平成22年度第2回柏市健康福祉審議会高齢者健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

平成22年11月25日(木曜日)午後3時~午後4時20分

2 開催場所

ウェルネス柏 会議室2

3 出席者

水野治太郎(会長)、金江 清、栗田正、小松幸子、小竹恵子、田沼充子、長瀬慈村、田中秀男

(事務局等)

保健福祉部長(木村清一)
保健福祉総務課長(澁谷孝雄)
福祉政策室長(秋山享克)
高齢者支援課長(上野哲夫)、同課課副参事(秋谷敏雄)、
介護保険管理室長(鈴木茂美)、同室統括リーダー(広瀬一彦)、
障害福祉課長(宮本治道)
福祉活動推進課長(池田高志)、同課専門監(石原逸美)
地域健康づくり課長(大塚宏子)
社会福祉協議会常務理事兼事務局長(村田 恒)
同事務局次長(百瀬秀樹)、同主任(助川美樹子)
その他関係職員

4 議事(概要)

(1) (仮称)柏市通院支援移送サービスについて

〔資料に基づき、事務局の説明〕

委員 一番最初は横出しサービスの可能性ということであったが、この金額になると難しいか。

事務局 必ずしもそうではない。上限により、保険料の影響額が変わる。現在、柏市の保険料は月額3、700円である。例えば、上限4時間、月2回までとなれば、1ヶ月32.7円上乗せになる。

委員 これからの伸び率を考えないといけない。

事務局 その通りである。先週、厚生労働省が第5期介護保険料の全国平均の見込みを発表した。5期は約5、200円なるということであった。第4期の平均は4、160円。額的には約1、000円ぐらい上がる。柏市も例外ではないと思う。

委員 第5期には、基本的に保険料が上がって、サービスをやれば、金額がさらにあがるのか。

事務局 その通りである。一度サービスをやれば簡単にやめられない。

委員 不明な点があれば、質問お願いします。

委員 資料を拝見すればわかるが、利用時間に関係があるのは、行き先の病院にあるのでは。慈恵医大は2時間超えている。皆慈恵医大に行けば2時間を越えてしまう。病院ごとの時間数は。

事務局 22ページが病院ごとの分析である。2次病院、3次病院がほとんど対象になっているが、移動が困難の方は、バリアフリーが整った病院に通院することが多いと推測される。

委員 他自治体の例は。

事務局 埼玉県の和光市が先行してやっている。

委員 問題点をどのように認識しているのか。

事務局 和光市を電話でヒアリングした。平成13年度から実施している。対象者を要介護2以上、要支援1から要介護1及び特定高齢者と3段階で分けている。例えば、要介護2以上だと、送迎サービスは一時間6、000円。超えた場合10分ごと900円加算になる。待機は30分ごとに、2、000円かかる。助成額の一人当たりの上限額は40、500円になる。

事務局 スタイルが少し違う。

委員 内容的にはいいと思う。試算では、10年後を見通して、欲しい。一人暮らし高齢者が増えるなど考慮し、もう少し試算して欲しい。

事務局 9ページ。人数の推計はしているが、精緻な数字ではない。第5期の計画では、利用者数が増えると推測している。移送サービスを使うことにより、施設利用は減ると思う。また利用時間、回数の割合など、条件の立て方によって、利用者推移の伸びは違う。

委員 条件を将来的に変えることは可能か。

事務局 条件を変えるのは、可能である。変更にあたり、妥当な理由が必要になると思うが。

委員 数字の出し方が条件により変わってくる。

委員 表の説明。9ページ。所得段階別加入割合補正後被保険者数とは何をさすのか。

事務局 介護保険料算出の際の保険料段階と所得段階を補正した係数を掛け合わせた割合である。

事務局 柏市では16段階あるので、これごとに係数を掛け合わせる。

事務局 収入が一番ない人は0.35倍。所得が一番多い方は2.1倍である。基準は1倍である。例えば、実際の人数が7、300人であっても、このようにみると8、300人になることもある。これは市町村の高齢者の所得状況によって係数が変わる。収入が少ない方が多い自治体は実際は8、000人いても、補正値は7、000人になる可能性ある。

委員 これは、保険料を算出するための数字である。経済の変動で計算が変わる可能性があるが。

委員 パイロット事業は行政の担当者が現場に張り付いたのか。

事務局 市の担当者ではないが、社会福祉協議会の人間が随行した。

事務局 社会福祉協議会の職員がこらくだ君とは別の車両で同行した。

委員 介助した人以外で同行した人間の感想は。

事務局 自分は、さわやかサービスを担当しており、調査にわたり同行した人間の一人である。要介護度が高い人は介護する方が限定されている。家族が担い手になっている。それに変わり、介助できる場合はどうするのか。他の人がいけるなら、家族がどう思われるか。本人の安心感はどうなるのか。その辺が心配である。

事務局 同行においては、先方の了解を得てから実施した。

委員 介護度が高い人の方がニーズが高いのか。

事務局 介護度が高い方の待ち時間が長いと本人の体調が心配である。意思疎通が難しい方は複数いた方が安心である。

委員 必要性がないと思う時はあるのか。

事務局 リハビリなどの時間の見通しが立つ場合は、その時点での同行の必要性が少なくなると思われる。

委員 パターンを分析すれば、無駄も省けて、予算の問題もクリアーできる。効率的なサービス運用が必要である。

委員 介助内容を見ると、排泄介助が48件。4割もある。認知症がある方もいる。家族でないとできないケースが多いのでは。むしろ、介護度が浅い方の方が対象にした方がいいのでは。

