平成21年度第3回柏市健康福祉審議会高齢者健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

  平成22年1月28日(木曜日)午後2時~3時23分

2 開催場所

  柏市役所第2庁舎5階第2委員会室

3 出席者

 (出席委員)

  • 水野治太郎、神林保夫、栗田 正、小泉文子、小竹惠子、田沼充子、宮路直丸、矢部布志夫、渡邊浩志

(事務局)

  • 保健福祉部長(木村清一)
  • 保健福祉部次長兼高齢者支援課長(寺田一夫)
  • 保健福祉総務課長(秋山享克)
  • 社会福祉協議会常務理事兼事務局長(村田 恒)
  • 高齢者支援課副参事(秋谷敏雄)、同課統括リーダー(澁谷正人、根本秀行)、同課事業調整担当リーダー(島澤智宏)
  • 指導担当リーダー(轟正明)
  • 介護サービス担当リーダー(関口陽悦)
  • 介護保険管理室長(山仲英二)、同室統括リーダー(広瀬一彦)
  • 地域包括支援センター長(秋谷 正)
  • 障害福祉課 副参事(真家松雄)
  • 地域健康福祉課長(大塚宏子)
  • その他関係職員

4 議事(概要)

(1) (仮称)柏市介護支援サポーター制度について

[事務局から資料を用いて説明]

○委員 ケアを支援される対象。病院や診療所での対象は要介護度認定者ではなくてもいいのか。

○事務局 活動するご本人が65歳以上であるならば構わない。例えば病院でお子様をサポートしてもいい。病院が制度を利用可能施設であるならば。

○委員 サポートされる対象は柏市民でなくてもいいのか。

○事務局 サポートされる対象とされる人は、他市のかたでもいいが、対象の機関は柏市内の施設等である。

○委員 2ページ。無償での参加とある。ボランティアの有償・無償の概念で書かれていると思うが、謝礼や交付金の意味でお金を出す。事務局としての見解は。

○事務局 無報酬という表現がベターである。活動において、相手側から報酬を得るものではないということでこのような表現にしたが、ポイント交換もあるので、無報酬という表現にしたいと思う。

○委員 用語の問題。1ページ、3行目。「とする」は余分だと思う。行為を限定されるが、これでいいか。他のものにも併せて、見て欲しい。実際には時給100円である。インセンティブになるかわからないが、社会参加を評価するという、行政側の姿勢はわかる。

○委員 無償では責任を持たない。ある程度責任を持つことが重要である。報酬をもつことで、責任をもってもらいたい。

○事務局 この制度は、行政が社会参加を認める側面がある。きちんと事前に研修をして、登録証をもってサポート行為を行う。スタンプを集め、参加することで、介護予防にもなる。この制度で、介護保険を使わないかたにも、介護保険制度の趣旨を理解していただけたらと思う。

○委員 私の知り合いに芸能披露しているかたがいる。今まさにこのようなことをやっているかたが多い。いきがいになっている。この取り組みによって、評価される。そういうかたには素晴らしいと思う。

○委員 サポータには保険をかけるのか。

○事務局 かけます。

○委員 無償でも民法の不法行為の適用は受ける。法律的な解釈をきちんと教えていって欲しい。一番は名称だったと思う。他に異論があればお願いしたい。

 後は、3月の全体会で意見を拝聴して、修正があればお願いしたい。

(2) (仮称)柏市通院支援移送サービス事業の試行について

〔事務局より資料を用いて説明〕

○委員 一般会計を財源として、パイロット事業としてやる。利用者が広まるようになれば検討する。細かいことは、今議論してもしょうがないが。

○委員 支援移送サービス、議論してきて、私自身はいいと思うが、こらくだ君の内容を含め、一般会計からの拠出であれば、障害者自立支援法の移動支援事業を障害者の事業と一体化してほしい。

