柏市総合計画審議会(第4回)会議録

開催日時

平成23年1月20日(木曜日)午前10時~午後0時10分

開催場所

柏市役所別館 第5会議室

出席者

  1. 委員
    秋山委員、岡本委員、落合委員、勝野委員、金江委員、古在委員(会長)、佐藤委員、沢田委員、鈴木委員、妹尾委員、綱野委員、寺嶋委員(副会長)、戸塚委員、広瀬委員、増谷委員、?冨委員、宮崎委員、山澤委員及び吉田委員(19人/25人)
  2. 市・事務局
    猿渡企画部長、吉川企画調整課長、行政改革推進課;小倉統括リーダー、財政課;中村統括リーダー、企画調整課;中山副参事、稲荷田統括リーダー、関本主査及び黒澤主任

議題等

  1. 後期基本計画(原案 第2案)について
  2. 行政改革推進委員会での取り組み状況について
  3. 後期基本計画(中間案)に対するパブリックコメントの実施結果について

議事等(要旨)

 事務局から資料に基づき、説明を行った後、審議を行った。主な内容は次のとおり。

後期基本計画(原案 第2案)について

  • 財政推計について、口頭で前提条件などについての説明があったが、そうした内容は計画書の文面には記載されていない。必要な項目であり、加筆すべきである。また、この部分は2ページで整理する予定か。
    財政推計の前提条件など、グラフの説明を加筆する。また、前後の項目と同様に、財政推計についても見やすいように、見開き2ページでまとめることを想定している。
  • 計画書全体の中では、第2部の「取組方針」が最も重要と考えるが、これが第1部でいろいろと説明されている後に配置されている並び方が気になる。P2の「計画の趣旨」の中で、取組方針の5項目が文章で簡単に触れられているが、これでは目立たない。計画全体を支えるものが第2部。P2のあとに、将来都市像と取組方針を図で表すなど、視覚的に訴えるようにしたらどうか。
    まず第1部で「課題」や、人口や財政状況などの「フレーム」などを示し、それを前提として第2部で計画全体にかかる「取組方針」を提示するという構成としている。審議会全体の意見で、つながりがよくないという指摘であれば、修正を検討する。
  • 「柏市を取り巻く潮流と柏市の課題」(P4)として7項目があげられているが、「行財政改革の推進」が抜けている。8つ目の項目として加えるべき。
  • 「土地利用の方針」(P19)で「誘導方針」という表現が使われているが、違和感がある。「誘導の方向性」などの表現に修正すべき。
  • 「計画策定の趣旨」(P2)で「少子高齢化が進展」とあるが、「進展」は良くなるイメージ。修正すべき
  • P6で「上昇していくものと推察されます」とあるが、「推察」に違和感がある。修正を検討してほしい。
  • 各主体の協働の役割として、P25に市の役割は多く書いてあるが、市民の役割はわずかしか書かれていない。もっと市民に対するメッセージが必要である。
  • こうしてほしいという市民へのメッセージを入れてほしい。市民の役割を上に配置する、少し加筆するといった対応を検討してほしい。また、行政の人材育成の話があったが、市民の育成も必要。市民大学などの項目を盛り込むべきである。
  • 計画書は市が行うことを記載するもので、「市の役割はこれだけある。市はこれだけのことをやっていく」という姿勢の表れだと見ることもできる。見方の違いの問題であろう。
  • 計画の中身がどう進捗していくかが問題。進捗の状況とその評価を公表するということを明記してほしい。
    PDCAサイクルを活用して、設定した指標の達成状況を検討した上で公表していく予定である。
  • 前回の委員会での意見への対応で、男女共同参画の修正後の成果指標として「男女平等であると感じている市民の割合」が提示されている。これは国の施策によって大きく影響されるものであり、指標としては従来どおりの「女性委員の比率」の方が良いと考える。
  • 「女性委員の比率」は指標として相応しくないという他委員の意見もあるため、事務局で検討してほしい。
    再検討する。
  • 第5部のなかに、地域のことを地域で対応していく地域協議会等が、まちづくりに参画していくといった内容を記載したらどうか。自立都市の1項目としてそうした章立てが欲しい。そうでないとアクションプランが立てられない。
  • 第7回の行革推進委員会で浜松市の資料を示した。良い例であり参考にしてほしい。
  • 「卸売市場」の項目について、まだ内容が記載されていない。議論が必要。
  • 卸売市場の項目は重要であり、看過できない。2月の時点で結論が出ているかわからないが、議論は行うべきである。
  • 次回は「卸売市場の活性化」の項目について、資料を提示してほしい。

