第5回総合計画審議会会議録

1 開催日時

平成17年12月21日(水曜日) 午後1時~午後3時30分

2 開催場所

柏市役所第2庁舎5階 第5、第6委員会室

3 出席者

(委員)

野口会長、大矢副会長、浅野委員、落合委員、葛綿委員、小林委員、鈴木委員、高城委員、高橋委員、田中委員、谷委員、谷川委員、津金委員、綱野委員、手島委員、中島委員、成相委員、成島委員及び西富委員 (19人/25人)

(事務局)

本多市長、石黒企画部長、酒井企画部次長兼企画調整課長 企画調整課;滝田副参事、斉藤副主幹、染谷副主幹及び鈴木副主幹

4 諮問

市長から柏市総合計画審議会に対し、柏市第四次総合計画(中期基本計画)について諮問を行った。

5 報告事項

(1) 市民から提出された中期基本計画骨子案に対する意見の概要について

「市民から提出された中期基本計画骨子案に対する意見の概要」について、事務局から報告を行った。報告を受け、委員から次のような意見が出された。

  • 市民からの意見が7件というのは少なく、意見聴取方法に工夫が必要である。また、7件の意見のみに基づく議論では、偏りが生じることが懸念される。
  • プロジェクトの妥当性をどのように判断しているのか。 →先導的なプロジェクトに位置付けるものについては、受益者負担についての考えなど、事業の性格による。ただ、幅広い事業を対象としており、個々の事業ごとに収支を算出し、税金の形で資金回収を図ることを示すのは難しい。先導的なプロジェクトの個々の内容が固まった段階で、個々について考えたい。
  • 市民にパブリックコメントを求める方法についての検討が必要である。

6 議題

  1. 柏市第四次総合計画中期基本計画素案について
  2. その他

7 議事(要旨)

1. 柏市第四次総合計画中期基本計画素案について

事務局から、「柏市第四次総合計画中期基本計画素案検討に際しての参考資料」の説明を行った後、これらについて協議を行った。主な内容は、次のとおり。

ア 全体の構成、記述方法について

  • 市長のマニフェスト、新市建設計画の内容が中期基本計画にどのように反映されているか、対応表などの形で示す必要がある。 →次回、対応表などの形で示す。
  • 先導的なプロジェクトの具体的記述の前に、どの分野に力点を置いているのかが分かるような説明の記述や、立体的なマッピングによる説明などが必要ではないか。
  • カタカナ表記の削除など、市民にとって分かりやすい表現で整理すべきである。
  • 各論に相当する第3部は、第5部の後ろに位置付けたほうが分かりやすい。
  • 前期基本計画の進ちょく状況を述べた上で、その対応について中期基本計画で述べたほうが分かりやすい。第3部は、前期基本計画の進ちょく状況もしくは評価とあわせて示したほうがよい。
  • 第3部を後部に位置付けることは、「前期基本計画で十分達成されていない事業が、今回新たに示された先導的なプロジェクトよりも後ろに位置付けられた」との認識を与えかねないのではないか。後ろに位置付けるならば、記述の順序によって重要性が変わるわけではない旨、明記する必要がある。
  • 前期基本計画と中期基本計画の相関関係を表現するためには、第2部のあとに第3部を示す原案が分かりやすいのではないか。
  • 第2部の先導的プロジェクトと第3部の主要事業の関係を明確にしたほうが分かりやすい。
  • 事業について、「推進する」「図る」「望む」などと示されており、どの主体による事業なのかが分からない。
  • 「検討する」と示されている事業の中には、すでにプランに組み込むことが決まっているものがある。また、すでに廃止されている制度の記述や、データが最新のものでない箇所、脱字・誤植などがあり、精査が必要
  • 「沼南町・柏市」と「旧沼南町・旧柏市」の表現が混在しており、文脈に合った修正が必要
  • 固有名詞の記述について、統一ルールが必要
  • 専門用語や柏市独自の造語については、注釈が必要

