抽出したうえで、さらに学校にも配布するということで、重複しないように注意して配布したが、一部重複してしまったのは事実である。重複を省く作業を行ったが一部残ってしまったので次回は注意する。

(松井会長)

重複は極めて稀なケースであったか。

(事務局)

そうだと考える。

(松井会長)

テクニカルな面について色々あるので事務局には後ほど具体的に指摘する。その他2~3点皆さんにお伝えしたいことがある。

一つは学齢期の分析の中に、小学・中学・高校と分け、データ数が少ないのはもちろん承知だが、さらに障害別にされている。前回の結果からはっきりと分かったのは、特別支援学校のグループ、それ以外の普通学校のグループと単純に2つに分けるだけで物凄く違いがでる。例えば送迎の有無について違いが出るし、クラスでの活動のニーズも違ってくる。そこを明確にすると、学齢期の課題がよくわかると思う。是非試みて欲しい。

二つ目、前回のデータは折れ線グラフで多い少ないが明確になるのではないか。

三つ目、一般的な計算方法では無回答の母数を入れないのではないか。無回答が多ければ割合が減っていくので、無回答を入れずに割合を出してもらいたい。他に細かい話は別に事務局に伝える。

(中野委員)

57ページ問16「どのような場所や場面で差別や嫌な思いをしましたか。」について、児童でも成人でも高齢でも「その他」の回答が年代が上がるにつれて割合が増えている。具体的な内容は記述されているのか。また、選択肢に「病院」の選択肢が入っていないのはなぜか。

(事務局)

今、この場でどのような回答があったかを説明できないが、記述内容は後日まとめさせてもらう。また、医療機関の選択肢がなかった点については、次回以降反映できるように検討する。

(松井会長)

その他の中でも多い回答は羅列してはどうか。可能な範囲で結構なので。

(事務局)

その他のところでコメントは頂いているので可能な範囲で検討したい。

(松井会長)

同問16について、児童全体の中で3分の1が学校に行っていないので、その子どもたちが「学校」と回答するはずがない。このように、回答の集計については、経験をしていない人が使えないはずのサービスを選択することがあるので気をつけてほしい。

資料1に沿って、問40から問66まで事務局より説明

(大寺氏)

K-NET(ケーネット)を知らないと登録していないが半数である。余談になるが年末にNHKで地震をテーマにドラマ化したものがあるが災害弱者に対する災害意識が高まっている。今後大きな地震が起きる可能性が90パーセントと言われているので、柏市全体で社会的弱者に対する防災の意識をもってもらいたい。

(事務局)

K-NETについては、社会福祉課を中心となって進めている。障害の方がなかなか登録していないということがアンケート結果にも出ている。以前よりも増えてきているという結果ではあるが、その中で出てきた課題として、障害のある方がK-NETの登録をできれば避けたいという傾向があるのではないかと考えている。そういった課題がある中で、災害弱者対策は当然考えていくべきだが、自助の部分、共助の部分、公助の部分を踏まえて取り組んでいきたいと思う。

(室山委員)

134ページ、問41「現在、仕事に就いていますか(ひとつえらんでください)。」の高齢者について、「就いていない」が大幅に減少したが、これは無回答が増えたからか。

(事務局)

その通りと考える。

(松井会長)

無回答を母数に入れたからではないか。無回答を省くよう検討してもらいたい。

(中野委員)

137ページ問43「賃金・工賃は平均でいくらですか(月額でお答えください)。」について、福祉的就労というのは就労B型以降のことか。

(事務局)

はい。

(中野委員)

回答する方は、もしかしたら生活介護の方も回答しているのかと思う。5千円未満という回答が意外と多かったので、就労継続で5千円未満というのは衝撃的な数字ではないかと思った。「福祉的就労」は就労継続支援B型以降であるというような説明があるとよかったのではないか。

(事務局)

「福祉的就労」は就労継続支援のA型とB型を対象として考えていた。もしかしたら、生活介護の方が誤って回答してしまったというケースがあるのではないかとも考える。

(松井会長)

おそらく中野委員が言った通りかと思う。回答者は一般就職か作業所かと思っているのではないか。5千円以下は衝撃的とのことだが、たくさんあると思う。

ここからは事務局へのお願いとして、限られた時間の中での整理となるが、これだけたくさんの人が回答しているので、正確に図表を作成し、正確に読み解いて頂いて是非計画の中に反映してもらいたい。少数意見については行政が判断して頂きたい。自由記述も相当数あり、行政は受け止めないといけないことがあるので、漏れなく聞き取ってもらいたい。各事業所のヒアリングと合せて良いものにまとめてもらいたい。

