平成27年度第2回柏市安全安心まちづくり推進会議報告書

1 開催日時

平成27年12月18日(金曜日)午前10時~午後12時10分

2 開催場所

柏市役所 第5・6委員会室

3 出席者

委員

野中和雄委員長、増谷弘美副委員長、富田美代子委員、多田愛子委員、木村修委員、吉田勝彦委員、佐藤小百合委員、木村仁委員、宮下英男委員(代理)、落合勝委員、小川幸雄委員、鬼澤徹雄委員、大竹正祥委員、石井健三委員、宮武孝之委員(代理)、山本和寿委員

(事務局)

鈴木課長、田村副参事、岩津主査、繁田副主幹、染谷主事、竹之内主事

傍聴者

3名

4 内容

  1. 開会
  2. 挨拶
  3. 平成27年度安全安心まちづくり推進事業中間報告について 
    • 柏市の犯罪情勢
    • 安全安心まちづくり推進事業中間報告
    • 柏市振り込め詐欺等の被害防止条例
  4. 平成28年度安全安心まちづくり推進事業方針について
    • エンジョイ・パトロールに関するアンケート結果
    • エンジョイ・パトロールAnAnの集いアンケート結果
  5. その他
  6. 閉会 

5 議事(概要)

平成27年度安全安心まちづくり推進事業中間報告について 

 事務局 岩津から説明

〈以下、質疑応答〉

  • 委員

 柏駅周辺の客引きについてお聞きしたい。本会議において、度々議論されている部分であるが、市として、どのように取組んでいくのか。柏駅前は柏の顔でもある。啓発すれば無くなるという課題ではないと思うし、防犯という観点だけの問題ではないと思う。防犯部局以外の部署は、どこまでこの問題を認識しているのか。

  • 委員

 パトロールをしていて感じることは、柏駅東口正面のダブルデッキ上は、以前よりも客引きは少なくなったということ。ただ、ダブルデッキを下りた道路上での居酒屋の呼び込みがとても多い。10人以上でたむろしているときもある。駅周辺全体で50人はいるのではないか。通行人を立ち止まらせたり、付いて回ったりして迷惑に感じる人もいる。そのようなまちの実態を見てほしい。

  • 事務局

  市としても、手探りなまま対応を模索している。まちづくりとしての観点で取組むのか。条例をつくる等すればよいのか。そもそも、客引きという行為が犯罪なのか。過剰な客引き行為のどこからが過剰なのか。その線引きの判断が非常に難しい。我々も防犯だけの問題ではないと感じており、柏警察だけでなく、駅前の商店街等と経済産業部や、まちづくり公社などと連係しながら問題解決に向け対応しているところである。今後も皆様の御意見等をお聞きしながら、対策に取組んでいくので、御協力をお願いしたい。

  • 委員

 県事業である防犯ボックスについてお聞きしたい。県内3例目ということだが、その抑止効果について今後検証されるのか。

  • 事務局

 県でもモデル事業の段階であり、先行された市においては、住宅侵入盗などの発生が減少したという検証結果がある。設置された地域周辺はつくしが丘、逆井、酒井根などは住宅対象侵入の発生が多い地域である。11月13日に開所したばかりで、今は検証するのに十分なデータがないが、例えば半年や1年経過した後には検証を行う。検証した結果については追って御報告させていただく。本日の段階では、児童・生徒を狙った不審者事案が以前多発していた地域であったが、設置されてからはボックスの開所時間帯以外に1件発生したのみであることや、ボックスが設置されたことで、自主防犯活動に取組み始めた町会があることは良い結果だと言える。また、ボックス勤務員によると、「先行した市と比べ柏市の方が町会等から参加している市民ボランティアが多数おり、これによって情報が地域に伝わりやすいのではないか」と報告されている。

  • 委員

  関連して、お願いしたいことがある。交番員がいつも交番にいない。近所で生徒たちが喧嘩した時など、自分がその中にはいって仲裁をすることがある。後で報告をしようと交番に行っても、警察官がいつもいない。忙しいからだとは思うが、こうした状態も改善してもらいたい 。

  • 委員  

 パトロール用青色回転灯の貸与について、貸与を受けている団体や地域に偏りが見られる。自分の地域でも、この制度を用いて、協力者の車両でパトロールをしてもらっているが、町会からガソリン代の補助を出している。そうした補助が、市のほうでもあれば活動に参加しやすくなると思う 。

