令和元年8月開催 柏市行政不服及び情報公開・個人情報保護審議会会議録

1 開催日時

令和元年8月29日(木曜日)午後3時から午後5時05分まで

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号

柏市役所本庁舎5階 第2委員会室

3 出席者

委員

神谷会長、冨田副会長、飯森委員、石井委員、高木委員、釼委員、中村委員、廣田委員及び守屋委員

事務局

加藤総務部長、藤井行政課長、鵜飼統括リーダー、橋爪担当リーダー、坂田担当リーダー、前原主任及び間舘主事

諮問庁

議題2
地域医療推進課 森川統括リーダー及び徳丸主任
東京大学 吉江氏
議題3
児童生徒課 小林統括リーダー及び杉本担当リーダー

4 議題

  1. 個人情報の事務届出について(報告)
  2. 実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(諮問)
  3. 実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(諮問)
  4. 収納・滞納整理事務マニュアルの部分開示決定に対する審査請求について(第7回) 

5 議事(要旨)

事務局から、前回の審議会(令和元年8月5日)以降の事務処理経過の報告及び本日の議題の説明をした後、次第に従い議事を進めた。

議題1 個人情報の事務届出について(報告)

事務局から議題1資料に基づき報告を行った。特に意見はなかった。

議題2 実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(諮問)

ア 事務局から諮問の概要を説明し、諮問庁より資料2-1及び2-2に基づき説明を行った。

諮問庁への主な質疑は次のとおり。
(中村委員)今回提供するデータの範囲を教えてほしい。
(回答)柏市全域を考えている。
(廣田委員)大学に提供された後のデータの取扱いについてはどのようになっているのか。
(回答)大学内での倫理委員会の承認は得ており、データの提供に関する覚書を締結する予定である。その中に具体的な管理方法を記載する。
(神谷会長)研究倫理審査とは、どのようなことを審査するのか。
(回答)国の倫理指針があり、それに基づいて審査をするのが一般的であり、個人情報保護に関することも含まれる。
(冨田委員)データを大学に提供し、調査分析することによって、市側は、設定した評価指標に対する達成度を確認することができ、大学側は研究結果を学術研究結果として対外的に発表できる機会が得られるという、双方に意味があるということか。
(回答)そうである。在宅医療に関する取り組みは、現在10年目であり、今まで培ってきたものをさらに進展させるためには、今までの取り組みに対する評価が必要であるため、この機会を通じて、今後の施策に活かすことができればと考えている。
(中村委員)提供データの中に、住所の町名があるが、ここまで提供する必要があるのか。
(回答)在宅医療の取り組みは、地域包括ケアシステムという取り組みの中に含まれており、そこでは日常生活圏域という、いわゆる中学校区域ぐらいの範囲内で包括的ケアを行えるような仕組みをつくることが理想とされている。そのため、町名まで提供して分析をする必要があると考えている。

イ 質疑終了後、審議を行った。

主な内容は、次のとおり。

  • 研究内容に公益性があり、情報が可能な範囲で匿名化されているため、提供可で良いのではないか。

実施機関以外の者への保有個人情報の提供について、特に異論はなく可となった。

議題3 実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(諮問)

ア 事務局から諮問の概要を説明し、諮問庁より資料3-1及び3-2に基づき説明を行った。

主な質疑は次のとおり。
(廣田委員)特に大阪の大学を選ばれた理由を教えてほしい。
(回答)このスクリーニングシートを開発した大阪府立大学の山野則子教授は、日本のスクールソーシャルワーカーの中でも第一人者として活躍されている方であり、研究会に参加している中でご示唆いただいたものである。また、スクリーニングシートの試行版というのを大阪の能勢町で使用しており、ある程度効果検証を得られたものを少し改定したものが、今回、使用するシートとなっている。
(廣田委員)どのぐらいの頻度でスクリーニングシートのチェックを行うのか。
(回答)学期に1回行う。
(神谷会長)スクールソーシャルワーカーは、どんな専門性をもっている方が、どういう立場で携わっているのか。
(回答)現状では、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持った方、もしくは、学校で教職員経験者で相談等に多く携わってきたような方を中心に、公募により採用を行っている。各学校に行って、先生等に話を聞きながら、リスクがある子を吸い上げて、様々な支援につなげているのが現状である。
(冨田委員)大阪府立大学に提供するデータについて、学校で作ったシートの一部分を除いたものをそのままデータで送るようだが、データの順番を並べ替えて提供することは可能か。
(回答)可能である。
(飯森委員)この研究により技術的に一定の水準まで統一的な対応が可能になるということか。
(回答)そうである。きめ細かな指導が可能になるため、それがスクールソーシャルワーカーの質的なレベルアップにもつながる。

イ 質疑終了後、審議を行った。

主な内容は、次のとおり。

  • 提供する際には、情報の特定性をさらに希薄にするような工夫を求める。
    実施機関以外の者への保有個人情報の提供について、可となった。

議題4 収納・滞納整理事務マニュアルの部分開示決定に対する審査請求について(第7回)

本件は不開示情報を取り扱う可能性があるため、非公開で審議を実施した。

6 傍聴人

0名

7 次回開催日時(予定)

令和元年10月4日(金曜日)午後3時から

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