平成22年度第1回柏市健康福祉審議会高齢者健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

  平成22年7月15日(木曜日)午後2時~午後4時01分

2 開催場所

  柏市役所第2庁舎5階第3委員会室

3 出席者

  水野治太郎、神林保夫、小松幸子、小竹恵子、田沼充子、長瀬慈村、矢部布志夫、田中秀男

(事務局等)

  • 保健福祉部長(木村清一)
  • 保健福祉総務課長(澁谷孝雄)同課統括リーダー(小林 浩)
  • 福祉政策室長(秋山享克)
  • 高齢者支援課長(上野哲夫)、同課課副参事(秋谷敏雄)、同課統括リーダー(澁谷正人)
  • 介護保険管理室長(鈴木茂美)、同室統括リーダー(広瀬一彦)、同室統括リーダー(黒崎雄三)
  • 障害福祉課長(宮本治道)
  • 福祉活動推進課長(池田高志)、同課専門監(石原逸美)
  • 社会福祉協議会常務理事兼事務局長(村田 恒)、同事務局次長(百瀬秀樹)
  • その他関係職員

4 議事(概要)

(1) (仮称)柏市通院支援移送サービスについて

〔資料に基づき、事務局の説明〕

○委員 調査する内容だが、利用者及び家族のアンケートをするのか。利用側の受け皿である医療施設側の意見をどう吸い上げるのか。別添の利用申込書には見当たらないが。

○事務局 対象者事態は、社協のこらくだくん利用者なので、かなり対象を限定している。通常は社協の運転している方とご家族が一緒に行く。今回は、社協の方が随行する予定。それを見てパターン化したり、不足の事項を記入する。診療機関のアンケートは考慮していない。

○委員 この事業は、前と違う利用方法になる。医療側も知らないでサービスを受けるのはよくない。医療側にもサービスを知らせる必要があるのでは。

○事務局 こらくだくんの事業自体はなんら変わらない。社協の職員が随行する。利用者側から見れば、事業自体なんら変わらない。別紙の利用申込書を記入する。アンケートではなく実態で確認する。

○委員 医療施設を利用する時に医療施設に伝えていないのはおかしいのでは。

 医療に携わる人間としては、なにかあったら困る。水を飲んでも病状が悪化する方もいる。随行する方は医療従事者ではない。

○事務局 委員の指摘を受け、医療施設にも事前に情報を伝えていきたい。アンケートについても検討していきたい。

○委員 行政と医療施設で、協力していいものをやっていきたい。

○委員 実施のための実態調査が目的である。まだ、制度を実施することも決めていない。

○委員 こらくだくんの登録者は95人。これ自体がバイアスがかかっている。軽度の方のニーズが多いと思うが、それはどう思うか。

○事務局 今回はパイロット事業である。要介護度1・2を含めると対象者が大幅に広がる。今回のパイロット事業は家族がつく、つかないでなく。必要な時間やニーズ等を調査するためである。

○委員 利用は、東京都内までは想定してるのか。

○事務局 こらくだくんの利用は柏市の近接市町村までである。

○委員 95人のなか何人想定しているのか。要介護度2以下でもいいと言うが、基準はどのように考えているのか。

○事務局 こらくだくんの登録者は245人登録している。対象は95人である。常時使っているのは、実際50人である。事前にピックアップして、調整をして、付き添いをしたい。今現在で12名の希望が上がっている。随行する職員や車両台数を調整していきたい。

○事務局 要介護度認定で調査項目で、移動が困難という項目がある。要介護度1・2でも、そういう項目を考慮していきたい。要介護度3以上では、移動の困難性が増える。

○委員 色々な仕組みで支えきれない。制度から漏れた方を対象にしている。該当者ではないとわからない。実は、特殊な方にとって非常にサービスの恩恵を受ける。制度として議論ではなく、そのような方を拾うための制度として実施して、皆が納得するにはデータが必要になる。

○事務局 家族がいて、要介護度が重くても、送迎できる方はいい。これからは独居の方が増える。独居の方が在宅で住めるようにするためには、このような特殊な制度が必要である。

○委員 独居で、特別な方を対象にしている。医療・福祉のつながりもある。色々とやっかいである。特殊なターゲットとして議論を絞っている。柏市の福祉サービスの議論として、手が込んでいる。

○事務局 要介護度は3以上は3、656名になる。

○委員 2ヶ月間でどれくらいサンプルか、データ抽出するのか。

○事務局 95名いるが、パターン化すると思う。50名を2ヶ月間見ていきたい。2ヶ月やる理由は、1ヶ月ごとのパターンをもう一度確認したいとのことである。

○委員 一人の方が違う病院に行く場合もフォローするのか。

○事務局 そのような方もフォローする。

○事務局 利用者の中には、リハビリの方もいる。定期的に使う方や月1回の方もいる。

○委員 こらくだくんの利用料金はいくらか。

○事務局 市内片道、440円である。

○事務局 現在、市内で福祉運送車両をやっているのは6事業者。社協の事業が最大である。有償の会員制サービスである。車両は全部で6台でやっている。今回のパイロット事業で新たに利用料金は発生しない。

