(第五次総合計画)柏市総合計画審議会(第7回)会議録

1 開催日時

平成27年5月27日(水曜日)午後1時30分~午後4時40分

2 開催場所

麗澤大学生涯学習プラザ プラザホール

3 出席者

(1)委員

浅野委員、小野委員(副会長)、金江委員、亀岡委員、篠原委員、田中委員、谷一委員、溜川委員、常野委員、寺嶋委員(会長)、長妻委員、林委員、深津委員、藤井委員、藤原委員、宮部委員、村田委員、森委員、山田委員、山名委員、横張委員、渡辺委員、渡邊委員(23人/25人)

(2)市・事務局

関口副市長、石黒副市長、岩崎企画部長、奥山企画部参事、飯田企画調整課長、他12名

4 傍聴者

1名

5 議題等

  1. 分野別計画:「(3)経済・活力」分野の考え方について
  2. 分野別計画:「(4)地域のちから」分野の考え方について
  3. その他

6 配布資料

7 議事要旨

(1)会長挨拶

今回で第7回目となる。前回承諾頂いた基本構想案や基本計画の構成を踏まえ、今回から基本計画の各論の議論に入る。本日もスムーズな進行に協力願いたい。

(2)第7~9回の進め方について

事務局より資料3について簡単に説明。各委員から特段の質疑・意見は出なかった。 

(3)分野別計画:「(3)経済・活力」分野の考え方について

事務局より資料5及び6を用いて簡単に趣旨説明。審議の過程で、主に次のような質疑・意見が出た。

【全体】

  • Ÿ 基本構想の重点目標の記載と、施策体系とのつながりが見えづらいように感じられるが、このような施策体系となった経緯を説明頂くと共に、その内容を基本構想の第5章に文字にして盛り込んでもらいたい。
    (事務局)「人が集まる」を起点として産業の活性化等について整理。農業も魅力を高め人を集める手段として位置付けた。
  • Ÿ P3以降の示されている「進捗を測る指標」は、事業の達成状況を測るのか、その他の取組も含めた施策全体の達成を測るのか。
    (事務局) 市民意識調査等により、その他の取組も含めた施策全体の達成を測る。
  • Ÿ 施策体系そのものは妥当で異論はあまり出ないかと思われ、事業の具体的な内容や関係者等の詳細になれば様々な考え方が出て来るのではないか。また優先順位付けにおいてフェードアウトしていく取組を優先対象とする考え方もあり、どう解釈するかで評価も変わってくる。
  • Ÿ 市政全体を知っている訳ではないので優先順位付けにおける正確な判断は困難。また、個別の意見を出すと一旦固まった優先順位が変わってくることも考えられ、意見が出せない。
  • そもそも同類のものでないと比較(優先順位付け)はできないので、そこまでの責任を持つことはできないのではないか。
  • トップダウン的にみていくのか、ボトムアップ的にみていくのかで異なるが、前者であれば取組内容の漏れのチェックや施策・取組・事業の関連付けの適否をチェックしていくことになり、後者であれば事業等の内容に漏れはないかをチェックした後に色分けしていくことになる。
  • 優先扱いの5本の施策のうち3本は拠点別での集客策となっているが、集客よりも産業育成の方が重要ではないか。
  • 基本構想との整合性の観点で見ると、重点目標3の記載のうち「情報発信によるイメージアップ」に係る具体的な施策や取組が挙がってないのではないか。
  • 総花的に責任を持つのは困難なため色分けは必要。メニューは揃っているので特色ある取組が入れば、色分けできるのではないか。

【施策1について】

  • Ÿ 「人が集まる場の創出」に色が付いていないのは残念。あるいは他の取組にそれぞれ包含されるという考え方もできるので、そうならば立てる必要はない。
  • 「人が集まる場の創出」の事業において、空間の使い方は広さに関わらず重要であり、少しのお金で光っていく面白い仕掛けができるのではないか。このようなものは、取組「新たな魅力・・・」に含まれるのかもしれない。
  • まちは人次第なので施策1は非常に重要。
  • どの年代をターゲットとするのかを考えた場合、北部と南部の商業施設は若者向けであり、中心市街地も若者向けとするのは可能なのか。
  • 地産地消の集客施設が必要。小規模のものが散在するのではなく1つの大きなものが必要。
  • 施策1は柏の顔であり最優先。茨城から見れば柏は都会であり、駅を活かしてアピールしていく施策1や2は重要。

