第9期第1回行政改革推進委員会会議録

1 開催日時

平成30年3月26日(月曜日) 午前9時30分~11時30分

2 開催場所

柏市役所本庁舎3階 庁議室

3 出席者

(1) 委員 

上野委員、伏野委員、前田委員、浅野委員、篠原委員、髙橋委員、清本委員

(2) 柏市

(執行部)鬼沢副市長、飯田企画部長、成嶋総務部長、有賀資産管理課長、岡村副参事、関口主査、青木主査、関主事、中村企画調整課長、齊藤統括リーダー、高橋副主幹

(事務局)鈴木行政改革推進課長、阿藤主査、宮内主査

4 議題等

(1) 委員の委嘱、正・副会長の選出

(2) 議題

ア 柏市公共施設等総合管理計画の個別施設再編方針について

イ 柏市第五次総合計画の施策評価について

ウ 柏市第二次行政経営方針アクションプランについて

5 配付資料

次第

資料1-1 第9期柏市行政改革推進委員会のスケジュールについて

資料1-2 個別施設再編方針の概要と今後のスケジュールについて 

資料1-3 柏市公共施設等総合管理計画 個別施設再編方針(案) 

資料1-4 第五次総合計画の施策評価について

資料1-5 第五次総合計画の施策体系  

資料1-6 柏市第二次行政経営方針アクションプラン 平成28年度の取組みについて 

資料1-7 平成28年度アクションプラン対象部署及び対象事業一覧  

資料1-8 平成29年度アクションプラン対象部署及び対象事業一覧

年齢3区分別の人口の見通し(PDF形式 15キロバイト)

6 議事

(1) 委員の委嘱、正・副会長の選出

柏市行政改革推進委員会規則第3条第1項の規定による委員の互選により、会長を上野委員、副会長を伏野委員に決定した。

(2) 議題

執行部から委員会の年間スケジュールと議題について説明を行い、これらについて質疑と意見の聴取を行った。主な内容は次のとおり。

ア 柏市公共施設等総合管理計画の個別施設再編方針について

「伏野副会長」再編方針の対象となる施設の数はどのくらいあるのか。
(回答)資料1-3の13ページにある459施設が対象となる。

「伏野副会長」個別施設の取扱いまで踏み込んだ議論を行うのか。

(回答)個別施設の方針について、次回以降の委員会で示していく予定。

「上野会長」個別施設の取扱いに対する良し悪しまで判断するのか。

(回答)個別施設の取扱いよりも、計画に沿った取扱いとなっているか、数値目標をクリアしているか、といった観点で御議論いただきたい。  

「篠原委員」資料1-3の5ページに今後40年間で施設総量の13パーセントを縮減することが目標となっているが、数値はどのように積算されたのか。

(回答)人口推計に基づいて算出した。 

「浅野委員」13パーセントの縮減というのは、延べ床面積の減ということか。コストの最適化についてはどう考えるのか。

(回答)施設の再編により、必要な機能を維持して行政サービスの低下を招かないよう配慮しながら、財政負担を縮減することが目標。延べ床面積を減少させることで、財政負担の縮減を図っていく。

「浅野委員」施設の全体最適化を議論していくということか。

(回答)そのとおり。

「前田委員」資料1-3の22ページにあるポートフォリオ分析では、適正配置の観点から方向性が示されている。施設の最適化については、評価結果が出ているのではないか。

(回答)ポートフォリオ分析での適正配置は、施設の利用状況から判断して評価を行っているため、施設の配置状況による評価は行っていない。

「前田委員」中心市街地については、施設が集中しているので、民間施設も含め代替施設を検討できるが、周辺部については、施設数が少ないことから代替案を提示しにくいのではないか。

施設総量を13パーセント縮減するということは、現存施設の1/8をなくすことになる。定量的な削減案をたたき台として示した上で、定性的な施設の状況を勘案する方が、施設のあり方を一つずつ検討するよりも効率的に対応できるのではないか。

(回答)利用者数が少なくても必要な施設もあり、利用状況だけで判断することはできないため、様々な視点から施設の適正配置を検討しなければならない。現在、施設管理者による評価を 基に行っており、その案を修正しながら作業を進めている。 

「前田委員」前期の行政改革推進委員会でも、数値目標を定めることの重要性について議論があった。今のやり方を否定する訳ではないが、たたき台くらいは示せるのではないか。

「上野会長」前田委員の意見は重要なことだと思う。施設の適正配置を考える上で、公共交通網や道路等インフラの整備、施設の用途変更、民間への譲渡等の検討が必要。ただ施設を削減すればいい話ではない。

