柏市総合計画審議会会議録(第2回)
1 開催日時
平成17年7月25日(月曜日) 午後2時~午後5時
2 開催場所
柏市柏五丁目10番1号 柏市役所第1庁舎4階講堂
3 出席者
(委員)
野口会長、大矢副会長、浅野委員、安藤委員、落合委員、小林委員、座間委員、鈴木委員、高橋委員、田中委員、谷委員、谷川委員、津金委員、綱野委員、手島委員、寺嶋委員、中島委員、成相委員、成島委員及び西富委員 (20人/25人) (市・事務局)
石黒企画部長、酒井企画部次長(兼)企画調整課長、企画調整課;滝田副参事、石橋主幹、斉藤副主幹、染谷副主幹及び鈴木副主幹
4 議題等
- 期基本計画のフレーム(人口・土地利用)について
- 策体系別計画における留意事項と取り組むべき施策等について
- その他
5 議事(要旨)
(1) 中期基本計画のフレーム(人口・土地利用)について
市が、資料に基づき「(1)中期基本計画のフレーム(人口・土地)について」の説明を行い、これについて質疑、意見交換を行った。主な内容は、次のとおり。
- コーホート法によって算出された推計値が将来人口の下限となっているが、これを中位とし、悲観的なケースを想定した方がよい。また、楽観的なケースは、単に開発等の供給面からではなく、都市像に応じたメッセージがあったうえで人口が増えるというシナリオが描けないものか。 →下限についてはさらに検討したい。
- 土地については、例えば合併とつくばエクスプレス開業という条件変化によってどこが大きく変わる、といったメッセージがわかるような示し方ができないか。 →土地と人口の関係については、現在の市街化区域の中で十分受け入れられるので、合併を契機に沼南地域に市街化区域を拡大することは検討課題である。産業的活用や昼間人口を意識した土地利用のあり方については、議論を重ねたい。
- 今後、超高齢化により農地の宅地化が急速に増えると考えられるが、こうした人口増加要因も考慮して欲しい。 →開発圧力への適正な指導・監督については、検討課題として関係課と協議したい。
- 総合計画と新市建設計画の位置づけについて共通認識を持つべきである。基本的には総合計画は上位計画であるので新市建設計画はその中に組み込まれていくべきものではないか。 →人口推計は合併を踏まえて見直したもの。新市建設計画とまったく別のものということではない。沼南地域のビジョンについては別途作業中なので、いずれ提示させていただき、さらに検討したい。
(2) 施策体系別計画における留意事項と取り組むべき施策等について
「(2)施策体系別計画における留意事項と取り組むべき施策等」について、各委員が意見を述べた。主な内容は、次のとおり。
- 行政を基軸としながらも、さまざまなセクターが取り組んでいく仕組みをつくるべきである。また、不安定雇用、所得格差、学力低下、自殺者増大、犯罪増加など悪化した生活指標の整理、分析が必要である。
- 新駅を契機に新しいまちづくりが、ある意味で実験的にできる。市がどういうふうに計画をしているのか、もっとイメージがわくような説明をしてほしい。
- 中期基本計画の策定に当たっては、新市建設計画の内容を踏まえることが重要である。合併協議会で確認されたまちづくりの目標を、中期の目標として具体化してほしい。
- 柏市が、一番大事にしているのは何かを市民にわかるように打ち出していく必要がある。大事にすべきなのは弱者である。つまり、福祉の推進を大事にすることが伝わる施策を打ち立てていただきたい。
- 文化の香りが余り感じられない。柏市のイメージが中長期的に上がれば、やがては税収も増加する。柏市に、いい市民が集まってきて、自分たちで柏市をつくっていくのだ、という考えがもう少し含まれても良いのではないか。
- 文化面にもう少しお金をかけていただけるとありがたい。また、緑の保全も、柏市の大きな目標ではないか。
- 中期基本計画の5年間は、日本が劇的な変化をする時期であることを認識する必要がある。既存事業を削ることなく新規の支援事業が増えてしまった、ということはあってはならない。
- 高齢者をポジティブに捉え、そのリソースを活性化させネットワークをつくり、市の中で活動できる場を作る、さらに行政の仕事とリンクさせる、ということが求められる。
- 子供の視点で誇れるふるさと柏を見つめ直し、わかりやすい言葉でメッセージを市民に返すことが重要である。
- オールマイティーのまちというのは、むだなことが多いので特色をつけていただきたい。エリアで特色を持ったまちづくりをすべきである。また、昼間人口を意識すると夢のあるまちづくりができる。
- しばしば環境共生のまちづくり、豊かな水と緑と表現されるが、これは農家が守っているのが現状である。このことを踏まえて、新計画の中では、農家の生活にも配慮してほしい。
- 防犯に配慮し、子供たちにとって安全なまちにしてあげたい。また、バリアフリーを推進したい。
- 新市建設計画の踏襲、やり残している事業の見直し、これらをきちんとするべきである。
- 柏の個性、特色を生かしたまちづくりを推進すべきである。柏のイメージは、若い力、活力と言われているが、それが具体的には見えてこない。
- 地方分権が進み、地方自治体への中央集権化が進んでいる。よって、地方自治体から地域、市民へという流れが重要となる。
- 柏市は、つくばエクスプレスにより大きな影響を受ける。千葉大学の保有する参加型緑地を活用したまちづくりが可能である。市外からの移住を促すメッセージあるプランがほしい。
- 近年の動向のみならず、今後5年間を踏まえた検討が必要である。また、示されているまちづくりのキーワードや委員の意見は、その全部を柏全域で実現することは不可能であり、ゾーニングという考え方が重要となる。
→市としては、沼南町との合併とつくばエクスプレスの開業を大きく捉えている。また、多様な意見をすべて盛り込むことは難しいので、重点プロジェクトという形で、思いを盛り込んでいきたい。
(3) その他
事務局から今後の進め方について、次のとおり説明を行った。
- 次回(第3回)は、重点プロジェクトと地域別のまちづくりについてご議論いただく予定
- 分科会を開催して議論することを考えている。第3回の審議会が終了した後、幾つかのテーマごとに自由にご議論いただく場を設けたい。
- 中期基本計画の骨子案については、第4回の会議でご協議いただきたい。
6 傍聴
- 傍聴者 1名
7 次回開催日時
平成17年9月1日(木曜日) 午後2時から[場所は未定]