平成20年度第1回柏市行政改革推進委員会会議録

1 開催日時

平成20年4月23日(水曜日) 午前10時~正午

2 開催場所

柏市役所 第5・6委員会室

3 出席者

(1) 委員

宮入副会長、小野寺委員、川和委員、小林委員、高橋委員、田端委員、野口委員、松元委員、吉永委員、渡辺委員

(2) 柏市

(執行部)石黒企画部長、吉田人事課長、草野企画調整課長 、石塚財政課長

(事務局)大内行政改革推進課長、行政改革推進担当

4 主な内容 

(1) 補助金の公表報告事項について

ア 実施計画の概要

イ 開庁時間と勤務時間

(2) 監査委員制度付議事項について

ア あらたな提言

イ その他

宮入副会長:開会

 - 傍聴者注意事項 -

 - 資料確認・審議事項説明 -事務局(長妻行政改革推進課副参事)

執行部(草野企画課長):実施計画の概要

資料117に基づき説明

宮入副会長:説明について、意見や質問は。

小野寺委員:実施計画説明の趣旨は。

事務局(大内行政改革推進課長):前回(3月31日開催)の委員会の要望に基づいたもの。

小野寺委員:20年度予算への反映は。

事務局(石黒企画部長):20年度は予算措置済みである。21年度以降は、状況の変化を踏まえながら予算付けを行っていく。

宮入副会長:行政改革と当該実施計画の整合性は。

事務局(石黒企画部長):行革の考え方を入れながら事業を実施しようとするもので、整合は図られていると考えている。

吉永委員:介護は社会で行うという意識改革がされていない。子育てについても同様である。

事務局(石黒企画部長):地域のことを地域で考えることは分権の基本であり、全庁的に進めている。市民との協働をそれぞれの地域でどのように考えるかがポイントである。また、基本計画では、市民との協働の元に事業を進めていくことを記述している。

執行部(吉田人事課長):開庁時間と勤務時間

口頭において説明

小林委員:規則等で規定されていることは承知している。現実的な問題として、今のままでよいのか。民間であれば、ミーティングの時間であり、職員の意識改革が必要ではないのかという趣旨で申し上げた。

松元委員:市民との協働というのが行政改革の課題の一つであるが、市役所の職員の印象が協働の実現に影響を与えるので重要である。職員の時間外勤務にはどのくらい支払われているのかお教え願いたい。サービス残業はないのか。

執行部(吉田人事課長):開庁時間と勤務時間昨年の4月から12月までの9月で、135、952時間、延べ10,667人である。時間外勤務は、削減していくよう取り組んでいる。職員の健康管理も大事であり、メンタル面の問題も出てきている。また、時間外勤務の命令は所属長が行うことになっているが、サービス残業は基本的にないものと認識している。

松元委員:国連や米国ではあまり残業はしない。時間内に業務を終えるのが能力と評価される。日本ではだらだらと付き合いで残業する風潮がある。近代的な労務管理を行って欲しい。

宮入副会長:このように見られているという認識は持って欲しい。民間と違って市民と同じ出入り口から出勤してくるので、工夫が必要だ。

吉永委員:JRの駅のトイレは、以前掃除のとき管理のしやすさを優先して使用禁止にしていたが、今は利用者の立場に立って掃除の最中も注意してご使用くださいというふうに変わった。このように利用者の立場に立つことが重要である。

宮入副会長:続いて付議事項のあらたな提言について審議に移る。事務局から説明願いたい。

事務局(長妻行政改革推進課副参事):あらたな提言

資料118に基づき説明

事務局(大内行政改革推進課長):この報告書は、今までの委員会の活動結果をまとめることが目的ではなく、今後とも引き続き柏市が継続的に行政改革を進めるに当たって重点的に取り組む項目をまとめていただきたい。

宮入副会長:まとめの意図を明確にするためにも共通の認識に立って作業を進めていきたい。

小野寺委員:前にも述べたが、我々の卒業論文である。行政改革委員会の任期が終了した後も、継続的に行革が推進していけるものを残したい。それには、今回の案の内容では具体的にイメージできない。時間が足りるのか。今後のスケジュールは。

