平成18年度第2回柏市国民健康保険運営協議会会議録

1 開催日時

平成19年1月18日(木曜日)午後2時~午後4時半

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号 柏市役所第2庁舎5階第3委員会室

3 出席者

(委員)12名(定員13名)

山野辺委員、中里委員、鈴木委員、市川委員、今井委員、山本委員、吉田委員、小出委員、小田山委員、十念委員、棚橋委員、八木委員

(事務局)

本多市長、丸山市民生活部長、石井市民生活部次長、関根保険年金課長、諏訪部主幹(企画管理・国保給付・老人医療・保健事業担当統括リーダー)、宮崎主幹(国保資格・国保賦課担当統括リーダー)、栗原主幹(国保収納・国保滞納整理担当統括リーダー)、渡来主幹(医療給付事務担当統括リーダー)、岡田副主幹(国保資格担当リーダー)、星野副主幹(国保賦課担当リーダー)、秋谷副主幹(保健事業担当リーダー)、知久副主幹(国保給付担当リーダー)、伊藤副主幹(国保収納担当リーダー)、片桐副主幹(国保滞納整理担当リーダー)、大滝主査(企画管理担当リーダー)、恒岡主任(企画管理担当)、吉田主任(同)

4 議題

  1. 平成18年度柏市国民健康保険事業特別会計決算見込みについて
  2. 平成19年度柏市国民健康保険事業特別会計予算案の作成事務について
  3. 平成18年度柏市議会第4回定例会における議決事項について
  4. 特定健康診査及び特定保健指導事業の準備状況について
  5. その他

5 議事(要旨)

1.平成18年度柏市国民健康保険事業特別会計決算見込みについて、事務局から説明を行った。これを受けた主な質疑内容は次のとおり。

(委員)国民健康保険料の収納状況はどうなっているのか。

(事務局)一般・現年分の収納率がよくない。平成17年度決算、現年医療分は86.64%で若干持ち直し傾向であり、収納率89%を目標としている。本市としては滞納繰越分に力を入れてきているが、やはり国保料をいかに多く確保できることが大事であると考えている。

(委員)医療費の決算見込みの方法は。

(事務局)過去3ヵ年度の各月末ごとの実績等により見込んでいる。

(委員)不納欠損についてはどう考えているのか。真面目に払っている人が損しない方策はとっているのか。公平感が持てないといけない。未納額等も数字で示してもらうとうれしい。

(不納欠損額は下がってきている。本当に収納できるものは収納していくといった等の方策をとってやるべきと考えている。未納額等の資料は、次回までに整え、改めて御説明したい。)

2.平成19年度柏市国民健康保険事業特別会計予算案の作成事務について、事務局から説明を行った。これを受けた主な質疑内容は次のとおり。

(委員)歳出の保険給付費で7%以上の増を見込んでいるが、そんなに伸びているのか。

(事務局)近隣市でも同様の傾向があることを確認している。要因については30、31頁の疾病統計一般被保険者入院1件あたり費用額、入院件数を見ると、入院1件当たりに要する費用額は平成18年度は対前年6.6%増、961点増であることから、平成19年度費用額の増は約1億円と推計した。また薬剤の増加傾向も要因と考える。

(委員)現行料率による予算案が8千6百万の赤字で、介護分の料率改定が必要との説明である。限度額の56万円は議論する余地がないと思うが、滞納収納分の努力や予備費を回す等で1億円位の増収になる。これで改定するのはいかがなものか。また、東京都でも今年は税収増が見込めると聞いているし、8千6百万円位、一般会計からの繰入で何とか捻出できるのではないか。

