平成26年度第2回柏市安全安心まちづくり推進会議報告書

  1 開催日時

平成26年11月20日(木曜日)午前10時~午前11時30分

2 開催場所

いきいきプラザ柏 2階研修室

3 出席者

 (委員)

為成勝五郎委員長、増谷弘美副委員長、日暮昇委員(代理)、多田愛子委員、木村修委員、吉田勝彦委員、志村喜久枝委員、松丸向委員(代理)、野口進委員、武井美恵子委員、落合勝委員、小川幸雄委員、平島雅治委員(代理)、加藤雅美委員(代理)、後藤清委員(代理)、宮武孝之委員(代理)、藤木亮平委員(代理)

 (事務局)

田村副参事、岩津主査、西牟田主事、染谷主事、柏市防犯協会北村事務員

 (傍聴者)

0名

4 内容

(1) 開会

(2) 挨拶

(3) 平成26年度安全安心まちづくり推進事業中間報告について

ア 柏市刑法犯認知件数

イ 平成26年度重点事業の経過報告

  1. 振り込め詐欺対策
  2. 子どもを狙う不審者対策
  3. 街頭防犯カメラの設置
  4. 防犯ボランティア団体の活動援助
  5. 柏駅周辺の客引き対応

ウ 安全安心まちづくり推進事業の経過報告

  1. 犯罪がおこりにくいまちづくり(地域づくり事業)
  2. 防犯啓発事業
  3. 犯罪を起こさせない人づくり(組織づくり事業)

(4) 平成27年度安全安心まちづくり推進事業方針について

ア 自転車盗を始めとした窃盗犯対策

イ まち全体での犯罪に強い環境整備

ウ 犯罪弱者への対応

(5) その他

(6) 閉会

5 議事(概要)

(1) 平成26年度安全安心まちづくり推進事業中間報告について

別添資料に基づき、事務局、岩津から説明

<以下、質疑応答>

  • 委員 県の迷惑防止条例が改正された後にも、柏駅前には黒服を着用した、いわゆるカラスと呼ばれる人物が見受けられるが、柏警察署の客引きへの対応は。
  • 小川委員 客引き行為については8名逮捕、禁止営業行為で2名の逮捕をしている。
  • 委員 駿台予備校と城南予備校の間の道路の側溝に、大量の中身を抜き取った財布が捨てられており、最近も捨てられている財布を目にする。何か対応は。
  • 後藤委員 道路の側溝は雨水排水のためのもの。幅が少し大きめなので、捨てられてしまうのだろう。一度、柏警察署と一緒に蓋を開け清掃を行った。穴を塞ぐことも考えたが、雨水排水の面も考えねばならないので対応を検討中である。
  • 委員 老人クラブ連合会に対して行ったアンケートを行ったということであるが、会員数は市内の65歳以上の人数の10%に満たない。会員になっていない一般の高齢者には実施しないのか。
  • 事務局 今回のアンケートの集計結果を待ち、結果を一般の高齢者の方にも広報したいと思う。
  • 委員 防犯カメラの設置基準をお聞きしたい。人通りの少ないところでひったくり、露出などの不審者事案が発生している。そういう場所に防犯カメラを付けたほうが良いのではないか。
  • 事務局 昨年度までの設置基準はひったくりが多発する場所、いわば点を押さえるものであった。今年度の設置基準としては自動車盗・部品ねらい対策のための設置も可と県の補助基準が緩和されたことから、それらの犯罪の犯人が使用するであろう逃走経路、幹線道路への導入路を押さえ、線でカバーできるような場所を設置場所とした。
  •  不審者対策については、統合型GISを用いて地図上に情報を蓄積し、多発している地域についてはサポカーの運用を重点的に巡回させ対応している。
  • 委員 全体の学校数に比較して防犯ポスターを応募している学校に偏りが見られるのはなぜか。もっと多くの学校から応募されるようにすべきでは。
  • 事務局 教育委員会に確認したところ、柏警察署からの募集要綱等の提供が遅れ、学校の先生の周知準備期間が短かったと聞いている。我々も柏警察署へ募集の呼びかけを早期に実施するようにお願いしている。
  • 藤木委員 応募している学校に偏りがあるのは事実であるし、多くの学校に参加してもらいたいとの考えは共感できる。引き続き参加を呼びかけていく。
  • 委員 振り込め詐欺対策について、銀行等の金融機関が声かけを実施していると聞いたことがあるが、銀行等は声をかけても、預金を下ろす顧客であるために、深く追求したりしにくいとも耳にしている。市の条例等を設けて、「市の方針でもある」という後押しするものがあったほうが良いのではないか。
  • 事務局 同様の話は耳にしている。現在、市として条例を定めるための調整・意思決定などはしていないが、何らかの指針は出したいと考えている。
  • 委員 アンケートよりも、各家庭に配布できる電話機のそばに貼っておけるような啓発物は無いのか。詐欺の電話がかかってきた時に目にはいるものは無いのか。
  • 小川委員 11月20日現在の振り込め詐欺の発生件数について59件発生し2億1千万の被害、類似詐欺については6件、1億5千万の被害が発生している。啓発品については柏市防犯協会で作成したもの配布した。
  • 委員 不審者事案について、個人的に近隣で不審者が発生したと情報が入ったときはスピーカーを鳴らして巡回している。サポカーにも不審者発生に対し、即時に駆けつけることは出来ない。カメラでもなんでも良いので対応して欲しい。
  • 小川委員 不審者情報については露出・痴漢・声かけなどを警察では前兆事案と呼んでいる。件数は225件で前年よりは減少している。青少年に関連して、最近は親に叱られたなどを理由に家出して帰らずにいる少年等が増えている。現在も捜索中の子供がいる。

