(第五次総合計画)柏市総合計画審議会(第10回)会議録

1 開催日時

平成27年8月26日(水曜日)午後1時30分~午後5時

2 開催場所

柏市役所 本庁舎5階 第5・6委員会室

3 出席者

(1)委員

浅野委員、小野委員(副会長)、金江委員、亀岡委員、篠原委員、谷一委員、常野委員、寺嶋委員(会長)、長妻委員、林委員、深津委員、宮部委員、村田委員、森委員、山田委員、山名委員、渡邊委員(17人/25人)

(2)市・事務局

関口副市長、石黒副市長、岩崎企画部長、奥山企画部参事、飯田企画調整課長、他9名

4 傍聴者

2名

5 議題等

  1. 基本構想(案)について
  2. 基本計画(案)について
  3. その他

6 配布資料

7 議事要旨

(1)会長挨拶

前回は、こども未来、健康・サポートの2分野について議論頂き、全ての分野の審議を終えた。本日はこれまでの審議結果等が反映された最終案を確認頂くが、スムーズな進行に協力願いたい。

(2)基本構想(案)について

事務局より資料3及び8を用いて変更点等(第5章の削除、重点目標(1)の表現)を説明、委員からの質疑や意見・提案等の後、最終的に第5章の削除も含め、原案について承認された。
なお、質疑・意見等については、主に次のようなものが出された。

  • 削除された第5章の内容は基本計画のどこへ入る予定か。
    ⇒基本計画の第1章、及び第2章の各分野の冒頭に考え方を示していく。

(3)基本計画(案)について

事務局より資料4~6及び8~10を用いて基本計画案や追加・変更箇所等を説明、委員からの質疑や意見・提案等の後、最終的に財政見通し等今後追加予定の箇所も含め、原案について承認された。
なお、質疑・意見等については、主に次のようなものが出された。

【全体】

  • ŸP4は「80の取組」ではなく「91の取組」ではないか。
  • 指標は方向性ではなく具体的な目標値が設定できるものについては設定した方がよいのではないか。
  • 持続可能は当たり前なので、持続可能などんな柏市か形容することが重要。
  • 基本構想の趣旨・意図が正確に伝わるよう、基本構想との対応関係を補足する部分があってもよいのではないか。

【財政見通しについて】

  • 資料6と、基本構想案P2の図表1とで数値等が不一致だが、財政見通しの確定に伴い図表1も修正するのか。
    ⇒図表1作成時以降の最新の状況が資料6には盛り込めていることから、議会での決算承認等の後に最終的には図表1も修正する予定。
  • パブリックコメントには資料6の内容を示すのか。
    ⇒パブリックコメントの段階では、具体的な数値は示せない。
  • 財政調整基金の適正ラインはどの様に考えているか。
    ⇒一般的には10パーセントとしている団体が多いが、それ以上の団体もある。本市は黒字額の半分を積み立てるルールとしたため結果として10パーセントを超えているが、今後の公共施設の最適化に要する多額の費用を捻出するには必要と考えている。
  • 最終的には基本計画案のP3には資料6のP18のような内容(5年間でマイナス44億円)が入るのか。
    ⇒この見通しは、近々開催予定の行政改革推進委員会に報告され、44億円の不足を5年間で解消するのか、総合計画に基づく投資費用をどの程度・どの様に捻出するのか等は同委員会にて検討し決めていく。
  • 例えば第1章では44億円のマイナスを示し、その解消方法も第3章に記載する等、基本計画にはどの様に記載するのか。
    ⇒過去の計画では、様々な行政改革等の取組によりマイナスを解消するような形での見通しを掲載しており、今回もその方向となる予定。

【「こども未来」分野について】

  • 計画段階で地域との連携内容を具体的に示しておかなければ、実際には動かない。どれだけ実現できたかを検証する上でも具体的の実施内容が必要。
    ⇒ご指摘はごもっともだが、それぞれの分野の部門計画にて詳細化・具体化する役割分担なので、総合計画では方向性のみを示すことになる。
  • 資料9の(1)-2.で「地域ぐるみで子どもを育て、子育てを支える環境づくり」に重点的に取り組んでいくとなっているが、地域でこどもを育てる考えはどこへ位置付けられたのか。地域が学校と関わることで、住民みんなでこどもを育てていこうという考えが生まれていくと思うのでお聞きしたい。
    ⇒1-2-1の取組に位置付けており、地域と一緒に取り組んでいくことを想定。
  • 「重視した取組に注力」という表現は国語学的に適切なのか。
    ⇒適切な表現か再度確認・点検する。
  • 1-1-1-4のみ他に比べて具体的な表現となっているが、もう少し大括りの表現の方が良いのではないか。
    ⇒ご指摘の点は庁内でも議論してきた。他の分野でも出てくるが、体系の点検の中で、特に注力するものについては意気込みを示す意味で敢えて大括りで無い表現とする箇所がある。
  • 資料9の方向性の文章中、1.の2行目(「学力」を「学んだ結果」として捉えるのではなく、「学ぶ力」と捉えること)の文章表現は分かりにくく、漠然とし過ぎており、また意味合いが学んだ結果にこだわるわけではないという意味と捉えるが、その後に「学ぶ力」とすると、「学んだ結果」にこだわっているように見える。そうではなく、例えば、勉強でもスポーツでもできるようになるから喜び、道徳的に言えば、喜んでもらえるから人のためにする(電車で座席を譲る等)。したがって、柏市は「学ぶ喜び」を教えることで学習に対する意欲と習慣が定着するということにした方が良い。
  • 1-4-1-1の表題は、「妊娠前」からとした方がよいのではないか。
  • 体の成長には心の要因も含まれることから、1-1-2と1-1-3は統合すべきではないか。

