第3回柏市地域公共交通会議概要
1 開催日
平成21年9月30日(水曜日) 午後1時30分~3時
2 場所
柏市役所 都市振興公社2F会議室
3 出席者
- (1)委員
藤井委員、山中委員、瀬戸委員(代理)、花崎委員、片岡委員、星野委員、中川委員、小林委員、成田委員、坂巻委員、松田委員、地曵委員、浜田委員、吉田委員、池上委員,濱野委員
- (2)提案者
- 東武バスイースト(株) 運輸統括部 業務課 山中副部長
- ちばレインボーバス(株) 柿沼専務取締役
- 特定非営利活動法人 柏の葉キャンパスシティITコンソーシアム 本多氏
- (3)事務局
柏市交通政策課、星副参事、柳沼他
4 説明内容
- (1)東武バスイースト株式会社による路線新設の事業計画(案)について、資料2及び資料3により説明を行った。
- (2)ちばレインボーバス株式会社による路線延伸の事業計画変更(案)について、資料2及び資料4により説明を行った。
- (3)柏オンデマンドプロジェクト実験運行(案)について、資料2及び資料5により説明を行った。
5 議題
(1)議題1-1
東武バスイースト(株)による新設路線「柏の葉キャンパス駅西口~みどり台~江戸川台駅東口」の事業計画(案)について主な事業計画(案)は次のとおり。(詳細は、資料3のとおり)
- ア 運行の態様
路線定期運行(路線を定め、運行系統の起終点、及び停留所の時刻設定が定時であるもの。)
- イ 運賃及び料金
資料3、別図運賃表のとおり。
- ウ 路線及び系統
柏の葉キャンパス駅~みどり台~江戸川台駅東口 1系統(資料3 別図、路線図のとおり)
- エ 運行車両
小型バス(35人乗り予定)3台とする。
- オ 運行日
毎日運行
- カ 運行時間
6時台~午後10時台
- キ 運行回数
30回を基本とする。
- ク 運行開始時期
平成22年1月を予定。
- ケ 運行主体
東武バスイースト(株) 一般乗合旅客自動車運送事業者
(2)議題1-2
ちばレインボーバス(株)による「しいの木台~高柳駅西側」まで路線を延伸する事業計画変更(案)について主な事業計画変更(案)は次のとおり。(詳細は、資料4のとおり)
- ア 運行の態様
路線定期運行(路線を定め、運行系統の起終点、及び停留所の時刻設定が定時であるもの。)
- イ 運賃及び料金
資料4、別図運賃表のとおり。
- ウ 路線及び系統
五香駅(東口)~しいの木台系統を高柳駅(西側)まで延伸する。これに伴い、五香駅(東口)~しいの木台系統を廃止する。
- エ 運行車両
中型バス(35人~41人乗り)3台
- オ 運行計画
五香駅発
運行計画 五香駅発
曜日 |
新旧 |
時間 |
便数 |
増減 |
平日 |
新 |
午前6時40分~午後10時15分 |
27便 |
|
旧 |
午前6時40分~午後10時15分 |
37便 |
▲10便 |
休日 |
新 |
午前6時51分~午後9時07分 |
22便 |
|
旧 |
午前6時51分~午後9時07分 |
25便 |
▲3便 |
高柳駅発(旧:しいの木台発)
運行計画 高柳駅発(旧:しいの木台発)
曜日 |
新旧 |
時間 |
便数 |
増減 |
平日 |
新 |
午前6時31分~午後10時00分 |
26便 |
|
旧 |
午前6時35分~午後10時04分 |
36便 |
▲10便 |
休日 |
新 |
午前7時06分~午後9時22分 |
23便 |
|
旧 |
午前7時04分~午後9時18分 |
26便 |
▲3便 |
- カ 運行開始時期
平成22年2月1日(土曜日)を予定。
- キ 運行主体
ちばレインボーバス(株) 一般乗合旅客自動車運送事業者
(3)議題2
柏市北部地区オンデマンド実験運行(案)の概要について主な実験内容は次のとおり(詳細は、資料5のとおり)
- ア 運行の態様
区域デマンド運行
- イ 運賃及び料金
運賃は、バスやタクシーなど既存の公共交通機関と比較できるよう、利用区間距離により設定する。(詳細は、資料5 2運賃及び料金についてのとおり)なお、柏ビレジ~松葉町商店街間は一律200円とする。
- ウ 実験計画
- (ア)実験運行範囲
- 大青田・船戸山高野の利用者
- 柏ビレジの利用者
- その他(東大柏キャンパス関係者等)
- (イ)運行車両
- エ 運行計画
- (ア)運行期間
平成22年1月7日~3月26日の毎日
- (イ)運行時間
午前8時~午後6時台
- (ウ)運行内容
登録利用者からの予約に従い運行を行う。
- オ 運行主体
NPO法人 柏の葉キャンパスシティITコンソーシアム
6 主な意見と質疑応答
(1)議題1-1 東武バスイースト株式会社の路線新設(案)について
- 柏の葉住宅の住民より、既存路線(江戸川台駅東口~柏の葉キャンパス駅)を柏の葉住宅経由に変更してほしいとの意見はなかったのですか。【委員】
既存路線(江戸川台駅東口~柏の葉キャンパス駅)を「柏の葉住宅」経由にしてほしいとの意見は、現状ではありません。【事務局】
柏の葉住宅に関しては、「柏の葉公園循環」が柏の葉キャンパス駅より運行しており、これを利用していただいております。【提案者】
- 運賃について確認します。既存路線(江戸川台駅東口~柏の葉キャンパス駅)と起終点が同じため、今回、新路線の運賃も同一にしたとの説明がありましたが、新路線は既存路線(江戸川台駅東口~柏の葉キャンパス駅)よりも運行距離は長くなることから、通常の上限運賃では高くなると思う。今回の運賃設定をこの会議に諮ることにより弾力的な対応を行うという理解でよいか。【委員】
運賃については、起終点のみでなく、中間のバス停からの乗車に関しても、既存路線との調整等を行い全体のバランスを図っています。この会議にて合意を得ることにより弾力的な対応を行ってまりたい。【提案者】