(2) 平成26年度安全安心まちづくり推進事業方針について

別添資料「平成27年度安心安全まちづくり推進事業方針について」に基づいて事務局、岩津から説明。

<以下、質疑応答>

  • 委員 青色回転灯装備車両の拡大について、具体的な数はいくつか。
  • 事務局 例年2~3台が増加している。来年度はその倍の5台程度を目標としたい。。
  • 委員 犯罪がおきやすい理由として「犯罪者のイメージが良い」とはどういう意味か。
  • 事務局 落書きやゴミなどで町が汚れている、人々が無関心であるなど、この場所で犯罪を犯しても誰も気にしないだろう、犯行が成功するだろうと犯人に思わせるイメージのことである。
  • 委員 もっとわかりやすい表現方法のほうがよい。
  • 委員 青色回転灯の登録手続きをもっと簡素化できないのか。
  • 事務局 青色回転灯装備車両によるパトロールをするための手続きを複雑化させているのは、陸運局や千葉県警察への申請手続きがあるためである。市としては申請する市民の負担が最小限になるように手続きの代行などを実施している。陸運局・千葉県警察には手続きがもっと簡素化されるよう、機会を捉えて伝えていく。

 (3) その他(各委員から報告事項等)

  • 加藤委員 経済産業部においては、柏駅西口の商店街が行う年末年始の防犯パトロールを支援する。12月と1月の毎週月・水に実施する。経済産業部だけでなく関係各課と協働で行う。
  • 後藤委員 広義の安全安心という意味で、市内にある約4、500の道路照明すべてのLED化を翌年から順次進めていく。
    また、カーブミラー、道路標識が市内に約9、000あるが、根元の腐食などで年間数本が倒壊している。そのため平成27年度において、道路施設の点検を進めていく。
  • 宮武委員 少年補導センターの業務について報告する。街頭の少年補導件数は減少している一方、インターネット上の問題が増えている。今年よりサイバーパトロールを開始し、学校へ14件の通報をしている。具体的にはツイッターの不適切書き込み、いじめなどである。女子学生が自分の裸の写真を撮影し、クラスの男子に流出するなどの事案が発生している。適切に指導していく。
  • 藤木委員 通学路の安全について、全国的に小学生の列に車両が突っ込み児童が亡くなってしまう事故が多数発生していることから、国・県・市の関係機関で交通安全推進会議を発足した。危険箇所の調査は例年、市で行っていたが、今回の会議発足により合同点検を実施するなどをして、役所間の垣根を取り払いよりスピーディに改善することを目的にしている。
  • 平島委員 広義の意味での安全という意味でお話させていただく。柏市では保健所を抱えていることから、エボラ出血熱患者が発生したことを想定し、11月26日に患者の移送訓練を実施する予定である。
    11月29日には、柏の葉公園において市の総合防災訓練を実施する。スローガンは「みんなで備えて学ぼうさい!」である。「みんな」には市民をはじめ、自衛隊・消防・ライフラインを担う電気・ガス・水道などの事業者などが含まれている。
    また、市役所本庁舎の耐震改修を27・28年度の2ヵ年で実施する。1年目に設計し、2年目に改修実施となる。建築経費高等のなか、どのようになるかわからないが設計に9、000万、改修に9億を見込んでいる。
    公用車による交通事故の件数が増えていることから、公用車200台にドライブレコーダーを搭載し、急ブレーキをかけた場所の映像やデータを集積する「交通安全プロジェクト」という実証実験を民間企業と協働で開始する。多くの車両が急ブレーキをかける場所を特定することで、道路の構造上の問題というハード面の改善や、危険な箇所を地図に落とした「ヒヤリハットマップ」を市民を含め職員に情報提供することなどでソフト面を強化し、交通事故の減少を目指す。
  • 小川委員 今年の刑法犯の認知件数は、議題で説明のあったとおり大幅な減少となるだろう。しかし自動車盗はじめ街頭犯罪が刑法犯の多数を未だ占めている。自動車盗対策で千葉県がヤード条例作成に向けて準備しているが、防犯環境の整備というのも必要である。警察活動ももちろん大切だが、市民の協力があってこそである。

以上