行政改革推進委員会での審議内容と後期基本計画(原案 第2案)の関連箇所について

  • 第5部については、この総合計画審議会では議論されていない。その内容についてこちらでは責任はもてないということになる。
    第5部は基本的に行政改革委員会での議論の結果を入れることを想定している。
  • 企画部長は、総合計画(の行財政改革の部分等)は行革委員会の結果を踏まえて市がまとめると発言している。行革委員会の報告はここでは議論されていないが、これを含めて審議会として答申を行うということには、検討が必要だろう。また、行革委員会で傍聴した際には、項目の内容に強弱があったが、今回の文面ではそのあたりが読み取れない。
    総合計画審議会と行政改革推進委員会は、両者とも地方自治法における市の付属機関で、それぞれが別のテーマについて議論している。両者に上下の関係や主従の関係は一切ない。行革委員会では行革について特化して議論をしていただいている。総合計画では、その成果、エキスを取り込んでいくという考え方。ただし、行革委員会の結果を総合計画にそのまま掲載しなければならないということではない。
  • 今回、行政改革推進委員会での議論の内容が第5部に追加されている。これは行革委員会で議論されている行革大綱の内容と一致しているのか疑問。行革委員会で傍聴した内容と異なるイメージがある。両者の考え方はイコールである必要がある。
  • 第5部の内容がそのまま行革委員会の議論の結論になっていない。協働に関する具体的なアクションプランが含まれていない。
  • 今回、この総合計画策定審議会と行革推進委員会とが並行的に行われてきた。これも1つの方法である。しかし、例えば審議会で協働について考えるにあたっては、行革委員会での財政の話も関わってくるなど、両者は関連性が強いと考えられる。
  • 具体的には、住み良いまちにするために、高齢者が直接金銭を出す(寄付する)ということも考えられる。住んでいるまちのためになるのであれば、子どものためにお金を残すのではなく、まちのために少しくらいお金を出しても良いと考えている高齢者も多いはず。しかし、今回の行革委員会の歳入の記載内容の中では、そうした視点はない。両者がリンクしていればこうした話もできたはず。次回以降は、こうした委員会の運営手法も考えていっていただきたい。
  • 行革委員会は財政に明るい人がメンバーで議論を行っている。一方、私も含めてこの審議会のメンバーは財政の知識が十分ではないはずだが、「こうしたら良い」というアイデアは出すことができる。今後は、両者がつながりを持ちながら進めていくという手法をとっていくべきだろう。
  • 現実的に、市長がこの審議会のやったことと、それを受けてこう計画書を完成させたということを、計画書の前文であらわすことになるのだろう。そこで審議会の役割をはっきりさせてもらいたい。
  • 第5部を十分に議論するには、更に審議会を開催する必要があるかもしれない。
  • 行政改革大綱(案)にあって、第5部に抜け落ちている内容がある。すべてのエッセンスが入っていないことが問題である。
  • 今のままでは、市長による前文に、「第4部までは審議会で議論した、第5部は行革委員会で議論した」と書くことになるかと思うが、それが最善の方法ではない。本来両者のすり合わせが必要だろう。
  • 第5部を本当に議論するということであれば、私たち委員が財政についてよく理解する必要がある。行革委員会の方に任せるのか、この審議会で議論するのか、方針を考えなければならない。
  • 事業仕分けの結果は審議会の議論に反映させると打ち出されていた。仕分けを検討した行革委員会と、お互いの考え方のすり合わせはしておくべきではないか。

