平成30年度第2回柏市健康福祉審議会地域健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

平成30年10月4日(木曜日)午後2時から4時まで

2 開催場所

ウェルネス柏4階 研修室

3 出席者

委員 10人

小林正之、小松幸子、齊藤泉、長瀬慈村、中谷茂章、根本勇夫、平野準子、古川隆史、堀田きみ、山名恵子(敬称略)

事務局 19人

保健福祉部長、関係部署の各所属長ほか

4 議事

  1. 第4期柏市地域健康福祉計画素案について(協議事項)

5 議事(要旨)

午後2時、定刻になり開会

保健福祉部長のあいさつの後、議事について審議を行った。

1.第4期柏市地域健康福祉計画素案について(協議事項)

「(1) 第4期柏市地域健康福祉計画素案(第1章から4章)について」事務局から説明を行った。

その際に表明された主な意見は、次のとおり。

  • 「アンケート調査から見える現状」を見ると、結果をどう評価したかある程度書かれている感じはしますが、分析された結果ではないように思う。分析評価が若干あったほうがよい。(長瀬委員)
  • 「ワークショップから見える現状」を見ると、無難に書かれているが、地域性や年齢層はどうなのかくらい分かると、どこの地域の人やどのくらいの年代の人に興味があるのかが分かるのではないか。(長瀬委員)

ご指摘のとおり、アンケート調査、ワークショップについては、結果そのものをまとめております。一定程度の分析を掲載出来る範囲でお示しします。昨年度、調査結果を出したときも、ある程度分析しておりますので、そういったものを活かしながら分かりやすい表現にいたします。(社会福祉課長)

  • 12ページ(7)「障害者手帳所持者の推移」で、知的障害者が増えていますが、高齢者が増えたことによる認知症が増えているのか、生まれつきなのか、交通事故なのか、説明が必要ではないか。(根本委員)

今年度作成したノーマライゼーションかしわプランの分析調査では、例えば、手帳だと身体障害者では65歳以上の方が7割であるという分析評価も出ています。障害者の種別だけでなく、手帳所持者の年齢分布、就学前、就学後、成人、高齢と細かく分析したニーズ調査の結果は残っていますので、説明を加えるか検討します。(障害福祉課長)

  • 全体像を把握して、具体的な事実を。と思いますが、市民としては全体を見ることが必要なのでお願いします。(根本委員)

補足させていただくと、全体的に今回の項目を1つ1つ分析となると、当然適切な根拠に基づいて分析しなければならないことになりますので、そこは正直いってなかなか難しいところです。また、言葉でいうと、こういう結果になったと考えられる要因という意味合いでの分析を、私どもでももう少し検討したいと思います。(保健福祉部長)

  • 柏市地域健康福祉計画の「地域」はどのような意味なのか調べたところ、要は国から見ての「地域」ということなので、提案なのですが、「地域」をやめて、柏市健康福祉計画にしてはいけないのですか。国からみた「地域」と柏市の中の「地域」を同じ言葉で使っているので、統一したほうがいいと思う。(根本委員)

おっしゃることはよく分かります。今回のこの地域健康福祉計画の「地域」は、むしろ主体者としての地域だと我々はとらえています。国と地方という意味合いが全くないとは言えませんが、地域が主体的に課題に取り組もうというのが基本的な考え方になっています。(保健福祉部長)

  • 3ページ(2)「地域福祉計画に盛り込む事項」とありますが、誰が求めているのか、国が求めているから求められていますと書いているのか。(根本委員)

求められています。というのは、今回改正された社会福祉法で、国が新たに地域に求めているという意味で、こうした表現にしています。分かりにくいとのご指摘を踏まえて、表現を見直します。(社会福祉課長)

  • 言われてみれば確かにそのとおりですので、その辺も意識して主体的に変えた方がいいかもしれません。先ほどありましたが、全部、計画の中に入れようとすると膨大になってしまいますので、データはどこの報告書の中にありますという形でいいのではないか。(小林委員)

「(1) 第4期柏市地域健康福祉計画素案(第5章から6章)について」事務局から説明を行った。

その際に表明された主な意見は、次のとおり。

  • 重点施策1つ目ですが、取り組みの方向性(2)の担い手の養成の部分、担い手を育ている場合は、育成になるのではないか。養成というと、リーダーとかの立場の人たちを養成するならいいかもしれませんが。(長瀬委員)
  • 重点施策2つ目、当日資料1の2枚目(1)総合相談窓口の強化ですが、相談窓口の充実を図るというのは、窓口を増やすのか、拠点となるセンターを増やすのか、あるいは、その窓口の人数を増やすのか、何かのソフト面を強化充実する意味なのか。また、サポート体制を強化するとは、市がサポートすることなのでしょうが、その意味なのか。さらに、サービスの向上を図るとは図らせるのか、それとも何なのでしょうか。(長瀬委員)
  • 次の当日資料1の3枚目(3)の中に「かしわネットワーク」とありますが、これはそういう名前が最初からあるのですか。「かしわネットワーク」というのはすごく分かりにくい。あと、相談支援包括化推進とは、全体調整してどこかにつなげることですか。(長瀬委員)

相談窓口の強化の部分については、ご指摘のとおりで、現状はまだ検討しているところです。量的な充実か質的な充実か、市が関わるのか支援組織が関わるのか、ざまざまな点で精査し、次回お示しさせていただきます。相談支援包括化推進ですが、いわゆるワンストップで相談を一手に引き受ける仕組みと理解しています。現在、モデル的に展開されているものについては、10万人規模の自治体が多く、40万人規模の都市でどのような形で包括化・一本化できるのか社協も含め関係機関と協議を進めてまいります。(社会福祉課長)

「かしわネットワーク」については、障害サービスの事業所やさまざまな資源がうまくネットワークを構築しているのを「かしわネットワーク」という言葉で書いたことだと思いますが、全体で分かるように記載し直します。(障害福祉課長)

  • コミュニティソーシャルワーカーは、イコール包括化相談支援員ということなのか。(古川委員)

コミュニティソーシャルワーク機能を持った一つの形として、包括化相談支援員がいます。コミュニティソーシャルワークを担っていただけているものが、現在の柏市においてもかなりいろんな分野でいますが、それをより効果的に展開していけるような役割で、新たにコミュニティソーシャルワークの形で計画に位置づけたいと考えております。(社会福祉課長)

  • 当日資料1の1ページ目にコミュニティソーシャルワーカーの強化と書いてあって、コミュニティソーシャルワーク機能を強化すると書いていません。例えば、コミュニティソーシャルワーカーというのを実際に置いてやっている自治体もあります。社協などに委託して、そのことをやるとかなり明確になって、社協でそんな人がやるのか、何人くらい置くのか、どこに置くのかが見えて来ると思います。コミュニティソーシャルワーク機能というと誰がやるのかという話になってしまって、さらに相談員というのが出てくると誰がやるのか、資格がある人はいないと思いますが、柏市が何を想定しているのかを言ったほうがよいかと思う。(古川委員)

当初、コミュニティソーシャルワーカーとして、特定のワーカーの配置を考えていたのですが、社協を含め関係課と協議して、いわゆる個人個人のワーカーとしてではなく、地域におけるコミュニティソーシャルワーク機能がきちんと展開できる形で充実を図っていくのが、柏市として目指すべき方向性ではないかと考えております。柏市では、総合相談を受けていただいているあいネットや全市的に展開している他の機関もありますので、その中で社協が中心となって、関係機関も含めて協議しながら柏市としての形をつくってまいります。(社会福祉課長)

  • いろいろお考えなのは分かりましたが、誰がやるのか、お金はどうするのか、縦割りでする必要はないですが、どこまでやるのか、なんとなく問題がモヤモヤしています。議論されている方は整理されているかと思いますが、われわれにはよく分からないこともありますので、うまくやっていただきたいと思います。(古川委員)
  • 相談支援包括化推進員という表現は、そのままとれば、市の職員。市の職員として組織の全体の図式を明確に理解している方が、そういうことをすべきであって、一般の人がいわゆるコミュニティソーシャルワーカーがやるような仕事とは違うイメージがします。(小林委員)

規模によっては、当然市の職員が担っている自治体もあります。ただ、専門性がより高く、能力が必要になりますので、柏市でそのことをだれが担うのか、これから制度を立ち上げる中で検討してまいります。(社会福祉課長)

  • コミュニティソーシャルワーク機能強化のことで、誰に持たせるのか見えてこない。ここに一番近いのは地域いきいきセンターなのかと。ここに力を入れていくと具体的に示さないと言葉だけでは分かりにくい。地域いきいきセンターの計画を見てみると、今後6年間でトータル11になると。20地域のうち11カ所です。あと9カ所はどうするのか。いかに早く20カ所を立ち上げて、コミュニティーソーシャルワーク機能を地域に持たせるのかが重要である。(中谷委員)
    いただいたご意見は総論として理解しております。地域の主役である市民、中核的支援組織として活躍していただく社協、行政の柏市は、横連携していなければなりません。この地域健康福祉計画の今回の5章と6章は、今、担当課長が申し上げたように、非常に突貫工事でまだ終わっていないのをお示ししてしまっているので、是非、次回の11月のときには、具体的なイメージを皆様に掴んでいただけるようなものを、しっかりとお示しします。

