直売所 その2 ~かしわで~

最終更新日 2014年2月18日

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今回は、柏市内でも有数の農産物直売所である「今採り農産物直売所 かしわで」をご紹介します!
 

わざわざご紹介するまでもなく、
柏の野菜通のみなさんは、すでに常連さんという方も多くいらっしゃるかもしれません。


ところが、 消費者からみると一括りの直売所も、
角度を変えればそれぞれに特徴があることが理解できます。
 

そこで今回は、ご自身も市内有数のお米農家である染谷社長に
経営者としてまた生産者としての立場からお話を伺いました。

 

 

「今採り農産物直売所 かしわで」は平成16年5月にオープン。

 

染谷社長ご自身は、時代に先駆けて米を中心とした大規模農業を目指してこられました。

利根川調整池にて規模を拡大し、水田50ha、作業受託50haを耕作し、
米、麦、大豆、野菜などの栽培を行ってきました。

平成15年ころには、上利根地区の整備問題が持ち上がり、

新たに120haの開墾にも取りかかり規模拡大をすすめてきました。

 

一方で、農業を取り巻く環境は厳しくなり、

外国産農作物がたくさん輸入されるようになり、

柏市の特産品の一つであるネギ農家が大きな打撃を受けました。

 

そんな流れの中、地元産の農作物を守り地域の農業が生き残るためには

「柏という生産地が、同時に多くの消費者が住む消費地である」
という地の利をいかすことが大切だと考え、直売所のオープンを決意されたそうです。

 

直売所の経営形態をおおざっぱに分類してみると以下のようになります。

  1. 農家主導型
  2. JA主導型
  3. 道の駅付属型
  4. 他業種参入型

この経営形態の違いは、資金繰りや運営主体の違いでもあり、

誰が運営するかにより、当然ですが利益やコストの配分が変わります。

これは、目に見える価格の面だけではなく、例えば鮮度やサービスの面にも影響するのではないかと思います。


 

「かしわで」では、農家主導型の経営形態をとっているため、

経営者である農家の方々の想いが強く反映されているのが特徴です。

利益の追求よりも「農業の継続」を経営の中心に据える姿勢は、

「かしわで」の様々な取り組みからも見て取ることができます。


②
 

真っ先に目に入る看板。
「かしわで」という店名は、

「柏の新鮮な農産物を、食卓にのせていただきたい」と願う生産者の気持ちと、

「柏で採れたての食材をリーズナブルに揃えたい」と望む消費者の気持ちを両手のひらになぞらえて命名したそうです!
*詳しくは、「かしわで」ホームページ内、「かしわで」の由来参照。
 

どちらか一方が優位に立つのではなく、

生産者も消費者も対等な関係で支え合い、共存したいという想いが表れた店名ではないでしょうか。
 



⑤

店外にも商品が並びます。

サツマイモは種類が豊富で、珍しい品種のものもあります。

販路があるということは、農家にとってはいろいろな野菜の栽培に取り組むチャンスでもあります。

消費者にとっては、普段お目にかかれない食材を手にする興味や楽しみがあります。

⑥

あいにくの荒天続きで、地元産の野菜は品薄状態でした・・・
畑に雪が積もっているため、収穫作業ができないことに加え、

雪の予報の前には、平日でも土日並のお客さんが訪れてたくさんの野菜を購入していかれるそうです。



⑦
 

こちらは、購入したお米を精米できるコーナーです。

白米だけではなく、精米歩合も調整できます!

⑩

購入した商品の配送サービスもあります。

店内の様子からも消費者のニーズに応えようとする様々な姿勢が見てとれました。




⑧

お米や野菜の栽培状況を店内にて上映。
消費者への情報発信に気を配っています。

⑨
 

残留農薬と放射能測定結果の情報も定期的に測定して店内に掲示。
 
 

現在も、独自の残留農薬検査や放射能測定検査に加え、

柏市の放射能測定検査にも検体を提出し対応しています。

また、第三者会議である「かしわで 安全・安心プラン推進委員会」を立ち上げ

生産者向けの勉強会を開催したり、独自に農地の放射能数値を計測しリスクの低減策を模索してきました。

さらに、直売所内の分科会である「女性クラブ」や若手農家で構成される「アンダー45」などが独自に勉強会を開催し、

前向きに農業や直売所の経営に取り組んでいます。
 

このように、様々な問題に真摯に向き合い、反省し、前向きに改善していこうとする姿勢は、

単純な利益の追求ではなく、農業の継続という大きな目標から生まれてくるものなのだと強く感じました。

 

「『農業は柏にまなべ』と言われるまで、柏の農業を育てたい」。

染谷社長の言葉が胸に響きました。
 

⑫


お話を伺って改めて、

「生産者も消費者も近くにいる柏だからこそ、お互いに自立した立場で対等な関係を築きたい。

食の安心・安全という問題も、農業経営の問題も、そこから解決の糸口が見つかるのではないか。

そしてその仕組みが柏らしい農業の形であり、柏の農業のブランドになり得るのではないか」 
そんな期待が私の中で膨らむのを感じました。

 

今回は、「かしわで」をご紹介しました。

柏市内には、他にも大小さまざまな直売所があります。

それぞれに特徴がありますので、ぜひ複数の直売所に足を運んでお気に入りの直売所を探してみてください!
 


○今採り農産物直売所 かしわで

  柏市高田100番

  営業時間:9:00~18:00

  定休日:水曜日

情報発信元

柏人への道(農x食x人)


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