パブリックコメントについて

  • パブリックコメントの意見を真摯に受け止め、ホームページへの回答において、「最終案に盛り込む」「実施計画に盛り込む」などの補足説明を加えるべき。
  • パブコメの広報の手法についても、検討していくべき。

その他

  • 計画書は審議会の名前ではなく柏市の名前で出すもの、審議会は市から諮問を受け議論したものを柏市に答申するもの、ということで良いか、確認したい。
    審議会の役割は、市に答申案を提示していただくこと。計画書はあくまでも最終的に柏市として発表する。
  • 今回答申した内容を、市長が修正することはあるのか。
    細かいところで表現を変えることはあるかもしれないが、大幅な修正はないと考えていただいて良い。
  • 審議会の答申はいつを予定しているのか。
    次回2月18日の審議会を最終回とし、答申を行うことを想定している。
  • 全体的に行政目線なイメージがする。もっと市民の目線で表現していくべき。だからといって、どうすれば良いかわからないが。
  • 要約版ができるとのことだが、そこで大事な点をまとめるというのも1つの方法。
  • 審議会で検討した案を市に提示し、それを受けて市長が最終判断するということを、今理解した。計画書の内容はわかりやすく整理されている。このまま進めれば良いのではないか。
  • 審議会では、参加者のストレスがたまっているように感じる。果たしてこれが市長が審議会に求めている議論なのか、結果が市長が出したい内容になっているか疑問である。市長が了解する内容であればこのままで良いだろうが、そうでなければ期限を越えても議論を続けることも考えたほうが良い。
  • 第1回での市長からの話は、財政が厳しいということと、優先順位をつけてほしいということだった。財政については、審議の背景として理解して議論してきた。優先順位が高いものについては、財政に負担をかけずに仕組みを変えればよいものと、財源が必要なもの、どちらを対象にするかを検討した結果、両方を対象とするということにして、進めてきたはず。審議会での議論が、市長の要望から外れているとは考えていない。もう1回はじめから議論をするということか。
  • それなりのものはできていると考える。ただ、市長の考えに沿ったものかどうかを確認したほうがよいということ。
  • 審議会は市からの諮問を受けて、審議会として議論を行うもの。独自性は必要なはず。
  • この審議会のテーマは、「財政をどうするか」ではなく「これからの柏市をどうしていくか」ということ。やってきた議論の方向性は正しいと認識している。
  • 市長の意向も重要である。市長と我々が話をする機会はあるのか。
    市長は、総合計画に関する議論について審議会に諮問しており、基本的には口を出さずに任せているというスタンス。提示された答申は最大限尊重して、最終的には市長が判断し、市としての計画を発表する。議論の経緯については逐一伝えてはいないが、昨年パブリックコメントを実施する際に市長に対し内容を提示し、その方向で続けるよう指示をもらっている。
  • 第5部、第6部は議論されていない。このまま審議会の答申として出すのは良くないのではないか。
    ⇒第6部の議論が必要との指摘があったが、この部分については、前回の審議会で内容を提示し説明を行っている。その際に特に意見は出なかったため議論にならなかった。
  • 第1部、第2部について、本日意見が出た内容を踏まえて、事務局で修正案を作成する。第5部の議論をどうするかについては、事務局で案を考える。その上で今後のことを検討していくということとしたい。
  • 事務局でこれまでの議論の内容を精査し、取り入れることは取り入れて、今後どうまとめていくかを検討してほしい。

傍聴

  1. 傍聴者
    7人
  2. 傍聴の状況
    傍聴要領に反する行為は見受けられなかった。