○事務局 そもそもこの制度は、介護保険の横出し事業で検討を始めた経緯がある。オール柏であれば、移動支援、子育て、障害者も対称になるが、まずは、介護保険の横出し事業を想定してやる以上、高齢者を対象でやる。今回のパイロット事業で検証して、長所短所が出てくる。次のステップで、障害者等を検討したい。まずはできるところからやりたいと思う。

○委員 将来的に一体化して欲しい。

○委員 院内介助の問題点が認識された。実際にはボランティアが入っている病院もある。ヘルパー3級の要件もある。一つのガイドラインとして認識される可能性がある。何気なく車椅子を押したりする行為に影響がある。柏市内の医療機関にも影響を与える。

○委員 ケアマネジャーに負担を強いるので、ケアマネ協議会で検討できたらと思う。

○事務局 ケアマネジャーからの院内介助の要望が多い。高齢者の一人暮らしのかたが多い。入り口だけで、病院はやってもらいたい。はざまを埋めたい。ケアマネジャーにも意見を聞きたい。

○委員 ヘルパー3級は身体介護は駄目であるが。

○事務局 確かにケアマネジャーの負担を強いる面がある。そのため、基準を明確にしていくためにも、パイロット事業をやり、その結果を検討していきたい。法律の基準上、3級は身体介護はできない。車椅子押す、トイレの動向、見守りの必要性等について、資格の要件が必要か、また無資格でいいのか、委員の意見をふまえ、再検討したい。

○委員 こらくだくんはモデル事業として、費用はどうなるのか。こらくだくんは車の台数は足りるのか。

○事務局 モデル事業は、こらくだくんのランニングコストはまかなえると思うが、精査は必要である。院内介助もあるので、社会福祉協議会とよく精査していきたい。台数はこらくだ君の事業の中で影響がでない状況でやりたい。院内介助の部分のさわやかサービスを含めて、車は回すが、院内介助はする等の方法を検討したい。

○委員 資料1ページについて、施設、社協に登録している団体。1.~6.の活動と参加運営支援は内容が違うのか。

○事務局 (1)アは対象でイは活動である。(2)は種類が違う。

○委員 (1)の施設等と規定あるが、等はなにが含まれるのか。

○事務局 施設等の表現について、施設は介護保険の施設を想定した。

○委員 無償の活動として、交付金の制度になじまないのでは。

○事務局 参加することについては、報酬を得ないということである。文書の表現は検討したい。

○委員 無償の表現について整理してほしい。

○委員 院内介助で事故が起きた場合についてどのような規定になるか。財源について、今のこらくだくんの補助金が減るのか。

○事務局 今の事業のフレームで実施するため、影響はほとんどないと見ている。そのような設定を踏まえて実施したい。院内介助の部分は、プラスアルファになると思うが、それはさわやかサービスで対応する。社会福祉協議会の担当者のヒアリングでは、影響はほとんどないとのことである。事故が起きた場合はこらくだくん事業の保険でやる。市は補助金での面で面倒をみることになる。

○委員 訴訟になった場合は、市は関係ないのか。

○事務局 社会福祉協議会が責任主体になる。

○事務局 契約行為になる。市の道義的責任は問われると思う。

○委員 そういう意味でヘルパー3級は、院内介助に、必要になると思う。
  モデル事業なので、一通り議論が出ればいいと思う。来年度の実施の成果を見て、議論を詰めていきたい。

○委員 モデル事業は今後社会福祉協議会と詳細をつめて実施していきたい。

○事務局 このモデル事業は先進市町村がない。一部、和光市の事業が似ているが、院内介助を含め、介護保険の横だしサービスとして実施するのは、柏市独自の制度である。現場の要介護の方や、ケアマネジャーから、院内介助に大変困っている意見を伺っている。柏市では、核家族化が進み、一人暮らしのかたが多い。モデル事業をやるなかで問題点も出てくるともう。この結果を審議会に出して、きちんと議論していきたい。

4 傍聴

(1) 傍聴者

  2人

(2) 傍聴の状況

  傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった