平成29年度第2回柏市健康福祉審議会地域健康福祉専門分科会会議録

1 開催日時

平成30年2月8日(木曜日) 午前10時から正午まで

2 開催場所

ウェルネス柏4階 大会議室

3 出席者

委員 11人

小林正之、小松幸子、金剛寺高宏、齊藤泉、鈴木五郎、長瀬慈村、中谷茂章、根本勇夫、平野準子、古川隆史、堀田きみ (敬称略)

事務局 24人

保健福祉部長、関係部署の各所属長ほか

4 議事

  1. 市民アンケートの結果について
  2. 市民ワークショップの結果について
  3. 第4期柏市地域健康福祉計画骨子(案)について

5 議事(要旨)

午前10時、定刻になり開会

保健福祉部長のあいさつの後、議事について審議を行った。

1.市民アンケートの結果について

事務局からの説明後、次のとおり質疑応答が行われた。

  • アンケートの質問事項で、町会未加入の方を把握できるようにしていただいたので、町会に加入している人と加入していない人で、各質問の回答がどのようになるのか気になるところ。クロス集計の回答はいつくらいにお示しいただけるのか。(根本委員)
    • クロス集計の結果につきましては、今年度中に委員の皆様に郵送する形でお示ししたいと考えております。(保健福祉総務課担当者)
  • 時間軸で地域社会は変化している。町会や老人クラブなどの伝統的な地縁組織は衰退していっている一方で、参加者のニーズに沿った組織は、多様化し活発になってきている。個人と地域のかかわりの変化や地区によっても異なると思うので、計画を策定する際は、そうした点についても見ていただきたい。(鈴木委員)
    • アンケートでは地域も含めて回答をいただいておりますので、可能な限りそうした点についても分析してまいります。(保健福祉総務課長)
  • 18歳以上としていただいたことで、10代の方も18名回答をいただいており良かった。こうした方を含めた10代・20代の若い人がどのような考えを持っているのか把握しておくことは必要。(長瀬委員)
  • 柱1の課題では、ボランティアに取り組む人が少ないといった課題が見えてきていますが、回答者が年配の方、女性の方が多いことから、ボランティアに取り組むにも限界があると感じている。若い人にもボランティアがどういったものかを知ってもらい、楽しいと思ってもらうようにすることが出来たら良い。(長瀬委員)
  • 柱4の課題では、訓練参加者が少ないとありましたが、防災訓練は各年齢が参加するチャンス。若者や障害のある人、外国人など様々な方が参加出来るように工夫したら良い。(長瀬委員)
  • アンケートの対象者については、障害を持っている方や外国人などは含まれているか。(長瀬委員)
    • 年齢分布をもとに無作為で抽出していますので、含まれている可能性はありますが、必ず含むような形にはしておりません。(保健福祉総務課担当者)
  • 市民アンケートを実施して、前回と比較して課題をあげているが、ほとんど前回課題だったものと同じ。市は各施策・事業を実施しているにも関わらず結果は同じ。この課題に対してこうしたことを実施してきたけど出来なかった。など一歩踏み込んだ話をしないといけない。事務局には、そのような検証資料を作っていただきたいし、その議論を経て、計画策定につなげていく必要がある。(古川委員)
    • ご指摘いただいたとおり、前回の課題と変わらないというのは承知しております。来年度、計画策定に向けて各事業の評価・検証を進めてまいります。その中で何が出来て、何が出来なかったのか明らかにし、次期計画に、事業を位置付けてまいります。(保健福祉総務課長)
  • 柱の1~4に記載している課題は、いままでの積み重ねの結果であって、そこに進歩がない。ぜひ、評価・検証をしていただきたい。(小林委員)
  • 自治会も高齢化が進んでいる地区と柏の葉キャンパス周辺の若い地区とでは求められる行政施策が異なる。構造的にみて考えていただきたい。(鈴木委員)
    • ご指摘を踏まえ、来年度検討してまいります。(保健福祉総務課長)
  • アンケート結果が約150件ほど前回より増えたことは良かった。回答者はどのくらいの年代が増えたのか、また、回答率の悪い地域などを把握されているか。(金剛寺委員)
    • アンケートの問2の回答で示すとおり60代は7ポイントほど減り、70代・80代は5ポイントほど増えております。地域別の回答結果につきましては後日お示しします。(保健福祉総務課担当者)