○委員 お金はどこからか出るのか。

○事務局 いわゆる介護保険サービスの横だしサービスである。市の条例化で可能になる。

○委員 総額等の予算の議論も必要である。そこまでは、負担は可能である等の議論が必要である。

○事務局 パイロット事業の結果を見て、予算の積算もしていきたい。

○委員 診療時間はどうするのか。

○事務局 こらくだくんの事業は送迎だけである。迎えは他の車が迎えに来る。

○委員 待ち時間で調査するのか。

○事務局 そうである。全員ではないか。

○委員 どういう不具合が出るか、想定できない。

○事務局 いろいろなことが想定できる。パイロット事業での検証が必要である。

○委員 こらくだくんの利用について、ウェルネス柏で特殊歯科診療ができた。障害の方は歯医者に行きたくても行けない。訪問診療でも限界がある。訪問診療で自宅での診察は事故等が怖い。こらくだくんは、特殊歯科も利用できるのか。

○事務局 是非、公共交通機関の利用が難しい方々は、利用して欲しい。

○事務局 特殊歯科はもちろんだが、かかりつけ医の場合でも、利用して欲しい。

○委員 こらくだくんがあるおかげで、通院もできる。感謝もされる。単身の方でこらくだん君が利用で、ドライーバーさんが介助してくれる。安心できる。車椅子は家の中も車椅子である。住民の方は感謝している。

○委員 では、そのようなことで了承して欲しい。


 

(2) (仮称)柏市介護支援サポーター制度について

〔資料に基づき、事務局の説明〕

○委員 介護予防の中に、自分も介護を受けることの予備的なことも含まれる。

○委員 受け入れ機関は自分で選べるのか。

○事務局 選べる。受け入れ機関と直接話して欲しい。受け入れ機関との調整はサポーターにまかせることになる。それについては行政は直接介入しない。

○委員 トラブルになる場合はどうするのか。

○事務局 最終的には、社会福祉協議会なり、市が調停に入る予定である。

○委員 保険は入るのか。

○事務局 入る。

○委員 医療機関の受け入れは、市内施設のみなのか。

○事務局 市内の2次機関以上の病院のみである。

○委員 施設もボランティアを受け入れる余裕はない。施設側も努力が必要である。

○事務局 事業をやっていくなかで、サポーター、施設側も努力・熟練していくと思う。最初の段階の利用はそれほど想定はしていない。

○事務局 介護する人、される人も2分して考えるのではなく。介護することにより、介護される側を理解し、勉強することを想定している。

○事務局 対象の3つ目、サロンの手伝いも入れる。そこは人でが足りない。サロンは100箇所以上ある。これは柏市の特徴である。

○委員 サロンとは。

○事務局 各地域で、民生委員や健康づくり推進委員の有志による、お茶を飲みながらのDVD鑑賞や歌声喫茶などの活動である。

○委員 サロンは現在、無償でやっている。やっている方にとって、これはうれしい制度である。

○委員 この額では有償とはいえない。

○委員 もう少しもらいたい。やってみて、評判が悪ければ、考えて欲しい。

○事務局 考慮する。ただ、古いタイプのボランティアはお金をもらうことを嫌がる人もいる。

○委員 話が変わるが、ボランティアとサポーターを分けて考えていただきたい。

○事務局 それも考慮してのこの名称である。

○委員 施設受け入れについて、内容・時間が大事である。例えば話し合いのボランティアだと忙しい時間だとありがたい。また、同じ人だとありがたい。

○委員 何人ぐらいを目標にするのか

○事務局 予算上は400人である。

○委員 4、000人ぐらい目標に。この事業をやることを市長は認識もってもらいたい。皆が認識持ってもらいたい。

○委員 受け入れ機関がないと動かない。熟練する方がでてくれば、場所で管理する部門があればいいと思う。

○事務局 1年限りというわけではない。登録証など継続することが想定される。社会福祉協議会や福祉活動推進課など将来的に役割を期待される。

○委員 障害を持つと、色々ぎこちない。高齢者も交流をもてば、ぎこちよくなくなる。自分が要介護者になったときに準備できる。これを伸ばしていって欲しい。

 院内介助移動すれば、玄関に下ろされるようなこともなくなる。病院に入ると医療行為になるなど、色々やっていくなかでそのような対策を練り、実施してほしい。制度を皆が望む方向にするのか、課題を一つ一つ解決することを期待する。

○委員 事前の説明について、広報だけでなく認知症サポーターみたいにわかりやすくして周知して欲しい。

○委員 市長にもよく伝えておいて欲しい。

○事務局 町会長会議でも、市の制度として、知らせたのはこれだけである。市長にも理解いただいたと思う。

○委員 では、よろしくお願いします。


 