事務局(大内行政改革推進課長):5月に本日の意見を踏まえて具体に案を示し、6月までに取りまとめていただきたい。

吉永委員:具体の考えがあるなら原案を出していただいたらいい。

小野寺委員:我々が行った集中改革プランのモニタリングに金額を入れてほしいとお願いしている。

事務局(大内行政改革推進課長):いずれも見込みになるが平成19年度と平成20年度の状況を載せる予定である。

小野寺委員:一件ごとに金額を入れたものを載せていただきたい。

川和委員:委員の意見を踏まえてまとめるのが事務局の仕事である。また、行革は議会においても理解していただく必要がある。我々委員会の状況は、議会に報告されているのか。

事務局(大内行政改革推進課長):提言書は、議会に対しても報告を行っている。また、会議は公開し、会議録をホームページに掲載しており、毎議会といっていいほど委員会の議論を踏まえた一般質問をいただいている。

田端委員:重点項目の中には監査委員制度の問題などの議論が積み残しになっているものを含めてはいかがか。また、積極的な情報公開では、例えば財政改善がどのように進んでいるのか分かりやすくするため経常収支比率などのほかに評価指標も必要なのではないか。千葉市が導入している外部機関による格付けなどもその一つである。

吉永委員:監査委員制度の提言はどうなったのか。

小林委員:検討委員会を設ける方向ではなかった。

吉永委員:常勤監査委員は、市職員のOBが就いている。常勤監査委員が監査をリードしている。リードするのは、外部の方がよいのではないかという趣旨である。また、市職員のOBが監査委員に就くことができるのは、必要があると特別に認める場合であり、行政改革委員会とは別に委員会を設けて別に検討することを提案したものである。

事務局(石黒企画部長):これまでも地方制度調査会などの審議状況などの説明を行ってきたが、再度説明をさせていただいた上で、委員会でまとめていただければと考えている。

吉永委員:これまで何度も説明を受けてきたし、事務局からも意見は既に出されている。

事務局(石黒企画部長):意見を出すということではなく、現状を十分理解していただく必要があると考えている。そのために、監査体制、方法、実施状況、市職員のOBが監査委員になっている必要性などについてである。

吉永委員:この場で議論することが困難なので、別に委員会を設置することを提案している。

宮入副会長:委員の中でも理解できていない部分がある。監査の体制、状況等を説明していただく必要がある。

渡辺委員:監査委員制度については、大綱の中にも検討が盛り込まれており、今回の取りまとめの中に入れればよいのではないか。

吉永委員:まとめ自体の取り扱いが明らかでないことから、とりまとめとは別の取り扱いとしていただきたい。意識改革の問題でもある。

田端委員:取りまとめの中には入れるべきである。委員会における議論は市民にきちんと還元すべきである。

吉永委員:事務局から監査委員制度等の情報提供を受け、決を採る。

小野寺委員:行政改革に繋げる必要がある。監査制度が十分機能していないから財政状況がよくないというようなシナリオが必要なのでは。

吉永委員:個人の責任ではなく、制度の問題として提起したい。

宮入副会長:この件については、次回行うこととする。

取りまとめの副題についてご意見を願いたい。

吉永委員:市民へのアピールが大事であり、市民と行政が一体となったイメージがよい。

小林委員:市民と行政がともに行っていくのがよい。市民との協働の必要性を打ち出している中で、職員自らも行っていくというイメージがほしい。

小野寺委員:複数の案から職員にアンケートしてみては。

川和委員:まだ中核市の意識が足りない。あらゆる場面で取り込んでいく必要がある。

宮入副会長:この取りまとめは委員会の思いであり、副題についても委員会で決めていきたい。主タイトルに「提言」の文言を入れ、内容を明確にする必要がある。渡辺委員におかれては、お手数ですが、再度本日の意見を踏まえて、副題の案をお願いする。

事務局(石黒企画部長):本日のご意見を踏まえて、委員会のとりまとめが今後とも行政改革の着実な実施に向けての提言となるよう案を策定する。

宮入副会長:事務局から他に連絡事項等は。

事務局(大内行政改革推進課長):次回開催は、5月21日午前10時から。場所は別途通知する。

宮入副会長:閉会