【施策3について】

  • Ÿ 南部地域の活性化は、単なる販売拠点の設置だけではうまくいかない。どういう方向・味付で進めるのか戦略を立てて取り組む必要があり、そのためには、農政課だけ進めるのではなく様々な関係者が関わる(北部や中央にあるUDCKのような)組織を設けて推進する必要があるのではないか。
    (事務局) 手賀沼の活用のあり方については我孫子市と検討中だが、具体的な推進組織の設置については今後検討。
  • 南部は基本構想において「ふれあい交流拠点」に位置付けられているが、施策内容を見る限り単なる観光スポット化に見え、重みが異なり、両者にギャップがあるのではないか。
    (事務局) 基本構想の土地利用構想は将来の姿であり時間軸がやや長く、基本計画はここ5年間の取組を挙げるため、時間軸がやや異なる。また、観光推進は特に優先的に取り組むものとして挙がっているものであり、観光スポット化だけを進める訳ではない。
  • 南部の活性化は傘下の取組や事業も少なく、内容もあまり重要には見えない。無理に挙げているようにも感じられ、潔く採り上げないという判断もあるのではないか。
  • 南部は広いので、旧柏南部と旧沼南を分けた方がよいのではないか。
  • 我孫子には集客施設があるが、柏はアクセスが悪いので施設ができない。

【施策4について】

  • Ÿ現状分析において事業所数や従業者数の減少とあるが、その原因は何か。
    (事務局) 工場の地方移転や、企業合併による転出が主な要因。
  • 企業誘致は相当難しいと考えるが、目算はあるのか。
    (事務局) 「情報」等プラスアルファのある、付加価値の高い企業の誘致に挑戦していきたい。
  • 企業誘致には違和感を覚える。地代が高いので流出し入ってこないのではないのか。柏の葉とリンクして情報系企業の誘致は考えられるのではないか。

【施策5について】

  • Ÿ 南部の直売所で販売する生産者数は多くない中で拡大すると、他地域の生産者が販売を希望することも考えられ、意欲ある農家が自由に販売することを支援するような施策が必要。
  • 農業は柏の特性なので推進していくべきだが、変に観光地化するのではなく、自然なものが楽しめる方がよい。  

(4)分野別計画:「(4)地域のちから」分野の考え方について

事務局より資料5及び6を用いて簡単に趣旨説明。審議の過程で、主に次のような質疑・意見が出た。

【全体】

  • Ÿ 基本構想の重点目標とのつながりが見えない。「地域のちから」は重点3目標の全てに関わるはずであり、もっとそれがわかる事業を増やすべきではないか。
  • 吹奏楽もサッカーも青少年期で切れるのではなく、市民吹奏楽団や多年代のサッカー大会等大人になってもできる団体等があれば、市に残る人も増えるのではないか。
  • 吹奏楽も少年サッカーもそれを支える教職員の大きな負担で成り立っており、それも含め実態を十分に把握した上でどの様に進めていくのかを考えて貰いたい。
  • 「文化・スポーツのまち」というイメージは子育て世代や若者には受けやすい。
  • 事業の詳細まで記載があるが内容を知らないものもあり、それぞれ議論しなければ判断できず、承認してよいかわからないので、議論する機会があるとよい。
  • まちには、自分で気が付かないコンセプトや価値があるので、そういう視点も入れていくことが必要ではないか。
  • 事務局からの施策体系案は実効性の裏付けを持って優先順位をつけられている謙虚な案と理解しているので、対抗案が出せるのであれば出していけばよい。