 平成28年度安全安心まちづくり推進事業方針について

 事務局 竹之内、染谷から説明

〈以下、質疑応答〉 

  • 委員

   エンジョイ・パトロールの登録者の情報を町会に与え、組織的にパトロール活動したほうが良いのではないか。登録者が高齢化した、あるいは亡くなったなどの情報は地域にある。登録者の情報が地域にあれば、どこの地域にどの時間に配置するかを管理し、網羅的なパトロールを行えるのでは 。 

 その他(各委員より報告等)

  • 委員

  柏駅周辺などの大型商店街では、昨年度まで防犯カメラの設置を進め、ほぼすべての商店街に設置された。そのため今年度は、補助申請はない。現在は商店街等の活性化のため、空き店舗を埋め、減らしていくことに力を入れている。しかし、商店街そのものが無くなってしまう地域もあり、商店街が管理していた街路照明は市の管理する道路照明として引き継ぐことが可能か調整を進めている。駅前の客引きや路上販売については、地域の商業関係者や警察と協力しながら対応していきたい。

  • 委員

 来年度から市内13箇所の市営駐輪場が指定管理者の管理に変更となり、防犯カメラの増設等を検討している。不法駐輪や放置自転車対策の見回りも指定管理者が行うこととなり、駅周辺における不法駐輪対策を進めることで、自転車盗難等の犯罪の抑止に繋げたい。

  • 委員

 以前より行っている駅前の街頭補導は補導数が減少している。これはスマートフォンの普及により、非行の形がネット型に移行したからである。以前は非行少年のたまり場と言えば公園やゲームセンターであったが、スマートフォンにより、直ぐにどこにいても繋がれるので、今はそのようなところに集まらない。このため、サイバーパトロールやインターネットの危険などの啓発活動に力を入れている。

  • 委員

  小中学校へのカメラの設置を進めている。今年度はすでに5校に3台ずつ設置し、年度中に他3校へ3台ずつ設置する予定である。次年度以降も整備を進めていく。通学路の安全対策については、学校側から挙げられた交通上の危険箇所を市・県・国の道路行政担当者と学校関係者が合同で行う、通学路合同安全点検を行い危険箇所の共通認識と改善に努めているところである。防犯ポスターについては、児童・生徒達が夏休みの課題として製作しているが、柏警察署から依頼される防犯テーマの他にも各方面から依頼があり、募集するテーマは10数個ある。その中から児童・生徒が自ら選び、製作するので、作品数が増減するのにはこのような背景がある 。

  • 委員

  皆様から御意見のあった柏駅周辺の治安対策及び振り込め詐欺対策については、柏市としても重点課題と捉えている。柏駅周辺の治安対策については、行政や警察が単独で解決することはできない。委員の皆様や地域の方の御協力をお願いしたい。また、振り込め詐欺への対策としては、条例制定に向け動き出している。こちらについても、皆様には引き続き御協力をお願いしたい。防犯以外の安全対策ということでは、公用車による交通事故の件数が増えていることから、公用車200台にドライブレコーダーを搭載し、急ブレーキをかけた場所の映像やデータを集積する「交通安全プロジェクト」という実証実験を民間企業と協働で実施しているところである。車両が急ブレーキをかける場所の情報を集めることで、危険な箇所を地図に落とした「ヒヤリハットマップ」を作成し、市内数箇所の危険箇所の特定をするなど一定の成果を上げた。また、事業の開始当初と比べ職員の運転中におけるヒヤリハット事象が7割程度減少していることからも、プロジェクトの効果はあるものと考える。しかしながら、交通事故件数の減少については、十分な効果が表れていないところである。事故を状況別に分析すると、運転技術の未熟さが原因と思われる事故が多く発生しており、いわゆるペーパードライバーが若い職員を中心に増加しているのでは、と担当課を含め感じている。今後は運転歴の長い職員を「自動車運転指導員」に任命し、運転技術の未熟な職員の育成を図ることを検討している。

  • 委員

  今年の刑法犯の認知件数は、議題で説明のあったとおり4,000件を下回る見込みである。駅周辺の客引きへの対応としては今年は8名を検挙したところであるが、客引きは服装や場所を変え、いたちごっこになっているのが現状である。警察業務の情勢としては、警察への相談が2,974件(前年比541件増加)あり、中にはDVや近隣住民間のトラブルなども含まれている。また、認知症高齢者が徘徊し行方不明となったという情報が毎日1、2件は報告されており、対応に苦慮することもある。その他、「犯罪の芽を小さなうちに摘む」という署長の方針に沿って、少年犯罪の検挙に力を入れており、検挙数も増加している 。

以上