平成31年4月開催 柏市行政不服及び情報公開・個人情報保護審議会会議録

1 開催日時

平成31年4月26日(金曜日)午後3時から5時まで

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号

柏市役所本庁舎5階 第2委員会室

3 出席者

委員

神谷会長、冨田副会長、飯森委員、石井委員、大野委員、高木委員、釼委員、中村委員、廣田委員及び守屋委員

事務局

加藤総務部長、藤井行政課長、鵜飼統括リーダー、橋爪担当リーダー、坂田担当リーダー、前原主任、間舘主事及び吉澤主事

諮問庁(議題2)

資産管理課:村松課長及び畝山統括リーダー

4 議題

  1. 思想・信条等の個人情報の収集及び実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(第2回)
  2. 実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(諮問)
  3. 保有個人情報の部分開示決定に対する審査請求について(第9回)
  4. たすけあいサービス事業費補助金実績報告兼精算書(平成29年度分)等の部分開示決定に対する審査請求について(諮問)

5 議事(要旨)

事務局から、前回の審議会(平成31年3月26日)以降の事務処理経過の報告及び本日の議題の説明をした後、次第に従い議事を進めた。

議題1 思想・信条等の個人情報の収集及び実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(第2回)

ア 事務局より資料1に基づき、説明を行った。

事務局への主な質疑は次のとおり。

(神谷会長)サポート医は北柏リハビリ総合病院に所属している医師なのか。また、サポート医とは委託関係があるのか。

(回答)サポート医は、柏市医師会から推薦された医師である。また、サポート医との委託関係はないが、北柏リハビリ総合病院と委託契約を締結する際の業務内容書の中に、サポート医と連携して支援を行っていくという記載はある。

(守屋委員)提供先は、医療機関、介護支援専門員及び介護サービス提供事業者に限られるのか。

(回答)そうである。

(神谷会長)前回資料の諮問書には、提供先に介護サービス提供事業者の記載がないようである。

(回答)事務局において、諮問庁に再度聞き取りを行ったところ、介護サービス提供事業者にも情報を提供するとのことであった。そのため、提供先に追加させていただいた。

(神谷会長)介護支援専門員と介護サービス提供事業者の違いについて教えてほしい。

(回答)介護支援専門員は、いわゆるケアマネジャーで、どういったサービスが必要なのかというケアプランを作成する。介護サービス提供事業者は、ヘルパー等、そのケアプランに基づいて実際にサービスを提供する。

(中村委員)認知症初期集中支援チームの位置づけについて教えてほしい。

(回答)柏市が委託契約を結んでいる北柏リハビリ総合病院内にチームを設置しており、その中には、柏市医師会が推薦したサポート医の方も含まれている。チームのメンバーの資格等の要件は、契約の業務内容書の中で定められている。

(冨田委員)地域包括支援センターと北柏リハビリ総合病院との契約は、それぞれ別のものなのか。

(回答)1対1でそれぞれ別の契約である。

(冨田委員)市が持つ情報は、委託先が持っている情報と同じという考えでよいか。

(回答)そうである。

イ 質疑終了後、審議を行った。主な内容は、次のとおり。

・提供先に介護サービス提供事業者を含めた形で、提供を可とする。

思想・信条等の個人情報の収集及び実施機関以外の者への保有個人情報の提供について、特に異論はなく、可となった。

議題2 実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(諮問)

ア 事務局より諮問に至った経緯を説明した後、諮問庁より資料2に基づき、事業の概要等について説明を行った。

諮問庁への主な質疑は次のとおり。

(神谷会長)柏市の公用車を使用しての共同事業だということだが、公用車にドライブレコーダーを設置して走らせたということだが、データをとるために公用車を走らせたのか。

(回答)データ収集のために公用車を走らせたのではなく、普段の業務を行う中で、公用車にドライブレコーダーを設置しデータを収集した。

(神谷委員)使用できそうなデータを集約したものが、550時間のドライブレコーダーデータという理解でよいか。

(回答)急制動があったときのデータ全てである。25秒×78、000件で合計約550時間である。

(冨田委員)柏市以外にもこの研究に情報を提供しているところはあるのか。また、なぜ柏市なのか。

(回答)柏市以外に提供しているところがあるとは聞いていない。理由については、まず、業者から柏市の公用車にドライブレコーダーをつけさせてもらえないか、という相談が交通部門にあった。つけるのであれば、交通安全に供するために、ということで共同事業として実施した経緯がある。その実施した結果として、ドライブレコーダーのデータがあったので、今回の研究に活用できないかという流れである。

(飯森委員)提供先である大学について、どういった専門の方が関わっているのか。

(回答)東北大学だと情報科学研究科、九州大学だと情報科学研究院、東京大学だと生産技術研究所の教授である。

(飯森委員)国土交通省との関係でやってらっしゃるということなので、災害時の際に、道路のハード面とソフト面をどうするかというような目的を持って研究開発しているということか。

(回答)そうである。道路政策の質の向上に関する技術研究はたくさんあるが、その内の一つであるこのプロジェクトが採用された。

(大野委員)ドライブレコーダーに映りこんだ車のナンバーというのは個人情報になるのではないか。例えばグーグルのストリートビューでは、収集した情報を公開する際、顔や車のナンバー等はぼかしている。

(回答)AIで学習する際、顔等ぼかせないのか業者に尋ねたところ、ぼかせないとの回答であった。AIに学習させるため、ここに人がいる、車幅はこの程度、といった実際の映像をみせなければならないようである。

イ 質疑終了後、審議を行った。主な内容は、次のとおり。

・動画を個人情報として取り扱う必要があるかどうか、次に柏市が保有している個人情報であるとしてよいか、さらに外部提供の外部にあたるのか、最後に提供が可か不可か、という論点があげられる。

・動画について、画像の解像度も高くなり、個人を識別できる可能性が高くなっているため、個人情報にあたるのではないか。

・保有について、物理的に市で保管してはいないということだが、外部提供にあたっては、市の同意が必要であることから考えると、市で管理しなければならない情報であるといえるのではないか。仮に市が保有していないとなると、勝手に使用されてしまうことの方が問題ではないか。

・外部提供について、そもそも提供される個人情報は利用されず、データに付随して個人情報が渡されるだけであるため、侵害される危険性は少ないのではないか。

・提供について、特に問題はないが、提供するにあたり、個人情報を利用しないこと、そして、学会等で公開される際に、個人情報が出ないよう配慮することを条件としたい。

・この諮問とは別に、個人情報を提供先に提供し、調査研究が終了した段階で、データを削除していただくように検討することも必要ではないか。

ウ 次回、答申案の審議となった。

議題3 保有個人情報の部分開示決定に対する審査請求について(第9回)

本件は不開示情報を取り扱う可能性があるため、非公開で審議を実施した。

議題4 たすけあいサービス事業費補助金実績報告兼精算書(平成29年度分)等の部分開示決定に対する審査請求について(諮問)

本件は不開示情報を取り扱う可能性があるため、非公開で審議を実施した。

6 傍聴人

0名

7 次回開催日時(予定)

令和元年6月4日(火曜日)午後3時から

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