平成22年度第8回行政改革推進委員会会議録
1 開催日時
平成23年1月25日(火曜日)午後1時30分~3時
2 開催場所
柏市役所 本庁舎3階 庁議室
3 出席者
(1) 委員
髙野会長、五藤委員、委都賀委員、山﨑(直)委員、山﨑(亮)委員
(2) 柏市
(執行部)石黒副市長
(行政改革推進課)山田行政改革推進課長、小倉主幹、林主査、渡辺主事補
4 議題
柏市第四次行政改革大綱について1
5 議事
第8回は、柏市第四次行政改革大綱について、今まで議論を行ったこと、また大綱に書き込んだ方がよい内容について、議論を行った。
主な意見は次のとおり。
資料
全体の意見
- 歳入についての柏市の取り組みは企業誘致等であると話を聞いているが、どちらかというとものづくり系の話だと思う。基本的に県レベルだと大きな収入が見込めるが、市レベルだとそこまでは期待ができないと考える。そのため、別の視点から、観光的なことを取り上げたらどうだろうか。我孫子市に近いが、手賀沼もあるし、自然が豊かである。これらを活用し観光的な事業に対して力を入れてもよいと思う。
- 歳出は、基本的に人件費を抑える姿勢が必要である。また別に、団塊の世代の職員が退職していくが、果たして退職する職員が抜けた状態で、市が運営できるのかという問題がある。その意味で現時点においては、委託等の話が出ていることの捉え方として、組織の知識を蓄積するための過渡的な状勢であると謳った方がよいと思う。
- 柏市の市議会議員の報酬は少し高い。検討する必要があるのではないか。
- 定員管理について、中核都市の定員は何名が適正かを科学的な手法を用いて検討する必要がある。
- 基本方針のマネジメント強化の項目にITの利用の推進があってもよい。ホームページ等、仕組みや宣伝方法を考え、ITを使った広報、公聴の構築は大きな柱となるだろう。
- 大綱は作成しただけではまったく意味が無いため、確実に実行されるよう改革全体の推進体制を整備するとともに、定期的に点検評価をすること。
⇒現時点の中間案では推進体制の図は除いてある。最終的には、実施体制を載せていく予定である。また、進捗状況については、アクションプランについて触れているが、まだ具体的な表現になっていない。予定では、上半期で一度、進捗状況を確認し、1年経過したら取り組み状況を評価・検証するということを、個別に実施する考えである。 - アクションプランに対する何か、大枠や基準、縛りみたいなものを書き込むべきではないか。そうしないと,前回のものにもあったが、思いつきで出たような項目が出てきてしまう。それだと意味がない。
また,大枠や基準が決まっていれば一律、全部署にアクションプランの項目を出す必要はないだろう。
「1 第四次行政改革大綱について」、「2 第四次行政改革大綱の基本的な考え方」についての意見
- 中間案2ページの1.少子高齢化の進展の項目で「今後、人口流入の鈍化などにより」とあるが、資料的な表などの補充はあるのか。
⇒中間案では、グラフや表は全て抜いてしまっているが、最終的には入れていくことを考えている。しかし、ご指摘の項目については、少子高齢化を示すものを入れる予定はないため、必要に応じて検討する。 - (1)柏市を取り巻く状況(柏市の現状と課題)について、全体が悲観的である。例えば、1.の少子高齢化の進展の項目も、実際、本当に減少していくのかと思う。今、つくばエクスプレス沿線の建築ラッシュで人が増え、学校も建てているのを見ると、そこまで悲観的には見えない。本当に増える可能性はないのか。
⇒全国的には少子高齢化が進んでいるが、現在、柏市は地勢の良さ等の理由により人口の流入が有り、子供は増えているため、少ない訳ではない。 - いつかは減少すると思うが、当面その可能性が無いのならば、このように少子高齢化を前提に書いてしまうと、学校が建つことや、一部の幼稚園の定員が超えていたりする状況を知っている人からすると、疑問に思うだろう。
- 現状と課題だけではなく、将来的なことも載せておくとよい。
- 大綱は5ヵ年の計画のため、できるだけ、その間に絞った人口推計を加えた方がよいと思う。
- 行政は、継続性があるから5年先だけを見てやるわけにはいかないだろう。そこをどのようにするかが大事である。
- 大綱の意味が、夕張市のように、本当に財政の建て直しを基本にするのか、今の市政や、市民サービスを改革して、組織やソフト面等の見直しを図っていくのか、曖昧である。難しいが、財政の建て直しを図りつつも、サービスを低下させないということを、上手く繋げなければならない。
- 抽象的だが、やはり、他市とは違う柏市にとって、「今回の柏市第四次行政改革はこういうものだ」という貫くものがほしい。
- 現状と課題のページの悲観的なところは、当面の状況を書き加えて、将来的には少子高齢化になるというようにしてはどうか。
- 大綱のサブタイトルである「持続可能な」は当たり前で、そこからさらに何かないと、柏市は魅力的な市にはならない。
「3 推進項目」についての意見
- 以前の行政改革推進委員会で、管理職職員がリーダーシップを取るためのマネジメント研修をするべきという話があったが、中間案に出ていない。項目に立てるかどうかは別として、少し検討してほしい。
- 柏市は他の組織に出向等はあるか。また出向した職員の成果はどうか。
⇒県等への出向がある。成果は、表すのが難しく、戻ってきたら、別の部署へ異動という例も今までにあった。今後、見直しは必須と考えている。 - 管理職も研修に参加し、他自治体とのネットワークを作ることが大事である。
- 自治体の特徴として、効率を追及すると公平ではなくなるということがある。基本的にそれがないように公平を重視するから、数年で人事異動をせざるを得ない。自治体は異動するとゼロから勉強しなおしになるため、どうしてもスペシャリストが育たず、非常に無駄なところがある。効率と公平の問題で、今のシステムではなく、公平性を確保できる新たなガバナンスシステムを作る必要があるだろう。
- 不祥事の対応について、民間企業の監査を見習い、点検評価体制を整えるべきである。やはり、仕組みを作るか作らないかで大きく変わってくるだろう。
- 事業仕分けの項目について、実施することは必要だが、位置づけをはっきりさせないといけない。
- もともと、項目出しするのに違和感がある。もう少し小さい項目で、取組みとしてあげるべきである。
6 傍聴者
- 傍聴者
4人 - 傍聴の状況
傍聴要領に反する行為は,見受けられなかった。