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平成18年2月28日(火曜日)午後2時から午後4時15分
柏市役所第5・6委員会室
事務局から、路線バス等の運行計画の基本的な考え方に基づいた運行経路案の需要推計と事業収支の説明を行ない、運行計画案について協議を行なった。
手賀沼沿いに整備が予定される道路を活用した北柏と柏方面のバスは、路線の9割が重複している。沿線住民が北柏に行くアクセスのニーズを感じているかは疑問である。北柏であれば、我孫子方面のアクセスを考えた方が良いのではないか。
沼南庁舎から北柏と柏方面のバスはどちらか一方を選択するという提案である。また、柏駅から戸張方面に路線バスが運行されていることから、これの延伸も検討したい。
沼南方面からも慈恵大病院や北柏リハビリ総合病院を利用している方が多く、需要はある程度見込めると思う。今後、総合的な保健医療福祉施設も整備される。既存バス路線をうまく活用していくという視点もある。
柏の南部地区と沼南地区は、近いわりに連結する公共の交通手段があまりない。4月にはリフレッシュプラザ柏がオープンするが、沼南地区からは自家用車がないとまず行けない。高柳からリフレッシュプラザ柏までの延伸を希望する。
リフレッシュプラザ柏へは乗合ジャンボタクシーとの連携も考えられる。路線を延ばせば、運行間隔が広がったり何かを我慢しなければならない。10キロメートルを超える路線は使いづらくなるようである。
江戸川台駅から柏高校方面までのバスを少し伸ばすと老人福祉センター柏寿荘までつながる。これによって、福祉バスへの転換も可能となるのではないか。
江戸川台駅から流通経済大学附属柏高校に自転車で通っている生徒はバスにはほとんど転換しないのではないか。
福祉バスは、老人福祉センターへの高齢者の移動手段として市内全域を面的に網羅しており、不便地域を解消するコミュニティバスと同次元での議論は難しい。今回の検討の中では、交通不便地域と重なるところはコミュニティバスで代替する計画である。
高齢化が進む中、福祉バスは大事である。高齢者が孤独にならないためにも、健康のためにもぜひ残してもらいたい。
バスと乗合タクシーの運行経費の大きな違いは人件費である。ただ、バスの運行経費もそれぞれの事業者や事例でばらつきがある。
白紙だったコミュニティバスがここまで進んできた。今回の運行計画を踏まえ、今後、住民の意見なども聞き停留所などの利便性に配慮した実行計画を策定していくというステップを踏んでいく必要がある。
需要推計はしているが、実際運行を開始しても、開発の状況が変わったり、いろいろなところが変わってくると需要は動くので、その状況に応じて運行計画を見直していく必要がある。
運行本数が減ってくると不便になる。不便になると利用者数も減るかも知れない。需要が減るということは運行経費も減るが、収入も減る。あまり安易に需要に応じて本数を調整することは良くない。
赤字だから止めるという言い方もあるが、コミュニティバスは一種の福祉施策と考えれば、赤字というのは大前提である。
広告や沿線施設のパンフレットを車内に置くなど、運賃以外の収入確保も大事である。
お知らせなど、1回の案内では不足であり、繰り返し繰り返し口コミで広めることが必要である。運行しているのを知って乗らない人はしょうがないが、知らなくて乗らないということがないようにすることが必要である。
柏市は、周辺の野田市や我孫子市、流山市の後発なので、デマンドバスや環境に配慮したバスの導入など、話題性が必要ではないか。
デマンドバスは経費がかかり、割高になることがある。総合的な比較の発想がないままに進んでいるのが現状である。より効率的な、あるいは同じ費用で、よりみんなが喜ぶメニューとして情報機器の活用の可能性はあり得る。
コミュニティバスは早期に導入を実現してほしい。積極的な対応をお願いしたい。
経営努力による歯止めとかいうのをある程度決めておかないと、赤字だから本数を減らして自然になくなるでは困る。特別にサービスしているつもりが、赤字が膨らんでいく場合がある。収入を増やすのか、経営を努力するのか、そういうプランが必要である。
この後にバスの実行計画がある。運行後は、利用者に対してモニタリングを行い、計画どおりになっているか検証し、逐次見直していく。これがバスを育てていくということになる。
運行計画案について、基本的に合意が図られた。本日の会議を踏まえた修正等を行い、運行計画案をまとめていく。
本日の会議で、柏市コミュニティバス運行調査検討会議は終了とする。
(補足)柏市コミュニティバス運行調査検討会議でまとめてきた運行計画案については、後日、パブリックコメントを実施していく予定です。
第3回検討会議資料(PDF:910KB)
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