柏市介護保険運営協議会会議録 平成14年8月8日
1 開催日時
平成14年8月8日(木曜日) 午後2時~午後5時56分
2 開催場所
柏市役所第5・第6委員会室
3 出席者
(1) 委員
小寺会長、小谷津職務代理者、小野委員、櫛部委員、熊谷委員、小竹委員、田村委員、戸谷委員、堀田委員、村上委員、保田委員、六川委員及び渡部委員
(2) 事務局及び関係部署
益田保健福祉部長、倉持保健福祉部次長兼保健福祉総務課長、坂元介護保険課長、木村高齢者支援課長
- 介護保険課(事務局担当課) 飯島統括リーダー、足立統括リーダー、鈴木専門監、大滝副主幹(介護サービス担当リーダー)、高橋副主幹(資格保険料担当リーダー)、斉藤副主幹、田口主査及び関本主事
- 保健福祉総務課 鈴木副主幹 ・高齢者支援課 石塚副参事
- 健康推進課 穐山副参事
4 次第
(1) 開会
(2) 議事
ア 第2期介護保険事業計画の作成について(その3)
(ア) 保険給付の上乗せ、横出し及び保健福祉事業について
(イ) その他
イ その他
(3) その他
(4) 閉会
5 会議の概要
(1) 議事
ア 第2期介護保険事業計画の作成について(その3) (ア) 保険給付の上乗せ、横出し及び保健福祉事業について
a 保険給付の上乗せについて
配布資料に基づき、介護保険課から保険給付の上乗せについて説明が行われた後、審議が行われた。
保険給付の上乗せをした方がよいという意見が多かったが、利用実績の分析・評価や上乗せによる効果等を把握する必要があるのではないかという意見もあった。また、保険料のアップを伴うことから、上乗せする場合は、きちんとその理由を説明する必要があるという意見も出された。
◆審議の主な内容は、次のとおり。
- 実績から行けば、必要ないのでは。
- 国が上げないのであれば、市で上げる必要があると考える。
- 上乗せすることにより、サービスの流れが施設から在宅へいくかもしれない。
- 上乗せと保険料の関係を考えると議論がしずらい。
- 理念としてどちらに行くのか議論して、施設が必要であれば、どう増やしていくかを議論すべき。介護保険をどう考えるかを議論していくべき。
- 抑えるためにどういうことをしなければいけないのか。施設を減らすとどうなるか。事務局から示してほしい。3、077円より下がることはなさそうな雰囲気がある。それより低い金額でのシミュレーションも参考に議論をしたい。
← いくつかシミュレーションをすることとしたい。市として、3、077円が下限とは考えていない。下げる方向で考えている。(介護保険課) - 未利用者がいることがよく理解できない。認定費用の無駄にもなっているのでは。
- 経済的に恵まれていない方も結構いる。保険料が上がると、サービスも利用しずらくなるのでは。
- 給付を上乗せすると在宅介護志向が増えるのか。
- たくさん使えるけど、使うと金がかかる。それほど働けないし、子供に迷惑もかけたくない。だから、利用率は増えないのでは。
- 保険料の多少のアップは仕方がない。個々の議論ではなく、全体を見る必要があるのでは。上乗せは賛成、横出しと保健福祉事業は反対。保険料アップをできるだけ抑えたい。施設は、現時点では、増やさざるを得ないと思う。
- 元気老人は、保険料を払うことに対する不満が結構ある。上げるのであれば、きちんとその理由を説明する必要がある。
- 上乗せによってどう変わるのか、よく見えない。
- 保険料アップを考えても、すべきだと思う。平成13年10月の要支援で平均費用額が9割以上の方が15.8パーセントもいる。独居、高齢者世帯が増えていく中で、在宅で頑張れる人がいると思う。
- 15.6パーセントという数値は、「も」か「しか」か、どうとらえるか。私は、「も」だと思う。
b 保険給付の横出しについて
配布資料に基づき、介護保険課から保険給付の横出し(市町村特別給付)制度について、高齢者支援課から一般施策の実施状況についてそれぞれ説明が行われた後、審議が行われた。
一般施策の実施状況に対する意見等が多数出されたが、保険給付の横出しについては、やらない方向でほぼ意見が一致した。
◆審議の主な内容は、次のとおり。
- 市民からニーズはあるか
- 福祉公社のこらくだくんは人気が高いと聞く。横出しすべきということではないが、ニーズは高いと思う
- 委員への事前アンケートでは横出しを行うべきという意見が多いが、制度について勘違いしていたということのようなので、やらない方向と考えていいのか
c 保健福祉事業について
配布資料に基づき、介護保険課から保健福祉事業の制度について、高齢者支援課及び健康推進課から一般施策の実施状況についてそれぞれ説明が行われた後、審議が行われた。
一般施策の実施状況に対する意見等が多数出されたが、保健福祉事業については、やらない方向でほぼ意見が一致した。
◆審議の主な内容は、次のとおり。
- 委員への事前アンケートでは保健福祉事業を介護保険で実施すべきという意見が多いが、これも勘違いと考えていいのか。
(イ) その他
配布資料に基づき、介護保険課から保険料段階の設定について説明が行われた後、審議が行われた。
現行の設定方法のままではまずいのかという意見もあったが、低所得者対策として第6段階の設定をした方がよいという意見が多かった。
◆審議の主な内容は、次のとおり。
- 現行の方法ではまずいのか。
← まずくはないが、弾力化することもできるので、意見を伺いたい。(介護保険課) - 所得が1千万円以上の人は多いのか。
← 第1号被保険者の2パーセント(900人~1、000人)ぐらい。今年6月のデータでは、総数が43、934人で、第1段階が576人、第2段階が11、490人、第3段階が16、006人、第4段階が9、651人、第5段階が6、211人(うち、1千万円以上の人が944人)となっている。(介護保険課) - 低所得者対策だと思うが、減免も含めて検討すべき。
- 第3段階の人は、第4、第5段階の配偶者が多いと思うが、第3段階の配偶者にとって、高くないか。
← 介護保険制度の問題点の一つと言われている。(介護保険課) その分、第4、第5段階の配偶者の負担があるということを考慮する必要がある。 - 低所得者対策についてさらに検討することとし、6段階制がいいのでは。
イ その他 他に議題として出された案件はなかった。
(2) その他
- ア 介護保険地域会議への参加について 事務局から各委員に対し、介護保険地域会議への参加について確認が行われた。なお、一部委員から、同会議では分かりやすい説明をしてあげてほしい旨の要望が出された。
- イ 「資料No.2」について 事務局から、四半期ごとの利用サービス状況を中心に作成した「資料No.2」(柏市介護保健事業関係資料)については、時間の都合により説明を省略する旨の報告があった。
- ウ 事前アンケートについて 会議の効率化を目的として事務局が行った事前アンケートについて、その内容について誘導的であるとの意見が出されたので、次回以降どうするか、意見交換が行われた。 その結果、内容について、事前に会長と事務局とで協議することとなった。
6 傍聴
(1) 傍聴者 7人
(2) 傍聴の状況 会場の秩序を乱し、会議の支障となるような行為はなかった。
7 次回開催日時(予定)
平成14年9月下旬又は10月