事務局 排泄介助は、実際紙おむつの方が多い。そのため排泄介助をしないという家族が多い。夏に事業をしたが、水分補給は、トイレに行く可能性が高くなる理由で水分補給をしないということであった。

委員 排泄介助は4割ではなく、提出された資料では、11%である。私の目標であるが、結構な割合を医療機関でのボランティアで満たせる部分がある。移送サービスの必要性とともに、全市内的に医療機関にボランティアの必要を受け入れてもいいのではと思う。

委員 柏市の保険料が全国に比べ400円近く安い理由は。

事務局 国並みのレベルだったが、積み立てた基金の取り崩しで安くなった。

委員 基金の残りはいくらか。

事務局 22億である。千葉県の中では一番多いクラスである。65歳以上一人当たり、28、604円である。第5期事業計画では、保険料も上がると聞いている。基金の取り崩しも、本会でご審議いただくことになる。

委員 10年先のことを考える必要がある。この金額は破格である。実現すれば特色になるが、いくつかのポイントを確認したい。このサービスは在宅の支援を進めるためのきっかけになると思うが、いくつか理由が欲しい。当事者には大変ありがたいサービスになるが、説得力が必要である。家族の介護の不安解消になると思うが。個人的にはやって欲しいが。

委員 こらくだくんサービスはすばらしい。夫が高齢になり、運転免許の書き換えに行った際、高齢者は免許を返上して欲しいとのことが、免許センターからあった。しかし、免許がないと通院手段がない。私が手伝えないときは、事故がないか心配である。免許を返上しても病院にいければ安心である。そういう方がこらくだくんを利用している方も多い。タクシーは大変料金がかかる。こらくだくんはなんとしても続けて欲しい。付き添いが家族の方であると皆高齢になり、こらくだくんに付いていけない方が多く大変である。ヘルパーの方が付き添いだと嬉しい。ヘルパーが付くと料金も高いと心配である。核家族は年を取ると大変である。こらくだくんには頑張ってほしく、事業を続けて欲しい。地域にはそういう方が多いと知っておいて欲しい。

委員 金額が問題となり、議会に通るかどうか不明である。説得力が必要になる。

事務局 市町村特別給付導入には、条例改正が必要になる。ここで議論したことが改正理由の中心になる。議論したうえでやるかやらないか決める。今日の会議でやるやらないと決めるわけではない。千葉県内では前例がない。一度開始するとやめることはできにくいと考えられる。3年間で見直すなど検討が必要である。それを加味して判断していきたい。

委員 要介護3以上か4以上か、という議論も出てくる。

事務局 今年度中には結論は出したい。

委員 いくつかの条件を設計した上での数字である。条件自体で数字は変わる。どの条件がいいのか。

委員 2ページ。対象者95名いるが42名利用している。その他はどうしているのか。

事務局 登録だけして、利用していない方がいる。

委員 家族が送迎している方は入っているのか。

委員 こらくだくんそのものを利用できない方もいる。

事務局 こらくだんに登録している方で要介護3以上で65歳以上が95名登録している。その内同行調査が42名である。独自で家族同行で利用した方もいると推測する。

委員 そうすると、42名以上利用するということになる。

委員 その理由で、150名と見込んだ。

事務局 ケアマネジャーがケアプランを作り、ケアマネジメントを位置づけをする。要介護3以上で無条件というわけではないが、伸びることは事実。医療法では病院の中は介護保険は使えないが、それでも、このサービスは自宅から病院送迎まで一体的に運用する。そこに意味がある。

委員 診療課目別調査はあるのか。

事務局 診療課目別調査はない。ただ、11ページからの集計表の備考から、ある程度類推できる。

委員 ある程度方向を出していきたいが、否定的な見解がなければ、やることを前提に事務を進めていきたいが。

事務局 議論聞いて感じたが、ケアマネジャーの協議会に投げて、意見を伺ってみたい。

事務局 では、協議会に意見を伺い、次回までに調整したい。

委員 資料の中で、時間と分が混在している。分で統一した方がいい。

事務局 別途対応する。

委員 では、いろいろと意見が出たので、次回までに調整したい。その他の報告があればお願いしたい。

事務局 おかげさまで、10月から介護支援サポータ事業を開始した。88機関受け入れ機関として登録した。当初説明会を2回やり、173人登録した。さらに2回やり、126名登録した。合計299名登録している。11月22日にも説明会をして数十人登録予定であり、12月中に300名超えて活動している。

事務局 12月1日及び2日から第5期の介護計画の基礎調査でアンケートを実施する。対象は市民及び介護サービス事業者で5、000人弱。次期介護保険事業計画の基礎調査になる。

委員 では、終了する。

5 連絡事項

(1) 日程 平成23年2月17日 木曜日 午後2時から

(2) 場所 ウェルネス柏 会議室2

6 傍聴

(1) 傍聴者
2人

(2) 傍聴の状況
傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。