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更新日令和3(2021)年2月26日

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令和元年度柏市教育福祉会館の耐震改修工事後の活用に関する官民協働検討委員会グループワーク(公民館分野)視察研修報告

1 実施日時

令和元年6月5日(水曜日)午前10時から午後3時20分まで

2 視察研修先

  1. 高柳近隣センター
  2. 手作り科学館Exedra(エクセドラ)
  3. パレット柏

3 出席者

  • 公民館分野グループワークメンバー11人
    荒木信義、海老原美惠子、大塚咲子、大森かなえ、北村崇史、木村和江、小林勝利、進藤恵子、鈴木典子、中島京美、萠抜博孝(敬称略)
  • 事務局6人

4 視察内容

(1)高柳近隣センター

  • 高柳近隣センター敷地内にある高柳地域多世代交流型コミュニティが運営するコミュニティ・カフェ「茶論(さろん)」において、当該団体の代表である常野正紀さんから、高柳地域多世代交流型コミュニティの成り立ちから運営方法、具体的な活動などについて説明を受けた。
  • 組織づくりに当たっては、行政の支援を受けて指導者の育成(長老育成講座)とコーディネーターの育成(まちづくりセミナー)を行い、高柳地域において活動している様々なボランティア団体(地域活動団体)を繋ぎ、個々の団体の活動が有機的に連携して地域課題の解決に向け支援していく組織を立ち上げた。その理念には、「地域は大家族」という言葉を掲げている。
  • 高柳地域多世代交流型コミュニティには、約20名のスタッフがおり、様々な活動を続けている。その中心となるのが、「茶論(さろん)」の運営である。週に4日間オープンしており、地域住民の団欒の場として提供している。そして、「地域は大家族」という理念からは、この「茶論」を家の居間として活用している。単に高齢者が集う場というのではなく、子どもも集まり、子育て世代もここで寛げる、そういう空間を演出している。そして、居間である茶論での交流を通じて、様々な課題が新たに見えてくると、それを吸い上げ、スタッフと地域活動団体が連携して、その解決に向け活動を始めるというように、地域での活動を拡げている。
  • その活動の中心に据えているのが「地域で子どもを育てる(地縁のたまご)」というコンセプトで、地域で活動している様々な団体(それぞれ設立の理由は別であっても)とも、このコンセプトで一つにつながることができる。
  • そして、この活動が真に「地域で子どもを育てる」ことに繋げるためには、子どもが単に楽しむだけの活動(イベント型)ではなく、子どもの自主性を尊重した体験(実践)型の活動を展開していくことが重要であり、また、その活動を担う様々な団体や個人が主役であるということを念頭に置いて実施することも必要となる。

(2)手作り科学館 Exedra(エクセドラ)

  • 柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)が運営する「手作り科学館Exedra」において、館長である羽村太雅さんから当該科学館の設立目的や運営方法、さらには科学館としての活動などについて説明を受けた。
  • これまで柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)は、柏の葉やその周辺で、科学コミュニケーションを通じて「地域交流の活性化」を目指して活動していたが、持続可能で安定した活動が可能となるよう、拠点となる施設を整備した。それが、空きアパートの無償提供を受け、スタッフによりDIYで改修して作った科学館・Exedraである。科学館は、毎週土・日の午前10時から午後5時まで開館している。スタッフには、現役大学生・大学院生や卒業生をはじめ地元のボランティアなどが居り、みんなで手づくりの活動をしている。
  • 活動のコンセプトは「科学を通じたコミュニケーション」であり、展示物には説明文がなく、基本的に来館者とスタッフが会話(解説ではなく)を通じて展示物を理解してもらうというやり方を採っている。第一線で活躍する研究者と気軽に話しながら、ふと気づくと科学が身近なものとなっている。これが、この科学館の狙いの一つである。
  • また、展示物は基本的に購入するのではなく、スタッフが各地で採取してきたり、子どもたち(来館者)と共に作ったり、さらには骨格標本も自前で作製して展示しており、皆で作る科学館を進めている。
  • イベントなどの開催に際しては、なぞなぞ遊びのように、基本的には出された問題を科学館内にある資料(展示物)や書籍を活用して、また実験を通じて、自分自身で解答を導き出して行くという方法を採っている。また、我々スタッフが企画したイベントが必ずしも子どもたち(来館者)に喜ばれるものとは限らず、2度・3度と続けながら反省を踏まえて工夫を加えることで、より良いものを生み出している。1回の失敗で止めてしまっては、成功は永遠にやって来ない、という理念である。