(事務局)介護分の収支は1億の赤字。医療分の収支とは別に考慮しなければならない。医療分に最大限の繰入を行い、医療分保険料を据え置く試案であり、介護分への繰入を行うことは困難。15頁(9)予定収納率の推移で繰越介護分は0.5%増を見込んでいるが、この0.5%は133万円位しかない。予備費3億円についても医療分の改定を今回、見送ることにしているが、これで賄いきれるかどうかは不透明な状態である。また、保険給付費の7%増も高く見込んでいるものではない。実質的な赤字額をみると、平成19年度試案でも18億円の単年度赤字を見込み、また国保財政安定化のため12・13年度、15・16年度は料率の見直しを行っている。単年度収支の視点から見ると、医療分収支についても、滞納繰越による増収、補助金により、現行保険料率をようやく維持している状態である。

(委員)保険料の引き上げは、どこかの年で一度行い、一定期間は維持するほうがよいのでは。

(事務局)過去の運営協議会答申における附帯意見では、毎年見直すことが基本とされている。保険料率見直しは3年振りであり、今回の1億程度の改正であっても医療分を下支えしていきたいと考える。ここで改正しないと、平成20年度以降の引き上げ幅が大きくなる。平成20年度からは現行の医療分、介護分に加え、後期高齢者支援金分も加わり、賦課方式を含めた全体的な見直しを迫られることになる。

(委員)繰入金29億円は、近隣と比べて多いのか、少ないのか。今回のような少額の財源不足なら、繰入で賄ってもよいのではないか。

(事務局)現在、財政は集中改革プランの中で、この繰入額が最大限とのこと。近隣の状況については、次回報告したい。繰入についての考え方は各人各様と思うが、社保加入者が納めた税が、国保料の財源補填に当てられる点はいかがなものかという声もある。

(委員)未納の方の年齢別構成等はどうなっているのか。

(事務局)若い人ほど収納率がよくない。65歳以上では90%以上納めてもらっている。平成18年度5月末で滞納世帯は約1万4千世帯ある。古いケースでは昭和63年位のものもある。

(委員)国の市場化テスト、アウトソーシングはどうなっているのか。国民年金では何社か委託されているようだが、国保はできないのか。また、毎年10億も未納になっているのはおかしいのでは。滞納整理が一丸となってやっているのか。支払能力があるのに払わない人に対し、職員だけで対応するには限界があるのではないか。何か手段を講じる必要がある。

(事務局)御指摘のとおりと考える。未納者に対しては、分納相談、短期証、資格証明書の発行と対応している。

(委員)この料率改定については議会でも審議を行うのか。

(事務局)保険料の料率改定は条例改正を要するので、議案として上程する。その以前に、運営協議会で諮問し、答申を受け、県知事の同意を得た上で、議案を議会に上程することになる。

(委員)議会で否決されることはなかったか。意見表明の機会は。

(事務局)今まで否決されたことはない。運営協議会委員の意見は、答申書に附帯意見として明記される。

(委員)過去の繰越未納分の金額は。

(事務局)平成17年度決算の繰越未納分は38億5千万円となっている。

(委員)未納についても現年分と過年度分、各々何件とだしてもらうと、どれだけ努力したかわかるので出していただくとありがたい。

(事務局)次回、なるべくわかりやすく提示してきたいと思う。

(委員)料率の改定は大変重いテーマ。市民が納得できる水準の検証が必要。例えば、他市と比較して一人あたりでどうなるのか。また、収納対策には専門職員の養成と適正な人事ローテーション、特別手当をつける等、アクションをおこさないとかわらない。できるだけ収納に配慮していただきたい。

(事務局)検討していきたい。

(補足)
質疑の後、諮問事項については事務局原案のとおりとし、次回、補足説明と併せ、答申案について審議することとなった。

3.平成18年度柏市議会第4回定例会における議決事項について、事務局から説明を行い、了承を得た。

4.特定健康診査及び特定保健指導事業の準備状況について、事務局から説明を行い、了承を得た。

5.その他

保険料減免申請を不承認とした事例に係る新聞報道等について、事務局から説明を行った。

6 傍聴

(1)傍聴者 6名

(2)傍聴の状況: 傍聴要領の規定に反する傍聴者が見受けられた。