平成22年度第2回行政改革推進委員会会議録
1 開催日時
平成22年7月27日(火曜日) 午後1時30分~午後4時30分
2 開催場所
柏市役所 第2庁舎5階 第3委員会室
3 出席者
(1) 委員
髙野会長、長妻副会長、金森委員、五藤委員、都賀委員、中野委員、山﨑(直)委員、山﨑(亮)委員
(2) 柏市
(執行部)石黒副市長、川上財政部長、石塚財政部次長、成嶋財政課長、荒巻副参事、中村主幹
(事務局) 山田行政改革推進課長、小倉主幹、林主査、渡辺主事補
4 議題等
(1) 財政指標の目標値設定について
(2) 受益者負担の適正化について
(3) その他
ア 長妻副会長の要望資料について
イ 五藤委員の事前質問の回答
ウ 柏市版事業仕分けについて
5 議事等
市より「柏市の財政」、「受益者負担の適正化」について説明し、質疑を行った。その他では、委員より事前に資料を要望した理由についての説明と、市より事前にあった質問についての回答、柏市版事業仕分けの決定について報告した。
なお、議題の「財政指標の目標値設定」については、今回は、目標値を設定するのではなく、柏市の財政についての共通理解を図ることを目的に審議を行った。主な内容は以下のとおり。
(質疑、意見)
資料「柏市の財政」より
- 投資的経費、繰出金とは何か。
⇒投資的経費とは、道路、建物等の建設に関する経費のことであり、繰出金は、一般会計から他会計へ、移した資金のことである。
- 別紙「経常収支比率の推移と将来予測」において、平成16年度以降の数値がかなり変わっているが、合併等が影響しているのか。市としてのビジョンの説明が無かったが、企業誘致等はしないのか。
⇒平成16年度から数値が変わった理由については、詳しい資料を用意する。税収については、市民税の税収増を見込むのは厳しいので、企業(産業系)の誘致をメインに取組む。主に、北部整備に旧沼南中央地区への誘致。
- 財政について、今までの姿勢とこれからの姿勢がどう違うのかを示してほしい。
⇒一番の違いは、今後、収入が増えていかず、支出だけが増えていくこと。以前は、足りない部分を国からの資金に依存してきたが、今は、国も財政が厳しいため充分に配分されなくなっている。これからは国に頼らず市で自立していけるような財政を目指していく。
- 資料「柏市の財政」は民間の見方で考えているので良い。ただ、グラフの項目等、変動する要因が多いので、話がわかりづらくなってしまう。
- 歳入に占める税の割合が60パーセントは悪くないのではないか。
⇒中核市平均から比べると高い方であることに加え、柏市は,交付税の構成比と臨時財政対策債の発行額が低いのが特徴。
- 今回の資料では、今までの投資に対するリターンは反映されているのかわからない。
- 資料の社会保障費の将来予測は的確か。
⇒最近の傾向はデータとして捉えている。高齢化が進み、高齢者に係わる経費が主に増加する。こちらも、後に資料を用意し説明したい。
⇒社会保障費については、次回以降の審議で取り上げていく。
- 収支状況(一般財源ベース)のグラフにて、平成27年度予測の収入と支出の差が小さいのではないか。
⇒このグラフは決算ベースで出している。予算ベースで推計値を出し、比べると、もっとひらきが出る。
- 収入を680億円で固定してしまう方法もあるのではないか。収入値は横ばいと予測し、もし、増えたら、そっくり財源に使えるだろう。
- 将来負担比率という新しい考え方(指標)に、問題はないか。
⇒問題はない。柏市版として、オリジナルの指標を出している。
受益者負担の適正化について
- 今までどのような経緯を辿っているのか。
⇒平成10年度の行政改革推進委員会の提言を受け、平成11年度から取組みを開始。以後、受益者負担区分の設定基準に基づき、定期的な見直しを各々行ってきた。今後、審議をお願いする予定。現在、詳しい現状の把握を行っている。
その他
1 長妻副会長より以下の資料を要望した理由について説明
(1)職員数
(2)職層別人数
(3)管理職手当の金額
(4)組織図
⇒経費を削減するに当たり、やはり人件費が一番大きいので、検討するために資料を求めた。
⇒人件費も次回以降の議題に上がっているので、活用していけるだろう。
2 五藤委員の以下の事前質問について資料に従い説明
(1) 柏市のラスパイレス指数について、過去からの推移、中核市の平均との推移、近郊団体の平均との推移について
(2)市場化テストについて
(3)予算メリットシステムについて
(4)行政評価やバランス・スコアカード等について
⇒民間でできることは民間で行うようにするべきである。
行政評価やバランス・スコアカードについては、実施することは重要。ただし、実施していく上で、負担等もあるので、より良いやり方、システムを考えていくことが必要だ。
3 柏市版事業仕分けについて
- 事業仕分けや総合計画審議会との横のつながりは。市の中で協力し、お互いの情報を共有化しなければならない。市のしくみとして連携が必要。
⇒仕分け結果については委員会にも報告する。総合計画審議会との連携は、
総合計画、財政を踏まえ、この委員会の意見を盛り込んでいく予定となっている。
- 行政改革推進委員会と事業仕分けでやることを整理しなければ,中身が無く、ただのパフォーマンスと化してしまうだろう。
- 事業仕分けの目標を数字で明確にしないと、インパクトがない。見ている方は何を目的としているのかわからないだろう。
⇒柏市版事業仕分けは、経費を削るために行う国とは違い、市が説明責任を果たすためと位置づけている。見ている方にも何がポイントとなるのかを明らかにするようにしていきたい。
6 傍聴者
(1) 傍聴者
4人
(2) 傍聴の状況
傍聴要領に反する行為は,見受けられなかった。
7 次回開催日時
平成22年8月30日(月曜日) 午後1時30分から午後4時30分