今日申し上げた説明では、言葉が踊りすぎてしまっているところもありますので、それを反省点として、具体的にソーシャルワークと地域を我々はどのように考えているのかということと、包括支援体制のことについて、具体的なイメージを皆さんに持っていただけるよう、言葉だけでなくかたちとしてお示しします。(保健福祉部長)

  • コミュニティソーシャルワーカー。この言葉が突然出てきています。前にこれは1つも出てきていない。コミュニティソーシャルワークをやっている人、名前は違うけどやっている人、これは一般名詞なのですか。そういうものなのかと思っています。あと「包括的な相談支援体制の構築」も、今まで出てきた話だと思いますが、新たに5章でまとめたことを書くのはどうしてなのか理解出来ない。相談支援包括化推進員もそうですが、何か新しいのが出てきて、その新しい名前で活動すると市民は分からない。担当課が違うせいもあるかもしれませんが、似たようなことをしているのに名前や待遇、立場が違うのは、市民から見たら分からない。それを整理していただいたほうがいいと思います。(堀田委員)

基本的な考え方としては、第4章では既存の事業の展開について整理し、第5章の重点施策では、既存のものをこれからどういう形で、包括的な支援体制を目指していくべきなのかを整理したいという考えでまとめたものです。コミュニティソーシャルワークは、社協を含めて、柏市においていろんな分野で取り組んでいます。それを今回の地域健康福祉計画に位置づけ、整理してまいります。(社会福祉課長)

  • 今の話で感じたのは、何をどういう状態を目指していくのか、それをどのように進めようとしているのか、分かるようにしていかないといけない。また、どの施策においても、効果的な運用を目指すのなら、重点志向で行われるので、そのことを記述することは重要であるが、第5章の重点施策として提案されている事案は、今までの議論を聞いていると、重点施策というより新規施策のように思う。(根本委員)

ご指摘の点を整理して、第5章の表現を見直し、次回にお示しします。(社会福祉課長)

  • 当日資料1の1枚目ですが、「問題解決に向けた調査や診断を行い」とあり、診断を行うということですが、診断につなげるのは、誰が診断を行うのですか。医療的な意味の診断と、それとも違う意味の広い意味での診断のどちらかわからなっかったので、用い方を考えていただきたいと思います。(長瀬委員)

後者のほうです。地域の中での分析や診断という意味合いですので、表現は見直します。(社会福祉課長)

  • コミュニティの中での問題となると、市民の年代層や社会的立場の違い、どこの組織に所属しているのか、どこの地域なのかによって、どういう人たちがサポートを受けられるのか、なんとなく文章になると出来ているようでできていない。もう少し整理していただくと分かりやすいと思います。(長瀬委員)

次回までに柏市としての姿をお示しします。(社会福祉課長)

  • 当日資料1の「取り組みの方向性」(1)の4番目に健康づくり推進員とあって、5番目には地域づくり推進、(3)の2番目に地域づくり推進とありますが、これは健康づくり推進員のことかと思ったのですが、今の話ですと地域づくりコーディネーターがいるとのことですが、どちらですか。(平野委員)

地域づくり推進員については、地域支援課でお願いしています。誤解を招くところについては、整理をしてまいります。(社会福祉課長)

  • 重点施策の地域いきいきセンターは、現在5カ所あり20地域を網羅するような形で、地域割りがあるのですか。地域包括支援センターは地域割りで、自分の地域はここに相談したらいいのかきちんとしているわけですが、この地域いきいきセンターはどのようになっているのですか。(小松委員)

地域いきいきセンターは、20の地域エリアをそれぞれ担当しているので、それぞれの設置された地域の相談を受ける位置づけです。(社会福祉課長)

  • 重点施策を読んでいて、やはりわかりづらいという印象です。もう少し整理してもらったほうがよい。(斉藤委員)

しっかりと整理をして分かりやすくします。(社会福祉課長)

6 傍聴

傍聴者なし

7 次回開催予定日時

平成30年11月22日(木曜日)ウェルネス柏研修室

8 会議資料