(第五次総合計画)柏市総合計画審議会(第3回)会議録
1 開催日時
平成27年1月21日(水曜日)午後3時~午後5時25分
2 開催場所
東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト1階多目的ホール
3 出席者
(1)委員
浅野委員、小野委員(副会長)、金江委員、亀岡委員、篠原委員、田中委員、谷一委員、常野委員、寺嶋委員(会長)、長妻委員、林委員、深津委員、藤原委員、宮部委員、村田委員、森委員、山田委員、山名委員、渡辺委員、渡邊委員(20人/25人)
(2)市・事務局
関口副市長、石黒副市長、岩崎企画部長、奥山企画部参事、飯田企画調整課長、他9名
4 傍聴者
3名
5 議題等
- 次期計画にて意識すべき課題(総計審第2回議題)の振り返りと整理
- 次期計画にて取り組むまちづくりの方向性
ア 市民ワールドカフェの報告
イ 次期計画にて取り組むべきまちづくりの方向性の考え方 - 土地フレームの現状と考え方
- その他
6 配布資料
資料1. 次第
資料2-1. 柏市総合計画審議会座席表
資料2-2. 柏市総合計画審議会委員名簿
資料3. 次期計画にて意識すべき課題(総計審第2回まとめ)
資料4. ワールドカフェ in Kashiwa【市民ワールドカフェ】報告
資料5. 次期計画にて取り組むべきまちづくりの方向性の考え方
資料6. 土地フレームの現状と考え方
資料7. 基本構想骨子素案と審議の流れ(予定)
7 議事要旨
(1)会長挨拶
今回で3回目の議論となる。基本構想のどの部分を審議しているかを確認し、意見交換を進めていきたい。
(2)次期計画にて意識すべき課題
事務局より、資料7に基づき基本構想の構成とそれぞれいつ審議するかを説明。
引き続き、資料3に基づき前回の議論を踏まえた課題の整理案を説明後、これに関し主に次のような質疑・意見が出た。
出された意見はこの重点課題のみでなく適切な箇所に事務局で適宜踏まえていくこととし、資料3にある事務局案の4課題でひとまず次に進めることとなった。
- 医療・介護が抜けている。柏は医療資源に富むとされているが、医療資源が少ない千葉県の中での位置付けであり、また市内でも北部への偏りがある。ベッドの稼働率が高く在院日数が短いことは今後殆ど余裕がなく、将来高齢化が進むとベッドが不足すると考える。
- 少子高齢化は財政面での課題となっているが、医療等も含め財政面に限らない課題表現にできるのではないか。
- 重点課題に放射能による影響等は含まれないのか。柏は積極的に除染に取り組んだ実績もあり、逆手にとってアピールすることも考えられないか。
(回答)特別に言及する想定はしていない。 - 現行計画の期間中に東日本大震災のような大規模な自然災害があり、また直下地震の想定もあることから、事務局案(2)に、災害への対応も言葉として入れた方がよいのではないか。
- 事務局案(4)に、南部の地域特性や魅力の活用も盛り込んでほしい。
- 次期計画は沼南町合併後初の総合計画となる。南部でも旧沼南町地域は市街化調整区域が多く他とは異なるが、総合計画にどう位置づけていくかは言及すべきではないか。
(回答)南部と旧沼南町を別立てとすべきか、合併後10年経ちオール柏の観点から一体で考えるべきか、庁内でも意見が分かれており検討中。 - 旧沼南町でも柏と接する地域ではあまり違いはないが手賀等は違う。地域特性は旧柏(北部・中央)にもあることから、まずは市としての一体性があった上での地域特性であるべき。
(3)次期計画にて取り組むべきまちづくりの方向性
事務局より資料4・5に基づき説明。これに関し、主に次のような質疑・意見が出た。
- ワールドカフェ参加者に障害者はいたか。多くの人に意見をもらうという趣旨であれば、その場に来れないような人の意見をどう吸い上げるかも考える必要がある。
(回答)障害者が含まれていたかは確認していないが、無作為抽出による参加募集であり障害者の含めるあるいは除外するようなことはしていない。 - 南部、中央、北部で開催しているが、地域での考え方の違い等はあったか。
(回答)子育てを例に挙げると、高齢者が多く参加者も高齢者が多かった南部では学力・体力とも重要とする傾向が見られたが、子育て世代の流入が進む北部では学力に言及する傾向が見られた。 - バリアフリーやユニバーサルデザインは様々な場面で必要性が言われるが、整備しても必ずしも使われていないものもあるので、費用対効果も考え適材適所で考える必要もあるのではないか。
- 例えば健康寿命の延伸を考えるのであれば高齢者だけではなく子どもの頃からの健康意識の醸成が必要であり、こういう場で全体的に取り組む方向付けが必要となる。
- 資料5の2(8)では住民と市民が混在しているが、「ひと」とするべきではないか。いずれにせよ表現も十分に練るべき。
- 子ども、教育、コミュニティ、医療、情報等の課題は、図書館の存在で有る程度解決できると考える。行政のみの実現は難しいだろうが、民間の力を借りて取り組めばどの課題も解決可能だろう。そうしたところが柏市は弱い。
- ICTの活用により簡単・低廉に解決できるものもある。道路等費用をかけてやるべきことと、費用をかけなくてもできることという切り口での整理も考えられる。
- 健康寿命の延伸では、元気高齢者による子育て世代の支援が健康につながると考える。役に立つという気持ちを奮い立たせることが大切。
- 都市農業だけでなく、既存の出荷額の大きい農業も考慮してほしい。固定資産税の負担軽減や生産緑地の制度改善等、維持できるような配慮が必要。
- 生産の効率性がない中でも魅力向上やブランド化は可能。柏ブランド、シビックプライド、食育等農業を起点とし横串で取り組むべきだ。コンパクトシティについて、市はどのように考えているのか。
(回答)柏の場合は鉄道が分散し利便性もあることから、公共施設の集約化をベースに人の移動を促す。具体的な手法等は今後検討。 - 市民と農家が近いことは多くのメリットがある。耕作放棄地の借用、生産委託、出資、フットパスのコース形成への組み込み等様々な関わり方によるつながりの促進により、柏市にも市民で支える農業の可能性はある。
- 教育・子育て等の充実方法は、様々な意欲を喚起する人を充当する、手厚い人員配置のための投資しかない。
- 教育・介護・子育て等様々なことに担い手が必要。教育資金を貸し医師・看護師・保育士等を育て、柏で仕事し定着してもらうことも考えられる。
- 農業の活性化も含め個人事業主を支えるデータサイエンティストを雇い、データを活用した施策のアドバイスも有効。
- コンパクトシティは、各地域がゴースト化するような、新たな所への集約ではではなく、各地域でコンパクト化を進めるべき。
- 不退転で臨むのなら、(9)の「限られた財源を効果的・効率的に配分する・・」の表現は「活用し、改革する」が適切なのではないか。
- 将来を考えての設計は困難だが、できることを基に進めるとすると、計画策定段階と現実とのギャップから実行段階で変わってしまう。
(4)土地フレームの現状と考え方
事務局より資料6に基づき説明。これに関し、主に次のような質疑・意見が出た。
- 緑はどの程度のペースで減少しているのか。
(回答)減少してはないと考えるが、調べて後日回答する。 - 市街化調整区域での生活利便機能は維持されるのか。
(回答)市街化調整区域も含むゾーン毎に必要な機能を効率化して維持する。
(5)その他
今年度は次回2月24日(午後1時30分から)で終了予定であったが、1回追加し、最終回は3月24日(午前10時から)となった。
以上