(3)パレット柏

  • 柏市文化・交流複合施設運営共同事業体が指定管理となって運営する「パレット柏」において、パレット柏の副所長である金塚裕さんから当該施設を案内していただきながら説明を受けた。
  • まず、施設内の色調が壁も天井も白を基調とし、床に張られた絨毯が薄いグレーで整えられていて、入った瞬間に明るいという感じを受けた。また、入り口正面には緑の葉に覆われた「パレット柏」の大きな表示板があり、優しい雰囲気を感じた。柱や各コーナーの受付カウンターが木目調で統一されており、一層心が休まる空間を醸し出している。
  • 入口を入ってすぐ左手に「多目的スペースA」という区画された部屋があり、そこにはシンクや電磁調理器などキッチンセットがじゃばらの仕切壁で隠されており、通常会議室と利用できる上に必要に応じて調理もでき、パーティーやレセプション会場として使用することが可能となっている(飲食可)。
  • 一番奥左手には「ミーティングルーム」といわれる、A・B・C・D・E・F・Gという7つの部屋があり、A~Cは可変壁により必要に応じて連結して使用することができるようになっている。また、「ミーティングルーム」では飲食が可能となっている。
  • 一番左手奥には「多目的スペースB」という区画された部屋があり、会議室と使用する他に、壁面鏡とピアノがあり合唱やダンスにも利用できる部屋となっている。ただし、土足禁止のため室内履きが必要となる。
  • 右手奥には「作業室」があり、当該施設の利用登録団体に対して有料にて印刷機の使用ができ、作業台も用意されているので、パンフレットやチラシを作成することができる。
  • 一番右手奥には「コワーキングスペース」というドアが自動ロックの部屋があり、無線LANや電源等が完備されワーキングスペースとして利用ができる。なお、利用は日貸しと月貸しの2種類ある。
  • 右手は無料で利用できるオープンスペースが用意されていて、そこではだれでも自由に利用することができる。そこに備えられている机には18人掛けの机と4人掛けの机があり、窓際にはカウンター机も配備されている。開館当初は、全ての机が制限なしに利用できたが、現在は4人掛けの机のみ2時間1回のみの利用に制限されている。これは、利用者の回転を促すための使用制限とのことである。なお、このオープンスペースの一角にはキッズスペースと授乳室が設けられており、子育て世代にも利用し易くなっている。
  • 入り口を入ってすぐ右手は「柏市民ギャラリー」となっており、可動式間仕切りと箱型パネルにより自由に展示スペースを変えることが可能となっており、間接照明や掲示用フックなど展示設備も整っている。
  • 各部屋の色調は、「多目的スペースA・B」「ミーティングルーム」「作業室」は壁・天井とも白を基調としており、明るい環境となっている。また、「コワーキングスペース」と「オープンスペース」は天井をパープル調に壁や柱は木目調にグリーンの縞模様をあしらい、床は木目調に統一されており、落ち着いた空間を作っている。また、「柏市民ギャラリー」は天井と床が白で統一され、床は木目調で、広くて明るいスペースとなっている。
  • このように、パレット柏では多種多様な要望に応え得る貸出部屋を用意しており、また、施設の約4分の1を占める開放された空間を用意して、多世代の利用に供している。
  • それに加えて、パレット柏には複合施設であるという一面もあり、入り口を入って正面中央に、それら各施設がカウンターを設けて活動している。これら各施設のカウンターは貸出部屋とは隔絶されていることから、来客者と落ち着いて相談事や打合せなどを行うことができる環境が整っている。
  • なお、施設の利用状況が一目で分かるよう、電光掲示板が整備されている。
  • 館内見学後、パレット柏にて「市民活動サポートコーナー」を設けて市民公益活動相談を受け付けている市民協働支援員の松清さんから、実際に複合施設での活動についてお話をいただいた。

関連ファイル

当日画像(PDF:452KB)

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所属課室:生涯学習部中央公民館

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