平成20年度第3回柏市健康福祉審議会高齢者健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

平成20年11月27日(木曜日)午後3時00分~午後5時30分

2 開催場所

柏市役所 第2委員会室

3 出席者

水野治太郎、神林保夫、小竹惠子、小泉文子、田沼充子、宮地直丸、渡邊浩志

(事務局等)

保健福祉部長(木村清一)

保健福祉部次長兼高齢者支援課長(寺田一夫)

柏市社会福祉協議会事務局長(田中憲男)

保健福祉総務課長(成嶋正俊)

障害福祉課長(村田亘)

保健所地域健康福祉課長(大塚宏子)

高齢者支援課副参事(秋谷敏雄)、同課統括リーダー(澁谷正人)

同課事業調整担当リーダー(島澤智宏)

介護保険管理室長(秋山享克)、同室統括リーダー(広瀬一彦)

地域包括支援センター長(秋谷正)、同室専門監(高木絹代)

その他関係職員

4 議事(概要)

(1) 高齢者いきいきプラン提言『百人』フォーラム提言書について[事務局より資料を用いて説明]

会長  9ページに「ほのぼのプラザの機能」とあるが、具体的にはどのようなものか。

事務局 柏市では「介護予防センターほのぼのプラザますお」を設置し、市民と協働した介護予防事業の企画・実施を行っている。百人フォーラムの中でもコミュニティづくりとしての介護予防事業の実施、あわせて近隣センターの有効活用を考えていくという意見だと認識している。

会長 せっかく百人フォーラムから具体的な提案が出ているのだから、これを抽象的にしてしまうのではなく、そのまま計画書に入れてほしい。また、提言については、すぐ実施できること、3年程度のスパンで中期的に実施すべきことなどの仕分けをしてはどうか。

事務局 計画本文の欄外に注釈を入れるなどして、事業が提言書のどの部分に掲載されているのか記載するなどの工夫をしたい。

委員 住宅街の空き家、貸家を福祉施設として利用するという提言は素晴らしいことだとは思うが、財政面が伴うので、難しい面もあると思う。

事務局 おっしゃるとおりだが、支援の方向性自体は計画として打ち出していく必要があると考えている。

委員 地域包括支援センターでの相談体制について、今後24時間対応の予定はあるか。

事務局 夜間等の対応については、現在は転送電話や緊急時連絡網等で対応している。職員が24時間センターに常駐してほしいというニーズはほとんどないが、各圏域ごとに包括支援センターが設置された際には、費用対効果も含め、再度検討が必要となる。

会長 柏市立病院との連携の下に在宅生活支援を検討してはどうか。近隣市では数年前から在宅患者の緊急時対応用のベッドを5床程度確保している。

委員 提言書を読むと、ボランティアの活用に対し大きな期待を感じるが、高齢者にボランティアへの参加を促しても、自身の高齢を理由に断られることも多い。また、無償でのボランティアでは、なかなか人が集まらなくなっているのを実感する。ボランティア活動に興味がない高齢者にどのように参加を呼びかければ良いか。皆様から良い提案があれば地域に広げていきたい。

会長 例えば、市長が全市民にボランティア登録を呼びかけ、市民全体の1割の登録を目標したり、市がボランティアの日を決めて、市職員全員がボランティアに従事するなど、市民の連帯感を高める工夫が必要ではないか。また、目的がないとボランティア活動は長続きしないので、例えば傾聴なら傾聴でそのスペシャリストになれるように呼びかけるなど。百人フォーラムの参加者についても、働き場所が確保できないと立ち消えになる。ただ会議に出て話し合ったというだけでなく、地域でのコーディネーターになれるような仕組みが必要。

(2) 第4期柏市高齢者いきいきプラン21骨子案について[事務局より資料を用いて説明]

会長 今回の計画では高齢者の「心の健康」についてどこかで触れてもらいたい。

委員 骨子案の「政策目標」の説明を見ると、そこから繋がるはずの「重点施策」が読みきれない部分がある。さらに、「重点施策」というと、それ以外の施策は実施しないようにも読めてしまう。

事務局 後日文章化する際に、分かりやすい形で作成したい。

委員 柏市が独自でできるものではないかもしれないが、計画では医療の問題も取り上げてもらいたい。

事務局 いきいきプランは、老人福祉計画と介護保険事業計画を一体化した計画というこいから、医療分野に直接的に言及するのは難しいが、連携は不可欠であると認識している。そのため、重点施策で「福祉と医療の連携」をあげており、その中に盛り込んでいきたい。

委員 提言書にも、4月から中核市に移行したことによる自立した施策が求められているが、「柏市」と言えば、誰もがすぐに思い浮かぶような健康福祉施策があれば、市民の健康づくり・高齢者福祉への意識も高まるのではないか。

事務局 4月から柏市がん対策プロジェクト2008を開始している。これはがんの早期発見・治療・緩和ケアのためのプロジェクトであるが、ここでノウハウができれば、在宅福祉にも活用できる。

介護予防・健康づくりについては「げんきりんたいそう」という、柏市オリジナルの介護予防体操を普及して、定着し始めているので、今回の計画策定にあたってもこの活用について検討したい。

委員 がん緩和ケアに関連して。在宅療養支援診療所が平成18年から制度化されているが、これを選ぶかどうかは個々の医療機関の判断による。

行政から在宅医療を推進したいと言われても、費用や電算システム回収の問題もあり、難しい面もある。

事務局 制度というハード面の問題と同様に、人の連携というソフト面も重要であると考える。地域包括支援センターでも医師会やケアマネ等が協議できる場を設け、円滑な連携について検討している。

委員 計画でよく使われる「共助」という言葉について、高齢者以外が高齢者を支える、というイメージを持たれがちだが、高齢者も含めてみんなで支えあうという意味であることを再度認識してもらえるよう、検討していただけるとありがたい。

会長 介護認定率などを見ても柏市はいわゆる元気高齢者が多い。高齢者の社会参加の促進と能力の活用と関連して、「自助」という部分を前面に出してしまっても良いのではないか。

5 傍聴

(1) 傍聴者

 2人

(2) 傍聴の状況

 傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。