また、私の感想だが、自立支援協議会の会長として出席しているが、地域別の回答者数の分布が27ページにあるが、今後拠点の相談を進めていく上で地区割は考えなくてはいけない。今回調査で、北部が思いの外多いという印象を受けた。

資料1 231ページからの自由記述、247ページからの障害福祉関係団体ヒアリングについて事務局より説明

(山崎委員)

団体のヒアリングの中で257ページの9.安心安全の対策について、育てる会の回答で、「ガイドラインや~」とあるが、ヒアリングとヒアリングに出した事前調査用紙には、合理的配慮や差別解消法などを災害時に備えて前もってガイドラインを作成した方が良いのではないかと意見した。ガイドラインの前に、合理的配慮や差別解消法という文言を加えて頂きたい。

また、医ケアの障害児者に対して、災害時の電源確保について、先日の台風の時には千葉や市原では停電になり、千葉では53時間電気が使えなかった。そういったことを含めて柏市は電源確保はどうするかを考えてもらいたい。

(事務局)

ガイドラインについては、今後加筆をさせて頂く。電源確保については防災を含めて考えていく。

(松井会長)

先程の山口委員から意見のあった、精神障害者本人が一人暮らしを希望しているがなかなか難しいということについて、実際本人のための生活支援というのはどうすれば良いか、具体的にここに入れたらどうか。

(山口委員)

一番いい介助方法は、食事や生活をするグループホームの入居であり、生活をできる状態にしていくことであると親としては思う。ただ、本人としては行きたくないという人も結構な割合でいるので、その場合は訪問をして、1週間に1回くらい見回りをしてもらい、買い物などをしてもらうとうと生活を見られるのではないか。訪問できる体制があれば良い。地域包括支援センターの職員の方は有用であり、民生委員の方は少し厳しいと思う。今の地域包括支援センターの人員では足りないので職員を増やしてもらいたい。そこに直属のボランティアを増やすなど、そういう方策は必要だと思う。

(松井会長)

他の団体はいかがか。

(上原委員)

258ページの10.その他の意見について、「他部署、警察署、保健関係との連携も必要なことがあるので、引き続きの支援をお願いしたい。」とある。緊急対応があった場合、利用者が体調を悪くして緊急対応をするときに、暴れたなどがあった際に警察から連絡がくるのは真っ先に相談員である。理由は、当事者が携帯に連絡先を登録して何度もかけているからで、まず相談員に朝夜問わず連絡がきたということが実際にあった。柏市に夜間に連絡を入れたが、宿直というのか管理人の方が出て、数日間市の職員と連絡が取れなかった。市、警察との連携を密にして、相談員が全て対応するという状況を変えてもらいたい。

(事務局)

基本的には守衛さん経由で市の職員に連絡が来るようになっていて、市の方から緊急の場合は連絡が取れるようになっている。24時間対応の地域生活支援拠点などもあるので、相談員の皆さまが一人で抱えることなく、市の職員も含めて連絡調整をしていきたいと思う。

(松井会長)

相談員や事業所の意見は吸い上がってくるのか。委託事業所の調査結果は掲載すると聞いているが。

(事務局)

委託事業所の調査結果は今後載せていく予定である。また、他には一般の人と引きこもりの調査を行う予定である。

(松井会長)

いずれにしても、今後各部会に降りてくるので、その中で何が必要か議論していくことになる。

(渡部委員)

K-NETについて、実質的には地域の町会のサポートとして動くと思うが、実際にことがあった時にどう動くか、自分がどういった立場でどう動くかはわからない。登録したがどうすれば良いかというのは不安なので、具体的なことを詰めていかなければならないと思う。

(大寺氏)

257ページの災害について、今回の台風で南房総の家族会からSOSが送られてきた。そこで聞いたが、地元の行政ではマニュアルに沿ってブルーシートを配布するだけだったようだ。障害を持っている人は当然自分でブルーシートを張ることができない。その後のフォローがなかったそうだ。緊急時には障害や防災等の枠組みを超えて対応して欲しい。福祉避難所をどのくらいの障害のある方が知っているのか。例えば避難所から移動する際には職員が対応できるのか、防災訓練に障害者を交えた訓練をしているのか。普段からそういうことをしていないといざという時にできない。シミュレーションしたうえで、課題を解決していく方法論でないと災害時に役に立たない。縦割りではなく、横の関係を密にして災害対策に取り組んで欲しい。

(松井会長)

これらの意見について、各部会でも議論を深めていってもらいたい。一旦アンケート結果の議論は終わりにする。第七次千葉県障害者計画策定に係る関係団体等ヒアリングについて

資料3に沿って、事務局より説明

意見無し

次回の開催予定

日時:令和2年2月3日(月曜日)午後2時から4時まで

場所:ウェルネス柏4階 研修室