- 狭隘な道路を通行するというで、小型バス3台での運行を考えられているとのことですが、予備車についてはどのように考えているのですか。貴社の小型バスの所有台数等を教えて頂きたい。【委員】
当社は小型バスを複数台所有しており、この路線以外にも運行しております。このことから予備車を含め問題なく運行できると考えております。【提案者】
- バスを運行するのに支障となっていた道路とはどこか。【委員】
東京大学横の道路で現在、幅員22メートルの道路が整備されている箇所です。
- 新路線に対して市からの補助金等の支援はあるのでしょうか。【委員】
今回の路線整備に対して運行補助金等の金銭的な支援はありません。市は周辺住民と協議・調整等、側面的な支援を行っています。【事務局】
- 事業計画に対して、住民から要望等はあったのでしょうか。例えば6時から22時までの運行時間に関してなど。【委員】
今回の事業計画(案)については、これまで地元5町会で構成されている協議会と協議を重ね、路線、停留所の位置などについて了解を得ているものです。【事務局】
また、コミュニティバス等の場合、基本的に日中の運行が中心となり、通勤通学への対応は出来ない場合が多いですが、路線バスとし運行することで通勤通学にも対応しており、住民の要望に沿うものと認識しております。【事務局】
(2)議題1-2 ちばレインボーバス株式会社の路線延伸(案)について
- 高柳地区では一刻も早い延伸を望んでおり、今回の会議で議題となることを非常に感謝している次第です。延伸するに伴い、高柳駅西側までの間にバス停が一箇所予定されているわけですが、地元の要望としては、大野屋前辺りを希望しております。【委員】
住民の皆さんの要望を踏まえ、バス事業者と協議し、検討させて頂きたいと思います。【事務局】
- 暫定の回転場まで延伸をし、駅前広場が整備されたあと、更に延伸を図るとのご説明でしたが、その場合、距離が伸びるわけですが運賃も変更を考えておられるのか。また、駅の改札から暫定の回転場までの経路などは、利用者にどのように案内等をされるのか。いつも使うかたは問題ないでしょうが、初めて使われるかたは戸惑われると思いますので対応方法について教えてください。【委員】
来年度、西側駅前広場が整備された後に延伸する訳ですが、その距離は短いため、料金の変更は予定していません。また、暫定回転場までの経路については、看板の設置等により案内を実施しようと考えています。【提案者】
- 五香駅と高柳駅を結ぶことにより、新京成線と東武野田線の接続が可能となる訳ですが、運行車両は六実駅方面と共用しているとのことです。六実駅方面との関連はどのように考えられているのでしょうか。【委員】
今回の延伸に伴う六実駅方面の減便は考えていませんが、五香駅~六実駅は、利用状況や渋滞による遅延の発生等の課題を抱えていこと等から、私案ですが、将来、事業計画の変更を考えております。これにより効率的な運行を行い、その輸送力をしいの木台方面に充当することができればと考えています。【提案者】
(3)議題2 柏市北部地区オンデマンド実験運行(案)の概要について
- 今回の実験には、交通空白不便地域の解消という「日常生活の移動支援」と、買い物支援という「目的に対する移動支援」といった2つの目的があるが、柏市として次のステップをどうのように考えているのか。【委員】
今これまでは無償による実験であったが、今回、有償で実験することにより、需要の有無や採算性や費用対効果等を確認したい。また、交通空白不便地域の解消という視点では、将来、コミュニティバス等の運行に代わるものとしての可能性が考えられる。また、商店街との連携による買い物への支援については、市が交通政策として支援するものではなく、商店街が自らが実施する活性化方策の一つの方法として、その可能性を検証するモデルとなるものであると考えている。
- 車両数はセダン型3台で予約に対応できるのか。
これまでの実験結果等から、今回の実験は3台で対応可能と予測しているが、予備車として1台確保できる方向で運行事業者と調整したい。
- 予約は30分前までという設定であるが、利用者の待ち時間は最大30分ということか。
予約後における待ち時間の最大値を30分と設定している。(待ち時間は最大で30分)
- 採算性も実験の目的とのことであるが、料金設定で稼動率70%を掛けているが、本来、割るべきで400円となるのではないか。
今回の料金設定は、これまでの実績から乗り合い率を2.5人とし、次に駅前で客待ちしている待機車両の収入が発生していない時間を有効に活用することを仮定して、その稼働率(従来稼動していなかったが、デマンド運行を行うことにより稼動する比率)を70%と設定したもの。
- 今回の実験における会員登録者数の予定人数は。また、これまで登録者は高齢者のかたが多いのか。
前回の実験では、住民登録者数は約400名であった。また、登録者は高齢者のかたが多い。
- 今回の実験も含め、このオンデマンドシステムは、他の市町村にも汎用可能なのか。
どのような地域でも活用できるシステムとして構築している。各地域の移動パターンとサービス水準などをパラメーターとして設定する仕組みとしているので、各地域の特徴を踏まえて、このシステムを活用することができる。
7 協議結果
- (1)議題1-1 東武バスイースト株式会社の路線新設(案)について
了承され協議が整った。
- (2)議題1-2 ちばレインボーバス株式会社の路線延伸(案)について
了承され協議が整った。
- (3)議題2 柏市北部地区オンデマンド実験運行(案)の概要について
了承され協議が整った。
8 次回の開催予定
未定(案件発生時に随時、開催する)
会議資料
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