【施策1について】

  • Ÿ 新住民と旧来からの住民との融合が難しい。新たな担い手としてボランティアの育成が重要となって来るのではないか。
  • 資料4のP2では町会の強化「よりも」とあるのはひっかかる。また資料6のP3の表記からすると高齢化により積極的に活動できなくなる地域は支援しないということか。高齢化により活動できなくなった町会の強化は重要ではないのか。
    (事務局) 資料4は、高齢化により班長にはなれない等の事情が出てきた場合に代わりに担ってくれる者を発掘・育成していきたいという趣旨。資料6の記載については担当課と詰めて修正。
  •  P18にふるさと協議会への補助金交付とあるが、補助金交付だけではなく、町会・自治会のあり方や、協議会と構成町会(負担が増え、集中している)のあり方を考える取組が必要。
  • 事業内容を見ると行政との隔たりを感じる。行政も入り地域の関係者が関わっていかないと地域力はつかない。もう一歩進んだ展開を考えて貰いたい。
  • 昨年度、町会のあり方を考える会にて結論が出ている。行政と協働した取組における積極性が必要。
  • コミュニティに主体的に関わり、取組む市民づくりには、小さい頃からの関わりが重要であり、人材発掘や育成には子どもを含めるべき。他市にある「子ども町会」等の視点を持った施策・取組・事業があるとよい。
  • 1が最重要なのは同感だが、なぜ加入しないのか、運営の仕方等、内容の精査が必要。また、地域で何をしたいのか、何を考えているのか等を把握し人材を発掘していくことが重要。
  • P18に人材の育成拠点が北部・中央・南部それぞれで掲げられているが、旧柏南部の人にとって沼南公民館は行きづらい。東武野田線沿線等車に乗らない人もアクセスできる場所にしてもらいたい。
  • 例えば、町会に加入していない年代が特定できれば必要な取組がわかってくるので、市民意識調査の結果は年代別等詳しいデータを見たい。
  • 自主的に積極的に取り組む人には支援が不要ではないか。行政が旗を振って人材を発掘し続けられるものなのか。結果として意欲ある者に頑張ってもらうしかないのではないか。

【施策2について】

  • Ÿ 歴史は優先扱いになっていないが、重要度を高めても良いのではないか。まちの発展に貢献してきた人を知らしめることで、まちへの愛着が湧く。広報に「柏の昔」というコーナーがあったが、知らしめる努力・続けていく努力が必要。
  • Ÿ 柏の中のものの発掘だけでなく、市外の芸術家のアートが発表され、日常的に触れられるまちという視点も必要ではないか。上野・北千住・取手にはそういう場はなく、一方で発表したい芸術家は多数いるので。
  • 柏には日本で数少ない牛刀包丁の作り手がいる。このような伝統工芸への認識を深める情報発信も重要ではないか。
  • P20に財団立ち上げ補助とあるが、実施の根拠はあるのか。
    (事務局) 複数の個人・企業等が立ち上げを考えており、その場合の資本金の出資を想定。
  • 音楽は健康寿命の延伸にもつながるので、推進すべき。

【施策3について】

  • Ÿ 障害者スポーツの振興もできればよい。
  • 優先的に実施すべき事業の予算が年間50万円というのはふさわしいのか。
  • 静岡はサッカーでも学校教育と連携して推進しており、参考にしてはどうか。
  • 流通経済大学付属柏高等学校は私学なので市外の人も多い。サッカーを核にするならばその様な現状も把握した上で取り組むべき。
  • 手賀沼とスポーツをリンクした取組があるとよいのではないか。

【施策4について】

  • Ÿ 図書館は一日中、様々な年代が様々な過ごし方をするのがトレンドであり、集客力のある施設として様々な影響力があることから、優先化してもよいのではないか。「図書館機能の強化」の事業は当たり前のものや古いものが多く、今後に合った、新しい形で打ち出していく必要がある。
  • 図書館は単なる本を借りる場だけではなく、子育て世代にとっては重要。また市民意識調査でも重視されていることから、優先度を上げて貰いたい。
  • 図書館の優先度を上げて貰いたい。特に、近くにない北部は機能の強化が必要。

(4)その他

次回第8回は6月26日午後1時30分から第5・6委員会室、第9回は7月29日午後1時30分からアミュゼ柏、第10回は8月26日午後1時30分から第5・6委員会室、の予定。
次回のテーマは環境・社会基盤、安全・安心、マネジメントを、第9回はこども未来、健康・サポートを、それぞれ予定。

以上