(3) 豊四季台地域における高齢社会モデル事業の進捗状況について

〔資料に基づき、事務局の説明〕

○委員 豊四季台地域総合研究会、私は長年団地に住んでいるが、初めて聞く。東京大学秋山先生が高齢者と懇談したいと、在宅で老老介護の人など、紹介した。高齢者は大学の先生やNHKに拒否反応ある。その後の結果の報告がない。高齢者の方は納得していない。高齢者の方は、研究材料になったのか。高齢者は地域のためにやってくれた。老人クラブに働きかけたが、老人クラブの方が頼んだら、子供は声がうるさいと怒られた。今は民生委員だけで6回やっている。触れ合っている。そのような方々就労できるか懸念する。高齢者が団地から大堀川まで歩いていくのは大変である。食堂は地域の商店街ともよく話してほしい。新しいところはバリアフリーになっている。団地の屋上は風が強い。防水するとコスト高くなる、家賃に反映してくる恐れがある。いろいろな事が、地域に説明がない。お知らせして欲しい。古い団地との軋轢など色々ある。東京大学にも調査結果をきちんとお知らせして欲しい。この活動を地域の方に愛されて欲しい。

○事務局 このプロジェクトは5年間のスパンである。NHKも5年間追いたいとのことである。すぐに放映さえることではない。何年間か追っていきたい。医療と住まい。大学のアカデミックな部門がどのように、具体的に地域での活動を行うのか追っていきたい。日本ではここだけとNHKが認識した。具体的なことはこれからである。色々、食堂の案などあるが、これから住民と一緒に考えていく。まだ何も決まっていない。案が出てきただけである。URの方で、屋上庭園研究している。共益費からとるわけではない。そのことをきちんと説明していないから誤解を受けて、予備調査的に入ってきたが、それは終わった。色々、可能性があるので、5月に調停した。これからワーキンググループで検討する。この経験が、柏の南部地域や、全国で反映する可能性がある。こらから団塊の世代が65歳、75歳になる。一つのピークである。団塊の世代はいままでの高齢者と価値観が違う。ご理解いただきたい。

○委員 ふれあいサロンやふれあい喫茶やっているが、使用料が、安い。家賃が高い。地域のためにUR・東大やるのであれば、安く借りたい。

○事務局 そういう住民の声を直接URや東大に伝えて欲しい。

○委員 喫茶店やるのに10万払っている。売り上げがない。ボランティアにお茶の一杯もやれない。住民からも行政からも声をあげて欲しい。

○委員 医師会でも、これをようやく話し始めた。2月・3月ぐらいから話している。5月の終わりから6月のかけて話が進んだ。最近、地域の先生方と話したところである。他から来るのは望ましくない。研究はいい。4年後いない。我々開業医はここにずっといるとの意見もある。我々の役目は、市民の健康を守る。市、UR、東大、千葉大の考えで一緒に融和して、市民のためにどうできるか話し始めた。今月から、メディカルスタッフの方も入ってきた。

 医療だけではなく、「就労」のワーキングに入りたい。医療職から見た、建設など色々ある。医療側の人間がが是非、他のワーキングも入るべきだ。逆に市民の方もディスカッションの中に入り議論するべきである。

○委員 最近、団地の中で往診の方がよく見える。いいことである。車を止めるところがない。団地に駐車場がないことが問題である。医療の往診には車が必要である。

○委員 まちづくりについて、高齢者だけでなく、子供の問題もある。機会があり、六小行ったが、生徒100名しかいない。最近は通学区がなく、自由に通学する。私は歯医者であるので食育が大事である思う。朝食を抜く欠食。一人で食べる孤独食。コンビニで買う、コンビニ食。高齢者のまちづくりであるが、全体のまちづくりとして市の行政がやって欲しい。

○事務局 六小の校長もワーキングに入っている。

○委員 高齢者を中心にしたコミュニティは海外にある。アリゾナのサンシティは今幽霊の町。できた時は、若い人だらけだった。若い人に柏市に入って欲しい。柏は高齢者のまちになる。高齢者中心は崩れる。外国人が入ってくるなどの問題である。今から2030年想定することは違和感がある。どうしたら若い人が入ってくるか。ドイツのように次世代育成も考えて欲しい。柏市は初めてなのか。私の近くの光ケ丘や小金原は医療のモデル地区。モデル地区化は国の必要性で考えでやっている。住民主体ではない。今住んでいるところ改造しないで、若い人は住むのか。

○事務局 URは建替は3分の1しかやらない。余剰地を民間主体で開発する予定である。六小はそのままである

○委員 六小は今年入学者が増えた。

○委員 計算どおりいけばいいが。では以上で議論を終結する。

5 連絡事項

(1) 日程 11月25日木曜日 午後2時から

(2) 場所 ウェルネス柏 第2会議室

6 傍聴

(1) 傍聴者
   1人

(2) 傍聴の状況
    傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。