イ 「序 まちづくりの課題」について

  • 「合併効果の最大限の発揮」とあるが、明確に示されていないのではないか。
  • 「協働」と「連携」という記述の背後には、事業の責任や負担の問題があり、具体的に記述する必要があるのではないか。財政シナリオについては、三位一体改革の内容が不明確ではあるものの、上限と下限などを示してもよいのではないか。

ウ 先導的なプロジェクトの内容について

  • 「先導的なプロジェクト」の部分では、施策の方向が示されており、通常考えられる「プロジェクト」とは異なるのではないか。
  • プロジェクトについては、社会的なベネフィットを勘案した費用対効果を検討しないと、妥当性の判断や評価がしにくいのではないか。
  • 公共サービスの果たす役割について、冒頭に記述する必要があるのではないか。
  • 前期基本計画で示されている事業で、中期基本計画でも引き続き示されている事業については、実現の目標年度などを示す必要があるのではないか。 →事業によって目標の立て方は様々であるが、目標を設定した上で事業評価を行うという方向で取り組んでいる。
  • 中期基本計画の目標を評価するような公契約条例などが必要ではないか。
  • 「関係する主体と、その役割分担」について示す際、実際に行われている活動内容について写真やイメージを掲載することにより、必要性を示すことができるのではないか。
  • フラワーパーク構想は、事業化に向けて進められているので、事業とすべきである。
  • 学校のアスベストの除去については市民の課題意識も高く、必要に応じて位置づける必要があるのではないか。

エ 主要事業の内容について

  • 第3部の主要事業は、先導的なプロジェクトに近い事業から概念的な事業まで幅広に記述されており、整理が必要ではないか。
  • 主要事業の記述について、どのような方向で整備するのか、もう少し踏み込んだ記載が必要ではないか。
  • 市民との協働について、質的な面で具体的な方向性を示す必要があるのではないか。
  • 生涯学習などで使用する施設が、使用したいときに使用できるような取り組みが必要ではないか。
  • 議会のインターネット中継についての記述が必要
  • 旧吉田邸の適切な維持管理と運営方法についての検討が必要
  • 手賀地域にある神社・仏閣等の文化施設は非常に貴重であり、適切に維持管理すべき旨、位置付けるべきである。
  • 市民農園などの農の空間を、教育の場として位置付けるべきではないか。
  • 就労促進について、もっと強調してほしい。
  • 環境問題については、東葛地域全体として取り組むべき旨を示す必要があるのではないか。
  • 緑の保護、創造、育成という用語は分かりにくいのではないか。緑の保護については、地主が相続時に売却を行う際に法的措置が実施できるような対策などを位置付けてはどうか。
  • 下水道の普及率にあわせ、再整備が必要な箇所に関するデータも必要ではないか。
  • 子育てと仕事の両立支援について、周辺都市との差別化を図った取り組みを位置付けてはどうか。
  • 防災マップやパンフレットの配布については、かなり具体的に検討しなければ、実際には使えないおそれがある。
  • 交番に常に警察官等が待機可能なように、現役を引退した経験者等のボランティア等を活用した防犯力の強化を図ってはどうか。
  • 公園や子どもの遊び場などについての防犯体制の強化が必要。また、子どもに対する犯罪の軽減に向け、地域が一体となった取り組みが必要
  • 今ある施設の有効活用の観点から、ゾーニングは非常に重要であり、より具体的にイメージできるようにしてはどうか。

オ 「自立都市実現を目指して」について

  • 「自立」の意味や、「中核市」移行にともなうメリット、デメリットについての説明が必要である。

カ 地域整備の方向について

  • 沼南地域の整備方針については、「整備方針については、別途とりまとめを予定している」とのことであるが、整備方針と中期基本計画の関係はどのようになっているか。 →次回、沼南地域整備方針を示す予定

2.その他

事務局から、分科会の開催及び素案段階での意見の募集について説明を行い、了承を得た。

8 傍聴

5人

9 次回開催日時及び場所

次回は、分科会(「安心」、「希望」、「支え合い」)を開催。日時及び場所は未定