【「健康・サポート」分野について】

  • 地域包括ケアシステムは大きな概念であり、2-2-3は2-2-1に包含されるのではないか。
    ⇒担当の保健福祉部と再検討する。
  • 2-1-1-1は漠としているので、例えば減塩等に特化した方が市民へのインパクトもあり、取組への本気度も見えるのではないか。

【「経済・活力」分野について】

  • レイソル等スポーツもプロモーションとなるので、シティプロモーションが「経済・活力」分野に位置付けられているのは違和感があり、分野横断的に位置付けるか、「地域のちから」分野に位置づけた方がよいのではないか。
    ⇒究極的には総合計画がシティプロモーションだとする団体もあるが、特定の分野に入れると座りが悪い中、何を目的にプロモーションするかと考えた場合に、稼ぐという観点を最も重視することから、「経済・活力」分野に位置付けた。
  • これまでのシティプロモーションは事業者等の供給側からの一方的なアプローチであったが、今の時代は市民など需要側から考えた取組が重要であり、シティプロモーションが「経済・活力」分野に位置付けられていると従来型の取組が重視されるおそれがある。

【「地域のちから」分野について】

  • 資料9の方向性の文章中、1.の最終行に示されている「人材発掘・育成」は体系から抜けているのではないか。
    ⇒4-3-1-1に含まれる形としているが、事業の意図が伝わりにくいという御意見として受け止める。
  • 資料9の方向性の文章中、2.は文化のみ言及されているが、歴史も盛り込めないか。
  • 4-4-1-1の「音楽の街かしわ」は大変良いと思う。

【「環境・社会基盤」分野について】

  • 当初案にあった空家対策がなくなっているのではないか。
    ⇒住環境の一部と位置づけ、5-3-2-3に移動。
  • 5-3-2-1について、ユニバーサルデザインの考え方を踏まえると安全にとどまらず、快適とするほうがより相応しい表現と考える。また、ユニバーサルデザインはあらゆるものに対応する趣旨であることから、歩ける空間だけではなく、「過ごせる」とした方がよいのではないか。
  • 当初案の施策体系にあった緑を増やす発想は、今回無くなったということか。
    ⇒当初案の事業としては現在の案にも残っているが、何のために行うのかという観点で体系における位置付けを再編した。

【「安全・安心」分野について】

  • 6-3-1-2の表現は非常に良いが、どのように作ったのか。
    ⇒本市の条例に位置づけることを検討している取組であり、それを具体化のあり方として採用。

【「マネジメント」分野について】

  • ワンストップサービスは7-1-1-2に含まれるのか。
    ⇒ワンストップサービスの概念は、例えば7-1-5や7-1-8等の取組や事業推進の考え方として様々な部分に含まれる。
  • 市民との協働をどの様に進めていくのか庁内共通で方針を持っておく必要がある。
    ⇒協働については第3章のP86に方針を示した。
  • 7-1-8に組織体制の最適化とあるが、部署名が1年で変更されるのは最適化の結果なのか。7-1-1-2にある市民にとってわかりやすい情報提供とは言い難い。
  • P81の指標は経常収支比率だけではなく、資料6のP11に示された3項目を入れてはどうか。

【第3章について】

  • 地域区分を4区分にするのであれば、基本構想にも「東部」という表現が反映されていく必要があるのではないか。Ÿ計画の着実な推進には、組織の縦割りでの推進方法を改める必要がある。
  • 地域区分で「中央」にはなぜ「部」がつかないのか。
    ⇒第3次総合計画から用いており、一定の定着をみていることから、変更ない部分はそのまま継承。
  • 地域区分の公表時期は。
    ⇒他の関連計画等とも今後調整し公表予定。
  • 点と点ではなく、面と面すなわち地域と地域をつなぐ回遊性ある取組も推進願いたい。

(6)その他

次回第11回は10月21日(水曜日)午後1時30分から市役所5階の予定。

以上