柏市総合計画審議会(第4回)会議録

1 開催日時

平成17年10月5日(水曜日) 午後2時~午後4時30分

2 開催場所

柏市役所第2庁舎5階 第5・第6委員会室

3 出席者

(1) 委員

大矢副会長、安藤委員、落合委員、小沼委員、葛綿委員、小林委員、座間委員、鈴木委員、高城委員、高橋委員、田中委員、谷委員、谷川委員、津金委員、綱野委員、寺嶋委員、成島委員及び西富委員 (18人/25人)

(2) 事務局

石黒企画部長及び酒井企画部次長(兼)企画調整課長 企画調整課;石橋主幹、斉藤副主幹及び鈴木副主幹

4 議題等

  1. 中期基本計画骨子案の位置づけについて
  2. 柏市第四次総合計画中期基本計画骨子案(案)について
  3. その他

5 議事(要旨)

(1) 中期基本計画骨子案の位置づけ及び柏市第四次総合計画中期基本計画骨子案(案)について

事務局から資料に基づき、中期基本計画骨子案の位置づけ及び柏市第四次総合計画中期基本計画骨子案(案)の説明を行った後、これらについて協議を行った。主な内容は、次のとおり。

  • 中期基本計画では、どのレベルまで具体的な提案(目標の提示、前期基本計画からの積み残しの達成等)をすべきなのか。 →中期基本計画素案の作成段階で議論することとなる。
  • 沼南地域においては、交通網の整備が重要である。新市建設計画に基づき、優先順位をつけて事業を実施してほしい。合併して本当によかったと思うことができるようなまちづくりが必要である。
  • 資料2の6ページ「財政フレームの設定」で示されている「財政規模1,000億円」について、これは実際に「使えるお金」を意味するものではない。誤解を招く必要があり、記載の必要はないのではないか。
  • 資料2の18ページの1章1節で、「NPOやボランティア団体、市民団体等の活動支援、育成」とあるが、行政が市民団体等を「支援、育成」するという表現は適切ではない。「活動の推進」などの表現にすべきである。また、地域的な自治組織の設置について、この節等で盛り込んではどうか。
  • 資料2の20ページで、「子育て支援」という表現は、「子育て家庭支援」と表現したほうがよいのではないか。
  • 実際につけることができるかはともかく、位置づける施策等に「難易度」をつけるという発想が必要ではないか。
  • 前期基本計画で掲げられた事業が、どの程度実現したのかを知る必要がある。前期基本計画の達成状況が分からなければ、中期基本計画で何を提案すればよいか分からない。
  • 「合併効果の最大限の発揮」と書いてあるが、「何が合併効果なのか」ということを示すべきである。
  • 「アクティブシニア」などの用語は、人によってとらえ方が異なるため、記載する際には留意が必要である。
  • 「第1部 総論」の「計画の基本方針」の中に、「継続可能な財政運営に努める」など、行財政改革をうたう文言を入れるべきである。
  • 「第5章 健康・福祉」の中で、重度の身体障害者に係る施策の充実の記載が必要ではないか。
  • 農業振興について、より踏み込んだ記載が必要である。これは行政と農協が一体となって取り組むべき課題である。
  • 骨子案を市民に提示する際、もう少し明確でわかりやすい表現にすべきである。
  • 市民との協働について、各市民や団体が、どのようなことを考えているのか意見を求める姿勢を持つべき。
  • 「市の魅力を一層高める先導的プロジェクト」について、「柏市民でい続けたい、定住したい」という視点で整理してもよいのではないか。例えば、「未来を拓く産業」形成プロジェクトという表現の場合、大規模な産業をイメージするが、スモール・ビジネスやコミュニティ・ビジネス、障害者の就労等、生活者の視点に立った提案も重要である。
  • 実際に自分の生活にこの計画がどう関わるのか、具体的な絵として見えてこない。プロジェクトを地域に落とし込んでいき、市民が生活レベルで「何がどう変わる」ということがわかるようなまとめ方をしてほしい。
  • もっとわかりやすい表現でまとめるべきである。8ページの体系図においても、第2部と第3部の関係がわかりづらい。
  • わかりづらい用語については、記載方法を検討する必要がある。
  • 「人を育てる」「人が育つ」という視点を打ち出してほしい。
  • もっとわかりやすく市の姿勢がわかるようにすべきである。
  • 骨子案に対する市民意見をどのように聴取するのか。 →広報やホームページを活用し、パブリックコメントの形で意見を求めることを想定している。特に対象を選別しないので、全市民に意見を求めていく形になる。