「上野会長」公園については、どのような取扱いになるのか。 

(回答)公園内にある延べ床面積が50平方メートル以上の施設については、個別施設再編方針の対象となるが、公園等のインフラ部分は別に検討を進める。インフラ系施設は再編することが難しいので、長寿命化や土地の有効活用等を検討していく。 

「上野会長」公園内で建物を設置することは、法的にこれまで難しかったが、最近は、民間による施設設置が可能になる等規制が緩和されている。土地の有効活用を検討する際、このような視点も必要ではないか。

「清本委員」資料1-3の21ページにある表9及び表10の評価基準について、どのような考え方で評価されているのか。

(回答)基本方針編を作成した際、施設の面積や利用者数、老朽化の状況等、定量的な評価を行なった。一方、21ページの評価については、定量的な評価結果を踏まえ、施設を管理運営している所管課の考え方など定性的な評価を基に施設のあり方を検討する目的であるため、明確な基準は示していない。

地域人口に基づいて施設の削減目標を設定した場合、保育施設のように地域人口が減少しても施設ニーズに反映されないケースがあるため、定性的な評価も必要ではないかと考えた。 

「髙橋委員」ポートフォリオ分析による偏差値によって、施設の方向性を決めるといった試算を行っているか。

(回答)基本方針編の中で、施設類型別に削減目標を定めているが、個々の施設については今後、議論を進めて行きたい。

「髙橋委員」施設評価を行っていくなかで、一方の施設は減らすが、もう一方の施設は増設するといったことも考えられるのか。 

(回答)全体目標である施設総量の13パーセント削減を守りつつ、施設の適正配置を進める中で、一部の施設を増設する可能性は考えられる。

「伏野副会長」施設総量の削減目標があるので、不要な施設を廃止するのは当然だが、施設利用者にとっては大切な施設でもあるので、例えば小学校の空きスペースに高齢者施設を複合化し、施設総量は削減するといった、施設配置の最適な形を示すことができれば、市民の同意を得られるかもしれない。

(回答)他団体では、廃校となった小学校を別の施設として利活用しているケースもある。ただ施設を減らしていくのではなく、サービスを提供し続けることが大切と考える。

イ 柏市第五次総合計画の施策評価について

「篠原委員」行政が計画の見直しや評価を行うことは、難しいのではないかと思っていたが、計画の点検を行っていくことは大切なことなので、とても良いことだと思う。

ウ 柏市第二次行政経営方針アクションプランについて

「前田委員」平成29年度に職員定数を増やしたが、コスト削減を目的とするならば、職員を減らして委託化を進めるのが一般的ではないか。職員も増やして委託化も進めるとなると、コスト削減の面からは逆効果になる。なぜそうするのかを丁寧に説明しないと市民の理解を得られないのではないか。
(回答)柏市の場合、人口の増加が続いていること、国や県からの権限移譲が進んでいること、業務内容が高度化していること等から業務量が増えており、現状の人員体制では業務運営が厳しい状況にある。一方で将来的には人口減少が見込まれるため、単純に職員数を増やすことも難しい。そのため、法律等に則った業務や政策判断を伴う業務等、職員にしかできない業務と民間事業者にもできる業務にすみ分けを行い、業務量の増加に対応したいと考えている。

市民への説明の仕方、見せ方を工夫して、わかりやすい表現に努める。

「伏野副会長」第二次行政経営方針を策定する際、PDCAサイクルを回して管理を行っていくことが議論されていたので、アクションプランという形になっていることは良かったと思う。

また、受益者負担の適正化についても議論を行ったが、実際に利用料金の改定等を行った際の市民のリアクションは、どのようなものがあったのか。
(回答)直近の例として、平成30年4月から駐輪場料金の改定を行う。屋根の有無や階層等、駐輪場の状況によって駐輪料金に差をつけた内容となっている。市民の反応について施設所管課に確認したい。

「清本委員」先日、駐輪場の手続きを行った際、料金が大きく変わったのでびっくりしたが、今の説明を受けて、なぜ料金が変わったのかを理解した。市民へわかりやすい説明を行うことが、とても大切であると感じた。

7 その他連絡事項

次回の委員会は、平成30年5月22日(火曜日)午後3時から本庁舎5階第3委員会室で行うことを連絡した。

 8 傍聴者

  1. 傍聴者       
    1人
  2. 傍聴の状況   
    傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。