第1回柏市コミュニティバス運行調査検討会議概要
1 開催日時
平成17年10月6日(木曜日)午後2時から午後4時20分
2 開催場所
柏市役所305会議室
3 出席者
- (1)委員
中村(文彦)会長、鈴木委員、実川委員、萩原委員、中村(康雄)委員、黒須委員、向後委員、中川委員、高橋委員、名倉委員、川崎委員、瀬戸委員、中馬委員、片岡委員、石黒委員、倉持委員、綿谷委員、近内委員
- (2)事務局
酒井企画部次長(兼)企画調整課長 企画調整課:星主幹、染谷副主幹、鈴木副主幹、友滝主任
4 議題等
- 検討会議の進め方
- バス交通等の問題・課題の抽出
- 課題地区への対応方針
- 市民アンケートの調査方法
5 議事(概要)
(1)検討会議の進め方
事務局から、調査の目的、コミュニティバス運行調査検討会議役割や進め方について説明を行なった後、協議を行なった。主な内容は次のとおり。
検討会議の役割等について
- 会議の進め方として、ここが議論の場になることを期待している。
- この会議で素案作成した後、市民からの意見募集を行う。最終的な運行計画は市が決定して、各委員にはその内容を報告する。
- 今までの路線を工夫して対応できる部分もあるかもしれない。バス会社にも積極的に関与してもらいたい。
運行主体・実施時期について
- 運行主体は、自治体、バス会社、タクシー会社、NPOなど多様に考えられる。それぞれ良い所、難しい所がある。地域の特性を活かして、具体的な計画が検討された後に、だれが運行主体なのかを検討すれば良い。
- 今の段階では可能性を含め、広く考えることが必要ではないか。
- 既存のバス事業者等だけではなく、多様な交通主体の組み合わせにより効率的な物にしたい。
- 計画を策定した後、運行主体の決定を行っていく。実施は早くても19年度以降かと考えている。しっかり議論することが必要である。
(2)バス交通等の問題・課題の抽出、(3)課題地区への対応方針
事務局から、公共交通政策の考え方、路線バスの課題、公共交通の空白・不便地域、課題地区への対応方針などについて説明を行なった後、協議を行なった。主な内容は次のとおり。
利用者の対象について
- 車の運転ができない高齢者、あるいは通勤、通学、主婦の方が買い物に行く時、交通が不便な方の移動手段の確保が必要かと思う。
- 高齢者に重点はあるが、高齢者に絞るのではなく、困っている方が自家用車を使わずに行きたいところに行けることを考えていく。
不便地域、対象地域について
- 駅への路線は、現在の路線バスが多くあるが、公共施設へは利用し難くなっている。市が運行するなら公共施設などを回るなど違った形態のバスが考えられる。
- 地域と商店街の繋がりを大切にするという視点も必要である。駅に向かう事だけでなく、福祉施設や柏駅前以外の商店街などへのアクセスが大事である。
- 市では老人福祉センターに行く足を確保するために、税金で負担して福祉バスを運営しているが、福祉バスについてもどうあるべきかの議論が必要である。
- 旧沼南町の東の奥の方は不便であり、ここに焦点を当てる必要がある。
- 我孫子市へのアクセスもある。特に旧沼南町の東の方は、柏駅が混雑するので我孫子駅に行くことが多い。
課題地区への対応について
- 現行のバスの運行状況との比較を行う必要があるのではないか
- 柏駅に行けるように本数をどんどん増やすことは限界がある。例えば他の駅で1回乗り換えて行けるような様々なメニューが考えられるのではないか。
- 民間バスも通勤、通学利用者の減少やつくばエクスプレスの開業で減収となっている。企業努力も限界があり、手賀地区など廃止を検討せざるを得ない路線も出てくる。
- 旧沼南方面の太い路線として大木戸バス停がある。また、沼南庁舎周辺には商店もあるので、ここをターミナル化して乗り継ぎを行なうなど様々な事を検討し、効率的にやっていけばいいのかと考える。
- コミュニティバスの成功事例はあるのか。適正な計画を作る必要がある。無理して運行することは市の負担となり、市民に跳ね返ってくることになる。
その他
- 先行事例が多くあり、NPOが運行している例もある。事例を共有することで効果的に議論を進めることができるのではないか。
- 新しい政策は効果測定が大事である。定量的、経済的な評価は当然であり、合併効果等も踏まえて、多面的な検討が必要である。
(3)市民アンケートの調査方針
事務局から、アンケート調査の基本的な考え方や目的、対象地区、配布方法等について説明を行なった後、協議を行なった。主な内容は次のとおり。
アンケートの配布方法および広報について
- コミュニティバスというタイトルは福祉的な感覚が強い。移動ニーズを聞くアンケートであり、様々なニーズに対する計画手法は多様にある。
- バスの愛称も今後ヒアリングするとよい。そのバスのネーミングからくる印象で市民がどういうニ-ズを感じているかがある程度分かる。
- 市民参加の意識を持ってもらうことが大事である。これが運行した後の評価にもつながると思う。
- 町会等を利用して全世帯に配布することが、より精度の高い市民意見が聞けるのではないか。ここに市民参加の意識が生まれてくる。
- 統計的に精度が得られるということが大前提。委員としても地域にフィードバックしていきたい。
会議結果
- 公共交通政策に対する基本的な考え方、課題への対応方針、課題地区別の対応方針、段階的な対応方針に関しては、基本的に合意が図られた。
- アンケート調査については、配布方法について検討を行い、具体的な内容については会長と事務局で調整を行い実施する。
- コミュニティバスの事例に関する認識の共有化を図るため、次回の会議には資料を提供する。また、次回の会議では、アンケート調査結果を踏まえた協議を行なうこととする。
6 次回開催時期
平成17年12月20日(火曜日) 午後2時から(予定) 柏市役所において
第1回検討会議資料(PDF:1,871KB)