  • 資料2の18ページの青少年の健全育成施策、特に「急激な社会の変化に柔軟に対応できる人材の育成」は、積極的に推進してほしい。
  • 資料2の6ページ「財政の動向と、財政運営の方向性」の箇所で、「行政改革を積極的に進めているものの」との記載があるが、市民からは行政改革がどのように進んだのかが見えないため、「積極的」という表現は見直しすべきではないか。
  • 新市建設計画において位置づけた事業の扱い等について明らかにすべきである。
  • 資料2の4ページ「地域社会を構成する様々な主体が、地域のよりよいまちづくりに向け、一体となって取り組むことに資する計画を目指します」や、9ページ「位置づけたプロジェクトについては、中期基本計画の計画期間内において着手することを目指します。また、達成の目標(基準)を示す」など、前期基本計画とは違った、進んだ内容が盛り込まれており評価できる。これを具体化するためには、財政的な裏づけが示される必要があるのではないか。
  • 資料2の4ページ「柏市としての特色ある取り組みをわかりやすくまとめることを意識します」の「意識します」という表現は見直すべきではないか。
  • 計画全体について、「市民が主体となる」というメッセージが伝わるように工夫すべきではないか。
  • 第2部と第3部は、前後逆の流れとすべきではないか。まず施策全体のことを整理した上で、「先導的プロジェクト」について示すべきであろう。
  • 第1節、第2節とかいう表現などは、「古い」と感じる。
  • 「先導的プロジェクト」の各プロジェクトの位置づけを、第3部の施策体系別計画の各章と結びつけてわかりやすく図示することを考えてはどうか。
  • 資料2の12ページ『3.「円滑で環境にやさしい交通」実現プロジェクト』で、交通混雑が慢性化していることによって生じている損失があることを明記すべきである。
  • 「合併効果」について、「旧沼南側から見た効果、旧柏側から見た効果」など、市民にわかりやすく示すべきである。
  • 前期基本計画の積み残しを明らかにすべきである。
  • 達成度について記載するのであれば、その評価・チェックに係る記述も必要ではないか。
  • 「第4部 自立都市実現を目指して」の記述が少ない。自立都市を目指す以上は、財政的な自立だけではなく、県や国全体への貢献も求められることになる。そうした視点からの記述も必要であろう。
  • 資料2の22ページに「中核市への円滑な移行・運営」とあるが、これに関するタイムスケジュールはあるか。 →平成20年4月に中核市へ移行することで準備を進めている。中核市については、第4部で全体的な考え方を位置づけていく。保健所の関係など、個々に事務事業が変わってくるものもある。
  • 資料2の4ページの「計画の基本方針」の中で、中核市移行を位置づけるべきではないか。
  • 資料2の4ページ「計画の基本方針」で、「地域社会を構成する様々な主体が、地域のよりよいまちづくりに向け、一体となって取り組むことに資する計画を目指します」とあるが、「まちづくりに向け官民一体となって」という意味にも読むことができるので、「官民一体となって」と読むことができない表現にすべきではないか。行政はインフラやフレームをつくるのが役割であり、そのインフラやフレームを利用して民間が活動するという考え方が重要ではないか。「一体となって」という記述を削除してはどうか。
  • 中期基本計画は行政だけのものではなく、市民や市民活動団体のアクションプランという側面もある。市民活動団体等は財政的支援を行政に求めているのではなく、まちづくりの一部を担う上で、活動の場の提供を求めている。財政的支援の側面は切り離し、市民活動団体等と行政が同じ方向に向かって進んでいることを示すような表現である必要がある。従って上記指摘には賛成である。

(補足)
ここまでの議論を踏まえ、事務局から、本日の審議会での指摘をもとに事務局で骨子案の修正を行い、修正案の確定は会長・副会長に一任することでお願いしたい旨提案し、了承された。ただし、次のような意見が出された。

  • 修正は、会長、副会長の一任でよいが、市民の意見を聞く前に、骨子案を修正したものを委員に示してほしい。 →修正を終えた段階で、各委員に送る。意見聴取の手続きは、同時並行で進める。
  • 計画書に、子どもの描いた「将来の柏市」の絵を掲載することはできないか。

(2) その他

事務局から、第5回審議会の開催予定時期について説明を行った。

6 傍聴

  1. 傍聴者  8人

7 次回開催日時

未定[時期は12月中旬~下旬を予定]