第1回柏市地域公共交通会議概要
1 開催日
平成21年7月13日(月曜日) 午前10時~正午
2 場所
柏市役所 第5・6委員会室
3 出席者
- (1)委員
藤井委員、山中委員、瀬戸委員、花崎委員、片岡委員、星野委員、小林委員、坂巻委員、松田委員、地曵委員、浜田委員、吉田委員、池上委員、濱野委員
- (2)事務局
柏市交通政策課、星副参事、佐藤主幹、柳沼
4 柏市地域公共交通会議設置要領について
資料1にもとづき、会議の目的、協議事項、構成員、運営について説明を行った。
5 かしわコミュニティバス、かしわ乗合ジャンボタクシーの運行状況について
資料2により事業の背景、運行概要、利用実績、課題、及び課題解決への対応方針等について説明を行った。
6 議題
(1)議題1 かしわコミュニティバスの事業計画の変更について
資料3-1,3-2により、事業計画の変更(案)について説明を行った。なお。主な変更(案)は次のとおり。
- ア 運賃及び料金
- 東武バスが発売している「ラブリーパス」(65歳以上の方を対象)の利用も可能とする。
- イ 路線
- 逆井駅東口に路線を延伸する。(岩井コース、若白毛コース)
- 道の駅「しょうなん」へ路線を延伸する。(岩井コース)
- 運行の効率化を図るため、一部、路線を変更する。これに伴い、一部、路線を廃止する区間が生じる。(岩井コース)
- ウ 系統
- 系統の複数化により、効果的な運行を行う(岩井コース、若白毛コース)
- エ 運行日
- オ 運行本数
- 路線の延伸により輸送力が低下することから、運行本数に減便が生じる。(岩井コース、若白毛コース)
- カ 変更後の内容による運行開始時期
(2)議題2 かしわ乗合ジャンボタクシーの事業計画の変更について
資料4-1、4-2により、事業計画の変更(案)について説明を行った。なお。主な変更(案)は次のとおり。
- ア 路線
- 逆井コース、南増尾コースについては、藤心近隣センターから南部老人福祉センターまで路線を延伸し、起点・終点を南部老人福祉センターに集約する。これに伴い、一部、路線を廃止する区間が生じる。
- 高柳・金山コースについては、ケアハウス沼南の里へ路線をする。また、運行の効率化を図るため、一部、路線を変更する。これに伴い、一部、路線を廃止する区間が生じる。
- イ 系統
- 逆井コース、南増尾コースについては、系統を集約し、利便性(利用しやすさ)の向上を図る。
- 高柳・金山コースについては、系統の複数化により、効果的な運行を行う。
- ウ 運行本数
- 逆井コース、南増尾コースは、微減となる。
- 高柳・金山コースは、運行の遅延を解消するため「藤ヶ谷、金山方面」を減便し、その輸送力を運行の遅延解消に充てる。
- エ 変更後の内容による運行開始時期
7 議事
(1)主な意見等
- コミュニティバスの運行に、経費がかかりすぎている。実際に乗ってみたが、利用者は少なかった。一人当たりに要している市の負担額が3,000円と聞いて、何とかしなければと感じた。
- 全国の事例を見ると、コミュニティバスなどを行政ではなく、住民が主体となり運行している事例もある。このように住民主体による運行に転換していけないか。
- 全国的には住民と連携しながら、運行している事例もたくさんあるので参考にすることも必要では。
- コミュニティバスの成功例は全国的に見ても多くない。重要なのは、柏市のコミュニティバスの運行目的が「公共交通空白地域の解消」であること。
バス単体の計画ではなく、広い視点で施策を考えるなら、例えば「移動支援の一環」として、バリアフリー基本構想などにコミュニティバスの運行を反映させることなども効果的では。
柏市では、現在「総合交通計画」を策定しているところである。
全市的な課題等に対する議論は、総合交通計画の中で行うこととし、既に運行を開始しているコミュニティバスや乗合ジャンボタクシーについて、何らかの利便性向上策を講じて利用者のニーズに対応して維持していくことが大切である。
結果として、それでも利用されない場合は、最終的には廃止についての検討も必要となってくるのでは。
- 公共交通には官民の適正な役割分担が重要である。
もともと、沼南地域は人数が需要が少ないことから、路線バスが廃止され、これを補完することを目的として、市が支援することによりコミュニティバス、乗合ジャンボタクシーを運行しているものである。路線バスと行政が支援するコミュニティバスなどの乗り物については、すみわけが重要である。
- コミュニティバスの運行を維持していく目安として、約40%の実車率を目安として設定している事例などがある。
このように設定した基準を下回った場合には、運行方法の変更(例 デマンド運行など)など、他の施策を検討する必要もあるでは。
また、沿線の病院やホームセンター、スーパー等へ廻れないか。そうすれば利用者の増加につながるのでは。
- 沿線の病院や商店などとの連携(コミュニティバスやジャンボタクシーを利用して来た方には、何らかの特典があるなど。)も必要では。
- 印西市のコミュニティバスを運行しているが、基本的に鉄道駅に乗り入れ、通勤通学にも利用されている。
また、ショッピングセンターにも乗り入れており、コースにもよるが、利用者は当初に比べてかなり増加し、定着してきている。
1人当たりの税負担額は、当初は600円/人程度であったが、現在は500円/人程度という状況であり、かなり効果が生じている。料金設定が大人100円、小学生以下は無料ということも利用者の増加につながっている。
- ニーズに応じて、バス停の新設など柔軟な対応も必要。
- 今回、道の駅「しょうなん」へ延伸することは好ましい。
(2)質疑応答
- 今回の変更計画(案)をまとめた根拠や目的はどのようなものか。
回答=基本的には、過去に実施したアンケート調査の結果や利用実績などを参考に、変更計画(案)を策定した。特にコミュニティバスについては、要望の多い鉄道駅への接続を図るため、最寄の逆井駅東口へ延伸することで、ニーズに対応していきたい。
- アンケート調査の結果だけでなく、実際に住民が移動している実績を反映することも効果的では。昨年度、実施したパーソントリップ調査の結果などを用いて、今回の変更(案)と比較することも必要と考える。
回答=パーソントリップ調査の結果などにより検証したいと考えます。
8 柏オンデマンドプロジェクトについて(その他の報告事項)
今年度、有償による実証実験を予定している「柏オンデマンドプロジェクト」について、その実験運行(案)を資料5にもとづき報告した。
9 会議結果
議題1、2については、本日の意見や、今後、予定しているパブリックコメントなどの結果を踏まえ、事業計画変更(案)をまとめ、次回の会議にて報告するとともに、可能であればとりまとめを行なうこととする。
10 次回の開催予定
平成21年8月下旬~9月下旬とする。
会議資料
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