平成27年度柏市総合教育会議(第1回)会議録

1 開催日時

平成27年8月21日(金曜日)午後1時30分~2時

2 開催場所

柏市役所 沼南庁舎 5階 501会議室

3 出席者

(1)構成員

秋山市長、塚本教育委員長、原田教育委員長職務代理者、岩佐委員、吉田委員、河原教育長(6人/6人)

(2)事務局・関係者

関口副市長、岩崎企画部長、藤江生涯学習部長、山本学校教育部長、大内学校教育部理事、飯田企画調整課長、小城生涯学習部次長兼教育総務課長、篠原生涯学習部次長兼生涯学習課長、他4名

4 傍聴者・報道関係者

傍聴者1名、報道関係者1名

5 議題等

  1. 会議の運営について 
  2. 大綱策定の考え方について 
  3. その他

6 配布資料

7 会議の公開・非公開

公開

7 議事要旨

(1)市長挨拶

この総合教育会議は、教育委員会制度改革の一環により設置し、私と教育委員会が、地域の教育課題やあるべき姿を共有して、より一層民意を反映した教育行政を推進するため、協議を行う場として行うものである。
本市では、これまでも私と教育委員会で十分な意思疎通を図ってきたが、今後はこの会議も活用することで本市の教育行政の方向等についてさらなる連携を図っていきたいと考えている。

(2)教育委員長挨拶

市長が仰ったように、これまでも教育委員会は市長をはじめ、歴代の市長の方々との綿密な連携を図りながら教育行政に取り組んできた。現在、柏市教育委員会では、子どもたちの学ぶ意欲と学ぶ習慣を育むことを重点施策としている。そして学び続ける力を持った子どもたちが、大人になり、市内で家庭や地域をつくり、自分たちの子どもを育てていけるよう取り組んでいる。
この総合教育会議を有意義なものとして意見交換をしていきたいと考えている。

(3)会議の運営について

資料2,3,4に基づき、事務局より説明。以下のような意見が出た後、事務局案が承認された。

  • 教育委員会の課題のひとつに、「地域住民の民意を充分に反映する」ということがある。この民意とは、選挙で選ばれた市長であると考えるが、大きく民意を捉えると、人民の意思、国民の理念ということになる。市長が考えられる民意とはどんなものか。

民意という言葉は、大変多様な意味合いを持つ。例えば、様々な意見を早く取り入れるスピードの部分が問われると思う。こうした意味では、その都度案件によって民意の捉え方が変わってくる上に、最後に決定する際は民意の集約を行わなければいけない。今回の総合教育会議の設置はそういった反省がある。教育委員会では、民意について、様々な意見があるなかで、耳を傾けて集約されてきたと思う。つまり、私と教育委員会が考える民意には、そんなに大きな差はないと考えている。

  • 要領案の第7条で傍聴を10名に限定している。何か理由はあるか。希望するすべての方にできるだけ傍聴してもらいたいので、数を限る必要はないと思う。要領の表現を変更してはいかがか。

10名規定の根拠については、これまで実施した各部局での審議会等で10名としており、基準等はない。しかし、他の公開会議等でも10名を超えて傍聴されている会議がほとんどないことから、10名が妥当とした。要領案の第7条には但し書きを設けている。多くの方の傍聴が予想される場合は、この部分を根拠として、傍聴していただけるよう対応する。
今までどの会議の傍聴もあまり多くないが、万が一、大津市の事件のようなことが発生した場合、傍聴者が多くなることが予想される。その際は、多くの傍聴者を受け入れる準備をしたい。会場等の都合もあるため、できるだけ多くの方が傍聴できるよう体制を整えたいと思う。いずれにしても、傍聴者人数を制限する意図はまったくない。

(4)大綱策定の考え方について

資料5に基づき、事務局より説明。以下のような意見が出た後、事務局案が承認された。

  • 第五次総合計画の中身が確定し、大綱として策定する見通しについてお聞きしたい。

総合計画策定のスケジュールについては、8月26日に総合計画審議会を開催する予定である。ここでパブリックコメントの前提となる計画の素案がほぼ確定するものと予定している。9月にはパブリックコメントを実施し、10月以降に基本計画を含めた中身が明らかになるものと予定している。

  • 基本構想で定める基本的目標の「充実した教育が実感でき、安心して産み育てられるまち」は、「充実した教育が実感できるから、柏に来て子どもを産みなさい」というように読まれてしまう可能性がある。「安心して子育てができ、充実した教育が実感できるまち」という時系列を整え、幼児の時から子育てができ、学校教育も質の良いものを提供できるというような形のほうが分かりやすいと思う。また「産み」という言葉が大変生々しく聞こえる。

「安心して産み育てられる」という部分について、総合計画審議会では、人口減少の時代の中、都市間競争によって若い世代を柏市に呼ぶだけではなく、市内から若い世代を増やすことが重要ではないか、という意見が複数の委員からあった。それが、「産み」という部分になると考えている。これを踏まえ、「産み」と「教育」のどちらも重要になってくるが、第五次総合計画の10年計画のなかで、「産み」の結果(例えば、出生率を上げるなど)を出すことは困難である。そのため、子育て世代を呼び込むには、「教育」を優先していくことが重要と考え、あえて文言では教育を先頭にして、10年の間に結果を出したいと考えている。  

また「産み」という言葉について、基本計画で位置づけている「こども未来」分野のもと、子育てと教育の両方を行っていくことになっており、これを踏まえた重点目標となっており、「産み」と「教育」が一緒になっている。

  • 大綱策定の考えについて異議はない。ただ、広義の教育と言うと、環境や世界平和の問題等の根底には、教育が影響しており、大きな課題であると考えている。大綱の中に、視野の広い教育を盛り込んでいただきたい。

(6)その他

次回の開催日程については、現在、総合計画が策定中につき、その進捗により次回会議を開催する。予定では、10月から11月の間で行う。議題は、「大綱策定について」、「次年度予算編成に向けた教育の方向性」について協議・調整する予定。

以上