 2.市民ワークショップの結果について

事務局からの説明後、次のとおり質疑応答が行われた。

  • ワークショップへの参加者についてはどのように選定されたのか。地域・地縁団体としてふるさと協議会/地区社会福祉協議会を選定されているが、地区社会福祉協議会も結局は町会、これらの団体がどういった状況にあるのか把握されているか。また、大きい町会・小さい町会はどれくらいの世帯数なのか把握されているか。(根本委員)
    • 把握しておりません。(保健福祉総務課担当者)
  • 一番大きい町会で3,650世帯、小さい町会で5世帯。市内で大小合わせて約300町会あり、これらの町会は20地区のふるさと協議会に入っている。しかしながら、ふるさと協議会に関わっている町会は70パーセントほどで、関わっていない町会は小さい町会が多い。ふるさと協議会に依頼すると、こうした小さい町会の意見を聞くことが出来ない。そのため、ワークショップからの見えた課題は目新しいものはないといった印象。いずれにしてもこうした構造を把握した上で、メンバーの選定を行っていただきたい。(根本委員)
    • 課題が変わっていないということは、何が改善されたのか分からないということでもありますので、次期計画につきましては、事業を評価できるようにし、6年後に同じことにならないようにしてまいります。(保健福祉総務課長)
  • 子どものころから親子でボランティアに参加し、その子どもが成長し、親になっていく。このことが重要ではないか。地域の中学生を親子でボランティアに参加するよう働きかける。ボランティアに参加した子どもを褒めると、次のときに友達を誘ってくれていて参加者が増えてくる。きっかけづくりが大切。(小松委員)
  • ワークショップやアンケートなど若者の意見は取り難いという意見があったが、「ケアカフェかしわ」では、パレット柏に仕事帰りの若者が集まってワークショップをしている。そうした若者もいるのが現状。行政もこうした情報をキャッチし取りにいくことも必要ではないか。(小松委員)
    • 様々なチャンネルを活用し、各活動団体の話を伺うということは必要であり、これらの方の意見を反映させるように進めてまいります。(保健福祉総務課長)
  • 課題が変わっていないということは、問題の解決に至っていないということだと思うが、町会員が減っているところも増えているところもあると思うので、個別に意見を伺ってみると良いのではないか。うまくいっている事例もあると思うのでそれをきっかけに取り組みに繋げられるのではないか。(齊藤委員)
    • 効果が上がっている事例を検討して施策に反映してまいります。(保健福祉総務課長)
  • 今回のワークショップの進め方については一定の評価はできるのではないか。しかしながら、結果が同じなのは、やっている人が同じということ。例えば、中高生などの教育(アクティブラーニング)の中で、テーマとしてワークショップをやってもらえないか。新しい課題が出てくるのではないか。(長瀬委員)
    • 中高生などの若い世代の巻き込みながらという御意見は各委員の皆様からいただいておりますが、中高生を含めて若者の意見を聞く機会をつくれるように関係機関と協議、努力してまいります。(保健福祉総務課長)
  • 5年前と結果は変わっていないという印象。課題を抱えながら活動をされている地域の方が多く、その地域の方も変わっていない、なり手もいないのが現状だと思う。ボランティアについても義務など一定の負荷があると成り手がいない。地域の支え合いが必要だということを住民に理解してもらうことが、次期計画では一番重要。(中谷委員)
  • 今までのやり取りを聞いていると、事務局側のスタンスに市民の中に入って現状を掘り起こしてこようという努力を感じない。今一度、市として考えていただきたい。(小林委員)

3.第4期柏市地域健康福祉計画骨子(案)について

事務局からの説明後、次のとおり質疑応答が行われた。

  • 第3期計画と第4期計画とではどの辺が概念として変わったのか。(金剛寺委員)
    • 計画骨子(案)3(3)に3期の基本方針が4つありますが、大枠では変更はございませんが、言葉の表現を改めたいと考えておりますので、次回以降の分科会でご議論いただきたいと考えております。(保健福祉総務課長)
  • この地域健康福祉計画は、まちづくり計画の最上位計画か。(根本委員)
    • 福祉分野における最上位計画になります。読む人が分かるように検討してまいります。(保健福祉総務課長)
  • こども会・老人クラブの団体数や加入者が減っていると記載されてるが、その原因はわかっているのか。私が知っている限りでは世話人が減っているのが原因。(根本委員)
    • 次期計画策定の際は、原因を調べてまいります。(保健福祉総務課長)
  • 計画策定および推進のポイントに記載している2.3.のイメージがわかない。特に3.にイメージがつかないのだが、2.と同じでも良いのではないか。
    また、自助・共助・互助・公助と表現していますが、自助・共助・公助と表現したほうが一般的にはわかりやすい。法律的にはそうかもしれないが、市民目線ではわかりやすい表現にしたほうがよい。わざわざ互助と区別する必要があるのか。(堀田委員)
    • 共助の中での互助の部分が重要になってくるという国の方針もあり記載いたしましたが、もう一度検討してまいります。(保健福祉総務課長)
    • 推進のポイント3.で言っているのは、高齢者では包括支援センター、子どもでは地域子育て支援拠点など、異なった分野が連携出来るような体制をつくりたいということで出させていただいた。次回以降は、事業も含めて提示してまいります。(保健福祉総務課長)
  • 資料13ページの「国・全国社会福祉協議会の動きの説明」のなかに、「地域力強化検討会」という言葉があったので、インターネットで調査したところ、「地域共生が文化として定着する挑戦」とあった。内容は、公的支援を減らして、共助で全部まかなうという内容だが、柏市についても、こうした内容を進めるのか。(根本委員)
    • 国は、全国の自治体がある中で、社会保障などの持続可能性など全部を見渡して制度設計をしているわけであり、柏市については一自治体として国の方針を踏まえた上で、ベターな方法が何かを考え、この場で議論し、計画策定を進めてまいりたいと考えております。多くの方が御理解いただける内容にしたいと考えております。(保健福祉部長)
  • ユニバーサルデザインとして、「だれもが」とありますが、文字によっては読めない方もいらっしゃる。誰にとってもバリアフリーとなるように考えていただきたい。(長瀬委員)
  • こども会や老人クラブだけではなく、趣味の集まりは把握されているか。(長瀬委員)
    • 現時点では把握出来ておりませんので、把握に努めてまいります。(保健福祉総務課長)

6 傍聴

傍聴者なし

7 次回開催予定日時

全体会 平成30年5月24日(木曜日)

本庁舎5階 第5・6委員会室

8 会議資料