平成17年度第1回介護保険運営協議会給付作業部会 記録

1 開催日時

平成18年1月12日(木曜日) 午後1時30分~午後3時21分

2 開催場所

柏市役所 第二庁舎 5階 第2委員会室

3 出席者

(審議会委員)

廣野一弘(健康福祉審議会高齢者部会よりオブザーバー参加)

(介護保険運営協議会委員)

◎小寺重行 中嶋充洋 石渡謙介 高橋好子 山浦修治 (◎は代表)

(事務局)

保健福祉部長(倉持 彌) 保健福祉部次長(成島利治)

高齢者支援課長(木村清一) 同課事業調整担当主事(岩津圭介)

介護保険管理室長(足立知哉) 同室資格保険料担当(上杉友宏)

保健福祉課長(池森忠満)

4 議題等

  • (1) 介護保険給付量について
  • (2) 介護保険給付費について
  • (3) その他

5 資料

  • (1) 次第
  • (2) レジュメ
  • (3) 第3期介護保険事業計画における介護給付等対象サービスの見込み量の各種ワークシート

6 議事(要旨)

午後1時30開会

(1) 介護保険給付量について

〔資料に基づき、介護保険量を事務局から説明〕

○事務局 高齢者人口が増加、要介護認定率の微増等を見込みながら、給付量の見込みを算出している。全体として、介護予防サービスが創設されることに伴い、従来の介護給付が減少する。

〔検討事項〕

○委員 給付費の国・県・市・保険料の分担割合が変わることはないか。

○事務局 今のところその予定はない。

○委員 老健の利用者見込みについてはどのよう考えているのか。

○事務局 施設を増やすことは予定していないが、近隣市に建設予定との情報があり、柏市民が利用した場合のことを見込み、給付量の増加を見込んでいる。

○委員 老健とショートステイについて、本来各々サービスの趣旨が異なるが、実態としては混在して利用されている。このことについてどのように考え、見込みに反映させているのか。

○事務局 見込みについては、H15、H16の利用実績から、認定率、サービスごとの利用率等を勘案し、見込み量を設定している。実績について個別具体のサービスの利用状況についての検討は行っておらず、統計的な処理である。

○委員 訪問入浴の給付量について、減少傾向で見込んでいるが、在宅での生活継続者が増加することを見込み、平行的に推移すると見込んだほうが安全ではないか。

○事務局 シミュレートした結果、給付費に過大な影響がないと思われるので、並行的に推移すると見込むことでよいか。

○各委員 異議なし。

○委員 末期がん患者は介護給付サービス給付対象であるが、どのように見込んでいるか。

○事務局 統計的な処理のため、見込むことが困難である。

○委員 臨床医の立場として、団塊世代が高齢者となる2015年には更にがん患者が増加することが予想される。がん患者の家族のネットワーク等から情報は収集できると考える。

○事務局 末期がん患者が介護サービスを受けるためには、患者・家族に対し末期がん患者であることの告知がされることが前提であり対象が激増することは考えにくい。

○委員 理論武装が必要である。

○委員 訪問介護・訪問看護・訪問入浴介護の給付量について、いずれも同様の傾向にあるか。

○事務局 実績からみこんでいるが、ほぼ同様の傾向にあると考える。

○委員 訪問介護・訪問看護で、利用者の自宅の風呂を使用して入浴をサポートするのが入浴介助、風呂付の車両でサービスを提供するのが訪問入浴介護であり、お互いのサービス利用者が重複することはないので、同様傾向で推移するのではないか。

○委員 2号被保険者は若干減少傾向であるが、これでよいのか。

○事務局 柏市第四次総合計画中期計画策定にあたり推計した人口フレームを使用している。コーホート要因法による推計であり、開発行為については見込んでいない。

 

(2) 介護保険給付費について

〔保険料比較表及び保険料基準額に対する割合の変化に基づき事務局説明〕

○事務局 このサービス給付量・給付費に基づき、介護保険料を算定した。保険料段階は9段階と8段階でそれぞれ割合を設定した4累計を示した。基金の取り崩しについては、H17決算見込み額が8億円であり、全く投入しないパターンから8億円投入するパターンまで、1億円単位でシミュレートした。

〔検討事項〕

○委員 8段階の所得800万円超の影響が大きすぎるのではないか。

○委員 現行の1,000万円超の線引きはどのように設定したのか。

○事務局 現制度では200万超の場合、1つのみ段階を区切ることができる。低所得者の負担額が減少することと、人数分布等を勘案し設定した。第2期の保険料設定では以下に低所得者対策を行うかが論点となっていた。

○委員 D案がシンプルで、基準額も最も低く、よいと思うが。

○事務局 8段階では基準額が安くなるが、今回の税制改正で所得が増えないにもかかわらず、課税されることにより保険料負担が重たくなる方が相当数いる。9段階の案では、その線上にある所得150万円で線引きを行ったものであり、従来の非課税者に対する救済的面がある。もっとも、この案では基準額は上がる傾向となる。

○事務局 制度改正により保険料段階が上がる方については、激変緩和措置があるが、市としても配慮する必要があると考える。

○委員 9段階のA案またはB案でよいと思うがいかが。

○各委員 異議なし。

○委員 基金取り崩しについて、前回は反対した。前回の額は。

○事務局 前回は3億円、決算見込み額の半額である。

○委員 基金の取り崩しの影響は。

○事務局 4億円で、150円程度である。前回は3億円取り崩して、150円程度であった。高齢者の数、つまり母数が増えているので、基金を多く取り崩しても効果は薄くなる。

○委員 税制改正で影響を受ける150万以下の方の比率が低いB案がいいと思う。

○各委員 異議なし。

 

○事務局 基準額は、訪問入浴を平行で見込んだ額のB案。基金投入は4億で。ただし10月改定の額をまだ見込んでいないので、最終的な額は多少前後する。100円程度プラスマイナスを見て欲しい。基本的な数字は動かさないが、平成17年10月の実績等で数値は変わる可能性があるので、了承して欲しい。

○事務局 ありがとうございました。この案を基に1月26日の審議会及び運協に保険料の案を提出します。本日はお疲れ様でした。

 

15時21分 閉会

7 次回開催日時等

  • (1) 日時 平成18年1月26日(木曜日) 午後1時30分
  • (2) 場所 柏五丁目10-1 柏市役所 5階 第5・6委員会室
  • (3) 議題

ア 第3期柏市高齢者いきいきプラン21の策定について

計画原案について

イ 介護保険料の決定について

ウ 地域包括支援センター運営協議会の開催案内等について

エ その他