34時間目「時間割ってどうやって作るの?」

最終更新日 2017年3月8日

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もうすぐ進級、入学の時期となり、子どもたちは、新しい環境に「毎日体育の授業があるかな」「算数が苦手だから1時間目にある曜日は少しゆううつになりそう」など、期待と不安でいっぱいではないでしょうか。
こんにちは、KASHIWA先生です。

さて、みなさんは、時間割にどんな思い出がありますか?私は、いつも好きな科目の時間割に一喜一憂していました。
たいてい4月の始業式に配られます。ランドセルのふたの裏側に入れたり、自分の机の前の壁に貼ったり、あるいは同じ教科を同じ色で塗ってデコレーションしたり…。毎日、翌日の持ち物をそろえるのに欠かせない表ですよね。
一見、国語や算数などの教科がバラバラに並んでいるように見えますが、この1枚の時間割ができるのにもいろいろな決まりや手続きがあるんですよ。今回は、この時間割がどのようにできあがるのかをお伝えします。

まず、お手元に時間割がある方は、どれか一つの教科を決めて数を数えてみてください。例えば小学校1年生の時間割の場合、国語の数を数えると9個あると思います。この個数も「学習指導要領(※1)」によって決められています(下の表参照)。学校の1年間は35週(1年生は34週)とされています。
(※1)学習指導要領・・・全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の国が定めている基準

学習指導要領の時間割
学習指導要領に定められている各教科の年間学習時間


例にあげた小学校1年生の国語は1年間に306時間以上学習しなければならないことになっています。その306時間を34週で割ると、9時間という数字が出てきます。つまり、小学校1年生の国語は週に9時間勉強しなくてはいけないので、時間割に9個、国語が入っているのです。
それぞれの学年の時間割に載せる教科の個数が決まったら、次は教科の並び方を決めていく訳ですが、実は、学級担任の先生が決められた個数の教科を自由に並べているわけではないんですね。さらに、小学校と中学校でも時間割の作り方が違います。

まずは、小学校の決め方からお話しします。小学校は初めに、教務主任(※2)の先生が体育館や図書室、理科室、家庭科室など特別教室の割り当てを決めます。例えば、「月曜日の2時間目の体育館は、4年1組が使うようにしよう」という感じです。それと並行して、音楽や図工などの教科を専門とする先生たちの割振りをします。「金曜日の1・2時間目の○○先生(図工)は5年1組」というように…。
(※2)教務主任・・・時間割の編成や年間の行事計画など、学校全体の一年間の活動を見通して計画を立て、スケジュール通り円滑に学校が動けるように連絡・調整を行う先生

学校全体の特別教室と教科を専門とする先生の時間割を教務主任の先生が決めた後、職員会議でその時間割が了承されると、それを基に各学級の時間割が作られるんですね。

一方、中学校の場合、小学校と違って教科によってすべて先生が違うので、全学級の時間割を教務主任の先生が一人で作ります。特に、学級数が多い中学校の時間割は、とても難解なパズルを解くような感じなんですよ。なかなか時間割が完成しなくて、何日もかかって、期限までに間に合いそうにないと、涙が出そうな時もあります。
そんな中で組み上がった時の感動といったら、もうなんて表現したらよいか(涙がこぼれ出す)、あっすいません。私が作っていた当時のことを思い出してしまいました。作成したことのある別の先生にお伺いしたら、「完成したその瞬間は、まさに神が舞い降りたよう」と表現されるくらい、大変な作業なんです。

実際の時間割
各教室に貼られた時間割は手づくり感があって素敵ですよね!

先生が自由に決めているように見える時間割。それは、まさに先生の英知(と涙)の結晶だったんですね。今度、自分のクラスや他のクラスの時間割を見たら、この実は壮大な結晶のお話を思い出してもらえたら、先生はとても嬉しいです。

情報発信元

教えて!先生~柏の学校あれこれ~


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